二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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夢ズマ◇謎の天才少女◇ 世界への挑戦編
日時: 2013/07/31 22:14
名前: 世梨果(元・♪カノン♪) (ID: ekp2OEpi)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=22523

エイリア学園との戦いから数ヶ月後、U-15初の少年サッカー世界大会「フットボール・フロンティア・インターナショナル (FFI)」が開催されることになった。
代表監督・久遠道也の采配のもと、円堂を始めとした16人、そして謎に包まれた推薦選手1人の日本代表チーム「イナズマジャパン」の、世界一を目指す挑戦が始まった———…



.


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初めましてorご無沙汰(だといいな…)。
世梨果です。

イナズマイレブン◇謎の天才少女◇も遂にFFI編です!




世界に旅立つ少年達。
そして少女の真実が明らかに……!



【お知らせ】

・03/06‥‥コメ返>>39-40
・02/26‥‥今後>>36


【目次】

設定  >>1

第68話「集結!日本代表!!」              >>31-33   >>31 >>32 次回予告>>33
第69話「誕生!イナズマジャパン!!」          >>6-8   >>6 >>7 次回予告>>8
第70話「呪われた監督!」               >>9-13   >>9 >>10 >>11 >>12 次回予告>>13
第71話「開幕!世界への挑戦!!」            >>14-18   >>14 >>15 >>16 >>17 次回予告>>18
第72話「ビッグウェイブを乗り越えろ!」        >>19-21   >>19 >>20 次回予告>>21
第73話「灼熱の戦士!デザートライオン!!」       >>22-26   >>22 >>23 >>24 >>25 次回予告>>26
第74話「眠れる虎!目覚める時!!」           >>27-30   >>27 >>28 >>29 次回予告>>30
第75話「真剣勝負!円堂と飛鷹!!」           >>37-38   >>37 次回予告>>38
第76話「代表交代!?最強の挑戦者たち!!」        >>41-44   >>41 >>42 >>43 次回予告>>44
第77話「姉妹対決!零ジャパンVS瞳子ジャパン!!」     >>45-47   >>45 >>46 次回予告>>47
第78話「冬花の究極奥義大作戦!」            >>48-49   >>48 次回予告>>49
第79話「豪炎寺の決意!」                >>50-52   >>50 >>51 次回予告>>52
第80話「最後の試合」                  >>53-56   >>53 >>54 >>55 次回予告>>56
第81話「アジア最強!ファイアードラゴン!!」       >>57-60   >>57 >>58 >>59 次回予告>>60
第82話「完全なる戦術!パーフェクトゾーンプレス!!」 >>61-63   >>61 >>62 次回予告>>63
第83話「たちあがれキャプテン!」            >>64-66   >>64 >>65 次回予告>>66
第84話「手に入れろ!世界への切符!!」          >>67-69   >>67 >>68 次回予告>>69
第85話「来たぜ!世界大会!!」              >>73-77   >>73 >>74 >>75 >>76 次回予告>>77
第86話「驚愕!これが世界レベルだ!!」          >>78-81   >>78 >>79 >>80 次回予告>>81
第87話「英国の騎士!ナイツオブクィーン!!」       >>82-85   >>82 >>83 >>84 次回予告>>85
第88話「炸裂!円堂と零!!」               >>86-90   >>86 >>87 >>88 >>89 次回予告>>90


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第76話「代表交代!?最強の挑戦者たち!!」 ( No.41 )
日時: 2013/03/06 22:46
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




夜のグラウンド。もう誰もいないはずだが、いくつものボールが転がり、その中に1つの人影があった。
人影の正体は緑川だった。
緑川の視線の先には地面から突き出たような形にセットしてある棒状の障害物。恐らくフェイントの特訓をしていたのだろう。
緑川は目を細め、他の選手達を思い出す。

ビッグウェイブス戦、DFながらに新しいシュートを編み出し見事ゴールした綱海。軽やか且つ強力なシュートでゴールを割った自分より2つも年下の虎丸。
緑川は焦っていた。


緑川「(みんなどんどん力を付けていく……もっと、力を付けなくちゃ…! このままじゃ……)
…っ!!」


緑川は再びボールを蹴り出した。
幾つもの障害物をすり抜けるが、ゴールに近付くごとに難易度は増し、ドリブルが途絶えてしまう。


緑川「っ!! ……もう1回だ!」


今度は障害物を上手く避けられ、シュートを撃った。だが障害物を避け、バランスが成っていないまま撃った為か、ボールはゴールポストに当たった。


緑川「……くっ…;」


.


