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 伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA]
日時: 2012/04/07 22:34
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: qdhAso1A)



 
 政宗様が、斜め切りにした葱を食べないものですから。




       ___
     



 こんにちは、いちかと申します。
 こちらBSRのギャグ小説となっておりますので
 シリアス派の方はご注意を。

 前もBSRの書いてたけど挫折^p^
 今回は頑張ります。多分。




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Re:  伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.4 )
日時: 2012/04/06 16:31
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: qdhAso1A)




▼四頁目




「何処だ、ここ」


大きな町だ。
多くの住人で賑わう大通り。
小物屋や甘味処など、様々な店が並んでいた。
少し歩いたところで、行列が出来た団子屋に掲げられたのぼり旗に目がつく。

……甲斐国限定団子…?

なるほど、此処は甲斐の国だったのか。
ん、待てよ。
甲斐ってことは。

「政宗様の好敵手、真田幸村様がいるところでは…」

幸村様の存在は、一月ほど前…まだ私が伊達軍で女中をしているときに知った。
奥州に遊びにきたんだっけな。それでお茶を出した覚えがある。
確か付き添いみたいな感じでもう一人いたような…なんかやけにノリのいい人。

「誰だったっけな…」

うーん、思い出せない。
でも思い出せないまま放置できない性分なので、
しばらく考え込みながら大通りを歩く。

そんな時、

——ドンッ

「…あっ、すみません!」
「こちらこそすまなかった! 怪我はないでござるか?」

ちゃんと前見てなかったからぶつかっちゃったよ…
はい、大丈夫です。と言いながら、顔を上げると。

「…幸村様!?」

相変わらず子犬のような瞳をした幸村様が、私の顔を覗き込んでいた。

「そなたとは面識があっただろうか…?」
「あ、覚えてないのも無理ないです。お茶を出したときしか顔合わせしてませんから」
「お茶出し……」
「一月ほど前、奥州へ政宗様に会いに来られましたよね。その際お茶を出させて頂いた女中です」

軽く会釈をすると、
幸村様は少し考えたあと「おぉ!!」と大きく頷いてみせた。
え、覚えてんの?

「思い出したでござる。佐助は覚えておるかっ?」

……佐助?
幸村様が振り返った先には誰もいなく、私と幸村様は頭に疑問符を浮かべる。
すると突然何者かに着物の襟を掴まれ、軽く持ち上げられた。

「俺様は別のところで右目の旦那に野菜貰ってたから知んないよ。
 ていうか旦那、少しは疑うってことを覚えてね。
 旦那が今面識あるって確信したからいいけど、こういう手で近づいてくる敵かもしれないんだから」
「ああっ、そうだ佐助様だ、思い出した」

持ち上げた犯人は、さっきまで必死に思い出そうとしていた佐助様だった。

「まぁ実際敵っていえるんだけどね、伊達軍だし」

苦笑交じりにそう言い、私を地面へと下ろす。
持ち上げた意味はあったのか、おい。
そんな佐助様にご報告。

「私はもう伊達軍じゃありませんよ。辞めました」
「…辞められたでござるか」
「…へぇ、これまた何で」

「政宗様が斜め切りにした葱を食べないものですから」


二人は顔を見合わせて首を傾げた。


Re:  伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.5 )
日時: 2012/04/07 21:40
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: qdhAso1A)




「あのぉ…そんなことより、ですね。少しでいいんです。食料恵んでくれやしませんか……」






▼五頁目



「いやーなにこれ! めっさ美味しいですね、このお団子!!」
「この団子は佐助が作ったのでござるよ!!」
「ちょっと旦那なにそのドヤ顔。俺様が作ったって言ってるわりに物凄く自分が作ったみたいな顔してない?」

元女中in武田軍領地縁側。
…はい、ちょっとかっこよく言ってみたかっただけです。
なんでinとか南蛮語使えんだてめーと思った人は、私の元職業を思い出してみよう。なんとなくわかるでしょ?

で、そんなこんなでただ今佐助様お手製だというお団子をご馳走になっています。
これめちゃくちゃ美味しいですよ皆さん。店で売れるんじゃねってくらい美味しいです。

「佐助様、忍なんかより団子職人として働けばいいのに」
「そうなったら俺様が存在する意味なくなるからね! ゲームとか出てこれないからね!」
「戦える団子職人とかかっこよくないですか。串で戦うみたいな」
「串しか武器ねーじゃん! すぐ折れそうだし!」

意外とつっこんでくるなこの人。
こんなキャラだっけ。あ、私が崩壊させてるのか。

「失敬、失敬」
「どっかの爆弾魔思い出すからやめてくれるその喋り方」

なにか不満かね。
…とまぁおふざけはここまでにして。

とん、と腰を下ろしていた縁側から立ち上がる。

「もういいのでござるか?」
「大分お腹いっぱいになりましたし」
「そりゃ山積みの団子を五皿もたいらげたらねぇ…」

苦笑する私と佐助様とは打って変わって、幸村様は寂しげな表情を見せた。

「もう少し、いてもいいのではないか?」
「や、でも…」
「もっと団子を食べていくがよい!」

必死に私を引き止めようとする幸村様。
なっ…なにこの子可愛い…!!
もしかして、私のことが……


「佐助がこんなに団子を食べさせてくれるのは久しぶりでござる! 貴殿が行ってしまったらもう……」
「団子かいィィィィィ!!!」

団子の心配かよ!! なんだそれ!!
ちくしょーちょっとドキッとした私が馬鹿でした!!!


ツッコミの勢いにのって、そのまま武田軍を走り出た。
さよならお二方。団子美味しかったです。

Re:  伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.6 )
日時: 2012/04/07 22:41
名前: ヒメア (ID: BnWHiz3B)

初めまして
ヒメアって言いますw

戦国BASARA大好きなので頑張ってください!


ちなみにいらない情報ですが、私の好きなキャラは「伊達正宗」ですw

Re:  伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.7 )
日時: 2012/04/09 20:12
名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: qdhAso1A)

>ヒメア様
初めましてー^ω^*
政宗さん好きなんですか!かっこいいですよねー´`*

Re:  伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.8 )
日時: 2012/04/20 17:30
名前: ヒメア (ID: asn158NG)

はい!!
クールなところとかが大好きですww

いちかさんは誰が好きですか??


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