複雑・ファジー小説

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我とパートナーと我じゃない我
日時: 2022/08/04 15:31
名前: ウィルグ・イユウラ (ID: EMf5cCo0)

ほし 杏夏あんな
自称 我  性別 女
職業 詐欺師
性格
お金好き めんどくさがり 親が嫌い

 
亀谷かめたに 俊介しゅんすけ
自称 俺  性別 男 
職業 詐欺師
性格
お金好き 綺麗な女性には甘い やる時はやる


田上たうえ 祐二ゆうじ
自称 俺  性別 男
職業 詐欺師
性格
お金好き 元不良 殺しの仕事経験あり 本物の拳銃集めが好き


ほし  ラムナ
自称 私  性別 女
職業 なし
性格
人に優しい 忘れっぽい 

Re: 我とパートナーと我じゃない我 ( No.3 )
日時: 2022/08/07 17:03
名前: ウィルグ・イユウラ (ID: EMf5cCo0)

次の日、

生ノ(いくの)さん「わー久しぶりぃ」


俊介「お久しぶりです生ノさん!(^ー^)」



生ノさんは俊介と杏夏をたくさん可愛がっていた施設の人。

杏夏「…相変わらず子供が多いっスね」


生ノさん「うん長々引き取ってくれる人がこなくてね」


俊介「壊したら子供達の場所がなくなっちゃうね」


祐二「どいつもこいつも親に恵まれない奴が多いな…」


生ノさん「祐二君、またこの2人みたいに引き取ってくれない?」


祐二「嫌です。」


生ノさん「なんでぇ?」 


祐二「俊介と杏夏は施設で1番歳が上だったんで…この子達はまだ小さい…(から詐欺師は向いてねぇよ)」


俊介「あの生ノさん子供達と遊んでいい?」


生ノ「あ、いいよぉ」


俊介「やったぁ!杏ちゃん行こ」


杏夏「あっおい、」

俊介は杏夏の腕を引っ張った。


祐二「…あいつらどうしてここに来たのですか?」


生ノさん「杏夏ちゃんは親に捨てられてるところを発見して保護した子 後、俊介君は親が詐欺容疑で捕まってね育てる人がいなくてここに来たんだよ」


祐二「へー…(俊介の事は知っていたが杏夏が親を嫌う理由はそれだったのか…俺と同じだな)」


生ノさん「ねぇそういえば仕事はしてるの?」


俊介「してますよ」


杏夏「お金がたくさん貰える仕事」


生ノさん「えーよかったじゃない!」


俊介「にひひひww」


祐二「それじゃあそろそろ… 」


杏夏「えーもう帰るの?めんどくさー」


祐二「お前だけそこに戻るか?」


杏夏「げっ!(絶対やだ)」

夜、

杏夏「俊介お風呂入ろうぜ」


俊介「え?!いいの!!!」


杏夏「やっぱ無理w」


俊介「えー」

祐二「あいつらももう20か…」
ソファーに寝転んでスマホをみていた

5年前…

生ノさん「いらっしゃい」
生ノさんの前に現れたのは黒い帽子を被った男だった

祐二「あの…ここは10代の子いますか?」
顔が見えないようにしているのか帽子を深く被った

生ノ「あーそれなら…俊介君~杏夏ちゃぁん」
2人の子供がトコトコと近付いた。

俊介「生ノさんなにー?」


祐二「何歳ですか?」


生ノさん「二人とも16歳ですよ」


祐二「16歳より歳が大きい子供は?」


生ノさん「いないです」
  

祐二「じゃあこの子達にします」


生ノさん「それでは契約書を書いてくださいちょっと待ってくださいね」
少し場を離れた生ノさんをみた祐二は少々小声で杏夏と俊介に声をかけた


祐二「君たちは…ニヤッ素質がある」


杏夏「素質?」


祐二「杏夏のおじは詐欺師だそれに俊介の親も詐欺師だ これは君たちが働かずにお金が貰えるという素質だよ」


俊介「詐欺は悪いことだよ?」


祐二「ククッ金には名前なんて書いてないぞ」

札束を取り出し二人に見せた


杏夏「札束!欲しい」
杏夏の目がキラキラと星空のように光った

俊介「すげー!お兄さん何者!?」


祐二「お兄さん?まだ俺17歳だよ」


杏夏「ねぇ祐二祐二」


祐二「ん?風呂終わったのか?」


杏夏「うん先に寝てるね」


祐二「了解」


杏夏「……」


祐二「はぁ!やっぱ風呂は最高!(詐欺メンバーを作るのは簡単だなぁ施設に行って素質がある10代の子供を詐欺の世界に誘い混む)素質がある奴は札束をみせたらイチコロだ」


