複雑・ファジー小説

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只のつまらない日記
日時: 2017/01/26 22:46
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

思い立って衝動的に日記でも書いてみよう。つまらない、終わりのない、これで終わりかもしれない日記を。

1/26 恋い焦がれて焦がして、プリンのカラメルのようにとろとろと甘い気持ち が胸の中を這いずり回って。
嫉妬燃やして燃えて、粉っぽい黒焦げの塊がざわざわと唸っている。
君の顔が一瞬でも見えたら、まるでぴったりのヒールを見つけた時みたいに胸が高鳴って。
君のどんな仕草も、掌で小鳥を休ませてるように愛しくて。
好きとか、愛してるとか、そんな可愛らしい感情が自分にもまだあったとは、なんて、まだこんなに子供なのに。
君のことをベッドの上で考えていると、胸から、頬から、全身から、ベリーピンクのキラキラした粒子が溢れて、
指先から出るそれで君の名前を空書きしてみたり、
おままごとみたいな妄想したり。
ねぇ、私はこんなに好きなんだよ。私に気づいてよ。ねぇ。

Re: 只のつまらない日記 ( No.6 )
日時: 2017/02/13 22:35
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

期待しちゃって、馬鹿みたい。そんなことある訳無いってわかってるのに。
でもまだちょっと、期待してみる。
帰り道、君と一緒になる。そこには君と私しか居ないの。白銀のヴァレンタイン。悴んで色っぽくピンクに染まった君の鼻先と頬にキスしたくなる。すっとした美しい顎と紅く滲むような唇をマフラーにうずめてる君は、とってもそわそわしてる。私がかわいいラッピングのしてあるチョコレートの箱を取り出してみせると、君は、どんな顔をするのだろう。あぁ。遠い、遠すぎる世界だ。夢のようだ。とても心地よい。一晩くらい、夢みさせて。
一番好きな人は、一番苦手な人みたい。だって誰よりも君に渡すのが恐くてしょうがないもの。

Re: 只のつまらない日記 ( No.7 )
日時: 2017/02/27 20:24
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

毎日、この濃紺の洒落たベッドの上で君のことを考えてしまう。もし君が、今年の夏 一緒にお祭りに行こうと言ったら とか。もし君が、テストの点数を聞いてきたら とか。もし君が、週末遊びに行こうと言ったら とか。
もちろん私は、自分が一番可愛く見えるメイクをして 綺麗な浴衣を着る。眉を下げながら自分の点数を言って、君の点数も聞く。無理矢理でも休みを作って、とびきりおしゃれをする。「デートみたいだね。」なんて言ってみたり。
君とすれ違うたび、つい視線を逸らしてしまう。でも何かがとくん、と反応する。
箱にしまって鍵をかけて、そっと奥に押し込めても、君を想う気持ちはきゅう と軋むのだ。その顔を、毛穴が見えるくらい見つめ倒したい。香りを、胸いっぱいに吸い込みたい。ああ、もう 好き過ぎる。

Re: 只のつまらない日記 ( No.8 )
日時: 2017/03/01 20:06
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

ビターチョコみたいに艶めく濃黒の髪
陶器のように白くてきめ細かい肌
力を抜いてすっと描いたような眉に
鋭利な光をもった涼しげな瞳
美しい曲線でなぞられた鼻筋と顎
そして、地の滲み出るような紅い唇、、
君に名前をつけるとしたら、、

Re: 只のつまらない日記 ( No.9 )
日時: 2017/03/14 20:17
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

今更よ。ごめんね、もう遅いわ。君がそんな目で見たって、私の心は変わったの。
彼を知った瞬間、体に刹那の電流が走った。君のことを一瞬忘れていた。
彼の声を聞いた瞬間、心臓がきゅうと軋んだ。君の声が思い出せない。
彼の瞳を見た瞬間、頬がかあっと熱くなった。君の顔が頭から消えた。
手に入らない君より、手に入る彼の方が素敵に決まってる。
だからね、もう、遅いわ。

Re: 只のつまらない日記 ( No.10 )
日時: 2017/03/14 20:28
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

素敵な夜だから、特別な彼をここから想う。
赤茶けた外ハネの艶っぽい髪型は、君のお茶目さを表してるね。
くるくるとよく動く大きい猫目は、好奇心旺盛だね。
ほんの少し尖らせた可愛い唇は、素敵な言葉を喋るね。
甘えた様な高めの声も、あなたの魅力の一つ。
なんでそんなに愛おしいの?一日中貴方のことを考えちゃう


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