複雑・ファジー小説
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- Huh? You believe it?
- 日時: 2024/12/16 16:46
- 名前: 青リンゴϵ( 'Θ' )϶ (ID: 3KWbYKzL)
青リンゴです!初投稿だよ✨がんばりまっする!
では本編をよろしくね!
「You know, you shouldn't trust people.(あのね人を信じちゃダメなんだよ)」
その言葉を聞いた時彼は凍りついた。きっとボクの言うことが信じれなくなったのだろう。
Huh? You believe it?(え?信じるの?)
闇 野望 憎悪 思念 僕は地獄行き
第一章まとめ読みページ>>22 第二章まとめ読みページ>>53
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この小説についてのお知らせ📢 >>48
↓もくじ(╹◡╹)
第1話 オレテシア>>01
第2話穴 >>02
第3話 死の世界>>03
第4話 フロリアン >>04
第5話 悪魔の世界 >>05
第6話 魔界 >>06
第7話 日記❶>>07
第八話 大通り >>08
第9話日記❷ >>09
第10話レモンパイ>>10
第11話フルマの日記帳>>11
第12話衝撃>>12
第13話新しい出会い>>13
第14話人を信じちゃいけない>>14
第15話もう消したよ>>15
第16話ファクト社>>16
第17話裏切り>>17
第18話あはは>>18
第19話戦う>>19
第20話全てを終わらせる>>20
第21話救う>>21
第23話二章開幕>>23
第24話不吉>>24
第25話来ないで>>25
第26話待っててね>>26
第27話変な2人>>27
第28話チグリジア>>28
第29話夢>>29
第30話悪夢の始まり>>30
第31話知っている>>31
第32話ようこそ!>>32
第33話ダークサイドストーン>>33
第34話帝王様>>34
第35話不思議なところ>>35
第36話ただいま>>36
第37話 日奈>>37
第38話 フロリアンの正体 >>38
第39話 ボクの一部 >>39
第40話意志を継ぐ者>>40
第41話 全部分かったよ >>41
第42話 なんでこんなことしてるの? >>42
第43話 自我消失>>43
第44話友達じゃないの? >>44
第45話 新しい自分に>>45
第46話 灯火 >>46
第47話 真実を反映させる物 >>47
第49話 友達とは何? >>49
第50話 死?>>50
第51話 走馬灯で見たキミの… >>51
第52話 終わりじゃない >>52
第53話 暁月 >>54
第54話 転校生★w >>55
- Re: Huh? You believe it? ( No.22 )
- 日時: 2024/07/29 09:03
- 名前: 青リンゴ╰(*´︶`*)╯♡ (ID: 3KWbYKzL)
「まとめ読み」
さわやかな風が吹く中、1人の子供が歩いていた。目はほとんど前髪で隠されている。たまに風で目がちらりと見える時があった。
この国オレテシアは魔界と人間界が分かれている国だった。魔界は魔王が支配しモンスターがたくさんいる国で、人間界は普通に人間が暮らす国だ。どうやらこの子供は人間界と魔界の境界線に向かってるらしい。とうとう境界線に辿り着くと何度も何度も境界線に体当たりをした。しかしもちろん壊れることはない。
「お願い。僕は魔界に行きたい。。お願い通らせて。。」
でも境界線は壊れない。でも子供は挫けずに何度も何度も体当たりをしたり「魔界に行きたい」と訴えた。
でも全く壊れることはなくとうとう日が暮れ彼の父が来た。
「フルマ。お前が魔界に行きたいのはわかっている。父さんも一緒だ。だけど行くことはできないんだ。とにかく誰かに見つかるとやばいから帰るぞ」
「うん、、」
彼らの家はなんと古くさいボロボロな家だった。
「父さん。母さんはなんで人間じゃないの?どうして魔物と父さんは結婚したの?」
「フルマ。それは言いずらいんだ。でも父さんは絶対に母さんと結婚したかったんだよ。でもそのせいでお前は少し魔物ぽっさがあって、、ごめんな」
「いや良いんだ。父さんが幸せなら良いんだ」
そう__彼の母は魔物だった。魔物といってもとても美しくあまり人間と変わらないが肌の色が少し薄い紫。耳はエルフ耳。そして牙が生えていて、デコのところに不思議なマークがあった。普段はマークを隠していたがある日魔物だと知られて魔界に連れ去られてしまった。彼は母と会ったことがない。でも彼は母が帰ってくると信じてた
フルマは家族写真を眺めた。しかし母のところだけ破れている。
フルマはため息をつくと
「どうしても見せたくないんだね。警察さん、、」
フルマの母は写真にのこることもなく人間界から消え去った。父はどんなに悲しんだか。
「明日も行くぞ」
フルマはすぐに眠り、すぐに起きた。1秒でも早く母に会ってみたい。
フルマは何度も何度も体当たりをした。それでもダメとわかると今度は木の棒で叩く。しかし壊れない。
「行く方法はないのかな」
フルマは境界線の周りを夢中で歩いていて足元の窪みに気づかなかった。
「ん?わ、わああああ!]
