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【艦これ】駄提督と木曾の日常【日常系】
日時: 2016/05/21 09:05
名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)

タイトルが変わっている? この作者ならばよくある事だ。

本当のことを言うならばロリコンとしてのネタが見当たらない。やり過ぎても引かれるだけだし、ロリコンって難しいんですね



※注意

これは艦これの日常系の小説です。
戦闘などはあまり期待しないで下さい。これは日常系小説です。また、キャラ崩壊は当たり前のように起こります。読むときは身構えて下さい。



主要キャラ(提督とキソと愉快な仲間たち)

提督 ロリコンではない。小さい女の子は可愛いと思っているだけだ。人一倍艦娘思いで、全員家族の様に振る舞う。変態な事だけは確か。海域攻略は全くしていない。

木曾(キャプテン・木曾) 球磨型五番艦軽巡(雷巡)。主に提督の秘書艦を務めている。提督とはまだそこまで長く知り合っていない。普通の艦娘とは違いキャプテン・木曾(改二)に変身し、今日も魚雷と刀を手に持って戦う。
何故こうなった。

響 暁型二番艦駆逐艦。別名不死鳥。クールなロシアンガール、日本生まれだが。提督のお気に入り。何故か暁型を避けているが……。

球磨 球磨型一番艦軽巡。木曾をぶん回す事が趣味な長女。「クマー」と語尾を着けているが、キャラ作りである。結構この鎮守府とは長い付き合い。

多摩 球磨型二番艦軽巡。とにかく良く寝る。最近のお気に入りの寝床は暖房。猫じゃないと言い張るが、「にゃ」と言う辺り自覚はあるのかもしれない。

北上 球磨型三番艦雷巡。普段は駆逐艦に優しいが、敵に回ると容赦無く雷撃してくる。そんな彼女はいつもぐーたらしている。でも強い。ハイパー北上様。

川内 川内型一番艦軽巡。忍者。提督と同じロリ愛好家。木曾とは戦バカでずっと相方を担いで来たが今はぎこちない関係にある。

天龍 天龍型一番艦軽巡。木曾の親友に近い何か。主に天龍幼稚園の園長を務める。ただの遠征要因。

電 暁型四番艦駆逐艦。正義の心を持った乙女。それに加えて完全平和主義。因みに最年長。唯一暁型の中で響とまともに話せる。

暁 暁型一番艦駆逐艦。お子様レディー。好きな食べ物はお子様ランチ。怒ったときはぷんすか煩い。

雷 暁型三番艦駆逐艦。いつも暁と喧嘩をする。ロリオカン。でも料理はそこまで作った事がない。常日頃電と一緒にいる。

龍田 天龍型二番艦軽巡。マジで怖い人。天龍に何かあるとすぐに駆け付けるシスコン。でも姉を苛めるS。ポーカーフェイスであるがオーラが隠せていない。

金剛 金剛型一番艦戦艦。人生ENJOY勢の一人。

龍驤 龍驤型一番艦軽空母。提督には酒飲みとしてたまに付き合う。独特なシルエットの事は気にしてないのだが、ネタにされるのでちょいちょいつっかかる。その為コンプレックスと勘違いされている。

隼鷹 飛鷹型二番艦軽空母。酒好き。いつも提督とは飲みあっている。その為2日酔いは良くある事。酔った時のテンションはぶっちゃけ迷惑。人生ENJOY勢の一人。

赤城 赤城型一番艦正規空母。暴食。優しいんだけど非常に大食らい。いつも間宮食堂にいる。

長門 長門型一番艦戦艦。ロリコン族の一人。しかし強靭な強さを持っており、常に第一艦隊に務めている事から駆逐艦との差を強く感じ、提督に降格を申すも許されず、今日も駆逐艦のいない艦隊で全線に出るのであった。

青葉 青葉型一番艦重巡。パパラッチ。話題のネタになりそうな物なら何にでもついていく。

明石 工作艦。泊地修理が出来る艦娘で、よく艤装を改造する。改装ではない。たまに重傷の艦娘の治療を手伝う。

もちろん他にも多数キャラは続出します

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Re: 【艦これ】ロリコン提督とキャプテン・木曾の日常【日常系】 ( No.4 )
日時: 2016/05/21 11:32
名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)

