複雑・ファジー小説

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TRAGEDY WARS【募集一時停止】
日時: 2016/09/20 20:40
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=666

初めましてαZ(あるふぁ・ぜっと)と言います。今回は戦争物の作品の為、苦手な方はご退場ください。なお、オリキャラの応募はリク依頼で行っておりますがこちらでも応募したいと思います。

どうか、よろしくお願いします。

【お知らせ】

募集を一時停止しました。もしかしたら第二次募集をするかもしれませんのでその時はよろしくお願いします。

ウェルの武装追加。

夏休みが終わった為、更新速度が落ちます。



【設定】

・舞台は別世界で時代は第二次世界大戦位の世界観ですが魔法や剣も使うファンタジー要素もあります。主人公達が活躍するのはヨーロッパ大陸と似たグルセリア大陸を主とします。

・国の設定

ルギリス連合国

地球でいうグレートブリテン島に位置してある島国。島の国と合併してできた連合国だが立法君主制ではない為王族はいない。人間至上主義の国だが国の大統領が変わったと同時に差別的な事も収まりつつあるが未だに根強く残っている。モデル国はイギリスとアメリカの両方を合体させた感じ。

ラファルム帝国

グルセリア大陸の半分とユレンシア大陸を支配下に置いた帝国。軍事力や経済力共にトップクラスの列強国。周りの国を征服して世界を支配しようとしている。種族差別は無くむしろ歓迎し獣人やエルフなどの種族を国の国民として受け入れている。モデル国はソ連(ロシア)とナチス(ドイツ)の両方を合体させた感じ。

スペンス王国

グルセリア大陸で帝国に続いて大陸を半分を征服した王政国。ラファルム帝国とは違い慎重に事を運んで周りを征服する国で列強国の一つ。軍事力はあまり強くないが数と兵器の質はかなり上。グルセリア大陸の南部に位置するアルベスタ大陸を支配下に置いている。モデル国はスペインとフランスの両方を合体させた感じ。


【重要人物】

エンリ=ライランス

性別 女  年齢24歳


ルギリカ連合国の軍の将軍で反ラファルム帝国派の派閥に属している。帝国の大規模な侵攻を押し返した実績を持ち周りからの信頼も厚い。だが、本当は温和な性格で争いは好まない女性で戦争をする事に気が気でない思いを持っている。

レイン=バルトス

性別 男  年齢26歳

ラファルム帝国の総統。種族的差別を嫌い差別を行おうとする人物や国を弾圧してきたがそれが誤解を招き残虐な独裁者だと側近達や支持する者達以外から周りからそう思われている。連合国に対し種族差別を行う事から毛嫌いしている。性格は無口で無表情な事が多いが優しい性格。

アルベルト=ゼルベスター

性別 男  年齢25歳

スペンス王国の元帥。王国の大規模な軍事作戦は全てアルベルトが考えて立案し行動に移すなどをしている。王国において他国が最も恐れ謀略の策士の異名を持つ。出生や過去はほとんど不明で17歳の時に軍に入った事しか分かっていない。性格は基本は温和な人物だが戦争に関係すると非常に冷酷になる。


・主人公(二人)


ウェル=アルファレッド

性別 男  年齢 24歳歳

階級:大尉 所属国:ルギリカ連合国

武器:歩兵銃・ピストル・ナイフ

ルギリカ連合国の軍人。16歳の時ラファルム帝国の戦争が起きてから志願し兵士になった。エンリとは幼馴染で一緒の戦線で戦って活躍した。種族差別に反対する一人。



レラ=バルトス

性別 女  年齢 20歳

階級:元帥 所属国:ラファルム帝国

武器:ピストル・軍刀・魔道書

ラファルム帝国の元帥。侵攻軍の敗北により前総指揮官から指揮権を譲り受けた。レインの妹だが名前だけの元帥ではなく他の国からも認められる名将。性格は兄と同じく無表情で無口だが非常に冷酷で「戦争には情など不要」と言葉に残したほど。

