複雑・ファジー小説
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- 私の夏休み。
- 日時: 2016/03/26 11:11
- 名前: 詩歌 (ID: 7HladORa)
中学二年の夏休み。
それはおそらく人生の中で一番の出来事が起こった夏だった。
それは、最悪でもあり、最高でもあった。
*キャラ紹介
・瀬野 優花 (せの ゆうか)
主人公。中学二年。ポジティブ思考でよく笑う。実は泣き虫。
・篠原 涼 (しのはら りょう)
主人公の彼氏。中学二年で優花と同じクラス。物静かで何考えているのか分からないのが優花の悩み。
グダグダ作者ですが、精一杯頑張って書いていきますのでよろしくお願いします。
- Re: 私の夏休み。 ( No.3 )
- 日時: 2016/06/27 21:02
- 名前: まあじゅ (ID: wrLdH9zW)
コメント失礼します
まあじゅというものです
とても面白そうなお話ですね( ´ ▽ ` )
僕は恋愛系は得意ではないのですが、話の進み方や書き方に惹かれました
とても楽しみです!今後も読ませてもらいます( ´ ▽ ` )ノ
- Re: 私の夏休み。 ( No.4 )
- 日時: 2016/06/27 21:03
- 名前: 詩歌 (ID: 7HladORa)
修学旅行か、というような荷物を抱え、母親達がいるドアの前へ行くと、
ちょうど話終わったらしく、それじゃぁ、お願いするわね〜、といった会話をしていた。
「…すみません、お世話になります。」
と、私が言うと、
「いえいえ、此方こそ宜しくね。優花ちゃんも大変ねぇ、お母さんがわがままで。」
と、涼のお母さんが返してくれた。
母親がはははっと笑っていたので、せめてもの仕返しに、
私は満面の笑みを送ってやった。
出発する親達に手を降って見送り、涼のお母さんに連れられて私が使っていい部屋へとつれていってもらった…のだが。
「優花ちゃんごめんねぇ。うち、空いてる部屋がなくって。
いやまあひとつあるんだけど、一週間片付けても終わんなくてね…。
ていうことで、少しの間は涼と一緒の部屋でいいかしら。」
「あぁ、そうですか。わかりました、……ってええええええええ!!」
「あらそう?ごめんねぇ、じゃあ宜しくね!」
といって、涼の部屋の前につれてこられ、じゃ、と言って涼の母親はキッチンへとかけていった。
「ちょ、ちょっとまっ……はぁ。」
涼のお母さんをなんて呼ぼうか迷っていたが、素直におばさんと呼ぶことにしよう。
置き去りに去れた私は、取り合えず恐る恐る涼の部屋へと入っていった。
- Re: 私の夏休み。 ( No.5 )
- 日時: 2016/06/27 21:08
- 名前: 詩歌 (ID: 7HladORa)
まあじゅさん♪
コメントありがとうございます!
面白そうといっていただけて嬉しいです!
まだまだどんな感じで書けばいいのかよくわからない初心者ですが、
楽しんで頂けたら幸いです。
更新は正直気まぐれですが、気長にお待ちください!
- Re: 私の夏休み。 ( No.6 )
- 日時: 2016/06/27 21:41
- 名前: 詩歌 (ID: 7HladORa)
ノックをして恐る恐る入ってみると、広い部屋のすみにあるベッドの上でゲームをしている涼がいた。
そして私が入って来たことに気付いて、
「…優花か。ていうか、本当に俺の部屋で生活すんの…?」
「…そうらしい。」
というと、はぁ、とため息をついて、
「俺の母親は何を考えてんだか。」
といった。
私が少し身を縮めながらははっと苦笑すると、
その事に気付いたのか、
「荷物、端に置いといて。てか別に、座れば?」
「ん、ありがと。」
お言葉に甘えて荷物を端におき、
そのままそこら辺に座ろうと思ったがすることもないので、涼の座っているベッドにお邪魔して、涼の隣に座った。
「何のゲーム?」
「栽培ゲーム。」
「あははっ!ちょっと意外かも。」
「うるっさいなぁ…」
「あ、てか私も持ってるやつだ。つーしんしよっ!」
「…いいよ。」
「やったあ!」
なんて会話をしながら、二人でゲームを楽しんでいた。
私と涼はいつもこんな感じだ。
前に何度かお互いの家を訪れたが、こんな感じでゲームしたりして遊んでいるだけだ。
まれに友達の中に、彼氏とキスしたっ!!って自慢気に話している子もいるが、私は、中学生の恋愛はこのくらいでいいと思う。
勿論、そう言うことがしたくないわけじゃあない。
ただ別に、そこまで求めなくてもいいと思っている。
…と言うのは言い訳かも知れないが。
「ねえ、変なこと聞いていい?」
「なんか怖い。…まぁどうぞ。」
「涼って私とキスとか、そういうことしたいと思う?」
「ブフゥッッ!」
ド直球にそれを聞いた瞬間、涼が驚いて吹き出した。
そんなとこも面白くって、ついつい大笑いしてしまう。
「ゴホッゴホ…ど、どしたの急に。」
「いや?なんとなくだけど…」
「じゃあ優花はどうなの?」
「えっ」
涼は仕返しするかのようにそう言うと、突然ゲームをポイ、とベッドになげ、隣にいた私をベッドにドン、と押し倒した。
「こういうこと、したいと思う?」
こんなことをされた事がなかった私は、思わず顔を赤くする。
するとそれを見た涼が、
「顔赤いよ?」
と、意地悪げにいった。
「ドSめ…!」
っと私が返すと、はは、と笑って私の腕をひっぱり、前の体制へ戻した。
- Re: 私の夏休み。 ( No.7 )
- 日時: 2016/07/08 21:19
- 名前: 詩歌 (ID: 7HladORa)
そのとき触られた腕の部分もなんだか熱く、ドクドクと心臓が波打つ。
前まで何となくでもこんな雰囲気になったことはなかったのでー涼から仕掛けるような事は一度も無かったのでー頭が真っ白になった。
ひとつだけ分かるのは、嬉しいような恥ずかしいような気持ちが要り混じっていることであった。
「…なんかごめん。」
私があたふたしているのを見て、涼がそういった。
でも含み笑いをしているような顔だった。
私は口をむっと尖らせて、涼の両のほっぺを引っ張った。
「い、いひゃい、いひゃい!」
可愛らしく「痛い」というのでプッと吹き出して笑い、手を離す。
それにつられたのか、涼は少し赤いほっぺを押さえながらも優しく微笑んだ。
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