複雑・ファジー小説

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俺と私の365日
日時: 2019/03/11 23:28
名前: ユウリ (ID: AnKpKfSC)

「ラモール、行こう!」










「あぁ。」












始めよう、死神(俺)と天使(君)の365日
















どうも、ユウリと申します!
『セブンスヒード』や二次創作版でファンタジー物を書いていましたが、今回は初のノンファンタジーに挑戦しようと思います!
どうか、暖かい目で見てやってください。






【小説についての注意】
・ナマケモノもびっくりの亀更新
・文才?何それ美味しいの?
・荒らし厳禁
・シリアス中心・死ネタありです。
・ネットで勉強してはいますが、間違っている知識を書いている可能性があります。(あったら教えていただけると幸いです)
・この小説への誹謗中傷・関係の無いコメントは控えてください
・文章やキャラの無断転載またはパクりはやめてください






世界観      >>1







登場人物

『ファミーユ』

・ラモール   >>2

・アンジュ   >>8

・アレニエ   >>5

・シアン    >>6

・ソワン    >>9

・セル     >>12

・ボス     >>10

Re: 俺と私の365日 ( No.10 )
日時: 2019/03/11 23:20
名前: ユウリ (ID: AnKpKfSC)

名前:不明
コードネーム:ボス
組織:ファミーユ
性格:ボスらしく、クールで厳しい。
   ……のを目指しているが、実際はお茶目で子供好き。
   恋バナにも興味がある。
   最近は涙もろくなってきたとか。
   しかし、やる時はやり、しっかりした一面もある。
   自分の部下を大切に思っており、『家族』として接している。
性別:男
年齢:58
容姿:短髪。
   髪色は金:白=4:6
   髭は剃っている。
   黒スーツをきっちりと着ている。
   最近しわが増えた。
詳細:『ファミーユ』のボス。
   現在は腰痛や肩こりが酷い為、殺し屋としての仕事は部下達に任せている。
   殺し屋としては一流で、現役で無い今もラモールと張るかそれ以上の腕前を持っている。
   捨てられていたり、身寄りの無くなった子達をアジトに連れて来て、育てている。
   アンジュの事をとても気に入っている。
   アレニエの恋愛相談にのっている。

Re: 俺と私の365日 ( No.11 )
日時: 2019/03/11 23:27
名前: ユウリ (ID: AnKpKfSC)

「その病気は、治せないのか?」
「無理だよ…。現在の医学でも完全治癒出来ない病気なんだ。
 彼女を延命させるには、呼吸器をつけるしかないんだけど…。
 その頃には目以外、体が完全に動かなくなるから、きっともどかしく、辛い思いをする事になると思う。
 だから、延命するかしないかは彼女自身に決めてもらいたいんだ。
 この先、体が動かなくなるって知ったら、ショックだと思うけど…。」


そんな重い病気にかかっていたのか…。
父親は、何故あいつに『病気』としか知らせていないんだ…?


「…分かった。良いタイミングで俺が伝える。環境が急激に変化した今、この事を伝えたらきっと
 混乱する筈だ。だから、アンジュにはまだ内緒にしておいてくれ。」


俺の言葉に3人は首を縦に振る。


「まだ若いのに…可愛そうだな、アンジュちゃん。皆、アンジュちゃんと仲良くしてあげるんだぞ。」
「あぁ。」
「分かってるよ。」
「もちろん。」
「…さて、ワシはアンジュちゃんにプレゼントを作ってあげよう。女の子だからぬいぐるみがいいかなぁ。」


ブツブツ呟きながら、ボスは医務室を出て行く。


「僕も、一応呼吸器の設計図でも書いておこうかな。ソワン、いらない紙ある?」
「あるよ、はいどーぞ。」
「ありがとう。」


シアンも医務室を出て行く。


「俺もそろそろ行くか。じゃあなソワン。」
「うん、ALSについてもっと詳しく調べておくね。」
「頼む。」


俺は医務室を出る。


「キャーーーーーー!!」
「!?」


何処かから悲鳴が聞こえた。
悲鳴のした場所に向かうと、そこは俺の部屋の隣の空き部屋だった。
こんなところに誰が…?
侵入者など入って来れない筈だが…。
俺は急いでドアを開ける。


「どうした!?」
「この服超可愛い!我ながら、上手くできたわねっ!アレニエのデザインもバッチグーよ!
 …ってあら、ラモールじゃない。どうしたの?」
「…なんでもない。」


どうやら、俺の早とちりだったようだ。


「この服は何だ、セル。」
「当然、あの金髪美少女のワンピに決まってるじゃない!
 あの子に合うようにクラシックロリータワンピにしてみたの、いかがかしら?」
「……いいんじゃないか。」
「それはどうも。…この言葉、アレニエにも伝えておくわね。」
「あ、あぁ。」


こいつらは時々アレニエの事を話に持ち出す。
…一体何なんだ?