【目次】

プロローグ >>01

第一話 3年前、第二次グルセリア大戦勃発 前編>>03
                     後編>>04

第二話 ラファルム帝国、再侵攻>>05

第三話 ラファルム帝国の元帥 前編>>07
               後編>>09

第四話 エラス島上陸作戦 〜ルギリス連合国〜
             開戦前1>>10
             開戦前2>>15
             戦闘一日目>>17
             戦闘二日目前編>>22
             エラス島上陸作戦 魔導力式戦術機NTM−34戦>>31
             〜ラファルム帝国〜
             開戦前1>>11
             開戦前2>>16
             戦闘一日目>>21
             戦闘二日目前編>>23
             エラス島上陸作戦 魔導力式戦術機NTM−34戦>>32

第五話 戦いの中での安息 〜ルギリス連合国〜
             >>33
             〜ラファルム帝国〜    
             >>34

第六話 動き出す影>>35

第七話 広がる戦火>>38

第八話 電撃作戦     〜ルギリス連合国〜
             開戦前>>39
             戦闘1>>42
             戦闘2>>46
             戦闘3>>48
             戦闘4>>50
             戦闘5>>52
             戦後>>56
             〜スペンス王国〜
             開戦前>>40
             戦闘1>>43
             戦闘2>>47
             戦闘3>>49
             戦闘4>>51
             戦闘5>>55
             戦後>>57

第九話 羅・扶二国同盟>>58

第十話 更なる進撃>>59

第十一話 無敗の神将 戦闘1>>60
           戦闘2>>61
           戦闘3>>62
           戦後>>63



【番外編】

漆黒の死神>>41


オリキャラ募集用紙>>02

【お客様】

鹿庭ねね様 >>18 リク依頼にて一人

もろもろ様 >>06

siyaruden様 >>12>>19>>25>>53 リク依頼にて十五人


【オリキャラ所属勢力】

[ルギリス連合国]

グレン=ミッシェルヘント 伍長

ボールドウィン・べイル・ジャクソン 参謀/大将

エドワード・ブラッドフィールド 中尉

ローザリンデ・P(ペーテルズ)・フィッツジェラルド 大将

ヘンリー・ランドルフ 上等兵

クレア・アシュダウン 大尉

デズモンド・D(ドラン)クルックシャンク 上級大将   

サリヴァン・ガルブレイス 中将


[ラファルム帝国]

クリストフ・エーデルワイス 中佐

ヴォルフ・ カンペンガウゼン 中尉

アクシミリアン=ユーヘルト 大尉

ナデージュダ・ペトラウシュ 特務/大尉

ミハイル・フォン・S(ザクセン)=ラウエンブルク 大将

リュドミラ・ヨヴァノヴィッチ 大佐

イェゴール・キルシュシュタイン 中将



[スペンス王国]

エドガー・ルドン 中尉 

カリサ・モンティエ 一等兵

レメディオス・R(リシェ)=ルルージュ  少将

ギヨーム・マルティネス 中将

アンヌ・ ブランカフォルト 上級大尉

カルロス・A(アラール)・デキシュ 上級大佐

ビビアナ・デルランジェ 少尉

ヒセラ・グリニャール 曹長




Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.52 )
日時: 2016/09/08 20:12
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第八話  電撃作戦 戦闘5  〜ルギリス連合国〜

空母内では戦局を見つめるボードウィンとエンリがいた。街に黒煙が上がる姿を見て悲痛な顔をエンリはしていた。

「辛いかエンリ・・・」

「はい・・・、ですがこれが平和への道だと言うのなら私は自分の腕を喜んで血で染めます・・・」

エンリの言葉にボードウィンは優しくエンリの頭を撫でた。

「無茶などしなくてもよい。お主にはそんな事をしなくても別の道を見つけ出せるはずじゃ」

「しかし・・・」

「わしは祖先と同じように人を殺め続けた。だが、お主はまだ若い・・・争いを止める為の別の方法を探す事はまだ遅くはないはずじゃ」

「はい・・・!」

ボードウィンの言葉にエンリは気が安らぎ戦場を見つめ直した。戦争を止める為の別の方法を探るために。その頃、港地区ではエドワードとカルロス、アンヌの対決が激しさを増していた。

