複雑・ファジー小説
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- 目覚めた場所は異世界でした。
- 日時: 2016/10/31 15:13
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
俺は普通の高校に通う高校生。授業中に突然視界が光に包まれて…
目覚めたら異世界に転生していた!
美少女として転生してしまった少しずれてる男子高校生の、自由奔放な異世界生活が幕を開ける!
どうも蒼衣です!
このようなテーマで書くのは初めてなのでおかしいところがあるかもしれません。なのでアドバイスやおかしなところを指摘してくださると嬉しいです。それ以外の感想などもお待ちしてます!できるだけ面白い小説が書けるように頑張ります!
アテンション↓
・作者は気まぐれなので更新がめちゃくちゃ遅い可能性あり。
・バトルファンタジー系になる予定。(あくまでも予定)
・主人公がチート
・話は章ごとに区切っていく予定。目次もつくるかも。
以上です!
目次
〜序章〜
・異世界への転生>>1
〜第1章〜
・目覚めた場所は…>>2
・一心同体>>3
・この世界について>>4
・魔法ってどうやるの?>>5
・少女との出会い>>8
・リッカと雑談>>11
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.12 )
- 日時: 2016/10/31 17:51
- 名前: アンデット ◆IYbi.dCFgs (ID: zt5wk7o6)
こんにちは、先日はコメントありがとうございました!
同じ異世界ものを書いている方がいて親近感を感じておりますヾ(*´∀`*)ノ
最近ちらほら異世界の名前を見かけるようになって嬉しいです♪
魔王が5人!どんな方々なんでしょう? 気になるところです。喧嘩とかしないのかな?
リッカちゃんは癒し系ですね〜!
何となく和やかな話し方なのかなーと想像してます
しかし天気が操れるスキル…何かと便利そうです
またコメントさせていただきますね!
それでは〜
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.13 )
- 日時: 2016/10/31 17:53
- 名前: 降谷零 (ID: CWo1/r7X)
ステータス表示分かり易いですね!僕も取り入れようかなぁ。
水弾丸、プールで撃ちたい…!
トリップも逆トリップも好きです。っていうか僕もトリップしたい!性別は男で!!←
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.14 )
- 日時: 2016/10/31 18:55
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
アンデットさん、コメントありがとうございます。
私も異世界物が増えると嬉しいです!他の人のを見て勉強にもなりますし、なにより自分自身が好きなので読者の一人として読むことができますからね。
アンデットさんのと比べるとまだまだかもしれませんが、応援してくださると嬉しいです。
またお邪魔させていただきますね!続き楽しみにしてます!(*^▽^*)
降谷零さん、コメントありがとうございます!
私もトリップしたいですね〜。性別は指定しませんが、とりあえず外見は良くしたい。そしてチートスキルが欲しい。これさえ揃えば大体トリップ生活満喫できますからね。ああ、世界にそんな道具があったなら…
ドラ◯もんとか近いうちに生まれませんかね?(*´ω`*)
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.15 )
- 日時: 2016/11/01 16:40
- 名前: 蒼衣 ◆mWmyLN68N. (ID: mDiTOv13)
・リッカの村へ
いよいよリッカの村へ向かう日が来た。だが、天気はあいにくの雨。
「うわー結構降ってるな。なんか傘の代わりになるものを探さなきゃな。」
「え?雨じゃダメなの?」
「…ダメってわけじゃないけど、濡れるぞ、こんななか歩き回ったら。」
「じゃあリッカが晴れにしてあげる!」
…!そうかその手があったか。すっかり失念していた。
「そうだな。じゃあ頼む。」
「わかった!」
リッカは元気よく返事すると、何やら力を溜め始めた。手には黄色い光が宿っている。
その光がボールくらいの大きさになったとき、リッカは空に向かって手を掲げた。
すると、空に向かってひとつの光の柱ができ、雲を突き抜けた。
リッカが狼のような高い雄叫びをあげる。
するとその瞬間、光の柱を中心に雨雲が消え去った。一瞬にしてこの森一帯が晴れやかな青空へと急変したのである。
俺はその様子を唖然とした様子で眺めていた。
「?エルナどうしたの?」
「…へ?あ、いやなんでもないよ。ありがとなリッカ。」
そう言ってリッカの頭を撫でてやる。リッカは「えへへ…」と少し照れながらも微笑んでいた。
「よし!じゃあ出発だ。」
リッカの記憶と、リッカが嗅ぎつけている匂いを頼りに進んでいく。
森と言っても道が明確に示されているわけではないので、茂のなかをかき分けて進むこともある。
茂をかき分け、少し開けた場所に出た瞬間、視界の隅に写っている木の影で何かが動くのが見えた。
「…!リッカ!気をつけろ!」
リッカも気づいていたらしく、警戒を強めていた。
木の影に潜んでいたのは、蛇のような見た目をしたモンスターだった。
なんだ?あのモンスターは。
《A.エルダースネークです。モンスターランクはF、苦手属性は火です。》
火が苦手属性だと…。あいにく俺はまだ火属性の魔法を覚えていない。
とりあえず、今覚えている魔法で対抗してみよう。
「水弾丸!」
俺の手から放たれた水の弾は、エルダースネークに当たると同時に破裂し、ドンッという音を立てた。ダメージは与えられたようだが、あまり大きいダメージではないのだろう。特に変化は感じられない。
相手もただ攻撃されるだけでは終われない。キシャーッ!という鳴き声をあげてこちらに襲いかかってくる。
「…っと!」
すんでのところで回避したものの、流石は蛇。スピードが速い。今のも少し危なかった。
…でも、前世の俺より体が軽く感じる。やっぱり女になって体重減ったからか?
