複雑・ファジー小説

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*バッドエンドから始まる恋物語*部活編 完結!
日時: 2014/04/28 17:20
名前: 姫凛 (ID: kaDNG7L3)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=16484

「どの部活に入ろうか…」

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-attention-
・この物語はパラレルワールドです。
・URL上にシリーズ作品をまとめたものを張ってあります。
・登場人物などもそこに書かれています。
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-story-
ω一章 選択の物語
零話 悪夢>>01
一話 クラスメイト>>02
二話 変人たちとの出会い>>05-08
●-「帰宅部に入る」
三話 彼女との再会>>10-11…逃避END
●-「写真部に入る」
四話 まさかの出会い>>12…挫折END
●-「料理部に入る」
五話 ハーレム?>>09…廃部END
○-「どの部にも入らない」
六話 退屈な日々>>13…BADENDA

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Re: *バッドエンドから始まる恋物語*部活編 ( No.1 )
日時: 2014/04/22 09:14
名前: 姫凛 (ID: .OVIgGEm)

零話 悪夢





誰もいない町


巨大台風がすぐそこまで来ている


人々はもう安全な場所に逃げ


新天地で新たな生活を始めている


だけど俺だけは——










「………はっ!!」
『ジリィィィィ ガチッ』
「……また、あの夢か」

今日も嫌な目覚めだ。
毎朝毎朝。俺は同じ夢を見続けている。それは…自分が死ぬ夢だ。
台風が来て静かに滅んで行くだけの街に一人残された俺は……いや、そんな事思い出したくもねぇ!!
乱暴に布団をはぎベッドから出る。顔を洗おう。そうすればこんな嫌な気持ちもどこかにいって晴れ晴れするだろう。

ガチャとドアを開けて自分の部屋を出る。すると俺が開けたと同時に隣の部屋のドアも開いた。

「………」
「………」

隣りの部屋から出て来たのは四つ年下の妹、天駆アオイだ。
アオイは俺とは違い、成績優秀な優等生でクラスの人気者。誰からも好かれ慕われて顔もそこそ良い美少女。俺に対する態度はアレだけどな。

「おはよう」
「…………」

前を通過するアオイに声をかけるが、まぁいつもの事だ。無視され俺は空気として扱われる。別に喧嘩をしているわけではない、ただ思春期とくゆうの…というやつだ。
仲の良い子供たちがいたとしてもその子供たちが大人になった時までかその友情が永遠に続くというわけじゃない。
純粋だった子供頃は仲良くても、大人になれば、そいつは自分にとってどんな利益をもたらすか、もたらさないか。それで友達になるかならないか決める。
無理に愛想笑いして相手に話合わせてへコへコするのが嫌なら、一人でいればいい。むしろ一人の方が、気が楽だ。自分の好きなようにやれるのだから。

だから俺はアオイと必要以上の会話をしない。アオイもその原理を知っているから俺と必要以上に関わらない、ただそれだけだ。

部屋を出て階段を下りリビングに行くと熱心に新聞を読んでいる美少女が独り。

「……最近は、自殺者のニュースが多いわね」

あの女の名は神月ヒメノ。スポーツ万能、頭脳明晰。容姿端麗、性格も良いと欠点の無い全てにおいて完璧の美少女で、何故か俺とアオイのいとこだ。

「おはよう」
「…………」

あーそうですかっ!!
こいつもアオイと同じで、俺の事を空気として見ている。
イラつく…。実の妹にそう見られるのは良い。だけど、赤の他人にそうゆう風に見られるのは腹が立つ。俺はその辺に転がっている石ころかっ。

「………いただきます」

こんな奴に怒っていても仕方ない。怒りを静め、俺用に用意された朝飯を食べる。…冷めてる。
まぁ居候の立場だったら冷めてる程度がちょうどいいよな。本当だったら、公園にいるホームレス達と縄張り戦争をしながら生きなくちゃならなかったんだから…それを考えると、飯が食えて帰る家があるだけでもありがたいと思わないとな。

あの女二人の態度はムカつくけどなっ!


「………キモッ」
「なっ!」

アオイとヒメノを睨みつけていたら、アオイが俺に聞こえるようにトゲトゲしく言ってきやがった。言い返してやろうかと思ったが

「あ、時間だ。アタシそろそろ学校行ってきますね」
「もうそんな時間?じゃあ、一緒に行きましょ、アオイ」
「はいっ」

登校時間になり、アオイとヒメノは出かけて行った。って俺ものんきに飯を食ってる場合じゃなかった。
カカカッと口に運んで

「ごちそうさまでしたっ!」

食器を流しに置き慌てて自分の部屋に戻り、制服に着替え忘れ物がないか確認した後、鞄を持って飛び出した。
遅刻常習犯だから、早く行かないとまた先生に怒られちまうっやばっ!
俺がダッシュで走って登校する姿は、何故か町の名物となっちまってて、

