二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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小さな書庫の騒動2
日時: 2016/07/03 11:40
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: zSZyy9Vi)

どうも、八雲です。

この『小さな書庫の騒動』を2作目へと移転いたしました。
これより増やしていきますので、どうぞ宜しくお願いします。




目次

QUEST8 >>1-4 後編 >>11-14

久々のだっちゃんねる >>19-20


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: 小さな書庫の騒動2 ( No.26 )
日時: 2016/11/18 23:37
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: W16flDsP)


ポケモンセンター


ジョーイ「お待たせしました!ソーナンスはすっかり元気になりましたよ!」

ソーナンス(>W<)ゝソーナンス!

サトシ「ありがとうございました」

イエロー「本当に原因不明の病を治しちゃった;」

コジロウ「で、次のチェックポイントはどこだ?」

カルム「えーっと……ああ。次で最後のようだな「カルム、そっちは順当のようだな」ん?」

次のチェックポイントを探そうとした時、30代半ば近い男性が彼にたずねてきた。だが、顔を彼に向けた途端にカルムの顔が青くなり、近くでふざけていたゲッコウガも硬直する。

カルム「お、おやっさああああああん?!!?!?」

ゲッコウガ(カ)「ゲコォォォォォォ!?」

次の瞬間、硬直した2人が弾き飛ばされるように飛び退いて後ろのガラスに直撃。ガラスは防弾性宜しく分厚かったのか、傷一つ無い。

カルム「なんで、おやっさんらが、こんな所に……!?」

?「おいおいなんだその言い草は?」

ウィディオ「そうだよ。ザルクさんが来てくれたって言うのに」

サトシ「カルム、知ってるのか?」

カルム「知ってるも何も、この人はザルクさん。俺の所属してるクエスターの筆頭だよ!!!って、待てよ。おやっさんがいるって事は……」

?「あたしもいるよ♪」

カルム「やっぱりもレイラいたか;」

レイラ「何よその反応!」

イエロー「誰ですか?」

レイラ「ああ、あたしはレイラ。ザルクはあたしのお父さんよ」

ひょっこり顔を出したのはツインテールの少女だった。改めて自己紹介をしつつ、一行から離れたカルムがザルクに尋ねる。

カルム「で、何故にこんな所に?」

ザルク「例の奴らがこの地方に来てるとの情報を得てな」

カルム「こっちはうっかり出しちまったポケモンをひっそり元の場所に返さなきゃいけないのに大した人だな;」

ザルク「いいや。お前——得にサトシ君には無関係とは言い切れん」

カルム「は?」

ザルク「ボタンという元フレア団の学者がネオフレア団を結成し、今ここにいるようだ」

カルム「マジで?」

ザルクの言葉に思わず我が耳を疑うカルム。だがザルクは首を縦に振る。

ザルク「もう近くにいるかもしれん。お前も遭遇したら用心しろよ」

ザルクからの警告をカルムは留意し、次のチェックポイントへ向かおうとした。

ピカチュウ「ピカ!」

サトシ「どうしたピカチュ——うわっ!?」

次の瞬間、突然光線が襲い掛かる。幸いピカチュウが事前に知らせてくれたので直撃は免れた。
何事かと思いきや次々とあちこちで爆発が起きる。何が起きてるか解らないが何者かの襲撃である事は確かだ。どこからか攻撃が着てるのか探しているうち、あるビルの屋上から光が差し込む。

カルム「そこか!ゲッコウガ、水手裏剣!」

すかさずカルムのゲッコウガが水の手裏剣を光の出所に放つ。だが光線を発射した者はそれを避けたらしく、一行の前に着地する。

サトシ「お前がボタンか!一体なんでここに来た!」

そこに現れたのは、白衣を着た赤髪の科学者だった。彼だけでなく、十数人もの下っ端も現れる。恐らく彼がボタンと言う人物なのだろう。

ボタン「お前はあの時の!——ふん。今度は邪魔はさせんぞ。我々ネオフレア団は手始めにここのポケモンを捕らえて復活の足がかりとするのだ!クセロシキの奴はそう言いながらもガキの戯言にまんまと乗せられて……!」

