複雑・ファジー小説

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田中とヤンデレ 第1話 ~違和感~
日時: 2024/12/23 22:15
名前: きゅうりむし (ID: 7Qg9ad9R)

登場人物
内原 田中
主人公。年長で本人は自覚してないがこの歳にしては博識。それでモテる。羨ましい。
杉田 三久
田中の幼馴染み。田中と結ばれるのは自分だと絶対的な自信がある。田中に寄り付くゴミにはそれなりの……対処をする。
西紋 七
田中の家の近くの豪邸の御嬢様。なんかフワフワしているが、結構……いや大分しっかりしている。かなりの演技派。

第1話 ~違和感~
自分の名前は内原 田中元気な年長だ。
???「お~いたっちゃ~ん」
田中「おぉみっちゃんじゃんどうしたの?」
彼女の名前は杉田 三久自分はの幼馴染みだ。
三久「もう、どうしたじゃないよ~お弁当一緒に食べる約束してたでしょ~」
田中「あぁ~そういやそうだったような」
やばい、すっかり忘れてた三久は怒らせるともの凄く怖いのだ
三久「まぁ、良いやほらさっさと食べるよ」
ん?怒らないのか?違和感ヤバイがまぁ怒られ無かったから良いや
田中「分かったよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
はぁ、バレなかった本当はお弁当食べる約束なんてしてなかったのにもう、抜けてるところ直らないなぁ~
でもそこが可愛い♪
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???「あぁ~いたいた」
三久「ななちゃん!?」
田中「ん?知り合い?」
三久「うん、まぁ、友達」
七「そそ友達~」
彼女の名前は西紋 七というらしい三久とは最高の友達?らしい。
西紋という名字は何処かで聞いたことあるようなないようなと何故か不思議な違和感を覚えた
七「3人でお弁当食べよ~」
三久「ふぇ?う…ん分かった」
(う~んやっぱりどっかで聞いたような?)
(まぁ、良いかまたあとで思いだそう)
そう思い思い出すのを諦めたのであった
第1話 ~終わり~

Re: 田中とヤンデレ 第6話 ~昼食~ ( No.5 )
日時: 2024/09/05 20:51
名前: きゅうりむし (ID: 7Qg9ad9R)

第6話 ~昼食~
ん~暑いぃ~蟬が五月蝿い……ちなみに蟬が鳴くのは25度前後って何かの本で読んだ気がする。こういう事をこの歳で知ってるから博識とか思われるかもしれないけど実際は他の才能には長けてないから全然である。まぁ、変な話は置いておいてあの出来事から1ヶ月ちょっとが経った。問題は一向に解決していない。やっぱり自分が断ったのが悪いのだから自分から解決をしなくちゃいけないだろう。せめて今年の夏が終わる前には……
田中「あ、三久さんおはようございます」
三久「おはよう……じゃあ私教室に…」
田中「あのっ!!」
三久「!?」
いつもなら三久さんが教室に行くと言って終わるとこだが、今日は違う。
田中「今日一緒に昼食食べませんか?」
三久「……わかった、良いよ」
田中「!?ありがとうございます!」
三久「じゃあ…私教室行くね、」
田中「はい分かりました。」
とりあえず第一関門は突破した。
あぁ~そういえばあの出来事があってから色々あった。と言っても色々と不可解なのだが……まぁ、まず1つ目は花菜さん以外の女子が近寄って来なくなったと言う事だ。う~ん別に元から浮いてる訳でも嫌われるような行為をした覚えも無いのだけどなぁ……あ、もしかしてもしかしなくとも三久さんとの事が関係しているのかもしれない。自分が"告白"を断ったからクラスの女子が一致団結して無視しているのかもしれない……それだと辻褄があう。クラスの中の女子で孤立している花菜さんはそこには加わらず自分に寄ってきてくれる。男子は関係無い……そういう事か。まぁ、これは自分に非があるので良いとして。もう1つ不可解なものがあって、物が無くなったり見つかったりを繰り返しているのだ。そしてまた見つかった物は何故か新品のように綺麗になっているという事だ。これは本当に良く分からない。嫌がらせだとしたら無くなったり物がまた見つかるというのも新品のように綺麗なのもおかしい。う~んまぁ、考えても仕方がない。もうすぐで集合の時間だ。教室に行こう。
~~~~~~~~~~~~~~~