「ちッ!しつこい奴らだな・・・」

「はぁ、はぁ、伊達にギヨーム中将と共に戦場を駆けていないからな・・・」

「こんな所でくたばっちまったらあたしの部下に示しが付かないからね・・・」

二人は疲労困憊の状態でも武器を構えた。

「「だからここでお前を殺す!」」

「やれるものなら・・・、やってみろ!」

エドワードは斬り込みに掛かった瞬間、

ブオォォォォォン

けたたましい音が無数に聞こえる音が聞こえた。

倉庫では、ウェルの部隊とビビアナの部隊の戦闘が落ち着いていた。どちらも激しい戦闘で消耗が激しいのが原因だった。その倉庫を離れ建物内にはグレンが魔装填式狙撃銃・プロトタイプを構えて狙いを定めていた。そのターゲットはビビアナ。

「奴さえ狙撃が成功すれば・・・」

グレンが引き金を引こうとした瞬間、

・・・ズダァン!

突如、発砲音がした。グレンは咄嗟に左にそれ壁に隠れた時、グレンが魔装填式狙撃銃・プロトタイプを構えていた場所にはグレンの頭があった位置に銃痕があった。

「相手の狙撃手・・・、それも凄腕か・・・・」

グレンは場所を移動した。狙撃手同士の戦いは特殊で相手の考えや狙撃に適した場所の特定そして素早く相手を見つけて狙い撃つという戦いだ。静かな中、グレンはまずは移動しながら周りを見た。どこも狙撃に適する場所で相手がどこから撃ってきてもおかしくない場所だった。

「どこもかしこも・・・、これは骨が折れるな・・・」

グレンは建物の影に隠れ姿を消した。グレンを狙っていた狙撃手ヒセラはグレンを見失ったとわかると移動した。撃った時に場所が割れている可能性があるからだ。

「仕留められなかった・・・、早く眠りたいのに・・・・」

ヒセラも建物の影に消え姿を消した。静かな戦いを終わらせるために・・・。

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.53 )
日時: 2016/09/15 13:33
名前: siyaruden (ID: 8p3wUs5b)

名前【カリサ・モンティエ】(洋名のみ)

年齢/性別【18歳】【女性】

性格【真面目だがドジッ娘でおどおどしている】

容姿【155cm 56㎏ 栗色のおさげで緑の瞳 黒縁眼鏡をかけている】

服装【戦闘服にポンチョを羽織り軍用のブーツを履いている】

種族【人間】(オリジナル可)

出身国【スペンス王国】(設定から選んでください)

職業【軍人】

階級【一等兵】(軍人のみ)

武器【小銃(MAS 36 銃剣付) 自動小銃(チャールトン自動小銃) 自動拳銃(ベレッタM1934) 手榴弾 】(第二次世界大戦レベルでお願いします。ファンタジー系武器可)

死亡・大怪我をする可能性がありますが?【はい】

軍人なら階級が上がる事がありますが?【はい】

戦争をどう思っているのか?【】

アンヌの部隊に配属されたばかりの女性兵士
元々は予備隊員であり花屋で働いていたが会戦と同時に招集された
訓練の成績はそれなりに良かったが予備隊員なので実戦経験が皆無に等しく更にドジッ娘なので部隊の足手まといになる事が多い(それでもアンヌはカリサを見捨てないが)
その為、何か失敗する度にいつも泣いている
しかし祖国の為に勇気を振り絞り困難に立ち向かっていく

サンボイ(三つ以上)

「ああっ!アンヌ隊長........作戦の足手まといになって申し訳ありません.........!」

「すいません.......射撃の成績はそれなり良かったんですが.........」

「ううぅ.........なんでこんな所に来ちゃったんだろ...........もう早く家に帰りたいよぉ........」



名前【レメディオス・R(リシェ)=ルルージュ 】(洋名のみ)

年齢/性別【27歳】【女性】

性格【クールというよりやさぐれていてやや短気】

容姿【178cm 70㎏ 鉄紺のボサボサの長髪に橙色と金色のオッドアイでつり目 金色の瞳を隠すように黒の眼帯をしている 長身のナイスバディで胸はHカップぐらい】

服装【軍服に軍用ロングコートを羽織り 両手には籠手 タイトスカートに黒のストッキング 黒の軍用ブーツを履いている】

種族【人間】(オリジナル可)

