複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 可能性の魔法使い
- 日時: 2015/04/20 02:34
- 名前: 瑠璃玉 ◆ECj0tBy1Xg (ID: 3JtB6P.q)
可能性を操り、奇跡を起こす者がいる。
そして、災厄を呼び起こす者もいる。
これは、奇跡の使い手が、災厄を振り払う物語。
**********************************************************************
初めまして、瑠璃玉(るりだま)と申します。ある方の絵からインスピレーションを得て、突発的に始めました。
ややシリアスなファンタジーではありますが、基本的にはやきもきする引っ掛かりのない話です。重い話が苦手な人は、他を回覧するついでにも御覧下されば幸いです。
こういうまわりくどい文章に見覚えがある?
思い浮かべた名前はそっと心に秘めておいてください。
↓目次
人物紹介 >>1 (H27 4/2 加筆)
用語紹介 >>2
第零講 >>3 >>4 >>5
第一講 >>6 >>7 >>10 >>11 >>12
- Re: 可能性の魔法使い ( No.1 )
- 日時: 2015/04/19 20:11
- 名前: 瑠璃玉 ◆ECj0tBy1Xg (ID: 3JtB6P.q)
【超簡単なキャラ紹介】
・ ジャック・ドゥ(Jack Daw)
語り手兼主人公。曰く六五〇歳以上。
喋り方はガラが悪いが真面目で努力家。ナルシ気味。
自他共に認める腕の良い魔法使い。しかしながら、ロータスが凄すぎて霞んでいる。
・ ロータス・ブラウ (Lotus Blau)
世界一の魔法使いにしてジャックの師匠。故人。貧乳。 貧乳。
明朗快活、豪放磊落、自由闊達。わがまま自由人だった。愛国心だけは素晴らしく強かった模様。
才女だった割に芸術センスは皆無で、ジャックに遺したものは大体悪趣味。
・ ロイ・フロウ (Roy Flow)
ジャックの弟子。ロータスの孫弟子。
師匠にタメ口を使ったり故人のロータスのセンスにケチを付けたりとやりたい放題ながら、師匠のことはちゃんと尊敬している。ジャックほど真面目かと言われたら微妙。
魔法使いとしての素質に恵まれておらず、何でも出来るものの全部中途半端な器用貧乏。師匠の補助しか出来ない。
・ ジュデ・ユーベル (Jude Uebel)
ジャックの住んでいる町の町長。
狡すっからい小物なのにプライドだけは無駄に高い。負けたとき一番無様になるタイプ。
魔法は使えないが、魔法の源になるものが見える。
・ ユーリ・ラビエリ (Yuri Rabieli)
ジャックの知り合いにして主治医。本業は薬師。巨乳。
飄々としてやや軽薄、凡百の常識人。金銭感覚が狂っている。
町長と同じく、力脈を見る目はあるが魔法は使えない。
・ カイル・シトリ(Kyle Cytri)
秘密警察と名の付いた町長の腰巾着。器物損壊と名誉毀損でジャックをしょっぴこうと必死な男。
冷静沈着を気取っているが、詰めが甘く脅しに弱い。何から何まで人の予想以上を行かない凡庸な男。だがそれがいい。
魔法使いの才能は恐らくジャック以上。天才に奢って努力を怠ったタイプ。
・ エンジュ (槐)
知り合いの時計師兼魔法使い。ユーリに絶賛一目惚れ中だが、ユーリ当人は敬遠気味。
人物問わず『分解』してしまう癖のある危険な人物。まともな時とそうでない時の差が激しい。
魔法使いとしてはかなり凄い。
・ アルフレド・ネイル (Alfred Nale)
ユーリの施薬院によく薬を貰いに来る魔法使い。無愛想で強面。ジャックとロイは「アル」、ユーリは「フレッド」とそれぞれ呼ぶ。
容姿は人を遠ざけがちだが当人は気配り上手で優しい、ごく真っ当な善人。他人に気を遣いすぎて時折自分の心配を忘れるのが玉に瑕。
炎の魔法に於いてはジャックを上回る爆発力を持つ。ただし、炎の魔法しか使えない上に手加減が出来ない。
・ ヨナタン・G・トーデンダル (Jonathan Gun Thordendal)
ユーリに安く薬草を卸している薬草問屋兼何でも屋、人呼んで「小坊主」。本業は治金と薬学を専門とする錬金術師。断じてジョナサンじゃない。
飄々とした皮肉屋。でも自分に任されたことにはきちんと真面目に取り組み、相応の成果を出せる真面目さも持っている。好奇心の旺盛さで地雷を踏んで痛い目を見ることが少々。
順次更新予定。
- Re: 可能性の魔法使い ( No.2 )
- 日時: 2015/04/04 20:59
- 名前: 瑠璃玉 ◆ECj0tBy1Xg (ID: 3JtB6P.q)
【超簡単な用語説明】
・ 魔法 (まほう)
所謂ファンタジーな世界で言う魔法とほぼ同じ、人為的に起こされる奇跡の類。
ただし、ファンタジーチックな呪文や魔法陣などはなく、傍から見れば超能力に近い。
・ 力脈 (りきみゃく)
秘められた可能性の川。無秩序な可能性が寄り集まり、秩序を持って流動している場所。
瞼の裏にのみ映る“裏”の世界の一部。
毒々しい黄色い色をしている。
・ 力湖 (りきこ)
力脈の中で流れが停滞している部分。可能性の湖。
力脈のあちこちに点在しており、真上はパワースポットになりやすい。
・ 可能性の暴走 (かのうせいのぼうそう)
何らかの理由で力脈が歪み、それが限界を超えたときに起きる現象。
秩序で押さえつけていた無秩序が“表”に溢れる瞬間。
幻が可能性の壁を越えて表に生まれる理由の一つ。
・ 異望症 (いぼうしょう)
力脈を視認する力を人間が得ること。
人間の場合、力脈を見る力を得ると、同時に異常な視力を付与される。この見えすぎる目によって死者や精神病患者が続発したために、力脈を見る力を得ることは人間には乗り越えがたい病として認知された。
人間以外の動物には全く起こらない。
・ カナリヤ
異望症の人間のこと。薬師達の間で使われている隠語。
瞳の色が鮮やかなカナリヤイエローであることに起因する。