サトシ「ガキの戯言だと!?シトロンの言葉をバカにするな!」

ムサシ「フレア団なんか復活させられてたまるもんですか!」

カルム「お前らが10回復活するなら、こっちは100回ぶっ潰すまでだ!」

ウィディオ「貴方達の起した事件は僕らも知ってます。貴方達を今見逃したら、多くのポケモンや人々が悲しむのは阻止してみせる!」

ロケット団、そしてカルムとウィディオもネオフレア団を名乗るボタンに敵意を表す。だが、落ち着きを取り戻したボタンはある提案を示す。

ボタン「良いだろう。改めてお前達にチャンスを与えてやる」

サトシ「チャンス?」

ボタン「私のヨワシを倒せたら引いてあげよう。あ、因みにヨワシの姿はこれだ」

ボールを海に投げ込み、ヨワシを繰り出してくる。出てきたのは見るからに貧弱そうな小魚のポケモンだった。見た目で完全に迫力負けしている。

ムサシ「なーによそんなの!全員どころか、あたしのパンプジンだけ十分よ!パンプジン!」

コジロウ「マーイーカお前もだ!」

ニャース「ニャーもやってやるニャー!」

カルム「バカ!あいつの提案に乗るんじゃねぇ!」

ボタンの提案にロケット団を筆頭に次々と喰いつく。あのポケモンで一対多をするというのは無茶なのでは……?
とか言ってる間にロケット団に続いてトレーナー達もポケモンを繰り出してくる。

ふなのり「いっけー!ランターン!」

海パン野朗「ゴルダック続け!」

釣り人「ギャラドス、お前の力を見せてやれ!」

ビキニのお姉さん「ミロカロス、やっちゃって!」

一方乗せられた4人は一斉にヨワシに攻撃を行う。だが、ボタンは強そうな4人のポケモンを前に余裕を崩さない。

ボタン「ヨワシ、みずのはどう!」

でっかい魚(°益°)←みずのはどう用意

6人「え?」

まさかの怪魚の登場に放たれた巨大なみずのはどうを避ける事ができず、直撃と同時に戦闘不能にされてしまった。

ムサシ「なんじゃありゃー!?さっきの写真と全然違うじゃない!騙したの!?」

カルム「ありゃ魚群の姿だ!ヨワシは単独で行動するのは滅多にないんだぞ!!とにかく、サトシは俺とイエローと一緒に会場に行くぞ!そっちにいる可能性も高い!」

ザルク「ザコの相手はワシら任せろ!」

すかさず二手に別れようとカルムがゲッコウガを使いヨワシを挑発。ヨワシだけでも何とかしようとする。だが、冷凍ビームがゲッコウガとカルムを分断させるように氷の壁を作ってしまった。

カルム「ちぃっ……!仕方ない、ゲッコウガ、アリアドス、そっちは頼んだぞ!」

ボタン「奴ら、装置を潰す気か!ヨワシ達は奴らを追え!ついでに……!」

更にボタンはボールを三つ投げ、ポケモンを繰り出してきた。

ボタン「ルクシオ、ニョロボン、ナゲツケサル!ヨワシのサポートに回れ!それに、ルクシオはそろそろ……」

カルム「お前ら、なるべく被害の少ない所で迎え撃て!」

サトシ「ルチャブル、オンバーン!お前たちも協力してくれ!」

互いのトレーナーの指示を承諾したポケモン達は別の場所へと走っていった。



参加の中、まさかのフレア団残党との戦闘。果たして……!?

Re: 小さな書庫の騒動2 ( No.27 )
日時: 2016/11/18 23:47
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: W16flDsP)




ポケボイスON


林の中に逃げ込んだカルムのポケモン達。後ろからはヨワシと数匹のポケモンが迫ってくる。

サンダース「本当にしつこいな!ストーカーか何かか!?って、言ってる場合じゃない!エレキネット」

すかさず電気を纏った糸を放ち、ヨワシに攻撃を仕掛ける。だが、相手は訓練されていたのか魚群の姿から個体の姿で散り散りになりエレキネットを回避する。彼らを追っていたサトシのポケモンのオンバーンがばくおんぱを放つも、同じ様に回避される。

ゲッコウガ(カ)「ほれほれどうしやした?全然あっしらに当たっていやせんぜ!」

ヨワシ「はっ!言ってろ!みずのはどう!」

何を思ったのか、ヨワシがみずのはどうを連続で放つだが、それは全てゲッコウガに当たらない。いや、宛てるつもりが無いようにわざと外している様にも見える。

ゲッコウガ(カ)「どこに当てていやがるんでごぜぇます!」

ヨワシ「言ってろ言ってろ。ほらこっちだ!」

ゲッコウガ(カ)「だからどこ狙って——ん!?」

あらぬ方向への攻撃の先を見ていたゲッコウガ(カ)がある物を見つけてとっさにそこに割り込むように転がり込み、攻撃をつじぎりで防いだ。

ルチャブル「アイツ、何故攻撃を防いだ!?」

オンバーン「——!兄貴、アレだ!」

ゲッコウガ(カ)の後ろを見ると、ピカチュウのようなポケモン達が小さく蹲っているのが見えた。恐らくあのポケモン達を守る為に避けなかったのだろう。相手はその間にも攻撃を続け、ゲッコウガも攻撃を防ぎ続ける。
だが、次の瞬間彼の頭上から雷が直撃した。

