複雑・ファジー小説
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- セイテンノカゲボウシEX
- 日時: 2019/10/15 17:14
- 名前: マッシュりゅーむ (ID: cZfgr/oz)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19806
こんにちは。
こちらのスレッドでは、本編から少し離れたストーリーを掲載します。
日常編やほのぼのは勿論、ifストーリーやキャラクターの過去にも触れますので皆様何卒お付き合いをば!
なお、こちらのスレッドも本編と同じく各話ごとリレー形式で進めていきます。メンバーは、本編と同じ3人です。
本編は上のリンクからどうぞ。
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もくじ
・観光編:>>1-2
- 影の町………どんな町? ( No.1 )
- 日時: 2019/09/30 18:48
- 名前: マッシュりゅーむ (ID: VOI/GMTL)
今回は、『セイテンノカゲボウシ』本編、20、21話の間の話です。
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「〈カゲボウシ〉の術者の登録じゃよ」
そう言われた時、真っ先に浮かんだのは、元の世界でよく読んでいた小説、それも冒険者が出てくるファンタジー系だ。
『登録』と言われたら、真っ先に思うのは主人公が冒険者の登録を、俗に言う、『冒険者ギルド』なる所でする光景。ああいうのに、少なからず一回は「やってみたい」と思ったことは、ファンタジー小説を読む同志たちになら分かるだろう。
しかし、まさかそれに似たことが出来るとは。ショボい理由とは言え、少なからずここに連れてきた川本江に感謝である。
——これが後にコミュ障だったことを思い出した時点で、感謝は呪詛に変わるのだが……。「何もやっていないのに……」という川本江の声が聞こえてくるような気がする。
「そうじゃ、折角影の町に行くんじゃ。日没まで時間があるから、どうじゃ?影の町を観光というのは」
と、その時ヘイズが私に一つ提案をしてきた。
なるほど、確かに私はここに来るときに少し通ってきただけで、ゆっくり街を回っていない。影の世界には興味がある。別にファンタジーのお約束は、そのあとでも構わない。
と、いうことで、私は二つ返事でヘイズの言葉を了承し、影の世界に来てから初めての(ぶっちゃけ前の世界でも引きこもってて買物らしい買物はあんまりしていなかったが)ショッピングに行った。