複雑・ファジー小説

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メダカ刑務所
日時: 2023/05/18 15:47
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)
参照: https://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1580

〜episode0〜
数名の男女が追いかけてくる
「はあはあ……」
「くそっ」
1人の女が逃げている男の子の手を掴んだ
「五十嵐さん、暴行罪で逮捕します」
淡々と先生は言った
「ごめんなさい、本当にごめんなさい…」
男の子は必死に謝った
「謝っても無駄ですよ。
それじゃあ行きましょうか」

「メダカ刑務所へ」


【目次】

episode1 いつもの日常   >>1

episode2 私の夢      >>2

episode3 尾行       >>3

episode4 怪しい声     >>4

episode5 過去       >>5



【キャラ設定】
朝吹 楓   中学校の先生
       誰にでも優しく、みんなから愛されている
       しかし、裏ではメダカ警察をしている
       警察としてはまだまだ未熟
       感情移入しやすく、すぐ泣いてしまう一面も

月雲 紫音  中学生の先生で楓の後輩
       いろんなことを教えてくれる楓を尊敬している
       少し天然




こんにちは!
fioreです
スレ立て直しました
前の方は親スレのパスワードを忘れてしまったからです
コメントしてくださってた方には本当に申し訳ないです……
こっちではちゃんとパスワードをメモしたので大丈夫です!
ぜひ読んで下さい!


感想用スレあります!
参照のURLの所を押すとそこに飛べます

Re: メダカ刑務所 ( No.2 )
日時: 2023/05/16 06:33
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)

〜episode2 私の夢〜

「私はねメダカ刑務所をなくしたいんだ」
私は微笑みながら言った
「そうなんですね……」
「いつかこの学校から問題児がいなくなって、みんないい子になってほしいなって思ってる」
強い意志を抱いて言った
「ごめんね、こんなこと長々と語っちゃて」
私は我に返って申し訳なさそうに言った
すると黙って聞いていた紫音が口を開いて言った
「いや、とってもいい夢だと思います!」
強く頷いていた
「私達メダカ警察はそのためにいると私も思います」
私は笑みを浮かべて
「ありがとう、それじゃあ今日も1日頑張ろう!」
と元気に言った
「はい!」
紫音も私に負けないくらい大きな声で返事をした
その声が校内に響き渡っていった

教師室に戻るともうチャイムが鳴っていてみんな席に座っていた
「それじゃあ、ホームルームを始めます」
誰も私がどこに行ってたかは聞かない
まあ私も教える気はないけどね
メダカ刑務所のことは生徒に話してはいけないルールになっている
なんでかは知らないけど
「出席確認をします」
1人ずつ名前を呼んでいく
みんな「はい」と返事をしてくれる
しかし今日は元気がない子がいる
「つむぎさん」
呼んでも気づいてないのか上の空だ
「つむぎさん!」
私は少し強めに言った
「あっ、はい」
ようやく気づいて返事をするが今日はなんだか元気がなさそう
あとから話をするか
午前の授業は特に変なこともなく終わった
しかしつむぎは珍しく呼ばれても気づかないことが多かった
昼休みに私はつむぎの元に言った
「つむぎさん、今日は元気がないみたいだけど大丈夫?」
私はなるべく優しい声で聞いた
「そんなことないです……」
あまり聞きすぎてもだめかなと思ったので私は一旦つむぎから離れた
放課後、私は気になってつむぎのあとをつけることにした
すると、なにかあるのかと思った紫音が聞いてきた
「先輩どこ行くんですか?」
私は焦った
誰にもいうつもりがなかったからだ
「あっ、えっとー」
「隠しても無駄ですよ!」
私は渋々話すことにした
「えっとね、今日クラスに元気がない子がいて……」
「気になって後をつけようとしている、ということですね?」
「まあ、はい、そうです」
「じゃあ私も行きたいです!」
やっぱりそうだ
紫音はすぐ私についてきたがる
「しょうがないなぁ」
「行っていいんですね?!」
紫音は目を輝かせて言った
「だけど…」

「邪魔はしないでね?」






第二話投稿しました!
ぜひ読んで下さい!

