複雑・ファジー小説

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只のつまらない日記
日時: 2017/01/26 22:46
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

思い立って衝動的に日記でも書いてみよう。つまらない、終わりのない、これで終わりかもしれない日記を。

1/26 恋い焦がれて焦がして、プリンのカラメルのようにとろとろと甘い気持ち が胸の中を這いずり回って。
嫉妬燃やして燃えて、粉っぽい黒焦げの塊がざわざわと唸っている。
君の顔が一瞬でも見えたら、まるでぴったりのヒールを見つけた時みたいに胸が高鳴って。
君のどんな仕草も、掌で小鳥を休ませてるように愛しくて。
好きとか、愛してるとか、そんな可愛らしい感情が自分にもまだあったとは、なんて、まだこんなに子供なのに。
君のことをベッドの上で考えていると、胸から、頬から、全身から、ベリーピンクのキラキラした粒子が溢れて、
指先から出るそれで君の名前を空書きしてみたり、
おままごとみたいな妄想したり。
ねぇ、私はこんなに好きなんだよ。私に気づいてよ。ねぇ。

Re: 只のつまらない日記 ( No.1 )
日時: 2017/01/27 20:24
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

1/27 君の、黒曜石のような綺麗な髪(でも少し硬そうな)も、
雪のように白い艶のある肌も、動脈血が滲んだように真っ赤な唇も、
それにミスマッチな切れ長の厳しい瞳も。
細身だけど筋肉質な身体も、首筋から香る甘くて爽やかな、体温で上気した匂いも、やや低めのよく通る声も。
すぐ調子にのるところも、屈託のない笑顔も、ふと見せる耽美な表情も。
もう全部、気になるんです。眼球が言うことを聞かない。目で追ってしまうんです。
あってなくても、目があった気がするんです。しょうがないものです。一瞬でいいから、君を抱きしめたいんです。
君の鼓動を、匂いを、声を、体温を、感じたくて堪らないのに。

Re: 只のつまらない日記 ( No.2 )
日時: 2017/01/29 13:26
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

綺麗になりたい。何だってするわ、君のためなら。私を見つけて欲しい。
今よりもっと可愛くなるから。
いつでも脚を閉じて座るわ。
朝の支度は念入りに。
ニキビなんて絶対につくらない。
いつでもいい香りのコロンをつけて。
食べ過ぎたら吐き戻すの。
口を開けて笑わないわ。
誰よりも綺麗な髪で。
誰よりも清楚に。
私の血は咲良?no。私の肉は咲良?no。
私はあの子になれない。君は何でこんなに掻き回すのよ。

Re: 只のつまらない日記 ( No.3 )
日時: 2017/02/01 20:13
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

あ、あ、あ、君が通り過ぎる。すれ違う。目が勝手に君の背中を追う。
一瞬だけ見えた鋭い眼光と紅く縁取られた目尻に夢中になってしまう。
その一瞬で、さも 何でもないような顔しながら、焼き付けるように君の顔を見る。
君のそばにいたくて。意識してないふりしてちゃっかり隣にいるの。
何でもないふりして、独り言のように君に問いかける。
もし君の返事が無くても、傷付かないように、独り言のように。
「あぁ。」
君が私に応えてくれた。生返事ではあったけど。
今日はいい日だ。 今日はいい日だ。 今日はいい日だ。
こんなことで喜べるなんて、馬鹿みたい。でも嬉しいの。
君の声を背中で感じる幸せ。君と同じ空間にいるという幸せ。
君に恋するという幸せ。
私に、幸あれ。

Re: 只のつまらない日記 ( No.4 )
日時: 2017/02/02 18:22
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

君としたいことがいっぱいあるんだ。一緒に映画を見るの。私がキャラメルポップコーンを作るわ。
君としたいことがいっぱいあるんだ。一緒にお出かけするの。いつもより可愛らしいメイクで。
君としたいことがいっぱいあるんだ。一緒にお昼寝するの。爽やかな水色のベッドで。
君としたいことがいっぱいあるんだ。一緒に朝食を作るの。私にはサラダ、あなたにはベーコンのサンドイッチを。
君としたいことがいっぱいあるんだ。あるんだけど、思ってるだけなんだ。

Re: 只のつまらない日記 ( No.5 )
日時: 2017/02/12 17:51
名前: カズレ・クイン (ID: SkZASf/Y)

もうやめたって思ってても、ついつい君の姿を追ってしまう。でも、君が振り返ったら私は目を逸らしてしまう。こんなに不規則で、予測不可能で、運命的な恋って、特別に感じるけど、きっとそう思っているのは私だけなんだ。ああ、誰かの心の中にちっぽけな私がいて、その私のことを特別に想ってくれてる人はいるのかな。君だったら、いいのに、。


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