複雑・ファジー小説
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- プロスペル・ド・ラカーユ
- 日時: 2016/08/15 09:45
- 名前: マルキ・ド・サド (ID: FWNZhYRN)
- 参照: ht
ボンジュール!マルキ・ド・サドです。掛け持ちする事になって誠に申し訳ございません。
コメントやアドバイスは大いに感謝です。
悪口、皮肉、荒らし、不正工作などは絶対におやめください。
この文を見て不快さを感じた場合はすぐに戻るを(人を不快にさせるのが一番嫌いなので)
ちょっとした豆知識も含まれています。
参照数100になる度にエグリーズの年表を公表します。(飛ばしても大丈夫です。)
今回の部隊は「ジャンヌ・ダルクの晩餐」の時代から数百年前の革命終結後のフランスです。
その作品に出ていた「エディスの仮面」も登場します。
追加ストーリーもできれば書きたいです。
それでは始まります。その前にストーリーと登場人物の紹介から。(用語は飛ばしても大丈夫です。)
- Re: プロスペル・ド・ラカーユ ( No.1 )
- 日時: 2016/07/21 21:09
- 名前: マルキ・ド・サド (ID: FWNZhYRN)
- 参照: ht
ストーリー
1431年5月30日ジャンヌ・ダルクは異端審問にかけられ火刑に処された。。
その2年後、ブールジュの少女「マリア・デ・ラセール」がジャンヌの継承者となる。
彼女は2年前の異端審問に本物の魔女が関わっていた事を知る。
ピエール・コーション暗殺の際に彼はある言葉を残し息絶える。
それは悪魔と契約したイングランドがフランスを滅ぼすという意味だった。
マリアはそれに対抗すべく謎の技術を用いた秘密結社を設立した。
その組織は「エグリーズ(教会)」と呼ばれ多くの聖騎士が集結した。
1453年10月19日百年戦争は終わりを迎えイングランドは敗退した。
だがほとんどの悪魔は生き残った。本当の戦いはこれからだった。
人間と邪悪な存在の戦争を予期したマリアは世界に支部を設ける事を宣言。
フランスから多くの者が勢力拡大のため故郷を後にした。
こうしてエグリーズは何百年も活動を続けていくのであった・・・・・・
1799年8月12日大西洋の真ん中で日本から出航した1隻の奴隷船が嵐に遭い沈没する。
乗組員は1人の少年(奴隷)を除き全員死亡。帆掛け船は黒い大波に呑み込まれた。
少年の名は山下 佐兵衛(やました さへい)。武家の1人息子だった。
生き残った佐兵衛は数日間海を漂流しどこかの浜辺に流れ着く。
星が綺麗な夜空の下で目を覚まし気力を振り絞り立ち上がる。
見た事もない場所に見た事もない人間。そこは革命終結間近のフランスだった。
偶然浜辺を散歩していた老婆に助けられ老夫婦の住む家で介護を受ける佐兵衛。
寒さをしのぎココアを啜る。だが幸運は一時的なものだった。
言葉も分からず一文なしの状態。まずここがどこなのかすら分からない。
不安と絶望は増すばかりだった。
11月15日王権を握りジャコバン派を陰で操りフランスを恐怖政治で支配していたブランシュ・ダルクが処刑される。
その後ナポレオン・ボナパルトが皇帝の座に就き長きに渡るフランス革命は終焉を迎えた。
しかし悪夢は終わらなかった。
1805年謎の異教徒達が現れフランスは宗教戦争へと突入する。
老夫婦に引き取られてから6年の月日が経ち14歳の少年になった佐兵衛は更なる問題に巻き込まれていく。
- Re: プロスペル・ド・ラカーユ ( No.2 )
- 日時: 2016/07/21 22:13
- 名前: マルキ・ド・サド (ID: FWNZhYRN)
- 参照: ht
登場人物
プロスペル・ド・ラカーユ(山下 佐兵衛)
物語の主人公。鎖国時代の日本に住む富山出身の武家の1人息子。8歳(フランス名を得た頃は14歳)。
生まれつき髪が白く長髪である。またそれを含め幼い子供のためかまわりからよく少女と勘違いされる。
ある日の夕方散歩のコースである林道の中を歩いていた所を奴隷商人に捕まり誘拐されてしまう。
その後奴隷船に乗せられおよそ1ヶ月間船内に監禁される。
そんな中海で嵐に遭い船外に放り出され陸も見えない海原を漂流する事となる。
その後フランスに流れ着き海沿いに住む老夫婦に引き取られる。
6年後、宗教戦争が勃発した際にエグリーズ(教会)に招かれる。
そしてフランス名を与えられ異教徒との戦いに身を投じる。
リシュール・ド・フレール
エグリーズのフランス支部に所属するベテランの剣士。オーストリア出身。19歳。
14歳の若さで組織に加入し僅か4年で多くの任務を成し遂げクロエ・デ・ラセールの右腕となる。「マスターフレール」とも呼ばれる。
生真面目な性格で忠誠心が強く主君に楯突く者には容赦しない。
剣の腕前は組織のメンバーからも恐れられる程で銃やライフルで武装したジャコバン派の兵士30人を愛用の剣で斬り捨てた。
自宅に忍び込んだプロスペル(佐兵衛)を捕まえるが相手が子供だという事を理由に組織の電子器具を渡しあっさり見逃す。
6年後に起きた宗教戦争の始まりの際に再会を果たす事となる。
ヴィオレーヌ・ジョフロワ=サン=ティエール
エグリーズに重要視されている15歳の少女。ベルサイユ出身。
その正体は百年戦争時代、故郷の村を滅ぼされた復讐にジャンヌ・ダルクを裏切り彼女の暗殺を謀ったエディス・ヴィクトル・べアールの一族の子孫。
ある秘密を抱えているため異教徒からも狙われている。
パリで消息を絶ち彼女の行方を追う事がプロスペルの任務となる。
フランスを裏切り戦争を長引かせた反逆者の末裔だと組織から忌み嫌われ彼女に反感を抱く者も少なくない。
姫川 千代
フランスに来航した日本人の少女。埼玉出身の18歳。
その正体は「ジャンヌ・ダルクの晩餐」の主人公「姫川香織」の先祖。
日本製の家具や漆工芸品を積んだ船でフランスを訪れ物資の輸送の護衛を務める。
「村正」を愛用しており剣術の腕は中々のもの。
港近くの街中でプロスペルと出会い彼に安心感を与えた。
クロエ・デ・ラセール
エグリーズのフランス支部長。ジャンヌ・ダルクの継承者「マリア・デ・ラセール」の子孫。オルレアン出身。23歳。
病弱な母にかわりわずか22歳の若さで主導権を握り組織の指揮を取る。
リーダーシップに優れ部下思いのため彼女に不満を抱く者は少ない。
リシュールに異教徒の暗殺任務を依頼する。
マルキ・ド・サド(1740年6月2日 - 1814年12月2日)
フランス革命期の貴族、小説家。
マルキはフランス語で侯爵の意であり、正式な名は、ドナスィヤン・アルフォンス・フランソワ・ド・サド。
彼が匿名で出版していた『美徳の不幸』と『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』を見たナポレオンは激怒した。
その後裁判無しに投獄され1803年にシャラントン精神病院に入れられる。
消息を絶ったヴィオレーヌと接触した数少ない人物であり彼女の手掛かりの情報を教えるかわりに仮面の絵をプロスペルに託す。
ちなみにサディズムという言葉は、彼の名に由来する。