複雑・ファジー小説
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- 銀雪の祠 【コメ求!!】【三話更新中!!】
- 日時: 2012/04/21 23:13
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
どうもです!ガリュです!
え〜、他の話を考えてしまったため他の打ち切りにしました。楽しみにしていた方々(いないと思うが)
すみませんでした!
(ギンセツノホコラ)
題名は 銀雪の祠
です。
※荒らし、チェンメールはお断りです。
※コメントをくださると嬉しいです。
ζお客様
出尾ルモ様
池野 刃様
ζイラスト
銀式の絵 >>8
ζ目次
キャラ・用語紹介 >>1 >>15
プロローグ >>2
第一話『銀雪の祠』>>3>>6>>7>>9
第二話『命の灯火』>>10>>11>>14>>16
第三話『殺し屋』>>17
歴
2012年
4月12日 小説作成!!
- Re: 銀雪の祠 【コメ、くださいませんか】 ( No.8 )
- 日時: 2012/04/15 22:24
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
- 参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/228png.html
銀式の絵を描いてみました。下手ですけど…。
- Re: 銀雪の祠 【コメ、くださいませんか】 ( No.9 )
- 日時: 2012/04/16 22:05
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
- 参照: http://mb1.net4u.org/bbs/kakiko01/image/228png.html
一話【一ノ四】
『銀雪の祠』
蛇といっても5m以上で太く、龍にも似ている。
「その妖怪は大蛇です。ここいらへんの湖や池の主です。きっと、玄妖
がなにかしたのでしょう。桜祁、元は良い妖怪なのですよ。」
「なんで俺に言うんだぁ!?」
銀式にもやれと言われ、反発するのも面倒な桜祁はやることにした。
「わかったよ…。わかったから、刑部、どうすんだ!?」
桜祁は頭をガシガシとかきながら面倒臭そうな顔をしていると
札が桜祁の顔面に突進した。
バシィッという音をたてて顔にくっ付く。
「貴様!!刑部様に呼び捨てとは…っ!!無礼にも程があるぞっ!!
貴様は低級なのじゃ!!調子にのるではない!!」
「こら…いいのですよ…!」
刑部の声に耳をかさず
バシッ、ビシッとまた顔面を叩く。
「おい貴様等、遊んでいる暇はない!!」
銀式の言葉で札は顔面を叩くのをやめる。
「右巫女、おやめなさい。」
「す、すみません…。」
刑部はやさしく右巫女を叱った。
銀式は相手に向かって吠える、すると大蛇の周りの地面から氷の手が襲い掛かる。大蛇は氷の手に捕まっていた。
グォァァアアアと大蛇は悲鳴を上げる。すると、大蛇はガパッと口をあける。口からは水流が放たれ攻撃は桜祁達の立っている場所に向かっていた。銀式も口を開け、冷気とともに青い光線が放たれる。
ギュバーンという音とともに銀式と大蛇の間に氷のかたまりができていて、氷からは冷気が放たれていた。
大蛇と銀式はじりじりと睨みながらゆっくりと動く。
「さぁ、桜祁!銀式と力を合わせ、封じるのです!」
桜祁は札にドンッと押される。
「っていっても、札持ってきてないし…。」
「ありますよ。貴方の手に握られているじゃないですか。」
刑部が言っていることが桜祁は理解できなかった。
(だって…持ってきてない…は…ずぅっ!?)
刑部が言った通り、桜祁の手には確りと札が数枚握られていた。
「その札は持ち主の意思によって動くのです。だ・か・ら、
本当は救いたいと思っていたんですね…クスッ!」
桜祁は顔を赤くしながら うるさい、と言って銀式の隣に立った。
「銀、どうすればいい?」
「私が大蛇に攻撃し、死角をつくる。だからその隙に…!」
桜祁はわかったと言って構える。
銀式の瞳はカッと青色に光る。そして、銀式の前に六角形が出来る。
角の所には少し大きい青い魂が光っていた。
そしてカッと光ると青い光線が一斉に大蛇に向かって放たれる。
大蛇は身の回りを水流でグルグルッと囲み口から先程よりも強い水流を放つ。
「今です、桜祁!!」
桜祁は全力疾走で大蛇のとこまでいき、そして札をあいてに向かって投げる。
『その札は持ち主の意思で動く——。』
「いっけぇぇ——!!」
札は大蛇の体にはり付く。そして札と大蛇は眩しい白い光を放つ。
桜祁はあまりの眩しさに目を瞑ってしまう。
目を開けると青く澄んだ色の大蛇と横に札が一枚落ちていた。
桜祁は恐る恐る近づき、札を手に取った。すると、札はカッと光って消えてしまった。
「取り付いた妖怪は無事にあの世へいけたさ。」
銀式は大蛇に近づいて起こし、無事に帰した。
「おまえ、よるか?」
「…うん。わかったよ…。やるよ!」
刑部たちは気がつくと消えていた。
