複雑・ファジー小説

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銀雪の祠 【コメ求!!】【三話更新中!!】
日時: 2012/04/21 23:13
名前: ガリュ  (ID: F.VKszn7)

 どうもです!ガリュです!
え〜、他の話を考えてしまったため他の打ち切りにしました。楽しみにしていた方々(いないと思うが)
すみませんでした!

   (ギンセツノホコラ)
題名は 銀雪の祠
です。

※荒らし、チェンメールはお断りです。
※コメントをくださると嬉しいです。


ζお客様

出尾ルモ様
池野 刃様

ζイラスト
銀式の絵 >>8

ζ目次
キャラ・用語紹介 >>1 >>15
プロローグ    >>2
第一話『銀雪の祠』>>3>>6>>7>>9
第二話『命の灯火』>>10>>11>>14>>16
第三話『殺し屋』>>17


      歴

2012年
4月12日 小説作成!!

Re: 銀雪の祠 【コメをください】 ( No.3 )
日時: 2012/04/16 19:59
名前: ガリュ  (ID: F.VKszn7)

         第一話【一輪ノ一枚目】
          『銀雪の祠』

 中学3年生の慧宮桜祁は妖が見える。妖は昔、誰にでも見えていた。しかし、社会が発展するにつれて
妖達は人々の前から消えていった。

桜祁は9歳以下の記憶がない。
記憶を喪失してしまったんだ。



桜祁は妖が見える数少ない者の一人。

そしてその桜祁は受験勉強におわれていた。

(あぁ〜。くそ!頭が痛くなってきた。休憩するか…。)

 桜祁は机の横の窓をガラガラーッと音をたてながら開ける。
窓から冷たい空気がはいってきた。外は一面真っ白な世界だ。
桜祁は散歩に出ることにし、ハンガーにかけていたジャンバーに身を包
む。

靴を履き、玄関から出て鍵をかける。
桜祁は一人暮らしなため料理もお手の物。

鍵をジャンバーのポケットに突っ込み、
歩き始めた。

(…どうせなら受験が受かるようにお願いしに行こう。)

そう思い、桜祁は神ヶ森という名前の森に向かうことにした。

森にいくのは久しぶりだ。森に入り茂みをかきわけていくと
紅い鳥居が見えた。そこを潜ると石段が何段も続いていた。
のぼって数分後——、小さな祠が現れた。
祠には札が何枚も貼られて少し奇妙だった。
桜祁は祠の前でパンッパンと二回手を叩き、合わせる。
願い終ると桜祁は好奇心で札をはがしてみた。
すると、祠の中から声が聞こえてきた。

『…やっと今、あいつ等をやれる…。』

そう言いい終わると、祠の扉がバァンと開き、何かが飛び出してきた。
飛び出してきたものは桜祁の前におりた。

『一つ…叶えてやろう。貴様の望みはなんだ?』

桜祁の前にいたのは2m〜4mくらいの大きさの獣だった。
白い毛並みは雪のようで、瞳は黄金色で美しかった。

「お…俺の…望み?」
『なんでも叶えてやるぞ。ここから出してくれたお礼だ。

桜祁が妖怪が見えると気付いたのは
三歳頃。通りすがりの和服を着た女の人の首が有りえない程のびたからだ。



『は・や・く・言・え!』
妖は桜祁に顔を近づけて喋る。


「望みったって、いきなり言われても…!」
『迷っているのか?そんなに願いがあるのか?それとも願いが見つから ないのか?ほとんどの人間は欲望で溢れているからなぁ。だが、貴様からは欲望が感じられんな。』

桜祁の返答がおそいため妖は雪で遊び始めた。
一方、桜祁は何を願えばいいのかわからなかった。

「な…なぁ、なんでも叶えてくれるのか?」
『あぁ。もちろんだ。』
「…なにも…ない。」

桜祁の答えに妖は驚く。

『な…なにもいらないのか…!?』
「ああ。ないさ。」
『…こんな人間は久しぶりに会ったな…。おもしい。お前、名はなんと言う。』
「慧宮…桜祁。」

桜祁は答える。

『桜…か。私とおなじだな。私は桜月銀色だ。銀と呼べ。』

桜祁は微笑んでただ、コクンと頷いた。

Re: 銀雪の祠 【コメをください】 ( No.4 )
日時: 2012/04/14 22:19
名前: 出尾 ルモ (ID: N.hBywMC)

タイトルに惹かれてやってきました!!!
銀雪って・・・、なんか、俺好みの匂いがするっっ(ぽち
みたいな感じです。
俺は、妖怪だの陰陽師だの寺だの神社だのが大好きですが・・・、

山犬とか特に好きなんですぜ!!
なので、また見に来ます!!応援してるので頑張ってください

Re: 銀雪の祠 【コメ、くださいませんか】 ( No.5 )
日時: 2012/04/14 19:49
名前: ガリュ  (ID: F.VKszn7)




  出尾ルモ様!

 初めましてです。
銀雪の祠にコメント有難うございます!!
好みの匂いですか!
山犬とか好きですかぁw!!自分もです!!

 更新がんばります!!

