複雑・ファジー小説

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炎と電気と氷と
日時: 2016/09/29 00:41
名前: ミキ (ID: W5vVCrjS)

それぞれ、炎の能力を持った者、電気の能力を持った者、氷の能力を持った者の3人の男達の物語です。

3人は同棲しています。

物心ついた時から能力が使えています。
他者には他言無用で、家にいる時に使っています。
彼らの私生活を舞台とした物語です。

気になる方は閲覧どうぞ。

Re: 炎と電気と氷と ( No.2 )
日時: 2016/09/30 01:59
名前: ミキ (ID: W5vVCrjS)

風間漣side

やぁ!俺の名前は、風間 漣(かざま れん)。
元雑誌のモデルやってたからイケメン!辞めた理由は、忙しかったから。家に帰る時間が少なければ光と会う時間も少なかったからね〜。それじゃ嫌じゃん?
だから、辞めて、今はフリーアルバイトみたいな感じかな。
宅配便のお兄さんやってたり、コンビニのレジやってたりするよ!

顔が可愛くて容姿も文句ないのに、キレたら怖い茶髪で、猫みたいな存在の日比谷光。
と、地味なのに意外とイケメンで、俺より身長の高くて、何かと突っかかってくる轟海斗。
と一緒に3人の同棲生活を送っている。

いつからーとかは記憶ない。多分6年ぐらい前からかなー?ずっと一緒に居たし、初めは海斗の両親の家だったここも、いつの間にか海斗の両親は別の所に別荘作ってて、そっちへ移転してから、気づけば3人の生活してたって感じかな。

俺はね、ずっと昔から光の事が好きなんだ。初めは一緒に居たから失いたくないのかもとも思ってたけど、ここ数年で女の子相手にするのと光相手にする時の胸の感じが違って、それで気づいた。
え、BLかよって思うかもしれないけど、俺は光だけだから安心してね!うん!

え、告白したか?勿論したよ。でも全然聞き入れてくれないからさ、最近は、もっと推そうかなって思案してるとこ。
俺は頭は悪くても勘は鋭いから何となく思うけど、もしかしたら海斗も同じなのかもしれなくてちょっとムカつくな。
俺の光だから、俺が光奪っていくとこ、みんなしかと目で焼き付けとけよ!

じゃ、またな!

Re: 炎と電気と氷と ( No.3 )
日時: 2016/10/01 00:48
名前: ミキ (ID: W5vVCrjS)

轟海斗side

俺の名前は、轟 海斗(とどろき かいと)。
中学から引きこもり生活をしてて、高校は中退したから友達は少なくて、今でも大して外に出る理由でも無いと部屋にこもりっぱなしだ。別にそれに関してストレスは溜まってないからいい。
職にもなかなか就けないから、ネットショッピングやってる。あとは、まぁ、たまに機械を改造したり、プラモ作ったりマニアックな感じかな。

女顔に近い顔でスラッとした体型の俺の癒しである日比谷光。俺は光ちゃんって呼んでる。これは昔からだから本人も大して気にしていない。
と、小麦色の肌で外で遊んでるようなチャラチャラした容姿と口調の風間漣。俺とは多分真逆の性格してるんじゃないかな?
と、まぁ3人で同棲してる。

俺は昔っから光ちゃんに片思いしてる。光ちゃんは全く気づかないけど、それでもこの関係が崩れないならいいと思ってた。でも最近は違う。
漣の反応がおかしいと感じる。俺は光ちゃんに自分の気持ちをしっかり伝えるべきなのかもしれないって思い始めてる。
この関係は崩したくない。光ちゃんから笑顔を取りたくない。光ちゃんと、距離を置きたくない。
だから、俺は何としてでも漣の行動(告白)は止めようと思う!

それが出来なかった時は、俺も腹をくくるよ。

これが近い話なのか遠い話なのかは分からないけど、今は現状を楽しみたいと思う!

平凡でギャグばっかの俺らだけど、それでも許してくれるって方は続きの閲覧、勧めます。

Re: 炎と電気と氷と ( No.4 )
日時: 2016/10/02 05:20
名前: ミキ (ID: W5vVCrjS)

日比谷光side

カーテンの閉められていない窓から差し込んだ陽が当たり、目が覚めると、顔を洗って腰にエプロンを巻いてはいつも通り1階のキッチンで朝食を作る。

ある程度時間が経つと、2階から目覚まし時計の鳴る音が聞こえてくる。それも一時すれば止まる。正確に言えば止められる。その後はリビングの時計の秒針が鳴る音が響く。これもいつもの事だ。