窪みを押してしまったフルマは暗闇に向かって落ちていった。ドクンドクン心臓が飛び出しそうなほど
なている。もう何もかもがわからない、、。ぎゅっと目を瞑ろうとしたら、急に
「You believe it, right?」(信じてるんだろ?)という声が聞こえた。ちらりと左を向くと緑色の液体がくすくす笑っていた。
「え???君誰、、」
「ふふ。人間が来るなんてラッキー、、。ボクはバタフだよ。スライムなんだ」
えっ、?スライム??といえば、、グニョグニョしたやつか。。でもこいつは生きてるから魔界に住むスライム族の子かな、、。でもなんでスライムがここにいるんだろ?
「君はママを探して歩いてたんだろ?」
「わ!すごい。正解!!」
フルマはこのスライムととりあえず話してみることにした。
フルマはスライムのこと話すことにした。
「くふふふ。君はここに来て死んでないとはラッキー。ここはA world of death(死の世界)なのに、、」
「死の世界、、?」
スライムは少し咳払いをすると
「そう死の世界さ!人間はここに入ると死んでしまうんだよ。魔物は何も関係ないけどね。ここを通っていくと魔界に着く。つまりここは人間界と魔界の通路かなぁ、、ボクからしたら」
つ、通路、、?つまり、、ママとも会えるかな、、。
「でも、、君は死ななかった。なんでかな?君には秘密があるのかな、、」
「あるけど」
スライムは一しゅんためらった。
「、、!???」
「秘密あるよ」
スライムは少しピクッとなると疑わしそうに尋ねてきた。
「ほ、ほんとう?それならどんな秘密を隠してるの、、)
「実は、、」
フルマは母親のことについて話し始めた。
「君が母を探しているのは知ってた。でも母が魔物なのは知らなかったな]
「そ、そう。。君さどうして僕のことを知っているの、、」
スライムの子は一瞬迷うと
「んん、、と。、ボクはスライムのフロリアンと言うんだけど。。えぇと、、君は有名人なんだよ!だから、、知ってるの。。。!」
「なぁんだ!そうなのかあ、、!」
もう、、この子僕のこと追跡してると思っちゃった。安心したよー
「だから、、死ななかったのか。で、も。。君は、、母が来るって信じてるんでしょ、、」
「もちろーん!」
「あのな、、この世界はA World of Lies(嘘の世界)なんだよ、、」
フルマは意味わからなかった。
A World of Lies。フルマは意味わからなかった。
「何それ、、嘘の世界、、?何いってるの、、」
「はあ、、まぁいいや。とりあえず君を魔界に連れて行こうと思う。ママがいるかもだしね、、?」
「んぇ、、いいよ!ママに会えるんだよねっ?)
フルマは心がパァッと明るくなった。パパも喜ぶぞう!
「フフ、、。さて、、魔界に行こうか、、。クフフフ!楽しみそうだなぁ!」
スライムはニコリと微笑むと上を向いて
To the Demon World(悪魔の世界へ)と言った。
その後フルマは瞬きを忘れるほどの光景を目にした。
「わあすごい、、」
周りにはみたことない植物が咲き、高いマンションが聳え立つ。いわゆる都会だった。
人間界にも都会があるがフルマは田舎に住んでいるので都会に行ったことがない。つまりフルマの初体験!