ロリコンに厳しいすね風死s……私もゆずっこ提督好きです。



提督「疲れた……今月お金持つかな」

木曾「おう、どうしたんだ提督」

提督「間宮さんとこで奢っていたんだが、赤城にねだられてな。すっからかんだよ」

木曾「断れば良かったのに……」

提督「いや、あの眩い目には勝てないよ、赤城って実はまだ子供なのかな……」

木曾「頭が疲れてるならこの書類片付けて寝てくれ」

提督「ああ、そうだな……ところで木曾。二人を天龍幼稚園に入れてくれたか?」

その言葉にキョトンとする。

木曾「天龍……何? あいつそんな事やってんのか?」

提督「あれ、木曾は知らなかったっけ。大分前からしているが。あれは和むぞ? 士気がバリバリ上がる」

木曾「あの二人は園児って年じゃないだろ……そもそもそれ、誰が許可したんだよ」

提督「俺は関係ないが、あれを考えたのは天龍自身だぞ」

木曾「天龍はなにしてんだよ……」

提督「いいから。今から勧誘しに行くぞ。あ、カメラ持ってこい。一眼レフな!」

木曾「書類終わらせろ。何の為に俺がいると思ってるんだ?」

提督「すみません……」


色々あって夜。

提督「よぉし終わったあぁ!!」

木曾「お疲れさん。じゃあ寝て……」

提督「待て、そろそろ夕食だ。木曾! 今日は誰が当番だ」

木曾「んー、多摩姉だったはずだが」

提督「嘘……駆逐艦はどうした! もう3日も飯を運んで来てくれないぞ!」

木曾「知らねぇよ……いいから。待ってろ」

多摩「夕食だにゃ提督」

バーんと多摩が良いタイミングで現れた。

提督「お……ありがとう……うん」

今日のご飯はご飯、漬物、焼き鮭、味噌汁と限りない鮭定食であった。

多摩「新入りの部屋がないみたいにゃ。睦月型の方は足りてるけど暁型の方は入らにゃくて。だから木曾の部屋に入れてくれにゃ」

木曾「分かった姉貴。つーわけだ提督。今日は部屋に戻るからゆっくり寝てくれ」

提督「分かった……くそぅ、あ、でも雷と電と暁の笑顔が見れたからいいかな……」

問題の夜。

木曾と川内は同室である。

川内「あのさ木曾。どうしてこの子が一緒なのよ?」

木曾「ああ。そいつは新入りでな。響って言うんだが、しばらく部屋が空いてないんでここに入る事となった」

川内「ふぅん……響ちゃん、ね。駆逐艦だから夜戦は得意かな?」

響を優しく抱きしめる。めちゃくちゃ頭を撫でていることから気に入ったのだろう。

川内「夜戦の事なら私に聞きなさい!」

木曾「やめといた方がいいぞ。こいつは駆逐艦相手にセクハラしかしねぇからな」

川内「ほう? だったら夜戦演習、今からしてもいいのよ?」

木曾「嫌だよ、疲れて眠いんだ。久しぶりの寝室だしさっさと寝るぞ」

川内「ヤーセーン!!」

木曾は構わず電気を消すと、そのまま布団に潜った。



ここから、問題が起こった。

次の朝。今日はやけに騒がしかった。木曾はどうしたのかと気になるも、事情が知らぬまま提督室へ向かった。

木曾「よぉ提督」

提督「ぐがーすぴー……」

相変わらず提督は机で寝ていた。提督の頭からチラと見える何かを手に取る。

木曾「何だこりゃ……」



提督「あのー……木曾さん? 本当に申し訳ないと思ってるんです。許してヒヤシン……マジすみませんからその刀を降ろしてテテテ」

木曾は、改二になって手にした刀を提督に突きつける。顔もかなり不気味さが際立っている。

木曾「いや、謝りたいのはこっちだ。俺が姉貴の言葉に甘んじてしまったせいでこんな事をさせてしまった俺のな……責任だ。だから正直に答えろ。これ、提督一人じゃ無理だよな? グルが絶対いる。そいつらを教えろ。そして全員一から鍛え直してやる」