《A.それもありますが、スキル「身体能力向上Lv.1」も関係していると思われます。》
そんなスキル俺持ってたっけ?あれー?全っ然記憶にないわ。
「フルーレ!」
そんなときにリッカが移動速度上昇の魔法をかけてくれた。これであいつの攻撃も避けやすくなるだろう。
「水弾丸!」
再びエルダースネークに水弾丸をお見舞いしてやった。うーん。でもイマイチダメージ受けてる感じがないんだよな…
あの蛇特有のウロコで軽減されてるとか?
だったら切り裂くイメージで打ってみるのもありかもしれん。もしくは、火属性の魔法にチャレンジしてみるとか。
まずは馴染み深い水属性の魔法を、切り裂くイメージで打ってみることにした。
えーと、切り裂く…切り裂く…。
「そりゃ!」
刃物のような形になった水が、エルダースネークに直撃する。
「キシャァ!」
お?さっきよりもダメージを与えられてるんじゃないか?
『魔法〈水流刃〉を習得しました。』
お?新しい魔法ゲッツ!んじゃあ火魔法にも挑戦しま…
「キシャァ!!」ガブッ
「痛ったぁ!?」
クソ!調子乗って油断してたら噛まれたぜ。リッカがヒールをかけてくれている。…まあ、お前もやられっぱなしじゃマズイよな。
でも、喰らった分はお返ししますよ!(倍ぐらいで)
俺は火のイメージを思い浮かべる。火…火…
その瞬間、俺の手に火の玉が出来上がった。
「よし!出来た!これでも…喰らいやがれ!!」
火の玉はエルダースネークに命中し、エルダースネークは丸焦げになった。
『スキル〈身体能力向上〉がLv.2になりました。魔法〈火弾丸〉を習得しました。スキル〈毒生成Lv.1〉を入手しました。スキル〈毒耐性Lv.1〉を入手しました。スキル〈麻痺耐性Lv.1〉を入手しました。特殊スキル〈奪取〉がLv.2になりました。』
ん?ちょっと待て。色々聞こえてきたけど、俺が持って無かったスキル混じってたよな?後奪取って?
《A.特殊スキル〈奪取〉の能力です。相手のスキル、魔法などを奪う、またはコピーすることができます。》
なるほど、今手に入ったスキルはエルダースネークのってことだな。毒生成とか物騒な物持ってたんだな、アイツ…。
「リッカ新しい魔法覚えたよ!」
「そうか、良かったな。」
どうやらリフレという状態異常回復の魔法らしい。…本当にサポート特化だな、リッカ。
「さてと、リッカ。そろそろ出発…」
そう俺が言いかけたとき、後ろの茂から、ガサガサと音がした。
またモンスターか?そう思い臨戦体制に入った。
現れたのは、大きな狼のようなモンスターだった。そのモンスターはリッカを見た瞬間に目を見開き口を開いた。
「リッカ!」
「パパ!」
リッカのその言葉を聞いて俺は臨戦体制を崩す。…あれ?お迎え来ちゃった感じですか?
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エルナ・トランジット
称号:転生者
特殊スキル:〈賢者〉〈奪取Lv.2〉〈贈与〉〈???〉〈???〉〈???〉
スキル:〈身体能力向上Lv.2〉〈暗視Lv.1〉〈毒生成Lv.1〉〈毒耐性Lv.1〉〈麻痺耐性Lv.1〉
魔法:〈水弾丸〉〈水流刃〉〈火弾丸〉
リッカ
称号:獣王の血族
特殊スキル:〈天候操作〉〈???〉
スキル:〈魔力増加Lv.2〉
魔法〈ヒールLv.1〉〈アーマードLv.1〉〈フルーレLv.1〉〈リフレLv.1〉
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.16 )
- 日時: 2016/11/09 21:24
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
・獣族の村
「貴方は?なぜリッカと一緒にいるのです?」
リッカの父が、警戒心を絶やさない目で俺を見てくる。
「俺…あ、私はえっと…」
「リッカを助けてくれたの!」
俺がなんて答えるか迷っていると、代わりにリッカが答えてくれた。ナイスリッカ!