「すごいだろ?ここはあまり人が居ないけど、、もしも大通りに行ってしまったら君はバレてしまうかも。人間だと」
「大丈夫だよ、、きっと。僕モンスターにそっくりだし」
フロリアンは少し笑うと口笛を吹いた。
「そうか。それならよかったな。」
フロリアンとフルマ。全く違うし性格も全く違うけどなぜか気が合う。
モンスターと人間が協同しても良いとフルマは感じた。
色々考えるとモンスターたちって不便だ。なぜなら自分たちの土地が狭いし、薄暗いし、、。
ほとんど人間が支配しているのだ。
「ねぇモンスターって不便?」
「へ?」
「不便?」
「不便だけど、、なんで??」
「聞いただけさ」
フルマはフロリアンに案内され大通りに出た。
「フロリアン日記帳」
🟢月🌕日
今日は謎の人間みたいなモンスターみたいなやつと出会った。
とてもおひとよしな顔してやがるwなんとかできそうなやつだ!
そうしたら結構予想はあったたかもなぁ。その通り!ボクの言うことを丸々
信じてやがる。めっちゃ気がいいやつじゃないか、。
そいつはなぜかボクと気があうんだよ。どうしてそんなの知ってるの?なんて聞かれた時はびっくりしたなぁ。
それにしてもママを信じてるなんてあの子が可哀想。。。だから警告したのに!まぁ後になって青ざめる顔も面白い
かもな!
コイツを利用すればなんとかなる。そして野望が叶うだろう。
フロリアン
「わーー。。いろんなお店が並んでるねえ!」
「うん。全部すごいお店ばっかり。行ってみる?」
「うん!!もちろん!」
モンスターもちゃんとお店もやっていて人間のように過ごしてた。
なのになんで一緒に住めないのだろうか、、。
「わーー!この服特徴的だなぁ」
「こっちのブラウスもいいんじゃない?フルマに似合いそう★」
「うん!買う!じゃあ次の階に行こう!」
本当に人間のと同じ感じ。売ってる物も、買い方とかも、全部変わらない。
なのに一緒に住めない。
「みてーこの飴ちゃんどんぐり味だってよ」
「ふふ!魔界ではそんなの普通だよ?」
さすがにちょっと違うところもあるけどさ。ほとんど変わらないよ!
「さて、、こんなふうにはしゃいでいたがママはいたか?」
「えっ、、いなかったと思う!」
ママっぽい人いなかったもん!でもどこかにいるかなぁ。
「フロリアン日記帳」
⭐️月🪽日
今日は大通りを案内した。今までこんなことしたことなかった。
でも、、人に優しくするって、、とても良いことだと分かったかも知れない。。。
でも、、、本当のボクの思いを実現しないと。
もう優しさなんて忘れて忘れて。
アイツの青ざめきった顔を見るんだから。
あははは。母さん父さん待ってろよ。
ボクの本気はこれからだ!全てをコントロールしてやる!
フロリアン
境界線前
「じゃあまた明日来てね。」
「うん。父さんにはちゃんと秘密にしとくよ」
「うん。じゃあバイバイ」
フルマは思い切って穴に飛び込んだ。目を開けると、人間界に戻っていた。
(さっきまで魔界にいたなんて誰も思わないだろうな)
フルマはささっと家に飛び込むと、大きな声で
「ただいま!」
と叫んだ。リビングからいいパイの匂いがする。
「父さん!今日パイ?」
「うんそうだよ。レモンパイだよ」
フルマはとてもたくさんレモンの詰まったパイを想像してうっとりした。
なぜたら父さんのパイは絶品だからだ。
どうやら母さんのパイの作り方を教わっていたらしい。
(母さん見つかるといいな。そしたら、みんなでパイを食べれるんだ)
フルマは自分の部屋に駆け込むと日記帳を開いた。
「父さんのパイ!楽しみ楽しみ」
書き終えるといい匂いがしたので、リビングに駆け込んだ。
「できた?」
「うん!食べようか」
(*´༥` *)モグモグ ՞⸝⸝> ༥ <⸝⸝՞オイシイ!
「さすが父さんだね」
「うん。我ながらいいかもな」
2人の笑い声は外まで響いていた。
うーん。いい天気だな。。僕は起き上がると、机の上に、睡眠薬と日記帳。そして、、何かが入っていたビンを見つけてギョッとした。
「な、何?お父さんはぶしだよね!」
いそいそとリビングに向かうとおとうさんが机の上にもたれかかってたおれてるのを見て絶句した。
「う、嘘!しんでないよね!??」
お父さんをゆさぶる。悲鳴が上がる。フルマの家は大混乱。
「、、、嘘でしょ?夢だよね!?」
フルマは何度も自分をビンタした。痛い。痛い!