提督「……川内さんと、青葉さんと、長門さんとでこれをやりました」



次回『駆逐艦おパンツ回収任務』



番外編『タイトルに不満があると』



天龍「どうも、天龍幼稚園の園長を務める天龍だ」

木曾「木曾だ」

提督「提督だ……早速だが、タイトルに不満がある。説明に不満がある。俺はロリコンではない。変態ではない。断じて違う」

天龍「いや、違くないだろ」

木曾「まぁ、確かに違うな」

天龍「はぁ!? 何を言って……」

木曾「ロリコンとは少女や幼女に対しての恋愛感情や性的嗜好を含むが、提督にはその愛情が……」

提督「あるよ!? 何いってんの!?」

天龍「おいおい、マジレスでタイトル拒否しやがったよ……」

提督「お前も乗らなくていい」

木曾「幼稚園児を見て興奮、変態……つまり提督はペドフィリア(wiki参照)だったんだよ!」

提督「な、なんだってー!?」

天龍「お前が驚いてどうする!」

提督「ま、待て! 俺は木曾の言うペド(ryのような条件は満たしてないぞ……多分!」

天龍「自信ねぇのかよ!」

提督「何を言おうと俺は駆逐艦全員を娘のように思っているからな」

天龍「あ……そう……」

木曾「まぁいい。早急にペド提督に変えてほしい」

提督「違うんだ木曾。別に俺は彼女らを性的な目で見てるわけじゃない絶対」

天龍「今回の話見ても同じ事言えんの? そもそも秘書官に木曾が来るまでは駆逐艦にやりたい放題して議会で問題になって解任させられかけてたよな?」

提督「仰る通りです……あ、別に変な事はしてないから! ただコスプレとかポージングとかさせて写真撮ってただけだからよ」

天龍「下着盗み。前科あり」

木曾「そんな事してたのか……これはお仕置きをだな……球摩姉、調教を」

球摩「分かったクマ。おい提督、こっち来るクマ。多摩と二人で可愛がってやるクマ」

提督「え、うそ。そんなデカイの入らな……オブぁ!! ほえふひひひへうほんふぁはい……(それ口に入れるもんじゃない……)」バタン

天龍「……えげつねぇ」

木曾「それより天龍。そう言えば天龍は幼稚園の発案者だったんだよな。それはどうしてだ?」

天龍「ん? あれは駆逐艦達がしっかりしねーから俺様が駆逐艦の奴らをしっかりさせねーとって思ってな。ここの提督は甘ちゃんだから、許可をわざわざ貰って上から教室や余分な模擬弾を配備、遠征は駆逐艦達と一緒、遠征無い日は教室や鎮守府の周辺借りてしごいてやってんだ。意外と評判良くてお陰様で他の鎮守府の奴もたまに来てよ」

木曾「……遠征としか言わない辺り可哀想だな。結局、何で幼稚園なんだ?」

天龍「……本当は『天龍専門世界水準越え士官学校』だったんだが、龍田が余計な事吹き込んで『天龍幼稚園』なんてみっともねぇ名前に……あのとき提督もノリノリだったよ」

木曾「正式名かよ……上もよく通したな」

終わり。

ロリコンなんて無かったんや

Re: 【艦これ】ロリコン提督とキャプテン・木曾の日常【日常系】 ( No.5 )
日時: 2016/04/24 20:06
名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)

提督の前に置かれている物は、各駆逐艦の制服であった。

木曾「成る程……その三人組か。捕まえて来るからそこ、ずっといろよ」

提督「いや……木曾さん。確かに制服を枕に使ったのは悪いよ。でもそれは寝落ちしてただけで、変な意味は無いんだよ!」

木曾の鋭い眼光が再び提督を捉える。

木曾「……? 提督、その話は聞かされて無いぞ?」

提督「あー……実はだ、この前駆逐艦が制服キツいって言ってたんだよ。それであいつらに頼んで夜に駆逐艦の制服を回収してもらってさ。縫い直してサイズ大きくしてたんだよ」

木曾「……意外だな」

提督「まぁな。お袋にやり方教わってたからな、裁縫道具が揃っていれば大抵の物は作れる」

木曾「……なぜそれをコッソリやるんだ」

提督「私がロリコンで変態だと誤認されているからだ」

木曾はそれについて一瞬納得してしまい、悔しかった。

木曾「つまり提督は制服のサイズを直していただけであり、他意は無いんだな?」

提督「あ、ああ。それは保証する。解任なんて御免だからな」

木曾は許すかどうか、脳内の天秤に量って考えていた、その時。短いノックと共にドアが開かれた。

村雨「あら、提督? 出来たのかしら?」

提督の目前には茶髪っぽいのツインテールの少女、村雨が入室して来た。

提督「ああ。多分合うと思う。違和感あったらまた言ってくれ」

村雨「はいはーい。どうもねー」

提督「あ、それは俺が愛情込めて枕に使ったからな、大切に」

村雨「洗濯しとくわねー」

バタン。しばらくの沈黙が続いた。木曾の心は僅かに傾いた。

提督「……木曾。許してくれないか」

木曾「……しょうがねぇな。今回は特別に許してやる」

木曾は諦めたらしく、フッと短い息を吐くと、提督の肩に腕をのせる。

木曾「意外と人思いじゃねぇか提督」

提督「ここにいる皆、俺の家族みたいなものだからな」

普通なら此処で感動するだろう、分からないが。

木曾「腹減ったな。提督、久しぶりに一緒に飯食おうぜ」

提督「おう。そう言えば鳳翔さんのご飯食べた事がないな。艦娘には鳳翔さんが作ったご飯があるんだっけ? 食べてみるか」

木曾「弾薬、燃料、空母用にはボーキサイト入り」

提督「……今回はやめておこう。後で普通に作ってもらおうかな」

楽しそうに雑談をしながらドアを開けて食堂へと向かう。しかし、途中から第七駆逐隊の話を耳にする事となった。

潮「ねぇ曙ちゃん。私の下着知らない?」
曙「あんたも? 私もよ……絶対クソ野郎のせいね」
朧「……本当、何で此処に来たんだろう……」
漣「奴隷としてコキ使うしかないんじゃないかなー?」
曙「そんなんじゃ喜ぶだけよ、解任頼めば良いんじゃないかしら?」
潮「やめなよ曙ちゃん、漣ちゃん。提督可愛そうだよ……」
漣「んー? 潮って提督の事スキなのー!? もしかしてキタコレ!?」
朧「諦めた方が良いと思うよ」