(OP)


.


朝、メンバーは食堂にて話していた。


円堂「新必殺技?」

鬼道「オーストラリア戦とカタール戦、2試合を戦って、みんなも世界のレベルの高さは実感したと思う。アジア予選を勝ち抜き、世界大会へ進むためには、より強力な必殺技が必要だ。…風丸、日本代表のメンバーを決める紅白戦でのことを、覚えているか?」

風丸「紅白戦で?」


風丸と円堂は顔を見合わせる。


零「後半戦、宇都宮からパスを受けた風丸さんが、綱海さんを突破しようとした時のことです。」

円堂「ああ!」


目を伏せて相変わらず笑んでいる、壁に寄り掛かっている零が言うと、円堂は思い出したように声を上げる。


綱海「覚えてるぜ…確かに凄ぇ風だった。」

零「で。鬼道さんはそれを新必殺技に生かそう、と…」

鬼道「ああ。あの風に更なる磨きをかければ、強力な必殺技になるはずだ。」

風丸「…」


鬼道の話に、風丸は真剣な面構えになる。


鬼道「久遠監督にも、自主練習の許可は取ってある。」

風丸「分かった。その必殺技を完成させればいいんだな。」

鬼道「ああ。…それから、吹雪と土方。」


今度は吹雪と土方に話を向ける。


鬼道「2人には、連携必殺技のシュートを習得して貰いたい。」

吹雪「連携の、必殺技?」

鬼道「パワーと安定したボディーバランスの土方、スピードの吹雪、2人の連携必殺技があれば、強力な武器となる。」

零「2人の長所を尊重したシュート技っすか。それもディフェンスの。…面白いっすね。」


くすりと笑う零。


土方「攻撃の幅を広げるんだな? よし任せとけ! やろうぜ? 吹雪。」

吹雪「うん!」


緑川はどんどん進んでいく話に憂鬱になりながらパンを食べる。


綱海「連携必殺技かぁ…何か面白そうだな。俺達もやってみっか!」


綱海は隣にいる壁山に声を掛ける。壁山はいきなりの使命にパンを喉に詰まらせかけた。


壁山「ぅ、お、俺っすかぁ!?;」

綱海「何だ、嫌なのかよぉ。」

壁山「ああ、いや、別に、嫌ってわけじゃないっすけどぉ…」

綱海「じゃっ、決まりだな!」


綱海が口を尖らせると慌てて弁解する壁山。綱海は1人で提案し1人で決めてしまった。


綱海「いいだろ鬼道、零!」

零「勢いのある綱海さんと、それとは真逆の壁山…試してみる価値はありますね。」

鬼道「確かに、面白いコンビかもしれないな。」


2人は納得する。
壁山は項垂れたままだが。


綱海「ぃよーっし! すっげぇ必殺技完成させてやるぜ! な、壁山!」

壁山「は、はいっす…」


零はボードと、どこからか手にしたゼリーを手にし、鬼道の席まで歩み寄った。


零「随分と念入りっすね、鬼道さん。僕がいない間に頑張ってくれたみたいじゃないすか、こんなに細々と。」

風丸「おいそれ俺の;」

零「努力家っすねー鬼道さんは。このまま任せちゃいたいくらいですよ。」


零はゼリーを食べながら鬼道を褒める。そして食べ終えると、笑顔でカップを風丸に投げた。カップは音を立てて風丸の頭を跳ねる。


木暮「このコンビじゃ期待出来そうにないけどね、ウッシッシッシッシ♪」


円堂「そうと決まれば、早速特訓だ!」

「「「おう!」」」


緑川はパンを置き、殆ど摂っていない食事を前に、厳しい表情をしていた。


.