出身国【スペンス王国】(設定から選んでください)

職業【軍人】

階級【少将】(軍人のみ)

武器【魔手甲【ヤールングレイプル】(両手に填めている伝説の武器 装着者の腕力を数十倍に高める また殴った物体の分子結合を破壊する能力を秘めている 軽機関銃(オチキスM1909機関銃) 短機関銃ブリスカヴィカ自動拳銃(ベレッタM1934) 砂鉄の剣(第二次世界大戦レベルでお願いします。ファンタジー系武器可)

死亡・大怪我をする可能性がありますが?【はい】

軍人なら階級が上がる事がありますが?【はい】

戦争をどう思っているのか?【】

設定

スペンス王国の少将でアンヌの尊敬する女性で軍の教官達を纏める筆頭教官
その指導方法はとても厳しくカリサが「生き地獄」と称する程の苛酷な物であり軍の兵士達からマスター・レメディオスと呼ばれている
かなりの喫煙者でもありギヨームから煙草を控えろと常に言われているが辞める事なく吸い続けている
常に男性口調であるが時折口調が悪くなる
屈強な彼女にも一番の悩みがあり男性にモテない事を非常に気にしている
戦闘スタイルは撃つよりも殴る方が得意らしく格闘戦を好む
拳を地面に叩きつけて衝撃波を飛ばして来たり砲弾を拳で破壊したりする等、破天荒な戦法を仕掛ける
雷と土の魔術の応用である重力魔法と磁力魔法を最も得意とする

サンボイ(三つ以上)

「死と常に隣り合わせの戦場で唯一の憩いである煙草を私は辞める気は更々ないぞ」

「あの野郎.....こんな所で奇襲を仕掛けて来やがった........」

「なんで私は男にモテないんだ.........」

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.54 )
日時: 2016/09/09 18:55
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

siyaruden 様

応募ありがとうございます。徴集された一等兵とスペンスの少将ですね。個性ある二人は面白そうです。採用ですありがとうございます

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.55 )
日時: 2016/09/09 19:59
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第八話  電撃作戦 戦闘5  〜スペンス王国〜

「何だあれは・・・」

誰が言ったのだろうかはわからなかったが戦闘が中断され港地区にいる兵士とカルロスとアンヌそしてエドワードまでも空を見上げた。その空の上には大型の飛行機が3機飛んでいた。その翼には鉄十字の紋章が描かれていた。

「ラファルム帝国の戦略爆撃機だ!」

ラファルム帝国の戦略爆撃機は街の上空に到達すると一気に大量の爆弾を落とした。

ヒュゥゥゥゥゥゥ  ヒュゥゥゥゥゥゥ

「に、逃げろ!」

兵士の一人が叫んだが既に遅かった。爆弾は次々と落ちると同時に爆発し周りにある物を全て破壊していった。

ドガーン!ドガーン!ドガーン!ドガーン!

「くそ!ラファルム帝国め・・・最初から同盟など考えず漁夫の利を狙っていたのか!!」

カルロスが怒り心頭に空を見上げ叫んだが戦略爆撃機は飛び立っていった。

「カルロス今はギヨーム中将の安全を確認するのが先だ!行くぞ!!」

「言われなくとも!」

「まて!決着はどうするつもりだ!!」

エドワードの叫びにカルロスは振り返った。

「また何時か戦う時が来るだろう・・・それまで御預けだ互いにな」

カルロスは再び自分の部隊を率いてギヨームの元に走っていった。エドワードはその姿を見て舌打ちしガンブレードを下ろした。

その頃、ギヨームがいる総司令部では港町がラファエル空軍によって破壊し尽くされた姿を見て唖然としていた。

「何故ラファルム帝国が・・・いや考えればわかるか・・・・」

ギヨームは拳を握り締めていた時、一人の将校が入ってきた。

「ギヨーム中将!ルギリスの司令官から連絡が・・・」

「なに?」

「この情勢に今は敵味方で争えない為、停戦を要請すると。如何いたします?」

将校からもたらされた知らせにギヨームは引き際だと悟った。このまま戦えば恐らく共倒れになるとギヨームが考えた。ラファルム帝国が空爆だけで終わらせるような国家でない事も配慮に入れているからこその決断だった。