提督「ま、待て木曾ぉ!!! その刀を仕舞え、俺じゃない、違うからあぁ!!!!」





提督と木曾は、提督室に戻り隅から隅まで捜索をした。

木曾「……確かに。この室内には何もないな……」

提督「だから言っただろ、俺は持ってない。と言うか裁縫をしていたからそんな時間すら無いはずだぞ!?」

木曾「時間は置いて、もしかしたら此処以外にも外の地中に隠しているとか……」

提督「駆逐艦の神聖な所持物にそんな粗末な事するわけないだろ!! 俺だったら額縁に飾るとか、堂々と壁に飾るとか、運動会に使う旗みたいに扱うぞ! は、運動会……今年は運動会をしよう!」

木曾「……うむ。確かに提督ではないらしいな……そうなると残された容疑者は……提督の頼みを聞いた長門、青葉、川内にしぼられた訳だ」

提督「俺が言うのもあれだが、全員怪しいよな……」

木曾「いや、これはほぼ長門で間違い無いと思うぞ」

提督「早い!?」

木曾はややどや顔気味になりつつも、得意気に語りだす。

木曾「まず青葉だが、こいつは写真が撮れるわけだし、わざわざ盗む必要が無い。まぁ、見つけ次第全て消去させてもらうが……次に川内は今、響の事を気に入っている。あいつはああ見えて気に入った奴しか眼中に無いからな。気に入った奴は全員駆逐艦なんだが……」

そして木曾は決めポーズを決める。刑事モノでよくある『犯人はお前だ!』という仕草である。

木曾「……つまり犯人は、長門。ただ一人だ!!」

提督「お、おおー……しかしだ、勝てるのか? 長門に?」

木曾は僅かに口角を上げる。眼帯を外すと、隻眼が美しく提督を映す。



木曾「幻の重雷装巡洋艦を舐めるなよ?」





数時間後、長門は木曾に呼び出され港に立っていた。

長門「……どうした、キャプテン。顔色が良くないぞ?」

木曾「とぼけんなよ、お前が駆逐艦の下着を持ってるんだろ?」

長門「……だからどうした? それとも返せと言いたいのか?」

木曾「……ッ」

流石は戦艦と言えよう。そのプレッシャーに木曾は少し圧されてしまう。

長門「キャプテンには分かるまい、この私の厳しい現実が……常日頃駆逐艦を思っているのに関わらず遠征には行けず、戦いは常に第一艦隊。入渠をすれば居るのは空母か戦艦。食事では駆逐艦のじゃれあう姿を見ようとすれば黙々飯を食べ、さっさと場を離れてしまう。私にとっての癒しはもう、天龍幼稚園を覗き見するくらいしかないのだ……それが貴様に分かってたまるかぁ!!」

周囲の空気の粒子が乱れる。ビリビリと烈迫した声が広がっていく。

木曾「俺もなぁ……いつも第一艦隊で、提督の世話してんだよ……余計な事をしないように……常日頃、な。出来れば俺も自由に生きたいんだよ。お前には、こうやって自由を縛られる奴の気持ちが分かるってのかあぁ!!!」

空気がごわんごわんになる。お互い不満をぶつけ合っている。

提督「……下着の事は?」

泣きそうになりながらもこれだけは、突っ込まずにはいられなかった。

長門「……お互い不満があるようだな、面白い。ではこうしよう。今からサシで戦闘演習を行う。私が勝ったら駆逐艦の下着は私の物となり、更に第一艦隊を外れ、駆逐艦に愛される身となる」

提督「いや、それは俺が決め……」

木曾「……もし俺が勝ったら駆逐艦の下着を返して、俺がいなくても提督が二度と艦隊にふざけた事をすることが出来ない頭にする」

提督「待て、俺は何もしてないよ、何もしてないよ!!?」

提督を無視して次々と事が進む。



長門「では」
木曾「戦闘開始!!」

提督「誰かこいつらを止めろ!!」

Re: 【艦これ】駄提督と木曾の日常【日常系】 ( No.6 )
日時: 2016/05/23 20:28
名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)

長門の前にいたのは、ボロボロに朽ちて跪く木曾であった。

長門「ふ……所詮は雷巡。ビックセブンの前にはぐぅの音も出ないらしいな」

木曾「くそ……」

長門「さて、これで私は自由の身だ! 駆逐艦よ、私を囲め! その身を差し出すのだ! はっはっは!」

しかし、周りからは歓喜どころか、悲哀の声すら聞こえない。どういう事かと港を見るが、そこに立っていたのは提督のみであった。

長門「何……!? ギャラリーがいない!? どういう事だ提督!」

提督「……駆逐艦の皆は、ここから逃げ出したよ」

長門「待て……何故だ!?」

訳が分からんばかりに長門は吠えるが、提督は冷めきった目で長門を見ていた。

提督「憧れの長門が下着を盗むような変態と知って、失望したんだ。おまけにあんたのせいで俺は変態やらロリコンと晒され、ストレスが溜まり爆発した。そして彼女達はこの鎮守府から別の鎮守府へ行こうと旅たったよ」