土方が地面にボールを置く。


土方「行くぞー、円堂ー!」

円堂「来い!」


構える円堂を確認し、2人は同時に走り出した。一部メンバーとマネージャー達は成り行きを見守る。

土方がボールを運び、吹雪は土方の少し前を走っている。1列に並んでいる2人を想像して頂きたい。


土方「吹雪ぃ! おりゃあっ!!」


土方が吹雪に向かってボールを蹴る。
が、タイミングが合わず、吹雪は顔面で受けてしまった。


「「「!」」」

円堂「吹雪!」


円堂と土方が駆け寄る。


土方「大丈夫か!?」

吹雪「うん…大丈夫だよー!」


まだ吹雪のところにまで辿り着いていない円堂に声をかけた。


立向居「全然タイミングが合っていませんね…」

目金「ま、そう簡単に出来るとは思っていませんでしたけどね。」

零「よし。」


急に声を発した零をみんな見る。


零「あとは3人に任せて、皆さんも練習しましょう。」

「「「はい!」」」


その様子を不動は上から見ていた。


不動「フン…何が連携必殺技だ。」


.


(抜かし)


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続き ( No.42 )
日時: 2013/03/06 22:47
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)



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緑川「はぁ、はぁ、はぁ…;」

基山「どうした緑川。もう終わりなのか?」


汗だくになって息を切らしている緑川に対し、息一つ乱していないヒロト。


緑川「いいよもう! どうせ俺なんて、これ以上やったってもう…!!」

円堂「え…!?」


宿を出てきた円堂は緑川の台詞に驚く。


緑川「エイリア学園のセカンドランクチームにいた俺なんかが選ばれたのが、間違いだったんだ…」


円堂「みど——」

零「——円堂さん。」


突然現れた零は、笑顔で口元に人差し指を立てた。


零「大丈夫っすよ、あの2人なら。」


グラウンドに向き直り、2人を見る零。
円堂も零に釣られそうする。


基山「間違いか……俺はそうは思わないけどね。」

緑川「!?」


緑川は顔を上げる。


基山「エイリア学園がなくなって、みんながサッカーを楽しめるようになってから、お前のサッカーは変わったんじゃないのか?」

緑川「…俺のサッカー…?」

基山「……ジェミニストームにいたときは、どこか無理していたようなところがあったけど、エイリア学園がなくなってからは、心からサッカーを楽しんでいた…無心でボールを追いかけて、何度転んでも立ち上がって…」


緑川は園のみんなでしたサッカーを思い出す。


基山「だから、イプシロンやジェネシスだった奴等とも、互角に戦えるようになったんだ。」

緑川「……」

基山「だから、イプシロンやジェネシスだった奴等とも、互角に戦えるようになったんだ。」

緑川「……」

基山「そして、今は選ばれてここにいる。…大丈夫さ、緑川なら。少しは信じろよ、自分のサッカーをさ。」

緑川「……!! …うん。」

基山「よし、じゃあもう一度だ!」

緑川「ああ!」


2人は練習を再開した。


零「…ね?」

円堂「…うん…!」


.

.

.


翌日。
緑川は虎丸からボールを奪おうとタックルを繰り出す。先日とは違い、見事、虎丸からボールを奪った。


虎丸「!?」

鬼道「いいぞ、緑川!」

緑川「(俺には俺の、サッカーがある…!!)」


春奈「何かみんなノッてますね!」

秋「だって次はいよいよ決勝戦! 勝てば世界へ行けるんだもん!」

冬花「…!!」

零「…」


ベンチから離れて木の下でグラウンドを見ている久遠。


.


(抜かし)


.


久遠「集合!」


久遠の声でメンバーは集まる。


零「今日は2チームに分かれて、試合形式の練習を行います。いいですね?」

「「「はい!」」」


リカ「実践形式の練習かぁ…楽しみやなぁ!」


マネージャー達は突然現れたリカに驚く。


目金「何であなたがいるんですかぁ…」

リカ「よ!」

秋「大阪に帰ったんじゃなかったの?」

リカ「帰ろうと思てんけどなー? また決勝戦見に来るのもメンドいし、それまで、塔子ん家泊めて貰うことにしてん!」

塔子「お陰でこっちは寝不足だよ…」


リカの背後からやつれた塔子が出てくる。


塔子「次から次へとギャグ言って、笑うまで寝かせてくれないんだぜ…?」

秋「そ、そうなんだ…;」


女子3人は呆れた。

誰かがボールをバウンドさせる。


零「それでは、チーム分けを発表します。」

円・鬼・豪「…」


——バシュッ!!