私がたっちゃんに告白してから1ヶ月と11日経った。あれから私とたっちゃんは挨拶をするだけの日々が続いた。だけど私は別にたっちゃんの事を諦めた訳では無い。あれから色々と裏で動いていた。前はたっちゃんが近くにいたからできなかったけど今回でできたことがある。1つは周りにいたゴミを花菜以外近寄らせなくできた事、2つ目はたっちゃんの物を盗るという事だ。まず1つ目だが、花菜はたっちゃんとよく一緒にいるので出来なかったが、たっちゃんに近づこうとするゴミは近寄らせなくした。それで2つ目はたっちゃんの持ち物を盗って新品と交換するという事だ。たっちゃんは読書が好きなので常に本は持ち歩いている。なので書店で全く同じ本を買い交換するという事だ。他の物というか髪とかを回収したりする事もあるが、灯台もと暗し(?)というのでほとんど本である。たっちゃんと直接関われないのは残念だが、2人の将来の為には大切な事ばっかりなのでデメリットもあるがメリットも大きいのである。まぁ、今日は昼食に誘われたので楽しみにしておこう。
~~~~~~~~~~~~~~~
花菜「あら、田中さんおはようございます」
田中「あ、花菜さんおはようございます」
彼女……花菜さんはあの出来事があっても自分と雑談等の会話をしてくれる女子だ。正直に言ってこの幼稚園にいる時はほとんど花菜さんと一緒だ。なんか友達というレッテルをはって無理矢理付き合わせているようで申し訳ないが、三久さんの事もあるので事情を知っている人が傍にいるだけで安心できて良い。
花菜「今日は蟬が五月蝿いですわね~」
田中「そうですね。蟬が鳴いてるだけで体感10度は上がるような気がします」
花菜「ハハハ本当に田中さんは面白いわね~」
面白い……のか?正直花菜さんの笑いの沸点は良く分からない
田中「ハハハありがとうございます」
花菜「さて、もう時間になりますわよ」
田中「あ、そうですね」
~~~~~~~~~~~~~~~~
あのままグダグダと時間が過ぎていきお昼の時間になった。自分は急いで三久さんのとこにいく。
田中「あっ!!三久さん!」
三久「あ、田中さん……それじゃあ一緒に食べましょうか。」
田中「はい、分かりました。」
よし自分から話題を振ろう。
花菜「あら、お隣失礼しますわ」
田中&三久「「!?」」
花菜「どうぞ、私の事は気にせず話を進めてくださいませ」
三久「……」
田中「………」
ヤバイ、目茶苦茶気まずい
田中&三久「「あの……!!」」
田中&三久「「!?」」
田中「あ、お先にどうぞ」
三久「いえ、そちらこそお先にどうぞ」
田中「あぁ、じゃあお言葉に甘えて……三久さん、もう一回"友達"としてやっていきませんか?」
三久&花菜「「……」」
~~~~~~~~~~~~~~~
よし!!やっときた!!たっちゃんからの提案!!目茶苦茶嬉しいけど表に出さないように……
三久「分かった。ありがとう田中さん……それじゃあ今まで通りの感じで改めてやろっか!!」
田中「!!!はい!!」
花菜「………」
三久「それじゃ、一緒に食べよっか、たっちゃん!!」
田中「…分かりました!!三久さん!」
三久「も~いつも三久じゃなくてみっちゃんって呼んでって言ってるでしょ~全く~」
田中&三久「「フフフッハハハハハ!!」」
花菜「……」ガタッテクテクテクテク
~~~~~~~~~~~~~~~
あの、女私の田中さんをとりやがって!!もう許さない!!今年中にはあの忌々しい女を田中さんから引き剥がしてやる!!そして田中さんと私の生活を始めるんだ!!
第6話 ~終わり~

Re: 田中とヤンデレ 第7話 ~争い~前編 ( No.6 )
日時: 2024/09/28 23:17
名前: きゅうりむし (ID: 7Qg9ad9R)

第7話 ~争い~前編
暑い!!兎にも角にも暑すぎる!!全く秋だと言うのに……これが噂の地球温暖化なのか?にしても、、、秋になるの早くない?人間は歳を取ると時の流れが早く感じるらしいとは聞いた事あるが、自分はまだそんな歳じゃないぞ!?まぁ、阿保な事を考えるのはよして行くかぁ~今日も1日頑張っていきましょう!!
田中「あ、花菜さんおはようござ……」
花菜「あら、田中さんおはようございますわ、それでは私急いでいるのでそれでは……」
花菜さんが自分の言葉を遮るだなんて初めてだなぁ~自分、何か悪い事でもしたのだろうか……また、様子がおかしかったら原因を聞いてみるか……
田中「あ、みっちゃんおは……」
三久「あ!!たっちゃんおはよ~じゃあ私先に行くね!!」
こっちも遮られた……う~むやっぱり自分が何かしたのだろうか…?