長門「そんな……有り得ない! 嘘なんだろう提督!! そうだと言ってくれ提督!」

提督「じゃあ、もうここに駆逐艦がいないから、俺も別の鎮守府に就くよ。長門、この鎮守府は君の物だ」

長門「ち、違う! 私はそんなつもりなど……待ってくれ提督! 悪かった! 私が悪かったんだ! だから……」





長門「私を見捨てないでくれ、提督!」

明石「ひゃ!?」

ガバっと身体を起こす。しかし、さっきまで見ていた光景と違う事に、さっきのは夢であると理解した。

長門「……何だ、夢か……ぅぐ」

身体に電気が走るように痺れて、頭痛が起こる。近くにいた明石が、宥める。

明石「ちょっと……まだ完治してないんですから、安静にしててください」

長門「……私は、何故ここに?」

明石「見ましたよ。長門さん、木曾さんの開幕雷撃で吹っ飛んだじゃないですか。雷巡にサシで戦うなんて、戦艦でもやりませんよ?」

長門「……これが史実ならこうも下手に当たらなかった」

明石「?」

明石には分からない言い訳を吐くと、目元に左腕を置く。右腕をスカートに回す。

長門「……ハハ、私は、負けたのか。戦利品だけでなく、ビックセブンの誇りまでも失ってしまったな……」

きっちり、盗んだパンツは彼女の手には無かった。

明石(ていうか、この人なんでいきなりサシをしたんだろ……)

長門「ああ、それより提督はどうした?」

明石「……え? 提督は……確か木曾さんに連れていかれましたけど」





その後、提督の姿を見るものは誰もいなかった。



後日、長門は木曾と再び会った。

木曾「ん……? 長門か。よう、反省はしたか?」

長門「……あれほどの事をすれば、私は笑われ者だな。第一艦隊で良かったのかもしれない……もう、二度と彼女達に見せる顔は無いな」

木曾「……馬鹿が。ほれ、よく見ろ」

長門達の前にいたのは、朝潮型の駆逐艦であった。

朝潮「長門さん! 私達、前から長門さんに憧れていたのですが、長門さんが眩しくて、長門さんの気持ちなんて知らずに敬遠してしまっていました! 本当に申し訳ありません!」

大潮「私も、長門さんに色々と教わりたいです!」

霰「うん……」

満潮「べ、別に私は……皆の付き添いってだけだから……!!」

いきなり謝られて思わずたじろぐ。もしかしたら例の事を知らずに話しているかもしれないと、自ら傷口に切り込んだ。

長門「い、いいのか……? だって私は、お前たちの下着を盗んだんだぞ? なのに……」

霞「まぁ確かに、そりゃあ最初は怒ったわよ。けどそれは私達にも責任があることなの。お互い様よ」

山雲「そうよね〜。でも、次からはちゃんと言ってからおぱんつは取ってくださいね〜」

朝雲「長門さん、覚悟は出来ているかしら? これから一緒に演習をするわよ!」

荒潮「うふふふふ〜。何だか愉しくなりそう」

全く予想していなかった事に、長門の身体は震える。この時どう反応すればいいのか分からず、棒立ちになっていた。

長門「お前たち……!」

木曾「ほら。お前が爆発して、終わりを覚悟してやった事も、こうやって新たな出会いの始まりの糧になる。情けない面してないで、いつも駆逐艦が見ているお前を見せてやれよ」

長門「キャプテン……」

後押しをされて、顔が崩れそうになったが、どうにかして収めるといつもの、凛々しい面持ちの長門へと戻った。

長門「宜しい……いいだろう、付いてこい! 対戦相手が見つかり次第戦闘だ! 休みなど無いと思え!」

朝潮型「「はい!」」

こうして、長門は朝潮型との絆を強く深めたのだった。





木曾「どうだ天龍、良い景色だろ?」

天龍「お、おう……それより、俺が遠征に行っている間に何があったんだ? 提督は?」

木曾「駆逐漢にしようと漂流した」

天龍「……」





その1週間後、提督は無事発見されたそうです。





提督「なぁ天龍。お前ってここ来る前何だったっけ?」

天龍「何だいきなり……俺はドロップ艦だよ。どこでだったかは覚えてないけど……」

提督「いや、お前はオリョール海東部でドロップしたんだよ覚えてないの?」

天龍「分かってんなら聞くなよ」

提督「違うそうじゃない。お前はドロップ艦だろ? そういう種類ってさ、深海棲艦の生まれ変わりとか、そういう説があるだろ? 天龍はそういうの覚えているのか?」

天龍「覚えてるも何も……! あ……」

提督「何か思い出せたか!?」

天龍「あ、ああ……! 確かに、俺がここに来る前、あの時……!」

提督は息を呑んで耳に力を入れる。二人しかいない提督の部屋は、完全に凍りつき、氷点下を下回る。





天龍「大洗で楽しんでた」

提督「さてはお前軽巡ではないな」

Re: 【艦これ】駄提督と木曾の日常【日常系】 ( No.7 )
日時: 2016/09/11 17:45
名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)