どこからかボールが飛んでくる。


円堂「、何だ!?」


円堂はすかさずキャッチした。


円堂「……」

???「さすがは円堂。素晴らしい反応だ…!」


声の主を確かめる円堂。
そこには長身で黒髪をアップにした男が立っていた。


円堂「! デザーム!!」

基・緑「!」

???「デザーム…? 今の私は砂木沼治。“真・ネオジャパン”のキャプテンだ。」

円堂「…ネオジャパン?」


砂木沼が不敵に笑うと、他のメンバー達も現れた。
FF出場校、エイリア学園の者達ガ交じっていた。


鬼道「源田、成神、寺門!」

風丸「霧隠!」

栗松「御影専濃と、尾刈斗中、千羽山に、木戸川清修の武方もいるでやんす!」


鬼道、風丸、栗松が見覚えのある顔を述べていく。


???「久しぶりね、円堂くん。」

円堂「ぇ?」


少年達の影から女性が出てくる。
それは円堂達にとって久しく見ていない、見慣れた顔だった。


円堂「っ、瞳子監督ぅ!?;」


.


(CM)


.


続き ( No.43 )
日時: 2013/03/06 22:49
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




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それぞれ久遠と瞳子を筆頭に、向かい合うIJとネオジャパン。


「「「……」」」

基山「(どうして、姉さんが…)」


冬花「誰ですか?」

秋「私達の前の監督よ。」


秋は空気を壊さないよう小さな声で冬花に教える。


瞳子「久遠監督ですね? 妹がお世話になっています。初めまして、吉良瞳子です。」

久遠「キミのことは、響木さんから聞いている。地上最強のチームを率いた監督だと。」

瞳子「ご存知なら話は早いですね。…私はネオジャパンの監督として、正式にイナズマジャパンに試合を申し込みます。そしてネオジャパンが勝ったときには…」


瞳子の目が煌く。


瞳子「日本代表の座を頂きます。」

「「「ええっ!?」」」

土方「そんな無茶苦茶な!」

基山「……;」


驚きを隠せないIJ一同。


瞳子「それと…この試合の指揮は、妹にさせて下さい。」

円堂「!? 零!?」


「時分は関係ない」というように、笑顔のまま目を伏せて木に寄りかかっていた零だが、使命されると笑んだまま目を開いて瞳子を見る。


久遠「…それには、一体どんな目的があるんだ。」

瞳子「単純に、妹と実力を比較したいんです。それに…あなたの采配が副監督にまで行き届いているのかも、気になります。」


表情を変えない久遠に、瞳子はフッと笑って答える。


瞳子「私達の挑戦……受けて頂けますか?」

久遠「……」

「「「………」」」


IJは久遠に注目する。


久遠「いいでしょう。」

「「「!!」」」

円堂「監督!」


砂木沼は不敵な笑みを浮かべた。


[こーれは大変なことになりましたぁ!! 練習試合が一変! 日本代表をかけた戦いに!! 果たして、この試合に勝利して、日本代表の座を勝ち取るのは、今回は雨城零が指揮を採るイナズマジャパンか、瞳子監督率いるネオジャパンか!!]


いきなり現れた角馬が実況し始めた。


鬼道「まさか瞳子監督のチームと試合をすることになるとはな…」

基山「……
(姉さんは何を考えているんだ…!)」


瞳子を見ながら、未だ動揺しているヒロト。


鬼道「だが、やると決まった以上、全力でやるだけだ。」

鬼・豪「!」


2人はネオジャパンのフォーメーションを見て驚く。


鬼道「デザームがMF!?」

綱海「あいつ、キーパーかFWじゃなかったのかよ!」

円堂「これが瞳子監督の新しいチーム…! よぉし! 受けて立つぜ!!」


円堂はグローブを叩いた。

瞳子はフィールドにいる砂木沼を見る。


瞳子「……
(私は忘れない。私を訪ねてきた…あの日の彼の顔を。)」


.


(瞳子の回想)


.