田中「あ、七さんおはようございます」
七「あ~たなちゃんおはよぉ~」
こっちはいつも通りだ……それにしてもいつの間にかたなちゃんって呼ばれるようになったんだな……たなちゃん…うんまぁ、自然で良いだろう……
七「なんか、三久ちゃん急いでたね~」
田中「やっぱりそう思いますよね~」
七「何か、知らないの?三久ちゃんの"彼氏"さん」
田中「……は?なんて言いました?」
七「だから~何か知らないの?三久ちゃんの"彼氏"さん」
ん~~~?マテマテマテマテマテマテ?いつの間に三久さんの彼氏判定になってるんだ!?兎にも角にも誤解を解くか……
田中「あの、、自分はみっちゃんの彼氏では無いのですが……」
七「えぇ?そうだったのぉ~でもクラスの皆そう思ってるよぉ~」
あぁ、、相当広がってるらしい……
田中「……そう…ですか、、まぁ、、この話題は一旦置いておいて……教室に行きますか……」
七「うんうんそうだねぇ~」
~~~~~~~~~~~~~~~
私は今、花菜ゴミに呼び出されていた
三久「何?私、さっさとたっちゃんのとこに行きたいんだけど?」
花菜「あら、それは貴重なお時間を取ってしまい申し訳ございませんわ、ですがそれはこちらも一緒なのでお互い様まという事で。」
三久「それじゃあ、さっさと本題に入ってくれないかな?」
花菜「分かりました。では失礼して、私と勝負して田中さんにどちらが相応しいか決めません?」
三久「はぁ、?」
花菜「あら、何か不満でも?それとも私に勝てる自信が無いのかしら?」
三久「グヌヌヌヌ良いよ受けてたつ、それで内容は?」
花菜「まぁまぁ、結局は田中さんに見合うようになる為にやるのですから、今年の終わりにどっちが相応しいか田中さんに選んでもらいましょう。好感度を稼ぐも良し、告白しても良し、まぁ貴女に告白はもう無理でしょうけどねフフフ」
三久「あら、貴方にも告白は無理なのでは?前の私が告白した時にそのまま自分も告白すれば良かったのに、貴方は臆病者なのね」
花菜「私は貴女と違い考えて行動しますからね、勢いに任せてやるだなんて事しないんでわよ」
三久「貴方はたっちゃんの性格が分かって無いんじゃないかしら?」
花菜「そう?貴女こそ分かってないような気がしますが」
三久「まぁ、精々楽しみにしているわ」
花菜「私の邪魔等をしないでくださらないでね?」
三久「それはお互い様よ、、それじゃ行きますね」
花菜「それでは」
第7話 前編~終わり~

Re: 田中とヤンデレ 第8話 ~争い~後編 ( No.7 )
日時: 2024/09/18 19:39
名前: きゅうりむし (ID: 7Qg9ad9R)

第8話 ~争い~後編
現在の時刻、8時10分。この園は8時20分から集まりだからあと10分か……本でも読もうかな……余談だが、この園は保護者一人一人に来る時刻を確認して、1番遅い人から10分後に集まりが始まる。かなり配慮しているなぁ~。
自分は話相手がいなければ、来てからずっと読書している。大体……30分程度読書している。親が共働きなので普通に来る人より若干早め……だがいつも三久さんと花菜さんと七さんはいる。全く……そんなに早くに来ても何もないと言うのに……まぁ、脳内独り言はやめて読書しますか、、、
三久「たっちゃん…おっはよぉ~♪」
花菜「田中さん、おはようございます」
田中「あぁ、2人ともおはようございます」
二人同時に来たようだ。
三久「あ、それでたっちゃん!!今日も一緒に昼食食べない?」
田中「……あぁ、ごめん今日は……」
花菜「あら、ごめんなさい?今日は私と食べる予定なの。また、明日と言う事で」
三久「……そっ…かぁ…」
明らかに三久さんの顔が曇っている。美人さんは顔が曇ってても美人なのね……ってそんな場合じゃない!!なんとかしないと!!