Re: 銀雪の祠 【コメ、くださいませんか】 ( No.6 )
日時: 2012/04/14 22:30
名前: ガリュ  (ID: F.VKszn7)




        第一話【一ノ二】
        『銀雪の祠』

 「む…、おまえ、封じ者か?」

銀式の言葉に桜祁は眉を顰めた。

「封じ者って…なんだ?」
『なに!?お前知らないのか!』

銀色はまた顔を近づけ、匂いを嗅ぎ始めた。

「おい、お前の家にいくぞ。」

いきなりの言葉に桜祁は動揺するが、なんて言えばいいのかわからず、
言われるままに銀式を家に案内をした。銀式は家につくと家辺りを嗅ぎ回り家の中に入っていく。そして、銀式は一階の座敷の部屋に入った。
畳はまだ日焼けをしておらず緑色で、畳の香りがした。

「むぅ〜。ここの部屋に隠し扉とかないのか?」
「え?わからないや…。」

返答に銀式は舌打をした。
銀式はしばらくかいでいると、一つの畳を爪で持ち上げる。すると、畳のしたから箱がでてきた。

「おい、開けろ!」

桜祁はまた言われたままに箱を開ける。すると箱のなかには紙が大量に入っていた。

「これ…なんだよ…。」

桜祁は恐る恐る箱のなかの一枚を手に取る。和紙のような半紙のようだった。

「それは封じ札だ。妖を封じることができる紙だ。だが、選ばれた者
 しか封じる事ができない。」
「何でそんな物が家にあるんだ?」

桜祁が首をかしげる。
銀式は桜祁の瞳をじっと見つめてこう言った。

「その選べばれた者は、そう、慧宮桜祁、お前だ。」

桜祁は持っていた紙を手からはなしてしまう。紙はヒラリと銀式の手の甲のうえに落ちる。

「お…俺が…?」
「そうだ。おまえだ。だから
 そのお前にやってもらいたいことがある。」
「やってもらいたいこと…?」

 銀はやさしく紙から手をはなし、銀のふとももに手をのせる。

「封じるのは二、三人にしか出来ないことだ。」
「だ、だからってなんだよ…!」
「私に協力してくれないか?」
「協…力…?」
「あぁ、玄妖を倒すのを手伝ってほしいんだ。」

桜祁は銀式がふとももに置いた手の上に手をのせる。

Re: 銀雪の祠 【コメ、くださいませんか】 ( No.7 )
日時: 2012/04/15 21:07
名前: ガリュ  (ID: F.VKszn7)




        第一話【一ノ三】

 ごめんと桜祁が言いかけたとき、箱の中に入っていた紙が全て、中に
舞い上がる。そして紙は光りながら桜祁達を中心にまわりはじめる。
すると、紙の光が部屋の端に集り、人の形を作り出していく。
耳がとんがっている女性が三人いた。後ろの二人の女性は巫女のような
着物を身に着けていた。
銀式はボソッと呟く


「刑部…か。」
「今日は、あなた方にあの方の伝言をお伝えすべく、
 やってきました…。」

そう刑部は言い、中を回っている紙を一枚手に取る。



「慧宮桜祁。あなたは数少ない封じ者です。そう、あなたは妖の命を
 救うことができるのです。妖だけではありません!人間や他の生き物
 も救うことが出来るのですよ。」

そう言い終わると、三人とも刑部が持っていた札に入り込んでいった。
そして札はすいすいと桜祁の前でピタリと止まる。

『妖の気配がします。陣里の森で暴れています!向かうのです!!』
「はぁっ!?」

銀式の方に振り向くと銀式は立っていた。

「ほら、いくぞ!」

銀式は桜祁を蹴っ飛ばす。
桜祁は仕方がなく靴を履き、玄関をでる。三人が入った札は空中を
スイッと移動し、ついてくる。しかも速い。

「ちっ、遅ぇ。桜祁、乗れ!!」

桜祁は銀式の背に腕を使い、乗る。
所々少ないが行きかう人々が見える。

「なぁ…?他の人達に見えるのか?」
「あぁ、私は見えないがおまえは見えているさ。」

「はぁ!?じゃあ、他から見たら不自然じゃないか!!」
「…不自然とは思わないと思うぞ。お前は知らないのか?」

桜祁は銀式の言葉が理解できなかった。

「ここの住民はなぁ、妖という存在を知っている。」
「知っている?」
「見えないが知っているからな、玄妖に喰われるんだ。」
「喰われる…?」

「ああ。今、私や刑部の言葉の意味がわかっただろ?」

銀式に続き、刑部も喋る。
『そうです。貴方が救えるんです。命を。』

 「…。」

そう会話している内に、陣里の森につく。森は大きく妖気を放っていた。森の中に入ると、薄暗く、外見よりももっと奇妙だった。
すると、どこからか『キヒヒヒ』という不気味な笑い声が森に響く。

「桜祁、気を付けろ。」

桜祁は銀式から降り、辺りを見回す。
銀式は氷の矢を茂みの中に向かって放つ。すると何かが茂みの中から飛び出し、木の上へと移動する。
銀式は周りに氷の飛礫をつくりだし、順番に相手に発射していく。

そして四個目に発射した飛礫が当たる。
木の上から蛇のようなものが落ちてきた。
蛇は首を上げ、ジロッと桜祁達を見つめる。


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