複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 魔界の魔王ども
- 日時: 2011/09/12 20:21
- 名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)
初心者なので手加減お願いします
*ストーリー*
魔界にすむ魔王ども
けれどどの魔王も個性が強すぎて喧嘩が絶えない…
そんな魔王どもの日常を少しでもお楽しみいただければ
*登場人物*
○ルシファー
元天使
誰もが認める美形、だが態度は無駄なぐらいでかい
四人の上位君主の一人
○サタン
悪魔の長
強大な魔力の持ち主、たまにツッコミ
四人の上位君主の一人
○ベリアル
元天使
美しい外見をしているが魔王一の腹黒
アイス中毒
四人の上位君主の一人
○ベルゼブブ
元は「高貴なる王」と呼ばれる王だったがいつの間にか魔王に
自分をこの世で一番美しいと思っており、自分より美しいものが嫌い
簡単に言うと白雪姫の魔女みたいな人
八人の下位王子の一人
○アスタロト
未来と過去を見る千里眼を持つ
基本的には全く動こうとしない
きっとアスタロトが動くと槍が降るよという噂が立つぐらいに動かない
八人の下位王子の一人
アスタロト描きました(汚いです)>>9
第一話 魔王たちの日常
>>1
第二話 恐るべき怠惰の王 前編
>>4
第三話 恐るべき怠惰の王 中編
>>7
第四話 恐るべき怠惰の王 後編
>>8
第五話 高貴なる嫉妬の王
>>14
- Re: 魔界の魔王ども ( No.1 )
- 日時: 2011/09/12 08:30
- 名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)
魔界…
人間によって「地獄」とも称されるその世界は幾万もの「悪魔」が巣食う世界だ
その幾万もの「悪魔」をまとめ「魔王」と崇められる強大な「悪魔」がいた
* * * * *
「なぁサタン」
「なんだ ルシファー」
ここは魔界
悪魔とそれを統べる魔王の世界
そんな魔王の中でも最高位にいる二人の王
サタンとルシファー
「俺とお前、どっちが強いと思う?」
「どうした 急に」
いきなりの疑問にサタンはルシファーを見つめた
ルシファーは特に強い興味があるわけではなく手元の雑誌から視線を外していない
「特に理由はないがふと気になってな」
「そういや そんなこと考えたことなかったな」
初めて真面目に考える疑問にしばらくサタンは頭を捻ったが結論に辿りついたらしく言った
「やっぱ俺様だろう」
「なぜそう思う」
「だって俺は悪魔の長だぜ」
「だが中世の民話ではお前を俺の部下とするものもあるんだぞ」
「それは自分が最強だとでもいいたいのか?」
「当たり前だ」
「そんな当たり前に言うなよ!」
サタンはルシファーに向かって怒鳴った
「この俺ほど強く美しい存在がこの世にほかにいるか?」
「なんか寧ろいさぎいいわ 流石は傲慢の王」
サタンは思わずため息をついた
ちなみに「傲慢の王」というのは七つの大罪のうち「傲慢」に対応する魔王、ルシファーのための名だ
七つの大罪と言うのは罪というよりは罪を犯してしまう原因となる七つの感情や欲望を指す
「やはり俺は最強だな」
「あぁそうだな」
ルシファーのこの態度にサタンはもう慣れ切っているのでまともに取り合わないことにした
「ただ単に自慢したかっただけじねぇか」
サタンはため息をついた
「そういえば今日はベリアルを見ていないな」
「アイスが切れたから買いにいったぜ」
「あいつは本当にアイスが好きだな」
「そうだな あれは異常だ」
ふとルシファーは思い出したようにベリアルの名を出した
ベリアルとはルシファーとサタンそしてレヴィアタンを合わせて四人の上位君主と呼ばれる最高位の魔王の一人だ
けど何故か極度のアイス中毒なのだ