田中「そ、そうだ!!3人で食べるというのは、どうですか!?」
んんまぁ、これなら誰も文句の言いようがない……ハズ
花菜&三久「「………」」
あっれれぇ?2人とも顔が曇り始めたぞ~?特に花菜さん
三久「…分かった私は良いよ!!」
花菜「……分かりましたわ」
田中「!!ありがとう!!じゃあ3人で昼食はたべるという事で……」
先生「ハイ!!みなさん席についてくださ~い」
三久「じゃ、またあとで」
田中「は~い」
花菜「それじゃあ席につきましょうか……」
良かった!!なんとか時間内に解決した!!それじゃあ適当に聞き流しますかぁ~!!
~~~~~~~~~~~~~~~
はぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~
今日もあのゴミにたっちゃんと私の邪魔された。まぁ、今日は一緒に食べれるからヨシとして……いつあのゴミにたっちゃんがとられるか分からない。
やはりあのゴミの言う勝負に乗るしかないのか……まぁ、私が勝つ事は確定しているから良いんだけどね♪
~~~~~~~~~~~~~~~
う~ん今日は田中さんと2人っきりで昼食をいただけないのか……2人っきりじゃないのは残念だが、田中さんと食べられるだけヨシとしよう。幾ら私から勝負を持ち掛けたとしても、私に有利な条件では無い、、、公平な勝負なのだから、私も何か行動しなければあの忌々しい女に田名さんをとられてしまうかもしれない……あの女よりも先に田中さんを昼食を誘うことにしよう……田中さんの性格から考えて今日と同じようにあの女も一緒に食べる可能性もあるけれど……私の方が田中さんを愛してるのだから勝つに決まっているわよね♪
~~~~~~~~~~~~~~~
田中「あぁ、それじゃあいただき……ま…しょうか」
七「そうだね~食べよっか♪」
花菜&三久「「……そう…ですね」」
あれから、昼食の時間になった。何故か……七さんも参加する事になってるようだ。どう、考えたってあの流れから七さんが参加するとは思わなかった……まぁ、それは良いのだ、それよりも……他の2人の表情がずっと曇りっぱなしなのだ……やはり自分が何かしたのだろうか……?さりげなぁぁ~く聞いてみよう
田中「あの……自分って何か悪い事ってしました……?」
やっべ……何も考えなしで動いたお陰でストレートに聞いてしまった、、、、
三久「!?いやいやたっちゃんは何もしてないよ!!」
花菜「えぇ、田中さんは何もしてないのでご心配しないでください。」
田中「じゃあ……なんでそんな表情をしているのでしょうか…?」
花菜&三久「「……あぁ、ご心配無く…少し調子が狂ってるだけです…」」
WAO!!息ピッタリだ!!あぁ、でも調子が狂ってるのか……ちょっと心配だなぁ~
田中「お2人さん無理はしないでくださいね……?」
三久「うん、分かってる」
花菜「えぇ、分かりましたわ」
七「ねぇねぇ、それよりも早くに食べようよぉ~時間終わっちゃうよぉ~」
田中「はい、分かりました。」
三久「……そうだね、食べよっか」
花菜「………えぇ、そうですわね」
第8話 後編~終わり~

Re: 田中とヤンデレ 第9話 ~田中様~ ( No.8 )
日時: 2024/09/20 19:51
名前: きゅうりむし (ID: 7Qg9ad9R)

第9話 ~田中様~
花菜「あの……」
田中「はい?なんでしょうか?」
花菜「これからは"田中様"とお呼びしても良いでしょうか?」
田中「はい~?」
私は今、田中様と一緒に昼食を食べていた。珍しくあの女がいなかった。どうやら七?というお嬢様に無理矢理連れていかれたらしい。私にとっては好都合なのだからいいけれども……
まぁ、関係無い話は置いておいて、私について思い出して……貰いたいが流石に覚えてるハズは無いので、更に私について理解してもらう事にした。
田中「えっと…?なんで田中様になるのでしょうか……?」
花菜「あ……いや嫌なら良いのですよ?今まで通り田中さんと呼ばさせていただきますので……」
田中「あ、いや嫌という訳では無いのですけど……理由が気になるもので…」
花菜「あ、理由でしたか……理由はう~ん私についてもっと理解してもらう為ですかね?」
田中「…………?なる…ほど?そうですか」
違和感があったのだろうか?とても歯切れが悪い。
花菜「あぁ、この話題は一旦置いといて……」
田中「置いとくんですね……ハハ」
花菜「貴方は覚えてないかも知れませんが、私と貴方はこの園で出会う前に会ってます。」
田中「………」
あれ?なんか、ねつ造みたいな感じになってるのかな?