アリアドス「な、なんだ!?」

レントラー「グルアアアァァァ!!!」

レントラーが身体に電気を纏いながらこちらに向かってきていた。恐らくさっきのルクシオが進化したのだろう。向かっている途中で進化し、上空からかみなりを浴びせたのだ。

アリアドス「この……!サイコキネシス!」

レントラー「んなもんが効くかぁ!」

ルチャブル「よりにもよってレントラーが相手とは……!」

ニョロボン「よそ見してる場合か!れいとうパンチ!」

ルチャブル「うおっ!」

オンバーン「だったら俺が——どわぁ!?」

ナゲツケサル「むぅん!(黒い鉄球を投げつける」

サイコキネシスすら容易くねじ伏せてしまったレントラー相手にルチャブルとオンバーンが手助けに入ろうとするも、ボタンのポケモンがそうはさせない。このままではレントラーの攻撃に滅多打ちにされてしまう……その時だった。

レントラー「これで終わりだ!ワイルド——」


ドゴォ!


レントラー「ぼばべぇ!?」

追い討ちに雷を放とうとした時、レントラーが何者かに攻撃されて攻撃がキャンセルされる。どうやらゲッコウガ達の味方のらしいが、当人には心当たりが無い。

レントラー「な、なんだこのガキ!怪我しないうちにとっとと失せろ!」

ゲッコウガ(カ)「その御人の言うとおりだ。怪我しないうちにとっとと——」

?「何?ウチの事忘れたの?」

ポケモンがそう言った次の瞬間、レントラーとヨワシの身体が浮遊する。

ヨワシ「な、なんなんだこれは!?」

レントラー「これはサイコキネシス!?バカな、こんなのエスパータイプでなけりゃ不可能……!」

?「せーのっ、ほいっ!」

まるでボールを放り投げるかのように魚群のヨワシとレントラーを放り投げてしまった。その後、ルチャブルとオンバーンが戦っていたナゲツケサルとニョロボンも同じ運命を辿ることになったのは、言うまでも無い。



このポケモンの正体は今に解ります。

Re: 小さな書庫の騒動2 ( No.28 )
日時: 2016/11/18 23:57
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: W16flDsP)



スタート地点の会場。

カルム「んで、例の装置ってのはどこだ?」

サトシ「結構でかかったからな。探せば見つかるかもしれない!」

イエロー「えっと……ありました!」

よく見るとボタンが例の装置に向かっている。あれを起動させてしまったら甚大な被害がアローラに出てしまう……!

サトシ「ピカチュウ、絶対に止めるんだ!10万ボルト!!」

イエロー「ちゅうも10万ボルトだ!」

カルム「サンダース、ミサイルばり!」

ボタン「キルガルド!キングシールド!」

すかさず繰り出したボタンのキルガルドがシールドフォルムになって攻撃を防ぐ。その間にボタンは装置に辿り着き、起動させる準備を整えてしまった……!

ボタン「よし……あとはこれを押せば……!」

サトシ「やめろおおおぉぉぉ!!」

ボタンが装置を起動させてしまった……!










ボタン「……あれ?」

イエロー「……?」

サトシ「なんだ?」

ボタン「あれ?どうした?何で動かないんだ?今朝運び出した時にちゃんとメンテした時は異常なかったのに……」

何度も起動を試みるも、装置はうんともすんとも言わない。疑問符を浮かべたボタンがガラスケースの方を振り返り、驚愕した。

ボタン「ななななな、なんじゃこりゃああああああ!?!?」

なんと、装置のガラスケース部分が見事なまでに潰されていたー!しかも、よく見たらご丁寧に機械部分が丸焦げであり、例えガラスケースを修復しても、もう装置は動く事は無い。
怒りを周囲に飛ばすボタンが、森の方に小さな電気ネズミのようなポケモンを見つける。よく見たらライチュウにそっくりであり、首にスカーフが巻かれているが……?