「おう、ハヤテって今日もギリギリかっ?」
「うるせぇー」
「ハヤテーー頑張れーー!!」
「うっさいー」

町内会のおっさん、おばさんが笑いながら声をかけてきやがる。あぁ、恥ずかしい…。
関係ない通行人にまで俺を見てクスクス笑ってやがる…くそうっ。


後もう少しっ!ここの角を曲がればっ

「はぁっおまっ!?」
「へっ?きゃぁぁ!?」

曲がり角には何故か小柄なアホ毛の女の子がいて…

ゴッチーンッ☆

俺達は盛大にぶつかってしまった。
遠くなっていく意識の中…

『キーン—コーンカーコーン』

学校のチャイムが鳴る音がが聞こえた。
あぁ…今日も遅刻確定だ。ちくしょう…。なんだったんだ…あの女。あの女のせいで……うっ。

完全に俺の意識はプッツンいった。

Re: *バッドエンドから始まる恋物語*部活編 ( No.2 )
日時: 2014/04/22 09:15
名前: 姫凛 (ID: .OVIgGEm)

一話 クラスメイト




「ん……」
「おっ!起きたぞっ」
「本当ですかっ!?」


気がつくと俺は何処かに寝かされていた。…この匂い、保健室か?

「大丈夫か?親友っ!」

ケタケタと笑いながら言っているは、俺の大親友、赤崎だ。
思えばあいつとは中学からの馬鹿やった付き合いだな。…と言うよりも

「隣の女、誰だ?」
「ん?あぁ、ミカンちゃんのことか」
「ミカン…?」
「どっ、どうも…です」

赤崎の隣に立っていたみかん色の髪をした女はぺこりと頭を下げた。俺もベッドから起き上がり、どもっと頭を下げた。
あれ…?この女どこかで…

「あぁ!!思い出したっ!お前っっ朝はよくもっ!!」
「キャッ」

そうだ。思い出した。
この女は、遅刻しそうで焦って走ってた俺の前にいきなり現れやがって…俺は、ぶつかって意識が飛んで…それから…どうしたんだ?

「おいおいっ、そんなに怒る事ないだろ?倒れたお前を保健室まで連れて来てくれたんだからよ?」
「えっ?そうなのか…?」
「あっはい…。私がぶつかっちゃったせいで…天駆くん気を失っちゃって…それで…たまたまを通りかかった赤崎くんに…」
「そうそうっ。俺も遅刻しそうで急いでたからあの道使ったんだ。いや〜見た時はビックリしたぜっ!お前、白目向いてたぞ?」
「なにっ!?」
「い、いえっ、向いてませんでしたよっ!?」

ふぅ、赤崎の悪い冗談か…。白目向いて倒れてた、なんてホラー過ぎるだろっ。

「とにかく助けてくれてありがとう、ミカン」
「いっいえ…!!」
「………」

そういえばこいつ、なんて言うんだ?初めて会った奴を名前で呼ぶのもな…なんかな。赤崎に聞いてみるか。

「赤崎。こいつとは前からの知り合いだったのか?」
「ん?いや今日初めて会ったよ」
「はぁっ?」
「実はさぁー、ミカンちゃんって転校生なんだって!!」
「転校生っ!?」

聞いてないぞ、今日転校生が来るだなんてっ!!先生…また忘れやがったな。

「は、初めましてっ!一年、えっと…」
「タメなのか?」
「えっ?あっ…はい」
「しかもっ、おれ達のクラスに入ったんだぜっ!」
「じゃあ、クラスメイトか」
「そう、ですね…」
「クラスメイトなんだから、気軽に行こうぜ。そんなガチガチじゃ、なくてよっ!」

バシッとミカンの背中を叩く。ミカンはまたキャッって驚いてやがったけど、ふーはーと深呼吸した後

「丸井ミカンです!一緒に楽しく学園生活を送ろうね。これからよろしく!」

と本来の調子を取り戻したようだ。丸井ミカンか…。

「よろしくな、丸井」
「うんっ!よろしく、天駆くんっ」

人と極力関わらない生活を送ろうと決めてたのに俺はまた新しい友人を作ってしまった。
丸井は最初はガチガチで誰とも仲良くできずにいていつも俺の傍にいたが、少しずつ環境に慣れて来たのが自を出し始め今ではクラスのアイドル的存在だ。よかったな、丸井。
もう俺と丸井が会話することはない。丸井は立派にクラスメイトの一員になりいつも沢山の友達に囲まれているんだ、俺の手助けなんてもういらない。俺は独りでいいんだ。

あいつが幸せならそれで…良いんだ。

Re: *バッドエンドから始まる恋物語*部活編 ( No.3 )
日時: 2014/04/20 12:56
名前: レム ◆pQYC.7CFFk (ID: 2Qew4i4z)

またまたやって参りました、レムでっす!!

おうおう……
やっと出てきたかい、ミカンちゃんっ!!←
期待の新人、ミカンちゃんっ!!←

いやはや……
登場人物の中に、ミカンちゃんがいたので、登場を楽しみにしていたんです……
とにかく名前がかわいいっ!←
それだけでなく、性格までっ……///←

最高やないかぁ〜いっ!!←
ギャグ古いな、うん。
すいません、かわいいものを見ると、どうも興奮してしまって……

ではでは……(^○^)


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