とある部屋の向こう側から、ノックされる音が艦娘の耳に聞こえた。

木曾「おーい、球磨姉」

球磨「とりま入れクマ」

言われた通り、ドアを開けて部屋へと入る。木曾の目の前には、ナマケモノのようにぐったりしている球磨がいた。

球磨「何か用クマ?」

木曾「ああ、提督に頼まれて各艦娘に手紙を配っているところで、球磨姉のが最後だ。二つあるからよく読んどいてくれよ」

球磨「面倒クマ。木曾、お前が読めクマ」

木曾「なんでだよ。まぁ、この後は暇をするし、別にいいかな」

仕方ないと溜め息を吐きながらも、一通の便に手をつける。

木曾「あー、まずは鎮守府の合同演習大会だな。軽巡1駆逐艦5で組む水雷戦隊杯と、自由編成のリーグ杯、後はバトルロイヤル杯らしいな」

球磨「……ああ、そう言えばそんな時期クマね。どうせ横鎮が優勝クマ。次」

木曾「次は、横須賀鎮守府の矢矧からだ。凄いな球磨姉、横須賀鎮守府と言えばあの強豪が纏わる鎮守府じゃないか。しかも矢矧は第一線の主力メンバーらしいな。一体どうしたんだ?」

その言葉を聞き、動きが止まった。しばらく停止してると、ようやく口を動かした。

球磨「あー、大体分かったクマ。木曾、それは処分しておけクマ」

木曾「は? いやでも……」

球磨「いいから」

言葉に圧され、木曾はしかめっ面になる。どういう意味かがさっぱり分からないようだ。

木曾「……分かったよ。じゃあ、またな」

挨拶を交わさず、球磨は黙ったままであった。

球磨「……本当に耳が痛くなる奴だ」




木曾「……はぁ? 一緒に沖ノ島に行って欲しい?」

北上「手伝ってよ木曾ー。大井っちがどうしても必要なんだ。だから、ね?」

木曾「……分かった」

姉達の自由ぶりに頭を抱える。しかし、どうしても断る事が出来なかった。


木曾が北上に頼まれた用事とは、大井の探索であった。書類によっては大井はどの鎮守府にもいないらしく、アテがある場所といえば沖ノ島であった。
実は雷巡は木曾と北上が既に駄提督率いる舞鶴鎮守府に居る為、残りは大井のみとなっていた。その為誰もが欲する存在であり、速い者勝ちにもなる。