「停戦を受諾する。ルギリス軍の司令官に了承すると言え後、ここに来る手はずの援軍にも理由を告げ停戦の事を伝えろ」

「了解しました」

伝え終わるとギヨームは再び外を見て惨状を見つめていたがすぐに目を離し無線を取った。外にいる部隊に停戦を促す為に。


その頃、狙撃手同士の戦いは決着がつかなかった。その理由は相手を中々見つけられず建物の入り乱れた路地や狭い道に悪戦苦闘するなどをしそして最大の理由はラファルム帝国の爆撃が起きたからだ。ヒセラとグレンがいる地域にも爆弾の雨が降り注いだが何とか生き残っていた。

「くそ・・・、災厄だな」

「・・・眠いのに・・」

瓦礫となった建物に立って互いに狙撃銃を向け牽制し合っていると街中に響くような放送が流れた。

「全軍停戦せよ!この戦いは両軍の痛み分けで終わった。二度言う直ちに停戦せよ!」

スピーカーから流れた停戦命令に二人は狙撃銃を下ろした。

「ちッ、撃ち損なったか・・・」

「・・・私にとってはすぐに寝たいから良い・・・・・」

「お前寝たいばっかだな・・・」

倉庫でもスピーカーの放送が流れウェルの部隊とビビアナの部隊は武器を下げた。

「痛み分けか・・・確かに爆撃なんかあったらな」

「今回は引き分けッス・・・でも次は仲間の仇は取らせてもらうッス」

ビビアナは部隊を引き連れてその場から立ち去った。

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.56 )
日時: 2016/09/10 20:54
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第八話  電撃作戦 戦後  〜ルギリス連合国〜

ルギリス軍の被害とスペンス軍の被害は多大だった。ラファルム帝国の奇襲とも呼べる爆撃に両軍は停戦せざる負えなかった。

「では、この港町から我がスペンス軍が退去すれば停戦は成立ですね?」

「うむ、こちらはそれ以上は求めん。これで停戦は成立じゃ」

ボードウィンとギヨームが立ち上がり握手した。こうして大戦初のスペンス王国とルギリス軍の戦争に停戦という形で終止符が打たれた。スペンス軍が撤退を始めた頃、ウェルは街の惨状をを見ていた。所々、建物が崩壊したり焼けていたりしていた中には爆撃に巻き込まれた両軍の兵士や逃げ遅れたのか一般人まで焼けた死体があった。

「これが奴らの正義なのか・・・」

ウェルは血が出るまで拳を握っていた。だが、ウェルはそんな事を気にせずルギリス軍の陣営に戻っていった。

「レイン、レラ・・・、俺はお前達の正義をこんな形で成そうとする事を俺は・・・認めない!」

その頃、スペンスが総司令部として使っていた建物にボードウィンとエンリそして、その他将校や士官達が集まっていた。

「皆の者今回は数の面で劣勢の中よく戦ってくれた。だが、港町は取り返したがスペンス軍とルギリス軍が互いに痛み分けで終わっただけだ。スペンスもこの大戦に参戦したからにはスペンス王国の動きも探っておかねばならなくなった」

「つまり、我らは敵対する大国に挟まれた烏合の衆ですか・・・」

「いや、我らにもまだ戦える力が残っている。それにスペンスはラファルム帝国が決定的な溝を作り互いに動きづらくなっているだろう。そこを突けばまだ勝ち目はある」

ボードウィンの言葉に周りは安堵した。ボードウィンはそれほどまでに信頼されているという事だ。

「では、次の議題に入ります。今後の方針ですが本国より兵士を少し残し撤退するように厳命されています」

「それがよかろう・・・、疲労しきった軍では戦いようがないからの」

ルギリス軍は兵士を何部隊か残し本国に撤退していった。その残存部隊にはウェルの部隊も含まれて。



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