田中「そう……なんですか…」
あれぇ?また歯切れが悪い
花菜「昔の事なので覚えてなくても当然なので、忘れてもらってもかまわな…」
田中「あの、、花菜さんと自分が出会った時がどんな感じだったか教えて貰えませんか?」
花菜「え?あ、はい」
意外と受け入れてもらえた……やはり田中様は優しいのね♪
花菜「えっと~貴方に初めて会ったのは……長野県のとあるデパートですね……季節は確か夏と秋の境目だったような気がします、」
田中「………」
田中様が何も喋らないだなんて珍しい……ちなみに私はちゃんと日時をを覚えている。9月26日…天候は雨、時間は正確に覚えてないが、午後2時頃だったはず。
花菜「えっと、出会ったきっかけは……恥ずかし話ですが、私が迷子になった時ですね。」
田中「…………」
本当に田中様がずっと黙っている……
それで、私が迷子になったのは、珍しくクソ女(母親)とクソ男(父親)と一緒に出掛けたからだ。自分の両親は基本、私に無関心。いつもは仕事に打ち込んでいるので会うことは無く、私を気にかけてくれる召使いと暮らしているのだが、その日は何故か3人で出掛けた。それで、自分が本を見ていると、両親は見事に置いて行き……そし…
田中「ねぇ、花菜さん」
花菜「あ、はい?」
田中「その日って雨降ってました?」
あれ、田中様に雨って事話したっけ?
花菜「えぇ、降ってましたよ」
田中「それで、書店ってありましたか?」
花菜「えぇ……」
田中「自分、思い出せました。」
花菜「……本当ですか?」
田中「はい、、間違ってたら申し訳無いのですが……長野のデパートの中にある……書店で…迷子になっていた、女の子を一回迷子センターに連れていった覚えがあるのですよ……その時に親御さんが心配する事も無く……無表情だったのが印象に…残っています。それって花菜さんだったんですかね?」
……そう、それがきっかけで私は…此処の園に……田中様に会いに来たのだ
花菜「はい、そうです、その子は私です。でも良く覚えてくださりましたね。私はそれだけで嬉しいですよ。でも一個疑問があって、」
田中「なんですか?」
花菜「何故、私が喋ってる時に黙りこんでたんですか?」
田中「あぁ、それは自分の悪い癖なんですよ。ひとつ疑問が生まれると考え込んでしまうのは……」
彼はそういう癖があるのか……とても素敵な癖だと思うなぁ~ひとつの事を考えるって……覚えておこう
花菜「そうなんですね……」
田中「あぁ、自分も疑問?というか提案?があるのですが……」
花菜「なんでしょうか?」
田中「悩みがあるのであれば、花菜さんが良ければ話してください」
……初めて………自分について、相談していいと言ってくれる人間がいた。
花菜「分かりましたわいつでも相談させていただきますわ♪」
田中「でも良かったです」
花菜「?なんの事でしょうか?」
田中「いや、なんというか今まで自分が"友達"ってのを強調させて無理矢理……付き合わせてるみたいな感じだと思っていたので、今回話していただいてとても嬉しかったんですよ……」
無理矢理…だなんてそこまで考えてくれるだなんてやっぱり田中様は優しい……
田中「あぁ、後」
花菜「?」
田中「話終った後いつもの花菜さんに戻ったような気がしてそれも嬉しかったんです。」
花菜「あら、そうだったのかしら?私はあの話の時もいつも通りだったのですが?」
田中「ん~まぁ、確かに口調とかはいつもの花菜さんだったかもしれないんですけど、なんというか……重々しい?雰囲気だったもので……」
花菜「あら、そうだったのかしら?以後気を付けてさせていただきますわ」
田中「ハハハ…そうしてくださいませ」
花菜「さて、もう少しで時間になってしまいますのでさっさといただいてしまいましょう」
田中「そうですね……あぁ、あと最後に一つ」
花菜「?何かしら?」
田中「田中様ってのは結局使うのでしょうか……?」
花菜「思う存分使わさせていただきますわ♪」
田中「……ハハハ」
花菜「フフ…それではいただきましょうかね?」
田中「……はい」
うんうん♪これであの女より一歩前進したに違いないわ♪
第9話 終わり

Re: 田中とヤンデレ 第10話 ~華~ ( No.9 )
日時: 2024/10/02 22:03
名前: きゅうりむし (ID: 7Qg9ad9R)

第10話 ~華~
田中「う~ん……どうしようか…」
花菜「私にしてくださいませ!!」
三久「いいや!たっちゃん!!私にして!!」
今、どういう状況か説明すると……先生から誰でも良いので人の絵を描けと言う訳で……人数に制限は無いが今自分に迫っている2人を描いたら確実にどっちからも何か言われる。流石にそれだけは避けたい……どうすればいいのだ!?