瞳子「(彼らは私が、必ず世界へ連れて行く…!)」

零「妹と実力を比較、って…」


瞳子は声の方を向く。


零「それも、9つも歳の離れた妹に…大人気ないなぁ姉さんったら。」


わざとらしい呆れ顔を浮かべた零が瞳子に歩み寄って来ていた。


瞳子「それだけ、あなたの力を認めているということよ。」

零「随分と上からものを言ってくれんだね。大人の余裕ってやつ?」

瞳子「あなたは自分のチームに戻らなくていいの?」

零「ま、試合前に挨拶でもと思って。」


零は目を開け、にやりと勝気な笑みを浮かべる。


零「手加減はしてやるぜ? 接戦じゃなきゃ面白くないし。」

瞳子「…そんな口利けなくなるくらいに追い詰めてやるわ。」

零「ヒュー、かっけ。」


瞳子は含み笑いで答える。
零はふざけて口笛を吹く。


零「そんじゃ僕はこの辺で。楽しみにしてるから。」


片手をひらりと挙げ、零は瞳子の前を去った。


久遠「見せて貰おうか。あなたが作り出した、新たな最強チームを。鍛え上げられた、選手達のプレイを!」

秋「!
(まさか、久遠監督はいい選手がいたら、代表メンバーを入れ替えるつもりで…)」


秋は久遠の背中を見やった。


ピーーーッ!


豪炎寺が吹雪にパス。


[イナズマジャパンのキックオフで試合開始! さぁ、吹雪が一気にあがっていく!!]



(抜かし)



リカ「何してんねん!! そんなディフェンスはよ崩さんかい!!」

栗松「…思ったよりやるでやんす…」

零「……風丸さん。」

風丸「! 何だ?」


笑顔のまま試合を見ていた零は、フィールドから目を離さないまま風丸を呼ぶ。風丸は零に歩み寄った。

零は風丸に何かを伝える。風丸は少し驚くも、頷いてどこかへ行った。



(抜かし・ED)


.


次回予告 ( No.44 )
日時: 2013/03/06 22:50
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




必殺技をパワーアップして、大攻勢のネオジャパン。


負けるわけにはいかない…


日本代表は、俺達だ!



次回イナズマイレブン、

「姉妹対決!零ジャパンVS瞳子ジャパン!!」

これが超次元サッカーだ!!



イナズマイレブン、今日の格言!

「やると決まった以上、全力で行くだけだ!」(鬼道)

行くだけだ!

以上!!


第77話「姉妹対決!零ジャパンVS瞳子ジャパン!!」 ( No.45 )
日時: 2013/03/14 19:18
名前: 世梨果 ◆t4bgREaztQ (ID: ekp2OEpi)




円堂「っ……うわあっ!!」

「「「!!」」」


円堂はふんばるも、正義の鉄拳は破られた。


ピーーーッ!


[ゴーーーッル!! 何と、正義の鉄拳を破って、ネオジャパン先制です!!]


「「「……;」」」

飛鷹「……;」


IJサイドは驚きを隠せない。

円堂は座り込んだまま掌を見つめる。


円堂「何なんだよ、今のパワー…;」

砂木沼「円堂守。」


砂木沼に呼ばれ、円堂は顔を上げる。


砂木沼「私は、お前からサッカーとは熱く、楽しいものであることを学んだ。…だが、同時に勝負とは、辛く険しく、そして厳しいものなのだ!」


砂木沼は目を細める。


砂木沼「日本代表の座は必ず勝ち取る!!」


春奈「木野先輩…」

秋「…」


春奈は不安そうに秋を見る。


鬼道「まだまだ1点! 取り戻せるぞ!!」

緑川「っ…」


緑川はネオジャパンに向き直る。


円堂「…次は絶対止めてやる…!!」


.


(OP・抜かし)



[止めたぞ円堂!! 視もつるのグングニルを弾き返したァ!!]


飛鷹「……」

ネオジャパン「……;」

努「あいつ…必殺技を進化させやがった…!;」

塔子「いいぞ円堂!」

リカ「究極奥義に完成なしや!」

冬花「…マモルくん……すごい…!!」

立向居「円堂さん!!」


冬花は目輝かせていた。


零「……」


相変わらず薄ら笑いを浮かべている零。

砂木沼は握り拳を作る。


砂木沼「(さすがは円堂守…!)
だが、我々は負けはしない!」


.