テーブルに三人用の食事の準備が出来ると、エプロンを外して立て掛けに掛けては、2階へ向かう。

2階の目覚まし時計が鳴った部屋は漣の部屋だ。朝が弱くて二度寝が当たり前となっている漣は目覚まし時計を止めたことも記憶に無いらしく、バイトに遅れるのだけは嫌だからと朝は起こしてほしいと頼まれたのは三年前ぐらいだったはずだ。
ノックもせずに部屋の扉を開けて勝手に入れば、閉まっているカーテンを開ける。

「漣、朝だぞ」

「…ん〜…コウ…?」

静かに声をかけると、ベッドに体を預けていた漣は身じろぐ。顔面に陽の光を浴びれば嫌でも眠気が無くなっていくのが彼を見てればわかる。額に腕を当てて軽く目元に影を作ると俺を見上げて問いかけてくる。

「さっさと起きて食べてバイト行け」

それだけ告げると俺は部屋を出ようと入ってきた扉の方へ近づく。

「…コウ、こっち来て」

寝起きで掠れた声と眠気でゆったりとした口調で小さく聞こえた声に振り返っては、何の用事があるのか疑問に思いながら、言われた通り漣に近づき、ベッドサイドに立って問いかける。

「何?あと10分とか言ったら殴るからな」

頭まで布団を被って動かなくなった漣に、まさか寝たのかと苛立ち布団を引っペがそうと布団に手をやった瞬間、体が浮いた。布団に近づけた手を布団から手を出した漣に捕まれ引かれる。思いもよらなかった出来事に重心がズレてされるがままベッドに倒れ込んだ。
先ほどまで漣が寝ていた所のベッドを背に仰向けで目の前には俺の腰当たりに跨っている漣。

「光も一緒に寝ればいいじゃん?ね?」

まだ眠たげな目元、へラっとだらしなく笑う漣は顔を俺の首元に埋めて囁いた。

Re: 炎と電気と氷と ( No.5 )
日時: 2016/10/03 23:42
名前: ミキ (ID: W5vVCrjS)

風間漣side

上手く光を誘いこめて、ベッドへ倒し軽く押し付けながら光の首元に顔を近づけて囁く。
その後あまり動かなくなった光(元から抵抗はしてなかったけど…)に寝ぼけたまま、その白い首筋に舌を立てた途端、舌をあてる前に激痛が全身に走って、反射的に光から飛び離れてベッドから落ちてしまう。
光が全身を覆うように、また内側から出すように出した電気によって制裁をくらう。
ボルトの強い静電気が走ったような感じで、痛みで寝ぼけは吹っ飛び、驚きのあまり目を見開いて動けないでいると、ベッドからゆっくり上体を起こした光が俺を見てニヤッと笑みを浮かべる。

「目は覚めた?」

悪戯っ子の様な笑みに小首を傾げる光に「可愛い」と言ってしまいそうになる。でも痛かったのも事実で、ただ何も言う言葉が見当たらず黙っていると、ベッドから離れて部屋を出て行こうとする光が振り返って呆れたように息を吐くと同時に下記を告げて行った。

「朝食、温かいうちに食べろよ」

俺に触られることが嫌で抵抗や反抗したんじゃない。冷たくなった料理を食べさせたくないという光の思いやりを感じで嬉しくなり、すっかりピンピンした体で光の後を追う。光への愛しさが増した。

Re: 炎と電気と氷と ( No.6 )
日時: 2016/10/14 07:40
名前: ミキ (ID: j1BtfBJW)

轟海斗side

徹夜でクリアしたいゲームがあったからそれをやった。けど、結構簡単だったりつまらなかったりして深夜三時には終わってしまった。
やることがなくなり、テレビで録画してためていた番組を観ようと見始めるとあっという間で、閉められているカーテンの隙間から明かりが見えてくる。
ああ、もう朝か…なんて考えていると隣の部屋から目覚まし時計のジリリリという止めることを急かす音が聞こえてくる。
騒音被害でいつか隣人から苦情がくると思うぐらい煩い。これはいつもの事だがいつも我慢している俺は頑張ってると褒めて欲しいぐらいだ。

一時鳴り続けた目覚まし時計もバンッと叩く音で静かになった。どうせ起きないなら最初から目覚まし時計を設定するな、そしてそれ以前に買うな、というのが俺の意見。
頭まで被っていた布団を落としてテレビを消せばデスク近くまで歩き、デスクに乗ったパソコンを弄り出す。

ドタバタ隣の部屋から音がする。

早く来て、光。漣より俺に構って。早く来て。今、キミはどんな顔をしているのか見たいよ。


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