「痛い、、。夢じゃないんだ」
フルマはなんで死んでしまったかなんて知らない。ただ、、生き返るのを待つだけ。
「そうだ。。フロリアンに聞いてみよう。」
フルマは飛び出しそうな心臓を抑えて魔界に向かった。
フルマは、お大急ぎで魔界に向かった。走りすぎて、つたに足を引っ掛けて、どテーン!と転んでしまった。
「イタタタ。。」
「あれ?君人間だよねえ?」
上からすっとんきょうな声がした。
「うーん。。。人間だけど、、?うわああ!???)
「びっくりするのはこっちだよ。。僕はラッテよろしくね」
ラッテは虹色の羽が生えた子グマだった。クリンクリンの目はブルーハワイのように光っている。
「君も、、魔物なんだ。。」
「そりゃそうさ!君は人間だろ?なんでここに、、?」
「それはね、、、」
フルマは今まであったことを話し始めた。
「ふぅん。そうなんだ。じゃまたね」
「うん」
またねと言うことは、またあいたんだ!と嬉しく思った。
今日は妙に空気が重々しかった。それにフロリアンもいなかったよ
「まぁ。。事情があるんだよね。。」
フルマはそう思って、安心させた。そして、一歩一歩辛抱強く歩いていった。
フルマは狭い路地を通り抜けたり、時には暗いトンネル、地下室なども通り抜けていった。
(フロリアンがいないせいか、迷っちゃうな。。)
フロリアンを探しているのだけれど、全く見つからない。それに、通りすがる魔物に声をかけてみても、『フロリアンなんでいない』と答えるのだ。
「一体どう言うこと?フロリアンはみんなに知られていないの?」
まさか。と思い青ざめた。フロリアンも、父さんもいない。そんなの。。
泣き崩れそうになった時、聞き覚えのある声が、した。
「フルマ、どうしたんだようニコッ」
「ふ、ふろりあん、、、?」
「ごめんね!ちょっと用事があってさ!行けなかったんだ!」
よかった。いたんだ。。
「じゃ、今日も魔界を案内して、、」
「。。。。。ずっと母を信じる気?」
えっ?とフルマは返せなかった。どうしたんだろうか。
「あのね、人を信じちゃダメなんだよ」
それを聞いた時僕は固まった。息が止まった気がした。。
「フロリアン目線」
「あのね、人を信じちゃダメなんだよ」
それを聞いた時彼は凍りついた。きっと、信じれないんだろうね。
でもこれはほんとうのコト。君の母はもう。。
いない。
「君の母は、裏切ったんだ」
「う、嘘だ!信じないぞ。そんなコト!」
「本当なんだ。もういない!、!!」
「もう知らない。フロリアンなんか!」
彼はそう叫ぶと、顔を伏せて走り出した。
「いくら探したって無駄だね!僕が消したんだから」
ダッダッダ
どれほど走ったのだろうか。。フルマはきがつくと、大きな建物前にいた。
見るからに怪しい。魔物も周りには居ず、ただ異様な空気が漂っていた。
「Facts(ファクト)社」
と書かれた表札が目立っていた。
Factsとはなんだろうか。どういう意味だろうか。フルマはわからないままドアノブに手を当てた。すると、、がちゃりと音がしてドアは開いた。開かないと思ったが、、どうやらセキュリティはそこまで、完璧なわけではないようだ。きっと誰も入らないと思ったのでは無いだろうか。
「ここに、母さんがいるかもしれないんだ!」
フルマは辛抱強く歩いていった。
罠などは仕掛けらでおらず、誰でも簡単に潜入できる。フルマは、「社長室」と書かれたドアに手をやった。ドアは軽く開き、中にいた、赤色の目で黄緑色の髪の少年と目が合ってしまった。
「、、、誰?」
「ぼ、僕はフルマ。君こそ誰?」
「そんなことどうでもいい。なんでここにきたの?」
フルマは嘘をつけない。
「母さんを探しにきた」
「母さん?」
「うん。美しい人だよ!」
「そんな人ならここにいるよ。ついてきて」
フルマは嬉しくなった。
「うん。」
フルマは黄緑色の髪の少年についていった。
黄緑色の少年についていくと、「真実の間」と書かれた表札のついた扉があった。
「ここに居るの?」
「そうだよ。ここで君は真実を知るのさ」
そういうと少年は消えてしまった。
フルマは扉の先にいった。そしてそこにいた女性を見て青ざめた。
傷だらけの女性。そう。。フルマの母は死んでいた。