(抜かし)



緑川「(くそ……そんな馬鹿な…。俺が抜かれるなんて…)」


緑川は園のみんなで試合をしたときのことを思い出す。


(緑川の回想)


緑川「(よし……今度こそ!)」


.


零「……」


ベンチに座り膝にパソコンを乗せている零。相変わらず薄く笑んでいる。


風丸「零。」

零「……」


零の傍らに帰って来た風丸が歩み寄る。

(ベンチ席順
[前] 冬|秋|春|目|空|零|空|不
[後]       リカ|塔)


秋「風丸くん…」

春奈「どうしたんですか!? その汗!」


風丸は汗だくで息が切れていた。
零は笑顔のまま横目で少し風丸の様子を見る。

ボールがエリア外に出る。


零「…選手交代。宇都宮に代わって、風丸さん。」

鬼道「…!」


虎丸は大人しくフィールドを降りた。
鬼道は零の指示にハッとする。


瞳子「……」


瞳子は零の様子を見ていた。


[前半戦も残り僅かー! ここでイナズマジャパンが動いてきたぁ!!]


虎丸「お願いします…!」

風丸「ああ!」


[虎丸に代わって、風丸がMFに! そして土方がDFに下がりましたぁ!!]


瞳子「……」


砂木沼「(フォーメーションを変えて守りを固めてきたか…)」


鬼道「(今ここで風丸を入れてくるということは…)」


鬼道は入ってきた風丸と目を合わせ、何かに気付いてフッと笑った。


.


スロワーはヒロト。
緑川にボールが渡った。


緑川「っ!?」


だが砂木沼がカットしボールを奪われる。


[ああっと緑川ぁ! ボールを奪われた!!]


緑川「(どうして……何が足りない!!)」


が、鬼道が砂木沼を迎え撃つ。


[ここで鬼道が奪い返す!!]


鬼道「風丸!!」


風丸にボールが回る。ボールを奪おうと郷院が風丸に向かった。

風丸は勢いをつけて走る。


風丸「風神の舞!!」

郷院「ぅわあああ!!」


郷院は風丸が作り出した台風により吹き飛ばされた。


円堂「やった!!」

努「何だ、あの技!」

零「…」
瞳子「…」


鬼道「(ここで間に合わせてきたか…)」


鬼道は勝ち誇ったように微笑んだ。


[何と何とー!! 風丸がネオジャパンのディフェンスを破りましたぁ!!]


風丸「豪炎寺!!」


豪炎寺にボールが渡り、シュート態勢に。


豪炎寺「爆熱ストーム!!」

源田「ドリルスマッシャーV2!! っ……ぅわああっ!!」


ピーーーッ!


ボールは源田ごとネットに突き刺さった。


瞳子「!!」


[決まったー!! 豪炎寺の同点ゴールー!!]


瞳子は悔しそうに歯を食いしばる。


[これで得点は、1対1!!]


秋「やったぁ!!」

冬花「えっ…」


秋が思わず冬花の手を握る。


秋「あっ…// ごめんなさい;」

冬花「// …いえ。」


ピッピーーーッ!


秋・冬「!」


[ここでホイッスル!! 前半終了です!]


風丸は嬉しそうに握り拳を作る。


円堂「風丸!」

風丸「!」


風丸の元に円堂達が駆け寄って来ていた。


綱海「お前いつの間に!」

円堂「やっぱり風丸は凄いぜ!」

壁山「風神の舞さえあれば、あいつらのディフェンス、怖くないっす!!」


緑川は悔しそうに1人でドリンクを飲んでいた。


目金「必殺技が完成したのはいいんですが……自分で名前を付けないで下さいよ!!」

塔子「めげないめげない。」


役目を取られて叫ぶ目金を慰める塔子。


瞳子「……
(風神の舞……思ったより早く動く必要がありそうね…)」


瞳子は1人考えに耽る。


砂木沼「…我々のディフェンスが破られた……」


ぽつりと呟く砂木沼。
砂木沼の後ろには数人のネオジャパンのメンバー。


砂木沼「…これがイナズマジャパン、日本代表の実力か…!! ……だが負けはしない! 日本代表の座は必ず手に入れる!!」


.


(CM)


.



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