複雑・ファジー小説
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- ねぇ恋って何? ~恋何~
- 日時: 2021/12/10 18:25
- 名前: テッチャン (ID: EMf5cCo0)
【第1話】×ねぇいじめって何?×
「やめてっ!筆箱返して!」
平野瑠偉茄が遠慮気味な声の音量で言った。
生まれつき知的障害の瑠偉茄はクラスメートの花部神奈に毎日、いじめられていた。
ただ彼女はまだいじめとはどういうものなのかがわからなかった。
しかし瑠偉茄は寡黙症でもあるためいじめが何かわかっていてもすぐに助けを求められなかっただろう。
「なんか言った?聞こえないんだけどww」
瑠偉茄の筆箱を奪い取った神奈は、瑠偉茄の筆箱を奪い取り悪そうな笑みを見せながら手に持っていた瑠偉茄の筆箱を黒板の前のゴミ箱に捨てた。
それをみていた瑠偉茄の幼馴染みの水嶋優乃が神奈に怒鳴り付けた。「ねぇそれ瑠偉茄の!何してるの!最低!瑠偉茄にちゃんと謝って!」
教室には、瑠偉茄と優乃と神奈しかいなかったため優乃は周りを気にせず廊下に届くような大声で怒鳴った。
「謝らなくてもいいと思うよ。どうせ先生にも誰にも言わないし喋らないから。あ、優乃も先生に言わないでね」と言いながら神奈は優乃の隣に来て耳元で“言ったらお前の悪い噂、学校中に流すから”と言って去っていった。
瑠偉茄は今にも泣きそうな顔をして優乃のことをみていた。
- Re: ねぇ恋って何? ~恋何~ ( No.5 )
- 日時: 2021/12/09 17:06
- 名前: テッチャン (ID: EMf5cCo0)
会議室で神奈のことと一応玲音のことも話した。
瑠偉茄はまだ泣き止まない。
優乃は瑠偉茄をもうこれ以上辛い思いになってほしくないと思ったのか先生にされたことをどんどん話す。
いろいろたくさんありすぎて時間が経ってしまった。
瑠偉茄が落ち着くと昨日の出来事も言ってくれた。
玲音もに、先週からいじめられていたらしい。
一方、教室にいる神奈はもう察しはついていた。その時から神奈は機嫌が悪くなり次は瑠偉茄と優乃と仲が良い琴をいじめた。
意外と琴はハッキリ先生に言うタイプでだったのですぐに神奈は先生に怒られた。
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あの日からしばらく経ったがもう神奈は2人をいじめることはなかった。
琴と優乃と瑠偉茄は平和に遊んだりしたのであった。
- Re: ねぇ恋って何? ~恋何~ ( No.6 )
- 日時: 2021/12/10 18:28
- 名前: テッチャン (ID: EMf5cCo0)
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【第2話】×私の新たな世界×
「ちょっと平野待てよ」
「はやくしてー遅れちゃうよ」
瑠偉茄はもう中学2年生になり喋れる友達も多くなった。さらに小学生の頃、苦手だったはずの男子の友達もできていた。
「平野はやっぱりはやいな」
瑠偉茄と一緒に学校へ登校している男子の名は大山神だ。カレカノの様に見えるが仲が良いだけだ。
因みに優乃や琴はというと優乃は彼氏探しで夢中。
琴は新しい友達と仲良く遊んでいる。
中学に入り3人は集まることが少なくなった。
瑠偉茄は男子友達とドンドン仲良くなっていった。
「大山が遅いの!ほら早くっ」
瑠偉茄は学校に向かって走った。
〈おはようございます〉
「あっ先生!おはよっ」
瑠偉茄はいつの間にか声を出して挨拶ができるようになっていた。
「おはよう瑠偉茄ちゃん」
先生はにこりと笑って挨拶をした。
瑠偉茄は気持ち良く挨拶をした後、神の存在を忘れて教室へ向かった。
優乃と琴とは教室が離れていた。
瑠偉茄は2年7組だった。
でも瑠偉茄は2年7組に行ったのではなく支援学級に行った。
ドアを開けると…「怪物瑠偉茄だ!!撃てぇぇ」
瑠偉茄に向けてテニスボールが投げられた。
これはいじめではなく遊びだ。
女子なのに!?かとは思うが実は学級には男子しかいなく女子は瑠偉茄1人だった。
男子だらけなので瑠偉茄は最近性格が男子みたいになってきた。
「もぉびっくりしたww」
瑠偉茄はすごく楽しかったのか笑った。
- Re: ねぇ恋って何? ~恋何~ ( No.7 )
- 日時: 2021/12/09 17:14
- 名前: テッチャン (ID: EMf5cCo0)
一方瑠偉茄にほっていかれた神は偶然信号の前で親友の拓土と星夜と会った。