「リッカを助けてくださったのですか!いやはや、これは失礼しました。」
すると、リッカの父は申し訳なさそうに頭を下げた。
「あ、いえいえ!お気になさらずに!」
俺は慌てて手を振り、頭を上げるよう促す。
まあ、行方不明になってた娘が見ず知らずの奴と一緒に居たら普通ああなるわな。
「助けていただいたお礼と言ってはなんですが、私達の村までおいでください。多少のもてなしはできますし、旅の疲れも癒えるでしょう。」
「…!本当ですか!それはありがたい。」
是非お邪魔させてもらおう。
「それでは、私の背中にお乗りください。掴まっていてくださいね。少し飛ばしますから。」
俺はリッカと一緒にリッカ父の背中に掴まった。
「それでは行きますよ!」
リッカ父が足に力を込めると、グンッ!と前に駆け出した。
はっっっや!めっちゃ速いんですけど!ジェットコースター並に、もしくはそれ以上の速さで森を駆け抜けていく。
周りの景色がすごい速さで切り替わっていく。…目が回りそうだ。
少しすると集落らしきものが見えてきた。あれがリッカ達の村だろう。
村の入り口と思われる場所に近づいていくにつれて、スピードがだんだん落ちていき、入り口の門番らしき獣族の前で止まった。
「村長!お帰りなさいませ!」
え、リッカの父村長なの?初めて知ったんですけど。
「今戻った。リッカと客人を連れて帰った、丁重にもてなしてくれ。」
「いや、しかし…。」
「リッカの命の恩人なのだ。」
「…了解しました。」
いや、俺命の恩人って言われる程のことしてないんですけど…。
「こちらへどうぞ。」
門番の獣族に促され、俺は村の中に案内された。
何やら待合室のような場所へ通され、椅子に座って待っていた。
門番もそうだが、待合室に来るまでの間に多くの視線を感じた。
…まあ獣族の村に一人だけ人間がいるんだから、当たり前なのかも知れないけど。
いや、それにしても視線を感じる。…もしかして俺の顔に何かついてる?
そわそわして椅子に座っていると、先ほどの村長がやって来た。
「お待たせしてすみません。村に着いたばかりで申し訳ないのですが、少々聞きたいことがありまして…。お聞きしてもよろしいですかな?」
俺は軽く頷く。
「では、最初にお名前をお聞きしたい。」
「エルナ・トランジットと申します。名乗るのが遅れてしまい申し訳ありません。」
「エルナ様、ですね。リッカとはどのように出会ったのか聞かせてくれますか?」
「私が、ちょうど何か食べるものはないかと探していたところ、茂みの中から物音がして、気になって見てみるとリッカがうずくまっていました。怪我などはしていないようでしたが、相当くたびれている様子でした。」
リッカと出会った時のことを思いだし、できる限り細かく説明した。
「ふむ…。わかりました。ありがとうございます。もうひとつお聞きしたいことは、エルナ様がどの勢力に属しているのか、です。」
え?いやいや、何それどういうこと?勢力?今戦争か何かおきてんの?
俺がどう答えるべきか迷っていると、外が何やら騒がしい様子だった。
「いけません!ライト様!今お客様と村長がご会談中なのです!」
「つまり、リッカを連れてきた奴がこの中にいるんだろ?聞きたいことがあるんだ。頼む、中に入れてくれ!」
「…いや、しかし…。ってライト様!?」
その声と同時に外から獣人族らしき少年が中に入ってきた。それと同時に見張りをしていた獣族が止めに入ってくる。
「…ライト様!」
見張りが連れだそうとするが、少年は出ていこうとしない。それどころか、目線はずっと俺に向けられている。
そこで、村長が口を開く。
「やめなさい。お客様の前で失礼だと思わないのか。」
見張りが少年を押さえつけるのをやめ、急に静かになった。
「ライト、お前も立場をわきまえて…」
村長が少年に口を開いたとき、少年はずっと俺に向けていた目を見開いてこういった。
「…!お前、転生者…?」
その言葉を聞いて全員が俺に目線を送る。なぜ…何故この少年は俺が転生者だとわかったんだ?
「そうなのですか?」
村長が俺に問いかける。俺は頷くと、
「実はこの世界に転生してきたばかりで、この世界のことがよくわかっていないのです。」
と伝えた。
「それなら、人間が今どのような状況なのかご存じないのですな。勢力についての質問に迷っておられたのも納得がいきました。」
村長の言葉に周りの獣族の目が少し柔らかいものに変わった気がした。
「質問に答えていただきありがとうございました。村の者に案内させますのでそちらで疲れを癒してください。…後でこの世界がどのような状況なのかを私が知る限りですがお話ししましょう。」