七「ねぇねぇ~三久ちゃん描いても良い~?」
三久「……ん?う…ん良いよ」
七「ありがと~」
ハッそうだ!!自分が七さんを描けばいいのだ!!
田中「すみません七さん。七さんを描いても良いでしょうか?」
花菜&三久「「!?」」
七「うん、良いよ~」
三久「……どうしてたっちゃんはそういう事するのかな?」
あぁ……この流れは完全にOUT……ですね…覚悟しときますか……
花菜「まぁまぁ、そんな事で怒っても仕方ありませんよ?こんな事してる理由は田中様が優しいからですよ?その位は貴女も承知の上なのでしょうに……無駄に田中様に当たらないでくださります?」
田中&三久「「………というか様って……」」
本当に使うとは……
田中「本当に使うんですね……」
三久「初めて使ってる人見た……」
花菜「あら、そうですの?」
七「お~いそんな事よりもさっさと絵描くの片付けちゃおうよ~」
田中「了解しました~」
花菜「あ、そうそう、結局私は田中様を描きたいのですがよろしいでしょうか?」
三久「私も!!たっちゃん描く~」
田中「えぇ?あぁ、良いですよ~……というか逆に自分で良いんでしょうか?」
花菜&三久「「そりゃあ、勿論ですわ♪」」
WAO!!本当に息ピッタリだな……
田中「ありがとうございます、それでは始めましょうか」
七「は~~い」
花菜「分かりましたわ」
三久「そうだね~」
いやぁ~それにしても花菜さんのお陰で場が和んで良かった……本当に感謝しないとなぁ……
~~~~~~~~~~~~~~~
う~ん……私達2人を選ばないのは田中様の優しさだとは思うのですが……私とってはとても悲しいことですわね……でもやっぱり、いつ見ても田中様はカッコいいわね♪
~~~~~~~~~~~~~~~
なんで私を選んでくれなかったんだろう……付き合いが3人の中で1番長いのは私のはずなのに……それに私から告白した事もあるのに……何でだよ!!まぁ、実際は分かっているんだけど……たっちゃんなりの優しさだって分かってるのに……まぁ、そこがたっちゃんの良いところでもあるんだけどね……まぁ、それでも私を選んでくれないのはちょっと悔しいかったかも……
~~~~~~~~~~~~~~~
描き始めてから大体20分程経った。ずっと七さんを観察しているが……まぁ、やはりお嬢様と言ったところだろうか……大変美人である……なんというか……あまり絵の才能が無い自分だからずっと顔の輪郭等を描いて目やら何やらの顔のパーツを描いていたのだが……なんというかそれでも華がある。本当にこの3人は美人ですごいと思うなぁ……それに対し自分は……ハハハ笑っちまうよ………
三久「……ちゃん~たっちゃん~たっちゃん!!」
田中「……!?はいはい!何でしょう?」
三久「あぁ、やっと気づいた~もうちょっとで時間だからやめようと思うんだけど……どう?」
田中「あ、あぁ良いですよ」
三久「よし……それじゃ、みんなやめよっか……」
七「ん~わかったよ~」
花菜「……えぇ…わかりましたわ」
田中「皆様ってどのくらい終わったのですか?」
三久「私は……半分以下かな~」
七「私も~ミクちゃんと同じくらいかな~」
花菜「私は半分終わったかどうかくらいですわ」
田中「ハハハ皆様早いですねぇ……」
三久「ま、まぁ、それより!!もうちょっとで時間だから行こ?ね?」
七「わかった~」
田中「……分かりました………」
花菜「そうですわね行きましょうか」
田中「明日はもっと長めにやりましょうか」
花菜「賛成ですわ♪」
三久「私もそれ良いと思うよ~」
七「私も~」
田中「あと……自分は描くのが遅いので……皆様より遅く鳴るかもしれませんが良いでしょうか?特に七さん」
七「私は全然良いよ~」
三久「私は細かい所までやりたいから付き合ってもらうかもしれないけど良い?」
花菜「私も細かい所までやらせていただきたいですわ♪」
田中「あぁ、全然良いですよ!」
三久「それじゃ決まりだね~じゃ、行こっか!!」
田中「分かりました」
七「は~い」
花菜「分かりましたわ」
第10話 終わり


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