二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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モルモットと傭兵
日時: 2015/02/05 16:44
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: qRt8qnz/)
参照: http://youtu.be/N72C0l3LQ1o

初めまして、蜂蜜リンゴと申します。

今回は、くるりんごpさん作曲・『モルモットと傭兵』(GUMI)
をもとにした小説を書いていこうと思います。
上のURLで動画を視聴できますので、ぜひどうぞ。

更新は遅めです。

中傷などはおやめください。

毎回が短めです。


それでは、どうぞ



♦︎♢♦︎♢♦︎


いーよ、いーよ


モルモットの気持ちなんて




わかんなくて、いーよ。


__________________________

僕らは家族。

産まれた時から皆ここにいる。
お父さん、お母さんは知らない。
ずーーっと、皆で暮らしてる。

あと、白衣を着たおじさんやおばさんがしょっちゅう部屋に入ってきて、僕の家族を連れて行く。

それっきり、帰ってこない家族もいた。
とても、悲しくなった。

帰ってきた家族も、皆やつれているので、僕は毛布を掛けてあげる。

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Re: モルモットと傭兵 ( No.5 )
日時: 2015/01/15 22:11
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: rE1CEdls)


時計は17時を指していた。

落ち着かない心臓が、いつもより速く脈を打っている。

(_____...........ジェシカ)
朝起きたら、側で寝ていた筈のジェシカがいなかった。
きっと、「外」のヒト達に連れて行かれたのだろう。

死んでしまったら、どうしよう。
怪我していたら、どうしよう。
寂しくて、泣いてしまっていたら、どうしよう。

そんな心配が込み上げてきては、僕の心臓に積もっていった。


Re: モルモットと傭兵 ( No.6 )
日時: 2015/01/16 22:09
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: rE1CEdls)

部屋の隅で、膝を抱える。
こうしていると、さらに自分が小さなものに思えてくる。
でも、こんな風に落ち着かない時は、自分に閉じ籠ってられるこの体勢がとても楽なのだ。


随分とこうしていると、プシュー、という空気が抜ける様な音がした。

ああ、まただ。
また、意識が遠のいていく。

帰ってきた家族に一番に会いたいのに、
会って抱きかかえてあげたいのに、どうしても、眠くなる。

抗えない睡魔に、僕はただ従うほかなかった。




「........ジェシカぁ...」
僕の心臓から溢れ出した何かが、頬を伝った。

Re: モルモットと傭兵 ( No.7 )
日時: 2015/02/12 18:31
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: qRt8qnz/)

夢を、見た。

無機質な部屋に、僕と"きみ"の
2人がいた。

『それは、ココロだよ』
突然"きみ"から発せられた言葉。
意味が分からなくて、聞き返す。
「ココロ.......? 」

『そう』
"きみ"は、僕の胸にとんと手を当てた。

『これは、ココロ。心臓としての機能はないけれど、人の人格の核となる、重要な器官だ』

そして一呼吸置いてから、

『.........って言えば、君はこれを大切にしてくれるのかな』

と哀しげな"無くした"眼で微笑む。

「人格の......核」

『おっと....。もう時間だ。ここでのぼくの時間は限られているからね。また会えた時に続きを話そう』

そう言い残すと、無機質なこの部屋に似つかわしくない、金と銀の装飾で彩られたドアが突然"きみ"の前に現れた。

『それじゃあ、また』

"きみ"が後ろを振り向かずに手を振りながら、反対の手でドアノブに手をかけると、ドアからキィィィーっと高い音がし、無機質な部屋はドアの向こう側の眩い光に包まれた。

あまりにも眩しいその光に耐えかねて、思わず腕を目の前にやる。

「"きみ"は...... 」



Re: モルモットと傭兵 ( No.8 )
日時: 2015/02/16 19:18
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: qRt8qnz/)


_______某国、ボロカイド公園にて。日時未明

『いーち、にーい、さーん』
どこに隠れよう。
"きみ"が、小声で「一緒に隠れよう」と言ってきた。
僕は無言でうなづいて、木に登る。
"きみ"も軽々と木を登ってきて、"2人"で太い枝に落ち着いた。

Re: モルモットと傭兵 ( No.9 )
日時: 2015/07/07 07:05
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: KX3fOYWe)

誰かが僕に言った。
『ねえ、君はどうして"外"を知っているの? 』


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