杏夏「酷いよねぇ でもあそこから出られたのは祐二のおかげだ」

お風呂のドアにもたれていた杏夏

祐二「ははw」


杏夏「……でも1つだけ気になる祐二って本当に何者なの?どうして我達のことを知っていた?」


祐二「施設のホームページに顔は写っていなかったが詐欺師の息子と親に捨てられた女の子がいると書いてあった。」


杏夏「それじゃあどうして我も…」


祐二「たしかにw親に捨てられただけでは素質があるかないかがわからなかった 俺は調べたんだ施設に忍び混んで職員の会話や名簿等をあさってあさってついにお前をみつけた」


杏夏「なら祐二があさらなかったら俊介だけだったんだね」


Re: 我とパートナーと我じゃない我 ( No.4 )
日時: 2022/08/08 14:55
名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)

「だな… 今夜はこれから殺しの仕事がある」



「なら我は先に寝てる」



「あぁ なるべく速く片付ける」


      深夜11時50分
     港に男がやってきた

古矢ふるや…お待たせ」
それと同時に黒い革手袋を着けた祐二が到着


「久しぶり田上~」
男の名は古矢光一ふるやこういち昔組んでいた殺し屋の仲間。


「お前…今何してんの?」



「まだ殺し屋続けてるよ そっちは?」



「俺は詐欺師を育てながら詐欺をして殺し屋も続けてる」


「おー!♪二刀流かよ!!すげー」
光一は羨ましいという顔をした



「クククッww」
すると祐二は笑い出した。お腹を抱えながら



「急にどうした?!」



「いやぁ~w相変わらず嘘が下手だなってw」
祐二は隠して持っていた拳銃を光一に向けた。



「やっぱりか……お前人を殺す時必ずその革手袋するから薄々気付いてたぜ」
悲しそうな目をしながら祐二をみた



「それなら何故逃げない?」




「覚悟してた 殺し屋を殺す殺し屋という職業を見つけた俺はこの殺し屋界を裏切ったんだ」




「俺の元に罪無き人間も殺す殺し屋を殺す殺し屋を殺せってメールが来てさww名前見たらお前だったなんて驚いた」



「まじで俺を殺すか?幼馴染みで親友で一緒に組んだ仲間だろ?」




「だよな初めは断ろうと思った…でもやっぱり幼馴染みで親友で一緒に組んだ仲だから最後も一緒がいいだろ?」



「たしかに お前が断ると違う殺し屋に俺が殺されるかもしれないからな」



「俺であっても別の殺し屋であっても…お前は死ぬんだよ」



「祐二…撃て」
光一は体を大の字の様にした




「光一、今までありがとう…」



    バンッ!




祐二は引き金をひき光一は海に落ち海には真っ赤な血が流れた。




「裏切られても殺しても永遠に親友だよな」
少し涙を浮かべながら首に付けていた真珠のアクセサリーを海に落としその場を立ち去った。


Re: 我とパートナーと我じゃない我 ( No.5 )
日時: 2022/08/10 15:56
名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)

祐二「……ただいまー」
祐二は家に帰った



俊介「あっ祐二祐二!大変なんだよぉ」


祐二「あー?まだ起きてたのか俺疲れてるんだが……」



俊介「だからっ大変なんだって杏夏がさ変なことになっちゃって」



祐二「変なこと?」


俊介「え、えーとなんか記憶がない?みたいな」


祐二「はぁ?」



俊介「とにかくこっちきて」
俊介は祐二の背中を押した


ソファーには杏夏がキョトンとしながら座っていた


祐二「杏夏こいつ知ってるか?」
俊介は祐二を指さした。


杏夏「知らない そもそも私は杏夏じゃない」
首を傾げた



俊介「な?気が付いたらこうなっててさぁ」


祐二「……自称が私になってる」



俊介「あーたしかに 仕事中は私とか使うけど普段は我だったよな」



祐二「なぁ お前おやつは何が好き?」
杏夏の隣に座った




杏夏「うーんやっぱりミカン」



俊介「み、み、みかん!?」
俊介は大声で驚いた



祐二「やっぱりな おい俊介明日病院に連れて行くぞ」




俊介「へ?」




祐二「俺の親友の医者の所だ」



次の日俊介と祐二は杏夏を連れて山奥の病院に行った


加恵葉かえは「おっ!祐二いらっしゃい 俊介も杏夏も」


萌木もえぎ加恵葉かえはここの病院長で祐二のもう1つの仕事、殺し屋の仕事中に怪我をした場合はいつもここに通って加恵葉にみてもらっている。
因みにこの病院、受け付け時は一般の人のみで受け付け終了時は殺し屋達のみ受け付けが可能である。


俊介「こ、こんにちは」(いつみてもキレイだ それに胸が大きい!( 〃▽〃)ウワー)


加恵葉「それで?どうかしたの?今は受け付け時なんだけど」


祐二「今日は俺じゃなくて杏夏のことで」



加恵葉「そういうわけね」


俊介「杏夏昨日の夜からおかしーー」



祐二「杏夏は二重人格の可能性があると思いました」
俊介の話を遮った




加恵葉「二重人格…どうしてそう思ったの?」



祐二「杏夏はミカンが嫌いで和菓子好きですそれに自称が私になっていました後、小学生の頃隣のクラスに二重人格の女の子がいたからです」



加恵葉「ふふふw 確かに可能性はあるかもね では杏夏検査してみましょうか」



杏夏「???」

Re: 我とパートナーと我じゃない我 ( No.6 )
日時: 2022/08/11 20:13
名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)