「そういやあいつこの前アイス専用の冷蔵庫買ってたよな」
「あぁ、特注で」
その特注の冷蔵庫とは普通の冷蔵庫の約5倍のサイズで恐ろしく冷えるのだ
この前なんかサタンは危うく氷付けになるところだった
「寒いといえばまたレヴィアタンは真冬の海に飛び込んだんだって?」
「あぁ、確か海は私の叔父さんだーー!!とか言ってたな」
「なんか中途半端すぎねぇ?母か父ぐらいじゃねぇの?」
「その理由は私自身が説明しよう!!」
二人が話しに夢中になっている間に上から何かが降ってきた
その何かは見事に空中で三回転ほどしてスタッと地面に着地した
ちなみに後、1センチでも動いていればサタンにぶつかるところだった
サタンはしばらく硬直していたがなんとか状況を理解すると落ちてきたソレに向かって怒鳴りつけた
「どっから沸いて出てんだよ!!!」
「見て分からなかったか?上からだ!!」
さも当たり前のようにレヴィアタンは登場した
ここでレヴィアタンについて簡単に説明しよう
泳ぐのがうまい
はい、以上ー
「まずだな 海とは荒れ狂ったり、時には穏やかなものだ それすなわち時には叱り、時にはあやす叔父さんのようだ」
「いや、どっちかてーと母じゃね?」
思うわずツッコミをサタンは入れた
そのツッコミに反応してレヴィアタンはずずいとサタンに近づいた
「甘いな、サタン いつも身近にいる母よりたまにしか会えない叔父さんという存在にこそありがたみを感じるものだ つまりたまにしかいけない海にこそありがたみを感じるのと同じではないか」
「あー分かったから離れてくれ 俺、もうすぐこける」
レヴィアタンはサタンが背骨を限界まで曲げなければいけないほどに接近していた
気合で耐えていたサタンにはもうそろそろ限界だった
「お前がこっちに来るなんて珍しいな」
一部始終を傍観していたルシファーはレヴィアタンに話しかけた
「少し海が寒くなってきたからな こちらは暖かいし」
「寧ろ暑いぐらいだぞ?」
「いや、焼け死ぬレベルだぞ 魔界の暑さは」
レヴィアタンは普段は海に住んでいる
そして冬になるとたまに魔界にやってくる
冬の海にタイブするようなレヴィアタンだが実は寒さに弱い
それなのに何故冬の海に飛び込むかというとアレだ
馬鹿だからだ
ここで補足だが魔界の平均気温は地球の平均気温の約3倍だ
皆さん考えてほしい
最近の猛暑の約三倍が魔界の真夏の暑さだ
確実に死ぬだろうな、作者は
「あぁ、やはり魔界は落ち着くなぁ 丁度いい暑さだ」
「お前は異常だよ」
レヴィアタンは寒さには弱いが暑さには強い
今だってサタンは半そでなのにレヴィアタンはまるで雪山を登山でもするかのような服装だ
「お前見てるだけで体感温度が五度は上がる」
「それは良かったな!」
「よかねーよ」
サタンは汗にまみれながらツッコンだ
今、サタンはツッコミをしているがこう見えても魔王なのだ
そこのところ忘れないであげてほしい
もし魔王というキャラすら忘れられたらサタンはただのツッコミキャラになってしまう
「なんか俺老けそうだ」
「そうだぞ、あんまり叫ぶのはいけない」
「誰のせいだと思ってるんだ」
サタンはこの魔王たちと付き合っていくのには限界があると悟った
- Re: 魔界の魔王ども ( No.2 )
- 日時: 2011/09/12 07:51
- 名前: 長月 ◆Q1iqZnWgTo (ID: fnyLTl/6)
もしかして、初コメゲットか!?
題名につられてやってきました、長月です!
サタンのキャラがやたらとツボですww
続きが気になるところですね!
執筆頑張ってください!
- Re: 魔界の魔王ども ( No.3 )
- 日時: 2011/09/12 08:23
- 名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)
コメントありがとうございます!
頑張らせていただきます!