Re: メダカ刑務所 ( No.3 )
日時: 2023/05/08 17:45
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)

〜episode3〜 尾行

「だけど…」

「邪魔はしないでね?」

「はい!もちろんです!」
紫音は自信満々に言った
「じゃあ行くよ」
そして私達は尾行を始めた
つむぎの10mぐらい後ろを静かに歩く
まだバレてないようだ
物陰に隠れながら慎重に
するとつむぎが家の方向と逆の方に曲がった
やっぱり、何かあると思った
私達は目を合わせて頷いてつむぎの曲がった方についていった
10分ほど後をつけていくとあるところについた
そこは………

ハンバーガー屋だった

「えっ?なんで?」
紫音は不思議そうに言った
「しっ!静かに、バレちゃうよ?」
私を小声で注意した
「あ、ごめんなさい……」
つむぎはハンバーガー屋に入ると
「こんにちは!お疲れ様でーす」
と大きな声で言った
すると厨房に消えてしまった
「まさか、バイトしてるの……?」
紫音は驚きを隠せないようだ
私は冷静なフリをしているけど裏では驚いていた
ちょうどそのときつむぎが厨房から出てきた
一瞬目が合った
「あっ」
つむぎは焦ったのかすぐに背を向けた
「これってメダカ刑務所行きですか?」
紫音は聞いてきた
「まあ、そうね」
私は答えた
私達はつむぎにどんどん近づいていく
つむぎはとても怯えているようだ
なのでなるべく優しい口調でいった
「つむぎさん、あなたはいけないことをしてるかもしれないから一回学校に戻って話を聞かせてもらっていい?」
「はい……」
つむぎは震えていた
すると紫音が言った
「大丈夫、話を聞くだけだからね」
つむぎを安心させた
「じゃあ学校に戻ろうか」
学校に行くまでの時間は誰も話さず沈黙が続いた
校門の前についた

「よし、着いたよ」




こんにちは
fioreです
第三話です!
今回は少し少なめです

Re: メダカ刑務所 ( No.4 )
日時: 2023/05/14 16:58
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)

〜episode4〜 怪しい声

「よし、着いたよ」

「あ、あの……」
つむぎはおどおどしながら聞いた
「私はどうなってしまうんですか……?」
「それは……」
「私には分からない…」
私は申し訳なさそうに言った
「そんな……」
「あなたが不安なのは分かる、でもまずは事情をしっかり話して?」
そこに紫音が口を挟んだ
「はい…」
「じゃあまずは本部に行きましょう」
気を取り直して私は言った
「本部?」
紫音が聞いた
「あなたが知らなくてどうするのよ!」
私はすかさずつっこんだ
「えへへ……」
それを聞いていたつむぎは安心したのか
「あはは(笑)」
と楽しそうに笑った
「あっ!笑った!よかった〜」
紫音はびっくりしながら喜んでいる
「少しは安心した?」
私は優しく言った
「はい、ありがとうございます」
「いやいや〜、そんなことないよ〜」
紫音はあからさまに照れてる
「んじゃ、本部に行きますか!」
私は少し元気に言った

私達は本部に向けて歩き始めた

「そういえば本部ってなんですか?」
つむぎがもう一度聞き直した
「あれっ?言ってなかったっけ?」
「言ってませんよ!先輩!」
紫音が少し強めに言った
「ごめんごめん」
私は謝った
「まず本部っていうのは学校の中心にある指令室みたいなものなんだ」
「「なるほど〜」」
二人はほぼ同時に言った
「そこにはいろんな情報が入ってきているの、
私達が持ってる通信機も指令室からかかってきてるの」
「へ〜」
紫音は納得したように言った
「本部には指令室の他にも取り調べ室やセキュリティルームがあるよ」
「それって学校……?」
つむぎは不思議そうに言った
「うん、生徒は知らないけどこの学校にはそんな所があるんだ」
「じゃあ私は重大な秘密を知ってしまった……?」
つむぎは不安そうに言った
「まあそういうことになるね」

「これからもっと重大な秘密を知ることになるけどね……」

「ん?誰かなんか言いました?」
つむぎが確認するように聞いた

「え?何も言ってないよ?」

怪しい笑顔を作って言った



第四話投稿しました!
感想などは専用スレの方にして下さい
リク依頼の所にあります

Re: メダカ刑務所 ( No.5 )
日時: 2023/05/17 20:01
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)