「え?えっ。。。?」
「ネ、イッタダロ?モウイナイッテネ」
後ろを振り向くとフロリアンがいた。ニコニコしていた。
「キミノハハ、オレサマガコロシタ。アナダルトュウ・フルマ。オマエハゼツボウノタニデイキルンダ」
「何言ってるんだフロリアン」
「フフ。オレサマノテンサイテキナケイカクガカンリョウシタヨウダ」
フロリアンは勝ち誇った笑みを浮かべた。
「マカイモニンゲンカイモゼーンブコントロールシテヤル」
「君、、最初から騙すつもりで、、」
「ファクトソレハ。。シンジツ。コノハハガオマエノシンジツを」
「ふ、フロリアン。。君が僕の母を、、?」
「ソウサ!イマサラキヅイタノカイ?オソイナァ。。」
フロリアンは呆れたように首を振った。姿はフロリアンと変わっていないのに。
ただ何か強い力を感じる。なんだか、この世全てを恨んでるような。。
「フルマ。オマエハイマナニヲカンジタ?」
「えっ??」
突然のことにびっくりした。フロリアンは無邪気な笑いをあげた。
「あはははっ」
「なんだよ急に笑って」
「あははっ。はははっ」
フロリアンは笑ってばかり。フルマは逃げたくなって逃げ出した。
「まってえ。逃げないでよ!あはは!」
無邪気な声が追いかけてきた
もう少しで出口。。なところで捕まってしまった。長い触手が僕を捕まえた。
「捕まえた。。。ハハッ。」
「フロリアン、オマエ何がしたいんだ」
「そりゃあ君を殺したいんだぜ?」
フロリアンの笑顔がぐんぐん迫る。
「俺様はね!君が思うより強いんだぞ?こんなあーんな武器まで勢揃い!」
フロリアンはフルマの前で触手とべろを出してひらひらさせた。
「に、逃げられなっ。。」
ドドドドドド
ふるまを持ったままフロリアンは落とし穴へ急降下!
「己を道づれにしてまでも僕を、、?」
「何言ってるんだい?君はバカ?僕はスライムだからね!」
フロリアンは落ちる直前にふるまを離して自分は鳥になって舞い上がった。
「グハァ!」
フルマは致命傷を喰った。意識が朦朧とする。。
「早く死んで。死ね」
フルマは全力で走った。
「僕は。。車にだってなれる。それで追いかけてやる。。」
「、、俺何やってるんだろ、、」
「あとちょっとで出口。。」
「待て〜」
フロリアンは車になったままフルマに突進してきた。
「ひ、轢かれちゃう。。。」
フルマはもっと走った。顔が歪むほど。バン!扉を閉めた。
キュキュキュ。。車がドアを壊そうとする落とそうとする音がする。
フルマは奥にあった剣を取った。
「これで。。みんなを守るぞ、、!」
フルマはうなずいて、裏口から出ていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
バーン💥
車がドアをぶち壊したようだ。フルマは決心して上から叩きつけた!
「はぁー!」
ダァーン
「いってぇ!」
フロリアンは元の姿に戻ると、魔力級を撃ってきた。
キンキン
魔力級を全て跳ね返す!
「くそ。なんでだ。。」
フロリアンは恐ろしい行動をとり始めた。
ガンッ
鉄の音がフルマの耳元で響いた。
「あははッ!ハハっ!」
「フロリアン何をしたんだ。。」
「装置を起動させたのさ」
ゴゴゴ
ものすごい音がする。
「これでファクト社は爆発する君は逃げれない!」
フロリアンはフルマをロープで縛った。
「じゃ。バイバーイ!」
「ま、待って。。」
フロリアンは姿を消していた。ロープがほどけない。
「ま、まずいッ。。」
ふるまのていこうも聞かずに、、ジジジジ。。。ドーン
静かにファクト社は爆発した。
「ようし。。これで世界はボクのものだ。。」
「やあ〜!!!」
ザクッ
「えっ?」
フロリアンに剣が刺さった。フロリアンはガクッとうなだれた。静かに息を引き取った。
「よかった。間に合った。。」
爆発する直前フルマはロープを切って脱出していたのだ。
フロリアンはいつのまにか消えていた。
「もう死んだんだよね。。」
パリーン!近くで境界線の割れる音がした。
「あっ。もしかして!」
魔物たちが境界線のあったところに向かっていく。
「魔物たちが人間界に。。!?ボクも行かなきゃ」
フルマは走って人間界についた。人間たちは魔物に囲まれてあふたたしている。中には父親もいた!