「これはお前が作ったのか、セル?」
「アタシだけじゃないわ、アレニエもよ。アレニエはデザイン担当、アタシは服作り担当ってとこ。」
「そうか。…アンジュに似合いそうだ。」
「あの子、アンジュちゃんって言うのねぇ。可愛い名前ね!見た目も名前も可愛いなんて最高じゃない!」


名前は俺が考えたんだがな。


「アレニエはともかく、セルはこういうの得意なんだな。オシャレ好きなのは知っていたが。」
「あ〜ら、アタシが『男』だからって甘く見ないでもらえるかしら?」


そう、セルは正真正銘の男。
外見は男だが、口調や趣味が女。
いわゆる『オネエ』というやつだ。


「アンジュちゃん、早く来ないかしらねぇ〜。」
「…そうだな。」


それから、アンジュとアレニエが風呂からあがるまで、俺達は他愛も無い話をしていた…。

Re: 俺と私の365日 ( No.12 )
日時: 2018/11/05 21:57
名前: ユウリ (ID: AnKpKfSC)

名前:不明
コードネーム:セルヴォー(頭脳)
組織:ファミーユ
性格:可愛い物やオシャレが大好き。
   恋バナも大好き。恋する乙女の味方。
   明るく、悩みがある人の相談によくのってあげている。
   たまに男らしい一面を見せる事も…?
性別:男
年齢:23
容姿:長さはミディアム。
   くせっ毛。
   髪色はミルクテイー色。
   目の色は薄紫。
   両耳にピアスをつけている。
   スーツを着崩して着ており、ポケットには銃とナイフが入っている。
詳細:愛称は『セル』。
   組織の情報担当。
   ハイパーサイメシアの持ち主であり、幼児期から現在まで見聞きした物を細かく覚えている。
   殺し屋としての腕前はいい方。
   趣味や口調が女らしい。しかし、恋愛対象は女性。
   アレニエの恋愛相談によくのってあげている。
   アレニエと同じく、名前はあるがあえて明かしていない。

Re: 俺と私の365日 ( No.13 )
日時: 2019/03/12 22:14
名前: ユウリ (ID: AnKpKfSC)

ガチャ

「お待たせ。アンジュちゃん綺麗にしてきたわよ。」
「綺麗……に、なった…。」


アンジュは、寝巻きのような服を着ていた。


「この服は?」
「あぁ、あのワンピースはボロボロだし汚れてたから、サンのパジャマを借りたの。かわいいでしょ。」
「そうだな。」
「かわいいわよアンジュちゃ〜〜ん!!とーっても似合ってるわよぉ〜!」
「え、と。…ありが、とう。」


アンジュは少し頬を赤く染める。


「あ、そうそうアンジュちゃん。アタシとアレニエで新しいお洋服を作ったの。どうかしら?」


セルは、マネキンに着せているワンピースを見せる。


「……か、わ、いい。」


アンジュの目が輝いている。
気に入ったのだろうな。


「でも、いいの………?私な、んかが、こんない、いのを………。」
「さっきも言っただろう。お前だから色々してやりたいんだ。」
「……そっ、か。」


アンジュは少し微笑む。


「ありがと、…アレニエ。」
「どうしたしまして。」
「あと………え、と。」
「アタシはセルヴォー。気軽にセルって呼んでちょうだい。」
「ありがとう、セル。」
「いいえー。あぁ、早くアンジュちゃんがこの服着てるのを見たいわ〜!きっと似合うわよ〜!」
「今日は夜遅いから、明日ね。」
「えぇ〜!」
「我慢しろ、セル。」
「はーい…。」
「え、と。今着ても………いい、けど。」
「いいぞアンジュ。こいつに気を使わなくても。」
「ちょっとラモールひどい〜!」