桜祁がこう決断するのを待っていたのだろう。
「おまえといると、何かわかるかもしれない。
しばらく一緒にいさせてくれないか?」
「ああ。もちろんだ。」
帰る頃には銀の雪が町に降り積もっていた。
しかし桜祁が封じ者になることで運命の歯車が大きく動き出す——。
- Re: 銀雪の祠 【コメ求!!】【一話更新!!】 ( No.10 )
- 日時: 2012/04/17 20:49
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
第二話【二輪ノ一枚目】
封じ者の役目をやることにした慧宮桜祁は居候(?)することになった銀式とともに慧宮家の一階の和室で封じ者や妖達のことを、刑部の代わりに刑部の側近の右巫女が教えていた。
「——で、怨みや憎しみによって妖怪になったものもいる。」
銀式はあまり自分に関係がないので桜祁のそばで眠っていた。
「ということで、桜祁。今から特訓するぞ。」
それを聞いた桜祁は面倒臭そうな顔をした。その顔が頭にきた右巫女は桜祁を蹴り飛ばし、飛ばされた桜祁は寝ていた銀式の横腹にあたる。
銀式は「ギャンッ」と驚き、悲鳴をあげた。
「こ、このぉ!!なにするんだ右近!!いたいぞぉ!!」
「右近じゃねぇよ!!右巫女じゃ!!」
「本名だろぉがぁ!!」
桜祁は二匹(?)をなんとか止め、森で特訓することにした。
「いけぇ!!そこだぁ、桜祁ぃ!!」
「なんで私が相手をしなければならないんだぁ!?」
特訓は日がすっかりおちるまで続いた。
「もう暗いな。夜は妖の力が一番発揮されるから帰った方がいいな。」
三人は暗い不気味な森の中を歩いていた。
すると、近くで九つの赤や青の灯が動いていた。
『九尾狐か…。気をつけろ桜祁、絶対に奴の目をみるな!!』
しかし、桜祁は暗いため木の根に足をかけてしまう。
転んだ先は茂みでガサガサッと音をたててしまった。
その音に九尾狐は耳をピクッと動かし、音がした方向に耳を傾け、
銀式達に振り向き、赤い目で睨みつける。
「仕方ない、逃げるぞ!!桜祁、奴と目をあわせるな!!合図するまで、私
の毛に顔を埋めとけ!!」
桜祁は銀式に言われた通りに顔を埋める。
右巫女は後ろで狐の様子をうかがっていた。
「くそっ!!追ってきたぞ!!銀式はただ走っておれ!!」
そう右巫女は言うと手を合わせ、
『千の陣』
右巫女がそうとなえると九尾狐の周りが光りだし、光りは天まで続いていた。光りの柱は一瞬眩しいほど輝き、消えていった。
「逃がしてしまったか…。まあいい、狐火も見えないし気配もない。」
どうやら妖力が強い妖らしい。
「もうあげていいぞ。桜祁、あいつには気をつけろ。」
銀式はそう言った。
- Re: 銀雪の祠 【コメ求!!】【二話更新中!!】 ( No.11 )
- 日時: 2012/04/18 22:51
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
第二話【二ノ二】
翌日、桜祁は桜祁が通っている禾川(のぎせん)中学校へと来ていた。右巫女はここいらへんから昨日の九尾狐のにおいがすると言って、
学校まできていた。
外からだと学校に人は誰もいないようにうかがえた。
「むむっ!?裏の方から気配が…!!」
気配を感じた右巫女は校舎の裏へと突っ走っていった。
それを追って桜祁と銀式も校舎の裏に走っていく。
裏へ来ると屋上に人影が見えた。
よく見ると、同い年くらいの少女でロングストレートに禾川中学の制服を着ていた。しかも柵を越えていて今にも落ちそうな状況だ。
考えられたのは——、自殺。
「おい!!やめろぉ!!」
桜祁は必死に呼びかけたが少女は見向きもしなかった。
しかし、少女の後ろにユラ…、とうごめく影が見えた。
影はだんだんと形をつくっていく…。そう、九尾狐だった。
「早くとめないと危険だ!!」
銀式は走り出す、とともに少女も屋上から飛び降りる。桜祁は何とかして銀式の毛をつかみ、乗る。そして銀式は、壁を蹴りながら上へと向かう。
「キャッチしろよ、桜祁!!」
桜祁は落ちてくる少女の腕を掴み、そのまま少女と落下していく。
右巫女は下で
『浮の陣』
そうとなえる。すると、桜祁達はなにか包まれたように
ゆっくりと降り、着地する。
地上に着いたと同時に少女はゆっくりと目を覚ます。
少女は何かを伝えようとボソボソと呟くが聞き取れなかった。
だんだんと少女の声を聞いていくうちに声が聞き取れてきた。
「…あの…妖怪は…人間に怨みを…もっているの…だ…か…」
少女は途中で気を失ってしまった。
桜祁達は少女を言えに運び、寝かせてやった。
「どうやら…この女も妖怪に関連しているようだな…。」
銀式は寝かした少女の顔をじっと見つめて考え事を始めた。
- Re: 銀雪の祠 【コメ求!!】【二話更新中!!】 ( No.12 )
- 日時: 2012/04/18 23:24
- 名前: 池野 刃 ◆aGBzpMBufE (ID: kAWEuRKf)
はじめまして
『祠』ってどう読むのか気になって来ました
展開が早いですね
展開が早いのって面白くないって思ってたけど何故かこれは面白いです!