二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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モルモットと傭兵
日時: 2015/02/05 16:44
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: qRt8qnz/)
参照: http://youtu.be/N72C0l3LQ1o

初めまして、蜂蜜リンゴと申します。

今回は、くるりんごpさん作曲・『モルモットと傭兵』(GUMI)
をもとにした小説を書いていこうと思います。
上のURLで動画を視聴できますので、ぜひどうぞ。

更新は遅めです。

中傷などはおやめください。

毎回が短めです。


それでは、どうぞ



♦︎♢♦︎♢♦︎


いーよ、いーよ


モルモットの気持ちなんて




わかんなくて、いーよ。


__________________________

僕らは家族。

産まれた時から皆ここにいる。
お父さん、お母さんは知らない。
ずーーっと、皆で暮らしてる。

あと、白衣を着たおじさんやおばさんがしょっちゅう部屋に入ってきて、僕の家族を連れて行く。

それっきり、帰ってこない家族もいた。
とても、悲しくなった。

帰ってきた家族も、皆やつれているので、僕は毛布を掛けてあげる。

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Re: モルモットと傭兵 ( No.1 )
日時: 2014/06/20 23:12
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: ACwaVmRz)

神様が、恵まれない人達を救う物語を綴った絵本。

ある日その本は、僕の家族と共に何処かに消えた。

____________________

薄汚れたワンピースが一枚。
空気。
空間。
そして最後に生命。

これが僕ら家族の一人ひとりの所持品。
それ以上は無く、それ以下はある。

薄汚れたワンピース。
今にもボロボロとほどけそうな雑な刺繍が目立つ。
ノースリーブに膝くらいまでの丈。
寒い。

空気は窒素78%、酸素20%ほかで構成されたもので、
「外」で人口的につくられたエアー。
機械のサビと、塩素が混ざったような臭いがして
何とも言えない不快感。
それでも僕等は吸う。生命を維持する為に。

Re: モルモットと傭兵 ( No.2 )
日時: 2014/06/22 22:48
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: ACwaVmRz)

空間、それは無機質な部屋。
天井の高い白い長方形に、「嘘」の窓と小さな本棚、「外」の世界に繋がる開かない扉が1枚。そして僕等を見下ろし、観察する為に付けられたガラスの窓。(実際の材質はわからない)

僕等はそこでもう何年も何年も暮らしている。
理由も分からないまま。

「ねえ、私、」
ぼうっとしながら、いつの間にか置かれていた苦いクッキーをぽりぽり食べていると、隣で「嘘」の窓を見ていた『JE4』ージェシカはぼくに
無邪気な笑顔で言うのだった。

「いつか、あの丘を越えてふわふわ羊さん達と踊りたいな!あ、もちろんグミナも一緒なんだから!」

そんな無邪気な笑顔と言葉に、ぼくは微笑むしかできなかった。


言えない、言えない。
「あれは壁に描かれた絵だよ」
だなんて。

心臓がチクリとした。

Re: モルモットと傭兵 ( No.3 )
日時: 2014/10/05 14:27
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: ACwaVmRz)


_______某国、ボロカイド公園にて。日時 2098年 5月 23日 15:34

「いーち、にーい、さーん」

どこに隠れよう。
ジェシカが、小声で「一緒に隠れよう」と言ってきた。
僕は無言でうなづいて、木に登る。
ジェシカも軽々と木を登ってきて、2人で太い枝に落ち着いた。

Re: モルモットと傭兵 ( No.4 )
日時: 2014/11/09 21:15
名前: 蜂蜜リンゴ (ID: ACwaVmRz)



サナダリア国、とある研究所の門前。 日時 ???年 6月18日 14:09


嗚呼、面倒臭い。


動かないので済むのは何よりだが、じっと立っているだけというのも退屈だ。

そんな不満を、まあしょうがないか、という思考で片付ける。


此処はとある研究所の門前。
俺は国家のお偉いさんに金で雇われた、ただの傭兵。
俺もどうしてこんなところに立たされているのか、此処は何の研究所なのか知らない。
「訳は聞くな」と命令されたから知る気もない。

思わずため息が漏れてしまった。
全くの無意識だったため、誰かに聞かれてはいないか、と少し肝を冷やしたが、幸い周りには人っ子一人いなかった。
心の中で、胸を撫で下ろす。


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