〜episode5〜 過去

「あっ、何も言ってないんですね」
つむぎは納得したように言った
すると、もう本部に着いていた
本部は外から見ると何もないように作られている
外部の人間にバレないように
本部のドアの前に立つと紫音が言った
「ここが本部か………」
つむぎも興味を示して舐めるように観察している
「じゃあ入るよ」
私は二人に声をかけた
コンコン
「失礼します、朝吹です」
私は声を低くして言った
本部の中は広い廊下みたいだ
左右にいくつか部屋がある
「要件は?」
奥の椅子に座っている人が言った
「例の生徒を連れてきました」
つむぎ達は緊張しているようで固まっている
「じゃあ、取り調べ室に案内しろ」
「分かりました」
後ろで固まっているつむぎに声をかけた
「私についてきて」
そう言って私は右にある部屋に入った
つむぎ達も私の後に部屋に入った
中にはつくえと2つの椅子だけ
「つむぎさん、奥の方の椅子に座って下さい」
私は言った
「はい…」
つむぎはまた少し不安になったようだ
「紫音ちゃんは私達が話していることをメモしといて」
「分かりました!」
そして紫音はポケットからメモ帳とペンを出した
「それじゃあ、つむぎさん聞きますね?」
「はい」
「あなたはなぜアルバイトをしていたんですか?」
私はなるべく優しい声で言ったが、少し怖かったかな?
「えっと……」
つむぎが声を詰まらせた
「ゆっくりでいいからね」
私は声をかけた
「はい……、少し長くなるかもしれませんが……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私はどこにでもある普通の家に生まれました
私は一人っ子で親にとても可愛がられました
決してお金持ちではありませんでしたが幸せな日々をおくっていました
あの日がくるまでは
雨が永遠に降り続いていたある日、仕事に出かけた父がいつになっても帰ってきませんでした
最初は電車が遅れているのかなとあまり心配していませんでした
しかし父は朝になっても帰ってくることはありませんでした
流石に心配になって母は警察に連絡しました
数日後、山の中で父の遺体が見つかりました
無差別殺人だったそうです
私はまだ7歳くらいだったので訳が分かりませんでした
けど母が一日中泣いていたので大変なことが起きたのかなと思いました
それから、私の生活は変わってしまいました
母は何もしなくなってしまったのです
その日から母が笑うことはなくなりました
ご飯を作ることもも洗い物をすることも何もやらなくなってしまいました
そこから私から笑顔が消えていきました
ただ自分のために動く
ご飯を一緒に食べてくれる人もいない
悲しい生活でした
中学生になってだいぶしっかりしてきたころ私はあるポスターを見ました
『アルバイト募集!』
それを見て私はすぐにそこに連絡しました
私が働けば生活が楽になる!
そんな気持ちでいっぱいでした
面接でも中学生ということがバレずに採用されました
私は背が高いので高校生と間違えたんだと思います
そして今に至ります
今まで本当に辛かったです
だけど2人と話しているととても楽しい気持ちになりました
私からはもう言うことは以上です

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そんなに辛いことがあったのね……」
私はつむぎの話を聞き終わると自然と涙を流していた
「あっ、ごめんなさい、私感情移入がしやすくてすぐ泣いちゃうの……」
しばらく誰も話さなかった
つむぎも紫音もつられて泣いていた

3人の泣き声だけが響いていた

Re: メダカ刑務所 ( No.6 )
日時: 2023/05/26 16:33
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)

episode6 朗報
窓からの日差しが眩しい……
どれくらい経っただろうか?
どうやら私達は疲れ果てて寝てしまっていたようだ
一回伸びをして辺りを見渡すとつむぎがいないことに気づいた
「あれ?つむぎさんは……?」
するといつに間にか起きたようで紫音も
「確かにいないねぇ」
と伸びをしながら呑気に言う
するとドアがガチャリと開いた
そこにはさっき椅子に座っていた人……署長が立っていた
「彼女はメダカ刑務所に連行しておいた、お前が泣いてばかりでやる気が見えなかったからな」
そう署長は声を一段と低くして言った
「っ……!」
私は息をのんだ
「大変申し訳ございません……!」
私は深く頭を下げた
紫音も私に続いて頭を下げて言った
「申し訳ございません!」
「まあ良い、次やったらどうなるか分かってるな?」
「はい…、このようなことは二度とないようにします…!」
私は頭を下げたまま精一杯謝った
「よろしい、自室に戻っていいぞ」
そして私達は本部を後にした
廊下に出て少しして紫音が話しかけてきた
「いやぁ、あの人怖すぎるでしょ!なんか分かんないけどオーラを発してるし…」
「まあしょうがないよ、署長はああいう人だから」
私はなだめるようにして言う
「そういえば、つむぎちゃん大丈夫かな?」
紫音が思い出したように言った
「そうね、まあ一ヶ月ぐらいしたら戻ってくんるじゃない?」
そう言っておきながら私はすごくつむぎのことが心配だった
「うーん、けど心配だなぁ、私達がメダカ刑務所に行くことはダメなの?」
「あっ!」
私は思い出して叫んだ
「えっ、先輩急に叫んで何?」
「最近人手がたりないから今だけメダカ刑務所の刑務官になれって言われてたんだった!」
私は少し声をあげて言った
「えっ!じゃあつむぎちゃんに会いに行けるってこと!?」
紫音は嬉しそうに言った
「あ!紫音ちゃんはきちゃダメだよ?」
「え?なんで私行こうと思ってたのに!先輩ひどい…!」
私はにやにやしながら言った
「そういうと思って先に2人行きますって言っといたよ〜」
「え!ガチ!?」
紫音が驚いた様子で言った
「ふふ、ガチだよ」
私は微笑みながら言った

「やっぱり先輩優しい!先輩大好きです!」


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