複雑・ファジー小説

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桔梗に深紅
日時: 2017/07/02 20:03
名前: きなり (ID: k7TBKGCR)

魔法、恋愛、友情、などの要素を混ぜました
新参者なので至らないところがあるかもしれませんが、
温かく見守っていただけたらと思います(-.-;)y-~~~

ちなみに場所や名前には現実との関係は一切ありません

帰り道 ( No.5 )
日時: 2017/07/05 21:44
名前: きなり (ID: k7TBKGCR)

陽目線

「はーる君っ一緒にかーえりましょーっ!」
「あー、新太と約束してるからなぁ。んじゃ新太に聞いてみるか」

始業式が終わって、谷川先生の話も終わった放課後、イブ君とひかりが話しかけてきた。イブ君とひかりも僕と新太みたいなのと同じように、血は繋がってないけど、一緒に住んでる。まあ、僕らと違って、養子とか、そういうのではないみたいだけど。

「あ、新太! 今日、イブ君達も一緒でいー?」
「いーよー。というか、家隣だし。オールオッケーじゃん?」

すんごいオープンな性格してるよ、新太…陰気な女子なんて、それだけでグチグチ言うんだけどね…男子と女子の違いかな?

「というか、聞いてよ〜。稲築先生、威圧感ハンパない巨人って思うじゃん?だけどもしかしたら、巨人のおネェじゃね?って思うんだけど。いや、一応、奥さんと子供いるみたいだし、おネェではないと思うけど、ヤバい人っていうのか…もうはっちゃけてるからねっ!?」

「いやいや、新太、人ってそんなもんよ?もう、ギャップありまくりの人なんて、この世に何人いると思ってるの? 35億よ?」

「ひかり…最後、ちょっとネタ入ったけど…でも今回ので納得だあっ」

新太の愚痴が炸裂してる。ちょっと面白いかも。それに、新太とひかりの喋りが凄くて、僕とイブ君全然入っていけてないからね? とてつもないペースだよ。

「陽君、魔法ってあるじゃん?」

「あ、ああ…」

ずっと黙ってたイブ君がいきなり口を開いて、驚いた。というより、内容に驚いた。

「イブと、ひかりと、あらっちゃんと、陽君、みんなで使ってみたくない?」

………はあぁぁっっ!?

ドッキンチョ ( No.6 )
日時: 2017/07/05 21:45
名前: きなり (ID: k7TBKGCR)

もうこの数日で見慣れていた巫ひかりと神母坂いぶきと書かれた表札。なんかもう、今日だけは見る気がしない。あの後、気になるなら家に来てって言われたけど、なんか行くのが怖い。でもここまで聞いちゃうと知らんぷりは出来ないのが、人間ってもんだよね。

「まあ、イブ君とひかりの事だし、変な冗談で終わるんじゃねーの?」

「いやいや、新太はそう思ってるかもしれないけど、イブ君の言い方マジだったからね?それに、苗字だって巫でかんなぎって読むとか、神母坂でいげさかって読むとか、結構それらしいからね!?」

「とりあえず行ったもん勝ちだーっ! 陽君、つづけーぃ!!」

「なんで勝ちなの!?」

…でも新太のおかげで、ちょっとリラックス。心臓バクバクだけど、なんか安心するなぁ。ってああっっ新太、インターホン押さずに突っ込んで行ったよ…あーあ、連れ戻すか…

「ごへぇっ」

ちょっ、え? 踏み出した足がそのまま沈んで落ちたんだけどぉっ!?
これは…魔法とか勝手に首突っ込んだ天罰? うわぁ、もしかして、これから俺、死ぬのか。まあ、これまでの人生での悔いは運動会で今まで優勝したことないぐらいだからいっか…

え、生きてたんかい ( No.7 )
日時: 2017/08/10 21:10
名前: きなり (ID: k7TBKGCR)

「え、マジで?陽君優勝したことなかったのか…辛っそれにジワる」

「ちょっと新太、やめてあげなさいよ。陽はそれもあるけど、たった魔力0,5%しか使わない防犯システムに、引っかかったうえに、うちの地下に落ち、そして、その下にいた人に心を読まれて、すごく残念な運なんだから、それを笑われるなんてこの先生きていけるのかわからないわよ? それによく今まで生きてきたなと思うし。まあ、この子が助けてくれただけ、幸運だったのかもしれないけど」

「あはは、ひかりちゃん、陽先輩の批判が異常なぐらいだよ。今は確かに不安だけど、いつか…ねえ?」

「最後ごまかしたけどね」

「いぶき君、それは言っちゃダメなやつ! じゃ、わっちはそろそろ帰るね」

「バイビー」

…なんかとてつもなく、ひどい会話が聞こえたのは、気のせいかなあ…?
というか、こののほほんとした空気は、何? ちょっといつものように、狸寝入りで少しごまかして、この状況を整理しよう。

家で ( No.8 )
日時: 2017/07/07 23:53
名前: きなり (ID: k7TBKGCR)

とりあえず、大前提としては僕が足が沈んだってのは、魔法で造られた防犯システムってこと。防犯システムに引っかかるとか、普通はどっかのマヌケな強盗犯とかがやるんじゃないの? まあ、そこは僕の不運として、治めるしかないか。

「おお〜、陽君起きたよ〜」

「うおおぁっ! 新太、ど、どういう体勢をとっていらっしゃる? ち、ちよ〜っとエロい気がするんだけどな…寝てる人の上に四つん這いっていうのが…ねえ?」

「お〜? 今まで純粋で可愛らしかった陽君も、思春期ですか〜? ああ、あの頃の陽君はもう思い出になってしまったのか…」

「だまらっしゃい」

起きたらいつも通りって…緊張してたはずなのに、調子狂うなあ。でも、ちょっと楽になった。んじゃあ、こっから気持ちを切り替えて…

「そういえば、イブ君、あの〜、帰りの時の話なんだけど」

「あ、あ〜あーあー、そだあ、陽君忘れてた。んじゃあまず、2階行くか〜。全く、ひかりはいちいち、魔法使う場所とか、お菓子食べる場所とか、制限するから困っちゃうよねえ」

軽っ。そして雑っ。これでいいのかなあ。

魔法 ( No.9 )
日時: 2017/07/12 07:01
名前: きなり (ID: k7TBKGCR)

「はーいどーもいらっしゃい! じゃ、どんな魔法見てみたい? 定番の炎とか水とか雷もあるし、見るときの綺麗さでいくと、自然とか音とか光もあるけど…イブはそーゆー系の魔法は得意じゃないけど、簡単なやつだったら全部できるし、ひかりは名前のまんま光とか、氷が得意だけど」

…あれ? 緊張してたのが嘘みたいに緩い雰囲気。というか、魔法を見に来ただけじゃないんだけどなぁ。

「はい、はーい! 自然が見たいでーす! 」

「じゃ、僕は炎が見たいでーす! 」

「はーい、自然一丁! 炎のお客さんはちょっと待ってて下さいね〜」

後回しかいっっ。まあ、いいけどさ、連続不運の後にもこれって…ねえ?


その後の景色は、今までみたことがないぐらい、美しかった。
蝶が舞い、花が咲き、艶やかな四季を映す、VRみたいなやつ。今でもまだVRはメガネを付けないと見れないのに、不思議な体験だった。

「はっるくーん、もしかして、今の気に入った? 自然属性を選べば、これの進化バージョンがやり放題だよ〜。やってみないか〜い?」

「イブ君、それは悪魔のささやき方ね…」

「んじゃあ、次は陽君ご所望の、炎で! 僕、炎は夏じゃなければ、好きかな〜」


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