二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA]
- 日時: 2012/04/07 22:34
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: qdhAso1A)
政宗様が、斜め切りにした葱を食べないものですから。
___
こんにちは、いちかと申します。
こちらBSRのギャグ小説となっておりますので
シリアス派の方はご注意を。
前もBSRの書いてたけど挫折^p^
今回は頑張ります。多分。
- Re: 伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.1 )
- 日時: 2012/02/10 20:40
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)
▼一頁目
始まりは、本当に小さなことから。
「だから! 斜め切りの葱は食えねぇつってんだろ!」
「政宗様、貴方何歳ですか! 小口切りの葱しか食べられないってお子ちゃまですね、お子ちゃま!」
「てめぇ、政宗様に何て口の利き方を…!!」
台所で繰り広げられる口喧嘩。
片手に味噌汁の伊達政宗と、片手におたまの伊達軍女中によるものである。
きっかけは些細なことだった。
夕飯の味噌汁に入ってある具。
豆腐や油揚げはいいとして、問題は葱にあった。
「shut up! 元々葱が嫌いな俺が小口切りだったらまだ食えるって言ってんだ。十分だろ」
「そろそろ斜め切りの葱でもよろしいかと思いまして。愛のムチですー」
本来政宗の味噌汁に葱を入れる場合は、必ず小口切りにしなければならない。
だが、それを一人の女中が破り、斜め切りにして出したのだ。
「…もういい、今度一切てめぇに味噌汁は作らせねぇ」
「……分かりました。じゃあ、女中辞めさせていただきます」
………え??
台所で二人の口喧嘩を見ていた全ての人間が目を丸くした。
勿論小十郎もその対象だ。
「お世話になりました」
深々と一礼し、女中は台所を、伊達軍を出て行った。
(…小十郎、アイツの名前なんだっけ)
(………さて。忘れてしまいました)
- Re: 伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.2 )
- 日時: 2012/04/07 22:35
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: qdhAso1A)
▼二頁目
どうも初めまして!
ついさっき女中辞めた者です。
いやなんていうかね、政宗様のことは前々から変な…crazyなお人だと思ってたのね。
変に南蛮語使うし(あれ自分も?)野菜は嫌いだし。
なんか色んな意味でドラゴンだし。ボール七つ集めてろっての。
「さて、どうしよう」
うん、政宗様の悪口より、決めなきゃならないことが一つ。
奥州の地にこのまま留まるつもりはないし、何処かに旅立とうと思う。
…思うんだけどね。何処に行こうかな。
ま、適当に歩けばいっか。
***
「は…腹が……」
ぐぎゅるるる…と胃が怪物のような鳴き声を上げる。
結構歩いたよ自分。
文章だけじゃすげー短いけど、結構歩いたよ。
なんだろうここ、森の中かな……
「何者だ」
「!」
凛とした女性の声がしたと思えば、ふと首筋にあてられる冷たい金属。
…クナイ?
「何故上杉軍の敷地内にいる」
「上杉軍…? 上杉謙信とかいう人のことですか?」
軍神がどうちゃらとか、どこかで聞いたことあるな。
「とかいう人じゃない! 様をつけろ!」
「はっはいィ!!」
背後にいる女性は小さく溜め息をつくと、私の首筋にあてていたクナイを下ろした。
「どこかおかしい奴だな…お前、何処の軍だ?」
振り向けばまず目に入る大きな瞳。綺麗な髪。そして大きな胸に大胆なボディースーツのような衣装。
上杉軍の忍だろうか。
「何処の軍…今は、どこにも」
「…今は?」
「はい。前は伊達軍で女中をしていました」
「伊達軍…か。何故辞めてしまったんだ?」
「政宗様が斜め切りにした葱を食べないものですから」
「はぁ?」
くのいちは目を細めた。
うん、意味分かりませんよねすみません。
「…まぁいい。だが元伊達軍が此処で何をしている」
「奥州を離れて、何処かへ旅立とうと思いまして。それで今ここに迷い込んでいる次第であります」
「……。武器も防具もない、か。本当に元女中で迷い込んでいるだけらしいな」
ぽつりと呟くと、くのいちはスタスタと歩き出す。
「ついて来い。外まで案内してやる」
「あっ…ありがとうございますっ!!」
やった、なにこの人女神様じゃね!!
(何処か遠くって、大体何処へ行くつもりなんだ?)
(…いやぁそれが何も考えてなくて)
(……そうか。ならば…えーと…)
(あ、名前とか自由に呼んでくれていいですよ。別に残るようなもんじゃないんで)
(…自由にと言われてもだな…)
- Re: 伊達軍女中ノ放浪日記 [戦国BASARA] ( No.3 )
- 日時: 2012/04/01 21:05
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: q4MzvCIN)
▼三頁目
薄暗い森の中、女神様の後をついて歩くこと30分。
明るい日差しが差し込んできた。ようやく森を抜けたようだ。
「ここから先に行けば……うん、まぁそうだな。とにかく行け」
「え、何ですかそれ! なんか怖いんですけども!」
複雑そうな表情の女神様。
ここから先に行けば何があるんだよ!
とりあえず行け、と私の背中を押す女神様。
ちくしょう、怖いな。まぁいくけどさ。
あ、そうそう。
「女神様の名前はなんと……」
くるりと振り返る。
と、そこにもう女神様の姿はなかった。
その変わりに、“腹が減っているだろう”と書いてある紙と共に塩が置いてある。
「…塩を食って腹を満たせと?」
ふざけんなァァァァ!!!
一応もらっとくけどね! いや食べはしないよ!
……ふぅ。
とりあえず、歩くか。
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