「父さん!」
「ふ、フルマ!これは一体!?」
「あのね。。」
フルマは今までのことを話した。
「魔物は悪い子じゃないんだ。」
「そうね。フルマ久しぶり」
美しい声がした。父親は息を呑んだ。
「えっ?テラテス、、!??」
「母さん!??」
そう。。目の前に母がいた。
「テラテス!」
フルマ涙を浮かべた。これからは魔物と人間が共に住める平和な街になるよう願った。
これで街は平和になると思った。幸せの雨が大粒に降りかかると思っていた。
第二章「真実と嘘の間に生まれた子」に続く
- Re: 第二章 ( No.23 )
- 日時: 2024/07/31 14:01
- 名前: 青リンゴ╰(*´︶`*)╯♡ (ID: 3KWbYKzL)
「起きて時間よ」
母の声がした。フルマは起き上がった。いい匂いがする。炒飯の匂いだ。
「ん〜いい匂いがする!早く着替えていくね!」
「ええ。」
フルマはすぐに前魔界で買ったブラウスに、カーディガンをはおって短パンを着て、リビングに向かった。
「いただきまーす!」
食べた後はパイを食べる。コーンフレークもね。フルマは毎日平和に暮らしていた。
それが毎日続くと思っていたのに。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~~~~~~~~~~~~~~~~
狭い嫌な空気が漂う路地の間に、1人の少年がいた。
「もう少しもう少し。待ってろよ。。フルマ」
その少年は満足気に頷くと、路地を出て行った。
- Re: 第二章 ( No.24 )
- 日時: 2024/08/07 06:13
- 名前: 青リンゴ╰(*´︶`*)╯♡ (ID: 3KWbYKzL)
いつもの見慣れた通学路を歩いていく。魔物と人間たちが一緒に歩いている光景はここでしかみられないに決まっている。
「おはよ。フルマ」
「おはよ!ラッテ」
あの時に魔界であったラッテとはクラスが一緒の仲良しになった。
魔物や人間に囲まれてとても幸せな毎日を送っていっていた。
コソッササササε=٩(●❛ö❛)۶
「ん?今誰か、、」
「ん?どうしたの?」
「いや、、誰かいた気がして」
「そんなの気のせいだよ。早く行こう」
「そうだよね」
なんだろう、、不吉な予感がする、、!
- Re: 第二章 ( No.25 )
- 日時: 2024/08/10 01:42
- 名前: 青リンゴ╰(*´︶`*)╯♡ (ID: 3KWbYKzL)
あの時確かに見た。そう、、あの子がいたんだよ!フロリアンが!明らかに緑色の無邪気な顔をしたスライムが!なんだ?僕を狙いに来たのか??
「ん?本当にどうしたんだよ、、フルマ!」
「いやなんにも、、大丈夫だよ。ラッテ!」
そう、、笑いかけたいんだよね。心から笑えない。フロリアン、、何をしに来たんだろう、、!
何がなんだろうと。。フロリアンには会いたくなかった、、。あいつ、、僕のことを利用して、、。やばいことしようとして。。やばすぎる。
あ。。ラッテに言えたらね。。ラッテに言えたら良いのにね。、
「顔色悪いよ?早く保健室に行く?」
「いや大丈夫!ラッテ先に行ってて良いよ!」
ラッテは首を傾げながらがっこうにむかった。フロリアン、僕に近づかないでほしいな。
- Re: Huh? You believe it? ( No.26 )
- 日時: 2024/08/11 08:54
- 名前: 青リンゴ╰(*´︶`*)╯♡ (ID: 3KWbYKzL)
僕は注意深く歩いていく。まぁ周りに人も居るし、あまり変なことしないと思うけど、、。
とりあえず僕は何かされないように慎重に歩いて行った。
コソッサササ
また動いた。もう少しで学園に着くから大丈夫なはず。
「よしっ!着いた!」
僕は門を潜り抜けると、二階に上がって行った。
「はぁーよかったこれで大丈夫!!」
★★☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
そのフルマの後ろ姿を一匹のスライムが見ていた。無邪気な笑顔には、とある野望が隠されていた。。。
「きゃははは。フルマぁ!今行くからね!」
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