木曾「……何で二人だけなんだ?」

北上「皆は忙しそうだし、駆逐艦は脆いからね」

木曾「金剛とか隼鷹がいただろ! あいつらいつも遊んでばかりじゃねえか!」

北上「用事があるってさ」

木曾「あいつらに限ってそんなわけないだろ!?」

北上「まぁまぁ、そんなカッカするなよー。ほら、距離五〇〇〇に敵影発見。重巡4隻、駆逐艦二隻だね。開幕魚雷の用意を」

二人は発射管の角度を修正すると、海へと放つ。次の瞬間、水柱が4つ出来た。

北上「……チッ。また駆逐艦か。毎度旗艦のカバーをしてさ。あーうざいなぁ」

木曾「いいから避ける事に撤しろ! 砲戦入るぞ!」

北上「いやー、フル魚雷装備だと一方的に砲戦で叩かれるからキツいんだよねー」









その後も、敵を凪ぎ払う二人であったが、中々大井が来る事は無かった。

木曾「……そろそろ帰るか、もう燃料も魚雷も無いぞ」

北上「そうだねー、今日は失敗か……ん?」

海の向こう側で何かが映っているのが見えた。それは、北上がよく知っている姿であった。

北上「……距離三万……かな? あれは大井っち……大井っちだ木曾! 待ってて大井っち、すぐに行くから!」

木曾「おい、待て!」

北上が海を走りだそうとした時、海中から深海棲艦が北上を阻んだ。

北上「邪魔だよ。木曾、開幕魚雷用意、放て!」

空かさずに魚雷を発射させる。その後、水柱が2つ立った。

北上「回避行動に入って! ……て、あれ?」

ブーツのエンジンが思うように動かない。この時、自分がどのような状況にいるのか、理解させられた。

北上「あ、やば……」

現在、こちらは満身創痍の雷巡二体に対して相手は戦艦三隻、重巡一隻、駆逐艦一隻である。

砲撃の的に晒され、集中砲火を浴びる。あっという間に艤装の半壊、大破となった。

北上「……あちゃー、これはやっちゃったかな?」

更に一巡、戦艦の砲撃が北上を狙って撃ち出された。どうしようもならず、覚悟を決めて瞼を閉じる。そして、二回ほど、大きく水を叩く音が聞こえた。

北上「……?」

自分に一切の衝撃も無いのかが気になり、瞼を開くと目の前には、刀を抜いていた木曾が立っていた。

木曾「……」

額には弾丸が掠れた痕があり、眼帯は切れていた。隻眼がこちらを覗く。

木曾「じっとしていてくれ。俺が北上姉を曳航する」

北上「木曾も不味いんじゃないの?」

木曾「……いいから。まともに動けるのは俺しかいないんだ」

北上を背負おうとした時、別の方角から砲撃音が聞こえてきた。

「よし、いける! 単縦陣用意、同航戦へと持ち込むよ! 艦隊、砲撃開始!」

木曾「……運が良かったな。他の艦隊が偶然ここに通ったわけだ」

北上「……みたいだね」




北上「……えー? 大井っちがあの艦隊の時に落ちたって?」

木曾「ああ、残念だが……」

北上「……いや、いいよー。大井っちと便通交換。ああいうの一度やってみたかったんだー。大井っちはどこにいるの?」

木曾「佐世保らしいな」

北上「ほーい」

そのまま部屋へと戻ってしまった。
木曾も次いで司令室へと戻っていった。





提督「遂にこの時が来たか……合同演習大会」

提督「まずリーグ戦だな。これが正当な戦いだから、正真の力が求められる。ここに力をいれなければな……編成は空2雷1戦2重1でいいか? それだと重いし空2雷1戦1重1軽1でも良さそうだな……あーでも、空2雷2戦1重1もいいな、てか最高じゃね? 固定メンバーは赤城・龍驤・北上・長門・摩耶でいいかな。戦2なら金剛、軽1・雷2なら木曾に回すのもいいかもしれない……他はもっと強いんだろうなぁ。特に横須賀には勝てる気すらない……ん?」

コンコン、とノック音が聞こえた。

提督「どうしたー? あれ、珍しいな球磨。ここに木曾はいないぞ?」

球磨「少し、話に付き合えクマ」





合同演習大会の少し前。
提督「……えー。という事で、大会の出場者を発表する。まずバトルロイヤル杯。旗艦・隼鷹。以下、利根・金剛・霧島・北上・多摩だ。」

北上「ありゃー残念」

多摩「うにゃぁ。ゆっくりさせて欲しいにゃ」

隼鷹「しゃー!! 私が旗艦になった以上、誰にもヘマさせねーぜヒャッハー!!」

提督「酒が入っているようだなつまみだせ……あー、水雷戦隊杯は駆逐艦のデータがスリーサイズ以外取れてないから……今のはジャパニーズジョークだ、忘れてくれ。まぁ、その為に性能を確認しなくてはならない。このあと体力テストが行うから駆逐艦の全員は規定の体操服に着替えるよう……え? ブルマじゃないかって? そうだが、昔の人々はその服を着てたんだぞ! 今更恥ずかしがるな昭和の申し子よ! あ、すみません木曾さん。もうドラム缶漂流は勘弁……ぴゃあぁぁ!!」

木曾「提督、お前も酔いが回っているようだな、海で冷ました方がいいんじゃないか?」

しばらくして、木曾のみが戻って来て、代わりに木曾が読み上げる事となった。

木曾「ああ、さっきの通り、水雷戦隊杯の方は駆逐艦の性能を見てからにするため発表は保留だ。最後にリーグ杯の発表だ。正規空母、赤城・軽空母、龍驤・戦艦、長門・軽巡洋艦、川内・球磨。そして……」



木曾「旗艦であり重雷装巡洋艦の木曾だ。宜しく頼んだぞ」

Re: 【艦これ】駄提督と木曾の日常【日常系】 ( No.8 )
日時: 2016/09/11 22:47
名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)

メンバーの発表から数日後、今日は水雷戦隊を決めるべく駆逐艦一同は港に集合していた。

天龍「つーわけで俺の出番だ。今までずっと駆逐の野郎共を見てたんだ。選抜は任せろ」

龍田「ならいっその事今決めちゃえばいいんじゃないかしら」

天龍「チャンスは誰にでもやった方が良いだろ? おいお前ら、今回の大会に出たいだろ!?」

「「オー!!」」

一人を除いて、駆逐艦は元気に返事をした。

響「……」

天龍「さて、まずは砲撃精度の検査だ! いいか、三発までに標的を撃て! 狙い方は俺様の講座をよく思い出してやるんだ! て、おい! 一斉に海に入るな! 順番にやれ!」

