二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- とんがりボウシ ダークブラッド魔法学校の日常
- 日時: 2016/09/20 19:02
- 名前: ひーおは (ID: 4HN4VOsr)
こんにちはの方も初めましての方も、ひーおはと申します。この小説は、【とんがりボウシと魔法の365日】の二次創作です。
注意点↓↓↓
・少しグロ表現などが含まれます
・荒らし、パクリはやめてください(いねえよ)
・『駄作』です。読みにくかったら、どうぞお戻り下さい
・完全なる中二病ww
以上です!お楽しみ下さい☆
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- Re: とんがりボウシ ダークブラッド魔法学校の日常 ( No.7 )
- 日時: 2017/06/18 00:24
- 名前: ひーおは (ID: qBE5tMSs)
「教えて下さい」
そもそも、自分が何か分からないし。自分の存在が不確か、それはとてつもない不安感が積もっていくものだ。胃や腸が収縮し、鼓動が早くなって、精神的な痛みは肉体にも影響を及ぼす。
「本当に知りたいんですか?」
私は、うん、と首を縦に振る。
少年は、渋々と口を開き、動かした。
「…いいですか?ここは、
____死後の世界です」
死後の、世界?
意味が分からない。私はその言葉の意味を理解出来ずに、戸惑う。
目の前の少年は、私をからかっているのか?いや、違う。
真剣な眼で、私をじっと見つめている。
まるで真実を物語る眼だ。洞窟の暗闇のような目の奥に、黄色く光る瞳が、一点を見つめて眩しく輝いている。
しかし、どう考えてもやっぱり信じられない。
___死後の世界、というのが。
いや、しつこく疑い続けていても、何も始まらない。とりあえず、この少年の言った事を受け入れてみよう。その内何か、ヒントが見つかる筈だ。
そう信じて、私は身を起こした。
黒い芝生が、微かに揺れた。
- Re: とんがりボウシ ダークブラッド魔法学校の日常 ( No.8 )
- 日時: 2017/07/22 20:17
- 名前: ひーおは (ID: qBE5tMSs)
骸骨の少年と共に『この世界』を歩く。
頬に吹き付ける風は生暖かく、汗ばんだ手で撫でられたかのような不快感があった。おまけに、腐臭までする。
空気は灰色に濁り、呼吸をする度に体調が悪くなりそうだ。
緩やかに流れる川には、異形の生物が見られた。
モアイ像のような顔面にそのまま尾とヒレを生やしただけの謎の生物。頭に炎を燃やす蒼いドラゴン。水色の風船のような物に不気味な顔が描かれている、という生物までいた。
科学者や研究者とかだったら、きっと興味津々で目を輝かせていただろうが、そういう事に一切興味の無い私は、ただただ気分が悪くなる一方だった。
相変わらず空や建物は刺々しい色合いで、目がちかちかする。
やがて、噴水の目立つ広場にやってきた。
いや、よく見るとこれは『噴水』では無い。噴き上げる水すら枯れて、噴水の土台だけが残っていた。
しかしその土台は、他の建物のような色合いの影響を受けておらず、純白の大理石で作られていた。黒や紫などの毒々しい色合いの中に浮き出るような純白。それは、久しぶりに私を安心させる色であった。
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眠たいので寝ますね!また気まぐれで更新します。
- Re: とんがりボウシ ダークブラッド魔法学校の日常 ( No.9 )
- 日時: 2017/07/21 22:32
- 名前: ひーおは (ID: qBE5tMSs)
そして、ふと気付く。
視界の隅に、それは見えた。
噴水の両隣に設置されているアンティーク調の木製のベンチ。随分と長く使われているのだろうか、木の色はところどころ禿げている。
その小洒落たベンチに腰掛ける、異形の者…。
それは、人の形をしていた。ごく普通の、人間の輪郭。
しかし、その肌はくすんだ色で、パッチワークの生地みたいに、継ぎ接ぎに縫い合わされている。
継ぎ接ぎは青色、灰色、黒で構成されている。寒色系で、暖かさというものは全く感じられない。冷たさ、そのものを表現しているかのようだった。
黄色く変色した目は、虚ろな光を宿していて、目の下には大きなクマが出来ている。
活力がこれっぽっちも感じられない。まるで生きていないみたいだ。
その異形の者は、手に持った本に視線を向けている。熱心に、という訳では無く、他にやる事がないから。暇だから。という感じで、気怠げに。
やがて読み飽きたのか、パタンという音と共に本を閉じる。
骸骨の少年はその音に反応して、ベンチの方を見る。やっと気付いたようだ。
すると、異形の者がこちらを向いてにっこりと微笑んできた。
「カルシウム!」
その声色に、私は思わず眉をひそめる。
外見とは対照的に、とても明るい声だったから、驚いた。
それに、骸骨の少年はカルシウムという名前なのか。骨ならカルシウム…流石に適当過ぎではないか?と、少なくとも私はそう思う。
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眠たすぎて耐えられないので寝ます。
Good night.