——


「あ、アンジュちゃん。この部屋が今日からあなたのお部屋だから。好きに使ってね。」
「わた、しの部屋……?」
「うん。何か欲しいものがあったら、ボスに言えば何でもくれるから、遠慮しないで。」
「わか、った。」
「隣はラモールの部屋だから、何かあればラモールの部屋に行くのよ〜。」
「うん。」
「とりあえず、今日はもう寝よっか。子供はもう寝る時間よ。」
「明日、また沢山お話しましょうね〜。あ、ワンピ着たら一番にアタシのとこ来るのよ!ドアの前にくまちゃんが置かれてある部屋がアタシの部屋だから。」
「うん。」
「じゃあ、おやすみなさい。」
「おやすみ、アンジュちゃん!」
「おやすみ。」
「お、やす、み。」


俺達は、アンジュの部屋から出る。

Re: 俺と私の365日 ( No.14 )
日時: 2019/03/25 19:51
名前: ユウリ (ID: AnKpKfSC)

俺は、アンジュのことについてアレニエとセルに話した。


「そんな難病を患っていたなんて……。」
「神様はなんて酷いのかしらっ!あの子を幸せにしたげてよぉ!」
「だから、アンジュには死ぬまでに楽しい思い出を沢山作ってやってくれ。」
「そうね。」
「もちろんよ!」
「…セル、アンジュの体が動かなくなったら、無理に会いにいかなくてもいいぞ。」
「…いいえ、行くわ。アタシたちの仲間ですもの。最期まで一緒にいたい。」
「そうか。」


セルは、ハイパーサイメシアの持ち主。
楽しかったことはもちろん、悲しかったことも鮮明に覚えている。
だから、セルにはあまりアンジュの辛そうな姿を見て欲しくは無かったのだが…。
それでも見届けようとするのは、あいつの優しさなんだろうな。


「じゃあ、明日はアンジュちゃんを連れて、街に出かけるってのはどうかしら?」
「あ、セルごめん…。明日は私もラモールも依頼が来てて…。」
「あら、そうなの?」
「あぁ。」
「今回はどんな内容なの?」
「俺は、『某大手企業の社長の殺害』だ。依頼人は、ライバル社の社長。……よくある依頼だな。」


大方、某大手企業に売り上げが負けているからとか某大手企業のせいで注目が下がったからとかそんな理由だろう。
その会社に負けぬよう、斬新な企画を練り上げればいい話なのだが。
まぁ、そう容易には出来ないのだろうな。
かといって、殺し屋に殺しを頼むほどの事では無いと思うが。


「私は…………『浮気性の夫の殺害』。依頼人は奥さんね。」
「女の恨みとは、恐ろしいものだな。」
「そーよ。特に好きな食べ物を他の誰かに食べられちゃったときなんかは半端ないわよー!」
「食べ物の恨みってやつか。」
「そうそうそれ!」
「この依頼……ハニートラップをして殺さなきゃいけないみたい。」
「マジで!」
「久々だな。」
「えぇ。ほら、この依頼書の裏面見て。」


裏面には、
『女好きなあの人には、女に殺されるのが本望でしょう。ハニートラップでひと時の夢を見させて、一気に地獄へ引きずり降ろしてさしあげてください。出来るだけ、苦しみを感じさせるような殺し方でお願いしますね。』
と書かれていた。


「あらま、こりゃそうとう旦那さんのことを恨んでらっしゃるわね…。」
「えぇ…。というか、私ハニートラップはあまりしたくないんだけど…。」
「そうねぇ。なんせ、貴女には他にハニートラップを仕掛けなきゃいけない人がいるものね!」
「ちょ、違っ!そういうことじゃなくて!」


セルはこちらをチラチラと見てくる。
…だからなんなんだその視線は。
その『お幸せに』と言わんばかりの顔は。


「普通に、ハニートラップは好きじゃないのよ。」
「あら、なら代わりにアタシがやってきてもいいけど?」
「男が男のハニートラップに引っかかるわけないでしょ!」
「あ〜ら、アタシは老若男女問わずに魅了出来るのよぉ!」
「セル、無謀な挑戦はやめろ。」
「ラモールまでっ!2人して失礼なんだからっ!」
「なんなら、ワシがやって来てもいいのだが。」
「「「ボス!?」」」


いつの間に!


「いやいやいや、ボスは論外。」
「同感だ。」
「流石のアタシも、こればかりは…。」
「なんだと…っ!?」
「それよりボス、どうしてここに?」
「いや、サンタさんのようにアンジュちゃんの枕元にぬいぐるみを置いてプレゼントしようと…。」
「ボス、サンタの時期は過ぎてるぞ。今は春だ。」
「よ、よかろう別に…!」


それから、4人で談笑し、俺達は各自の部屋に戻り、眠りにつく。


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