- Re: 魔界の魔王ども ( No.4 )
- 日時: 2011/09/12 10:58
- 名前: 御神西鬼 (ID: C.IWX95H)
「なんで僕がアスタロトを起こしにいかなくちゃいけないの?」
「仕方ないですよ サタンさまの命令ですし」
「上下社会って理不尽だよね〜」
「あんまり言うとまたルシファーさまに雷落とされますよ」
「あぁ、あれは本当に落とすとは思えなかった」
アスタロトの屋敷に向かって二人の魔王は歩いていた
一人はパイモン
女性のような顔つきの悪魔だ
ルシファーに対して強い忠誠心を持っている
ちなみに八人の下位王子の一人
後、金切り声を上げるためパイモンと出会ったら耳を塞いだほうが身のためだろう
もう一人はアリトン
こいつについては特にない
うん、ない
「なんか上の説明文に多少の殺意を覚えるんだけど」
「仕方ないですよ だって個性ないんですから」
「パイモン、案外ダイレクトに言うなぁ」
さて二人の紹介も終わったところでどうしてこの二人がアスタロトの館を目指しているかを説明しよう
それは少し、前の話に遡る
「知ってるか サタン」
「何を」
アイスを齧りながらベリアルはサタンに声をかけた
「天使たちがもしかしたら何か企んでるかもしんないって」
「え?マジで?」
「マジマジ」
当然のことだが悪魔は天使が嫌いである
それと同時に天使も悪魔を倒そうと頑張っているのである
「そっか、最近道理で俺がツッコミをやってたわけだ あれは天使たちの呪いだったのか…」
「そんな下らない呪い、天使はかけないと思うよ」
「じゃあ何!?神が呪いをかけてるのか!?」
「もっとありえないよ」
サタンはツッコミキャラを気に入ってないらしい
「まぁ、話を戻して、僕の配下の一人がミカエルが不穏な動きをしてるところを見たんだって」
「ミカエルか… 厄介だな」
「だねー あいつ、マイブーム悪魔を踏むことだからね」
「どこのSだよ」
「もはやどっちが悪魔か分からないね」
ミカエルは戦う天使でよく悪魔を踏みつけている
よくそれで天使をやれるものだ
「こっちも偵察をだすか… けど下手には動けないな」
「逆に警戒されても困るしね」
「じゃあどうするんだ?」
「やっぱりアイツに頼むしかないでしょう」
「まさか、アイツに!?」
にやりと嫌な笑みをベリアルは浮かべた
サタンは逆に嫌そうな顔をしている
「あいつの千里眼使えば一発でしょ」
「でも誰が起こしにいくんだ?俺は嫌だぜ アイツ寝起き悪いもん」
「じゃあそこら辺の悪魔に頼めばいいじゃん」
当たり前のようにベリアルは言うとたまたま近くにいたパイモンとアリトンを見つけたのだ
「んじゃ、よろしく!」
というわけでアスタロトを起こすために二人は旅立ったのだ
「アスタロトさまってたしか怠惰の王だよな」
「そうです アスタロトさまが動けば槍が降るっていう伝説ができるぐらい動かないひとですね」
「やべぇ、どうしよ 槍よけ切れるかな」
「心配はそこですか」
半ばアリトンの馬鹿さ加減に呆れながら目的地を目指す
ここで怠惰という感情の説明をさせてもらいます
怠惰とは簡単に言うと動かないこと
仕事も勉強もしないこと
例えるならば現代のニートみたいなもんです
つまり怠惰の王であるアスタロトも全く動かないのだ
「あ、見えてきました」
「やっぱりデケェな」
目の前に現れたのは大きな屋敷
しかし、余り掃除が行き届いていないのか薄汚れている
少しここに人が住んでいるのかという不安に駆られるが二人は扉を押した
- Re: 魔界の魔王ども ( No.5 )
- 日時: 2011/09/12 10:04
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: fmblAt2h)
- 参照: 故障でマウスが効かない……!
はじめまして、王翔です。
ルシファーとかサタンとか……
聖書に出てくる悪魔がモデルですか!
リアルに聖書とか神話好きなので楽しみです^^
個人的にルシファーが好きです♪