「へぇ平野にほっていかれたんだwwでもどうして追いかけなかったの?神なら運動神経良いから追い付くよ。」星夜が神に少し不思議そうに言う。
確かに女の子を追いかけるというのは男子にとってとてもテンションが上がるシチュエーションでしかも神は、運動神経抜群だから瑠偉茄に追い付こうとすればすぐに追い付けるはずなのだが神には、女の子を追いかけるというのは興味がなかったし思い付きもしなかった。
「俺…平野のこと苦手だなぁ~」拓土が独り言の様に呟くと星夜と神は拓土の顔を同時にみた。
「だってぶつかったりしたら普通、ごめんって言うよねでもあいつ言わないから紙に書いて言ってるけどちゃんと声で言ってほしい」拓土は当たり前の様に真っ直ぐ前をむいて答えた。
瑠偉茄は「ごめん」と紙に書かないと言えないのは星夜も知っている。
ただ理由はわからなかった。
でも神は瑠偉茄が言わない理由を知っていたのだ。
2人に言おうと一瞬思うが瑠偉茄のことを思い言うのを諦めた。
- Re: ねぇ恋って何? ~恋何~ ( No.8 )
- 日時: 2021/12/09 17:20
- 名前: テッチャン (ID: EMf5cCo0)
瑠偉茄の幼い頃はどうしていたのか神にはわからなかった。ただ苦労したのはわかっていた。
特別学級に行って勉強する人は大体、障がいがある人だということを神は知っていた。
なんの障がいなのかは聞かない神だがいつもみんなより優しくしているつもりなのだ。
瑠偉茄は、不自由なく過ごしているのだがまだ苦手な男子はいたのだ。
- Re: ねぇ恋って何? ~恋何~ ( No.9 )
- 日時: 2021/12/10 19:11
- 名前: テッチャン (ID: EMf5cCo0)
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学校が終わり家に帰った瑠偉茄は、夕飯のしたくをしていた。瑠偉茄はいつもお母さんと話しながらお手伝いをしている。
今日は、友達の話をしていてずいぶんと盛り上がった。
「小学生の時は、友達が少なかったのにねぇ成長したね瑠偉茄。」お母さんがお兄ちゃんのご飯をお茶碗につぎながら嬉しそうに瑠偉茄を褒めた。
瑠偉茄は、少し恥ずかしそうに顔を赤く染めていたが嬉しそうにニコリと笑っていた。
「ねぇお母さん、、これが私の新しい世界なのかな。。あの時(小学生の時)と今を比べると、今の生き方のほうが楽しい!」瑠偉茄は、顔をほんの少し赤く染めながら楽しそうに笑った。
瑠偉茄にとっては今の世界が楽しいのだろう。
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【第3話】×私は発達障がいの知的障がいで寡黙症です×
下校中、神はいつも通り瑠偉茄と帰っていたが今日は瑠偉茄の様子がおかしかった。
神は気になって話しかけようとするが中々勇気が出なかった。
だが…5分後ついに勇気が出て言えた。
「る、瑠偉茄…どうした?」
「……」
神は、やっと勇気が出て言えたのに瑠偉茄は下を向いて黙ったままで何も言わなかった。ますます神は心配になり動かしていた足を止めて「おいって!何か言えよ」
神が少し怒り気味で言った。
何故、怒り気味になってしまったのか神にもわからなかった。もしかすると無視されたのが気に食わなかったのだろう。
瑠偉茄は、動かしていた足を止めて神のことをチラッと振り向いた。
「話しかけないで…私なんかといても楽しくないよ」
瑠偉茄は泣きそうになったが、歯を食いしばって泣くのを我慢した。瑠偉茄の手は、制服のスカートをギュッと力強くで握り締められていた。
「は?何言ってんだよ!楽しいぞそれに、」
「馬鹿なの!?障がい者なんか怖いし面白くないから一緒にいてもいなくても同じだ って言ってたよね?」
神の話を弾き飛ばして、瑠偉茄はガチめに怒って神を怒鳴り付けた。
たしかに昼休みに、拓土とそういう話を図書室でしていた。あのシーンを瑠偉茄に見られていたとは気付かなかった。
「お前は障がい者じゃないだろ!!」
神は、言わないでおこうと思っていた言葉をついに言ってしまった。これを言ったら、傷付くのではないかという不安とこれを言ったら自白するのではないかと思っていた。なので…
「あ…ごめん。。。」
神は、急いでヤバそうに謝った。
すると「私は発達障がいの知的障がいで寡黙症ですっ!」瑠偉茄怒りながら言った。
神は、予想内のことで驚きはしなかったが自分が言わせたみたいで嫌だった。
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