複雑・ファジー小説

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赫き野の華、鬨の咆哮
日時: 2017/03/03 20:09
名前: べびかす ◆T83w.xFVpc (ID: te9LMWl4)

初めまして。
複雑・ファジー始めました。べびかすです。
名前に深い意味はありません。
ベビーカステラです。美味しいです。

〔御注意〕
・当作品には、グロテスクな表現が含まれます。
・更新は不定期です。作者の気分により左右します。
・最低限のマナーを守って掲示板を御利用下さい。

感想、指摘等お気軽にお願い致します。


Re: 赫き野の華、鬨の咆哮 ( No.3 )
日時: 2017/03/05 12:15
名前: わんこ (ID: 7i4My.lc)

久しぶりー(*^^*)わんこだよーw
小説頑張ってねー♪
やっぱ、内容がべびかすらしいねww

とまぁ、最後に、、、




わおーーーーーーーん!w

Re: 赫き野の華、鬨の咆哮 ( No.4 )
日時: 2017/03/05 12:18
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: w1UoqX1L)
参照: http://From iPad@

こんにちはー!
いきなり失礼します笑←←

……とまぁ、なんだか変な感じなのだけれど……。
まずは、小説復帰おめでとう!!……やっぱりここからだよね笑

久しぶりに小説読めて、すごく楽しかった(内容は怖かったけれども……)

実を言うと、某ダークファンタジー板の小説もチラチラ覗かせてもらってたんだよー←

懐かしいなぁ、とか今思うと阿呆みたいなことばっかりやってたけどすんごいあの時は充実してるとか思っちゃってた自分が恥ずかしい笑///

今は少しだけ成長しました←

すっかり知り合いもいなくなり、孤立した日々を送っておりまする←


お互い忙しいし、なかなか貴重な時間を執筆時間に当てるのは結構大変だと思うけど頑張ってね!(‾^‾ゞ

ファジー板に足を運ぶことはほとんどなかったけれどまたこれが一つのきっかけとして、足を運ぶ理由になったと思っています。

応援してます♪

それでは押しかけてすみません笑
また来ます(‾^‾ゞ

byてるてる522

Re: 赫き野の華、鬨の咆哮 ( No.5 )
日時: 2017/03/26 15:13
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 0RpeXsSX)

 初めまして、べびかす様。ダモクレイトスと申します。
 格好いい題名に惹かれてきました。少し無理矢理(できればちゃんとした)な理由でも良いので、題名と本編を絡めてみてはいかがでしょうか。
 きっと、深みが出ると思います。余計なおせっかいですかね。
 ヒロインちゃんが凄く怖いというか格好いいというか……人間味の薄い子ですね。
 生活環境があれなので当然ですが、逆にこれで親がいることが意外です。7歳で武器の達人は少しやりすぎな気がしますがね(苦笑
 
 これからも更新がんばってください。

Re: 赫き野の華、鬨の咆哮 ( No.6 )
日時: 2017/03/28 09:48
名前: べびかす ◆T83w.xFVpc (ID: te9LMWl4)

わんこ様、てるてる522様、ダモクレイトス様、
コメントありがとうございます。
大変励みになります…(_ _)


彼女の見ている夢。
それは幾度となく繰り返されている物であり、
また、彼女はそれを一度も覚えていないのだった。

骸が散らばる草原を踏み締める彼女の足を、不意に衝撃が襲った。
何かに掴まれた様な感覚。
咄嗟に銃を取り出し、彼女は振り向いた。
安全装置を一瞬で外された銃口が狙うのは—
「いない…」
双眸を鋭く細めて辺りを見回すも、そこらには何も見当たらない。
銃はしっかり持ちつつ、彼女は素早く足に目を向けた。
「…?」
華奢ながらも重厚なブーツに巻き付いていたのは、一本の蔦だった。
何処から出てきたのか、どうして巻き付いたのか。
彼女は訝しげに目を細め、蔦を取り払おうと手を伸ばした—
瞬間、先程の何倍かも知れない程の力で、蔦が彼女を引っ張った。
骸を掻き分け血塗れの地面を這い、彼女は引き摺られていく。
あまりの速さに対応が遅れたが、彼女は迅速にナイフを取り出して蔦を切った。
自由になると同時に立ち上がり、応戦体勢を取る。
数秒で遠い木の近くまで引き摺られ、息が上がっていた。
「なにがしたいの…?あいてなら、してあげるわよ」
緊迫した声に答えるかの様に、木の根本から数多の蔦が一斉に飛び掛かった。

Re: 赫き野の華、鬨の咆哮 ( No.7 )
日時: 2017/05/15 14:57
名前: べびかす ◆T83w.xFVpc (ID: te9LMWl4)

「……っ、はぁ、はぁ…」
血と膿の臭いが充満する野原。
先程までの戦いの疲労もあり、彼女は苦戦を強いられていた。
両手のナイフは使い慣れた物で、彼女が存分に力を振るえる武器の一つだったが、
蔦の速度が非常に高く、また数も多い為、体力を削られてばかりいた。
ナイフを構え直す。
意識を全身に張り巡らせ、ひたすら蔦の動きに集中する。
蔦が動いた。
雨愛の機動力を奪おうと、両の足に襲い掛かる。
彼女は跳び退り、右のナイフで蔦を薙ぎ払った。
その隙に、また新しい蔦が、左手の凶器を叩き落とさんと伸びていく。
彼女は返す右手で、首元まで迫っていた蔦も同時に切り落とした。

一瞬でも意識を途切らせてはいけない張り詰めた状況の中。
彼女は気付く事が出来なかった。
まさか、切り落としたはずの蔦の中に、
生きている蔦が潜んでいたなんて。
思いも、しなかった。

「——あぁッ!」
酷使した足を掴まれ、意図せず姿勢を落としてしまった。
足に意識が行ったその一瞬の隙で、
瞬く間に蔦は彼女の両手を封じた。
「くそ…!」
必死に脱出を試みるも、頑丈に絡まった蔦は、
華奢な子供の力では振り落とせそうに無い。
蔦の残骸の上に倒され、新たな蔦に視界を奪われる。
「いや…だ…っ!」
いつの間にか、大量の蔦が彼女を覆い尽くさんと集まって来ていた。
細く小さな体に、凶悪なる魔の手が群がっていく。
人ならざる物に体を這われる強烈な不快感。
抵抗も最早無いに等しく、全身を拘束されてしまった。
感情無き一国の『大佐』である雨愛も、所詮は七つの子供に過ぎない。
意識せず、薄桜の頬に涙が溢れる。
得体の知れぬ化け物への恐怖。やがて体は震えていた。

その始まりは突然だった。
ざくっ、と神経を逆撫でする音。
彼女が音の正体を探る前に、それは痛みとなって脳に直接届いた。
腕の繊維が乱暴に千切られる。
「——!!」
声にさえならない畏怖。
鼓動が高まり、次の痛みへの恐怖が涙を加速させる。
ざくり、ざくり。
華奢な腕に、脚に、胸に、次々に血が溢れる。
「——あぁああぁああぁあぁ!」
純粋な痛みによる叫び。逃げられない痛みに抗う術は、彼女には無かった。


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