慌ただしい中、天龍の前にすっと、響が現れた。

天龍「うぉ!? 何だ新人!」

響「……今回の事だけど、参加するのは遠慮しておくよ」

天龍「あん? まぁ、新人じゃいきなり大会は重すぎるかもな。しゃーねえ、見学でもしてろ」

響「Извините」

天龍の指示に従い、近くにある倉庫の壁際に座る。それを第六駆逐隊組が遠目から見ていた。

電「あの子……最近この鎮守府に入ったばかりの響ちゃんなのです!」

雷「え!? 響って……私達と同じ所属の第六駆逐隊の子じゃない!?」

暁「な、なんだか静かそうな子ね……でも私ほどレディではなさそうね!」

雷「なに張り合ってるのよ。レディは男性にお世話が出来ないとなれないわよ! つまり私がレディって事ね!」

電「そもそもレディは張り合わないのです……そう言えば今日、木曾さんから大きい寮が届くって聞かれたのです」

雷「え!? 司令官はそんなにお金もってないはずよ!? 何で私に言ってくれなかったの!」

電「いえ、これは木曾さんからのプレゼントだって……」

「なにダラダラ話してんのよ」

3人の話を苛立たしげに止める。暁がムッとした顔で先程の声の主に返す。

暁「何よ、別に良いじゃない。まだ順番回ってこないんだもんっ」

声の主は、朝潮型の霞であった。鬼の形相で彼女達を睨んでいた。

霞「あんたらみたいなのがいるから、ここの指揮官がああなっちゃうのよ。やる気ないなら居ても迷惑だからどっか行ってくれない? あの新人のように」

雷「あんたさぁ……その言い方どうにか出来ないの? こっちから言わせてもらうけどね、そのキツい態度が士気を下げたり司令官が私に頼るようになっちゃうのよ? 私は大歓迎だけど」

暁「せめて本音ぐらい隠しなさいよね」

雷の言葉を馬鹿にするようにフッと鋭い息を吐くと、冷めた目で言葉を返した。

霞「……戦艦もそうだけど、本当馬鹿ばっかりね。その甘えが命取りになることも知らずに」

電「あ、霞ちゃん……」

霞「私の名を気安く呼ばないで」

電「……!」

霞「……それじゃあ、精々頑張りなさいな」

最後にそれだけを言うと再び群衆の中へと集まった。

電「……霞ちゃん」





天龍「おーい、龍田! 砲撃検査は終了だ! 的を回収して来い!」

龍田「私も砲撃の検査したいから天龍ちゃん的になってくれない?」

天龍「ふざけてねえでさっさと来い!」





一方、木曾はーーーー。



木曾「……おい、何してるんだ多摩姉」

多摩「ひ、昼寝にゃ。そう、ただの昼寝にゃ!」

木曾「……そうか。戦車の中で、か?」

寮を作りに妖精さんと丁度良い土地を探していたところに偶然戦車があり、偶然その中に多摩がいた。

多摩「す、すまんにゃ。もう浮気なんてしないから一緒に寝させてにゃ、一生のお願いにゃ」

木曾「戦車で寝てていいから何で鎮守府の近くにこんなもんがあるか説明してくれ」

多摩「ニャアアァァぁぁ!!」

懇願も虚しく、簡単にあしらわれると、仰向けになって暴れ始めた。

多摩「やだにゃやだにゃ! 木曾の愛を感じられ無いなんて死ぬのも同然にゃあぁ!」

木曾「心にもねぇ事を……いいからこれどかすの手伝ってくれ。大変なんだよ動かすの」

多摩「にゃー……でも握力5500tあるし持ち運ぶより握り潰した方が早そうにゃ」

木曾「嘘ぶいてんじゃねーよ!」











ーーーーセンチュリオン内部。

金剛「ちょ……ドウスルネ? あれ処分されたらテンリューキレるかもかもしれないヨ?」

霧島「金剛お姉様、少々お待ちを……マイクチェック、マイクチェック……こちらセンチュリオン。先程61式戦車が木曾さんによって鹵獲されました……彼女は鎮守府に向かっています。至急応援宜しくお願いします」

榛名「えっと……これ大丈夫ですか? 下手したら死んじゃうんじゃ……」

比叡「比叡は大丈夫です! なるったけ殺さずに撃つんで!」

榛名「戦車でそんな事出来るわけ……て、比叡姉さん私の台詞取らないで下さい!」

金剛「てゆーか61式って天龍のお気に入りじゃないデスか。もし無くしたら私達も亡くなりかねないデース。仕方ないネ、キソには悪いけど、ここで沈んでもらうヨ! 照準狙って……バーニングファイア!」

センチュリオンは木曾へと車体を向ける。そして比叡が照準を定め、引き金に指をかけるーーーー。


カアァン!!


金剛「……!?」

木曾「……!! な、何だ!?」

一瞬であった。引き金を引いたタイミングに丁度砲口がブレ、弾丸の着地点を大きく外してしまったのだ。

金剛「シット! 邪魔が入ったネ! 榛名・比叡、反逆者を叩き潰シテ!」

榛名「了解です!」

エンジンを再度掛けると車体を回して敵の戦車を確認する。それと同時に、霧島へ通信が入った。

『いや、ごめんねー』

相手の戦車はティーガーll、ほぼ最強とも言われる戦車がセンチュリオンと対峙していた。



北上『スーパー北上様は、一度借りた恩を返さないほどぶれー者ではないんで』

金剛「……ティーガー……ツー!」



その後皆は木曾に怒られて戦車は倉庫にしまう事となりました。そしてそこに寮が建ちましたとさ。めでたしめでたし。


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