- Re: とんがりボウシ ダークブラッド魔法学校の日常 ( No.10 )
- 日時: 2017/07/22 20:34
- 名前: ひーおは (ID: qBE5tMSs)
まあ、そんな事はどうでも良い。
名前を呼んだ異形の者は、声や外見からして、どうやら少年に見える。私より少し年下くらいの。
「あれ、君はだれ…?」
その少年は私の方を見て、そう尋ねてきた。急にこちらに関心を向けられ、どきりとする。
「わ、私は…ゆ、幽霊?なのかな」
自分の体を触る時、触っている感覚がなく、むしろ手が体をすり抜けているように見えたのだ。すり抜けるなら幽霊、という極めて単純な解釈だった。
私はそんな、まだ確信も持てない曖昧な手掛かりをとりあえず吐き出す。しどろもどろに。
すると、継ぎ接ぎの少年は。
その死んだような目を輝かせて、肌を縫い合わせている糸がほどけそうなくらいに目を見開き、口を大きく開けて、こう言った。
「ほんとに!?ボク、幽霊と会うなんて初めてだよ…!ここは死後の世界、だけど…皆実体を持ってて、君みたいな幽霊は一人もいないんだ」
熱く語る少年に、骸骨の少年___カルシウムが落ち着いた口調でこう言った。
「ロットン、落ち着いて下さい。彼女はさっきまでぐったりと倒れ込んでいて、きっと何が何なのか分からない筈です」
カルシウムは、継ぎ接ぎの少年をロットンと呼んだ。恐らくそれが彼の名前なのだろう。
しかし、本当にありがたい。見ず知らずの私に、こんなに親切にしてくれるなんて。
継ぎ接ぎの少年___ロットンは、しばらく考え込んでから、口を開く。
「ごめん、ちょっと驚かせちゃったね…。ボクはロットン。仲良くしてくれたら嬉しいな」
そして、穏やかに微笑む。
明らかに、この世界の人々は友好的に思えた。
環境は最悪、人々の外見もおぞましく醜い。そんな『この世界』だが、案外上手くやっていけそう、そんな気がした。あくまでも、気だが。
- Re: とんがりボウシ ダークブラッド魔法学校の日常 ( No.11 )
- 日時: 2018/02/23 22:39
- 名前: ひーおは (ID: ib99WOwr)
少し進むと、郵便局や銀行が見えてきた。
現代的な自動ドアが、ファンタジックなこの町にそぐわなくて、なんだか面白い。
「割と、発展してるんだね」
私は彼らに問いかけるように呟いた。
「あは…こう見えて結構進んでるんだよ、この町」
「まあ、死後の世界ですからね。生前、知的で聡明だったり行動力があったような人がこの町に来たりすると、文明はどんどん進化して、町を発展させていくんです」
「死んだ後は、天国で安らかに、ってわけにはいかないんだね」
人生に疲れ果てて、くたびれて、干涸らびていって、そしてやっと眠れると思ったのに、死んだ後もまた生きなければならない…。私ならそう考えるが、人々はどんな思いを抱えていたのだろうか。
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あー
クソ眠
寝ます
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