待合室……
二人は椅子で座って待っていた。

俊介「二重人格ってなに?」


祐二「……杏夏の中にもう1人、違う人格がいるんだ」


俊介「そいつ詐欺の素質ある?」


祐二「わからん」


俊介「素質がなかったら……」



祐二「なかったら施設に返す」



俊介「え…」


祐二「詐欺に向いてない奴を詐欺師にすることは危険だ それに杏夏が仕事中にあいつに変わったら大変なことになる 杏夏のことも考えると施設に戻したほうが」



俊介「…祐二って本当に最低だよ 人の気持ち知らないっていうか人を物のように扱っているようで最低だ」


祐二「消えていいぞ?俺らは家族でも仲間でもねぇ…ただ俺がお前らを助けただけだ」



俊介「仲間だとも思ってなかったのかよ…」 


祐二「俺は集団行動とか嫌いなんでね」

俊介は椅子から立ち上がり祐二から離れようとした  


祐二「どこに行く?」



俊介「どこでもいいだろ 仲間なんじゃねぇんだろ?」


祐二「施設に戻ったらまたいじめられるぞ お前施設でいじめられてたくせにw」


俊介「施設へは行かない」



祐二「遠いところに行くとしてもお前、ちゃんと家買って食料も買って暮らせるのか?俺はそうも思わねぇがw」


俊介「…ほっとけ」

下を向きながら立ち去った


祐二「人の気持ち…」

祐二の脳内に母親の声が思い浮かんでくる。

どうしてそんなこともわからないの?


産まなきゃよかったあんたみたいな人の気持ちもわからない人間は


加恵葉「祐二?終わったぞ?」



祐二「あぁ…」


加恵葉「俊介は?」 


祐二「喧嘩?した…」 


加恵葉「はぁあ!?ったくもー」


祐二「そんなことより!杏夏は?」


加恵葉「診断の結果、祐二の言う通り二重人格でした」



祐二「まじか…」


加恵葉「残念ながら詐欺には向いてない気がするよ」



祐二「なら…施設に戻したほうがいいか」


加恵葉「本当に戻すの?」


祐二「そうしないと危険なんだ」


加恵葉「杏夏言ってたよ 祐二が施設から引き取ってくれた時嬉しかったってそんな杏夏を裏切るつもり?!」


祐二「詐欺師じゃないお前には何が危険かわからないだろ!」


加恵葉「それでも引き取ったなら最後まで一緒にいてあげなさいよ!」


祐二「っるせぇな!そろそろ黙れよ姉貴!」


加恵葉「…知ってたんだ私が祐二のお姉ちゃんってこと」


祐二「あ…」



加恵葉「だったらお姉ちゃんの言うこと聞きなさいよ」



祐二「聞くわけねぇだろ!」



杏夏「祐二、お願いだから我を施設に戻さないで」

Re: 我とパートナーと我じゃない我 ( No.7 )
日時: 2022/08/12 14:41
名前: 匿名 (ID: EMf5cCo0)

祐二「杏夏…」

ベッドで寝ていた杏夏が目を覚ましカーテンの奥から出てきた

杏夏「我はお前と俊介とまだ一緒居たいし別に危険でもいいから詐欺師を続けたい」

真剣な顔で祐二を睨み付ける

加恵葉「ほらね」


祐二「あー…もぉ!わかったから杏夏帰るぞ」


杏夏「え」


祐二「施設戻るの嫌なんだろ だったら帰るぞ家に」

杏夏はニコリっと笑顔になった


加恵葉「待って祐二 お母さんに会ったら?」


祐二「お前から先に会いに行けよ お前もずっと会ってないんだろ?」


加恵葉「……うん」


      ガタン


帰り道…山を下りながら二人は雑談をしていた

杏夏「加恵葉さん祐二のお姉ちゃんだったんだな」


祐二「いや正確に言えば違う」


杏夏「どういうこと??」


祐二「俺の親は殺し屋に殺されたその後、俺は母親の妹の家に暮らすようになったその妹の子供があいつだ」


杏夏「ということは祐二の母親の妹の子供が加恵葉さんだからぁ…いとこ?!紛らわしぃ~」



祐二「いとことも言えるし家族とも言えるだが俺は家族とは思ってない」


杏夏「はぁあ!思えよ!!」



祐二「なんでお前が怒る」


杏夏「だって家族に捨てられた我よりお前いい暮らしだろ…」


祐二「そうだな…」(最悪の家族だったよ)
 
 

杏夏「そういえば俊介は?」


祐二「喧嘩した 家出したかもな」


杏夏「は?なんで」


祐二「いろいろあったんだよお前のことで」


杏夏「我の取り合いか?」


祐二「ちげーよ!」


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