ボタン「アイツが装置をぶっ壊した奴だな!スカタンク、メタグロス!ふいうちとコメットパンチでアイツをブッ飛ばせ!キルガルドもせいなるつるぎでぶっ倒してやれ!」

怒りを滾らせたボタンがスカタンクとメタグロスを繰り出し、キルガルドも2体と共に電気ネズミポケモンを倒そうと襲い掛かる。相手は3体とも強そうだが、電気ネズミポケモンは動こうともしない。

ククイ博士「……あのポケモン、まさか……」

サトシ「冷静に分析してる場合じゃないでしょ!早く助けないとあのポケモンが捕まっちゃう!」

サトシが助太刀に入ろうとピカチュウに指示を出そうとするが、それより早くメタグロスのコメットパンチが決まった——かに見えた。

メタグロス「!?」

なんと、コメットパンチの軌道が反れてしまったのだ!そしてそのままメタグロスはUターンし、後ろにいたボタンと装置をつぶしてしまった。
残るスカタンクの攻撃を避けるとサイコキネシスでスカタンクを浮かばせ、同時に聖なる剣を発動中のキルガルドを引っ張るかのように念力を発動させる。これから起こる事を察したキルガルドとスカタンクは顔を青ざめ、サイコキネシスから逃れようと必死に抵抗する。だが抵抗空しくサイコキネシスは強くなり、そして……。



※このシーンは余りにも酷くお見せできないと判断しました。真にご勝手ですが、オドリドリ(ふらふらスタイル)達のウェルカムダンスをお楽しみください。



イエロー「やったー!でも何でサイコキネシスを?それにあのポケモンは?」

ククイ博士「あれはこの地方でしか見られないリージョンフォームのライチュウだ。でも何でここにいるんだ?」

ククイ博士の疑問にリーリエも「そうなんですよね」と同意する。どうやら生活圏を離れてまで助けに来たキュウコンに疑問を持っているようだ。だが、御殿の主とカルムにはそのポケモンに見覚えがあった。つかちょっと待て。今の酷いシーンは全員スルーか。

御殿の主「ひょっとして……カルム君、この子じゃないのか?」

カルム「ああ。どういう経緯かは知らないけど、あのピカチュウに違いない」

あのポケモンはどうやらカルムの言っていた捕らえられていたポケモンらしい。なんで解るのかとサトシが尋ねると、証拠にキュウコンの首を指す。首には黄色いスカーフが巻いてある。目印と言っていたのはそれのことかもしれない。
久しく会うポケモンに懐かしさを感じてライチュウに近付く。

カルム「久しぶりだな。お前元気にしてたか?」

ライチュウ「らいらい」

カルム「ん?——のわぁぁぁあ!?!?」

サトシ「か、カルム!?大丈夫か!?」

カルム「んな暇があったらとっとと助けろぉぉおぉぉおぉぉおぉぉおぉぉおぉぉお!!!(振り回されてる」

急にサイコキネシスが発動し、ヨーヨー宜しく振り回す。振り回しているうちに未使用のモンスターボールが零れ落ちた。

ライチュウ「らい。らいちゅう」

イエロー「あ、ちょっと!?」

イエローの制止も聞かずにライチュウはボールを起動させ、そのままボールの中に入り、ゲットされてしまった。思わぬゲットに一同唖然。同時に念力もきれ、カルムも地面に落ちる。

イエロー「げ、ゲットされちゃった?」

カルム「ど、どうすんだよ?これ……?」

ククイ博士「とりあえず君のものにしたら?」

今更逃がす訳にも行かないだろうという事で、手持ちに加えたカルムだった。
そして大会の結果は……。







ククイ博士「優勝はカルムチーム!」

あの騒動の後、チェックポイントをすぐに巡り渡ったカルム達が優勝した。商品としてボール型オブジェ(と勘違いしているマギアナ)を受け取る。そして閉会のドサクサに紛れ、ククイ博士の研究所に優勝商品と勘違いしたマギアナを元の場所に置いて立ち去り、クエスト完了。船の時間も近かったのでそのまま帰っていったのは言うまでも無い。



次はオマケ。

Re: 小さな書庫の騒動2 ( No.29 )
日時: 2016/11/19 00:01
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: W16flDsP)



おまけ①



ククイ博士「本当にありがとう。お陰で無事に持ち主に帰せそうだ」

カルム「こちらこそ。まさかライチュウが仲間になるのは思ってなかったけど。あ、報酬は優勝商品で結構です。下手すると大騒ぎになるみたいだし」

出港前、港に集まっていた一行。マギアナを何とか正攻法で取り返してくれた事に感謝するククイ博士。ともあれクエストは完了であり、あとは船に乗って本部に帰るだけである。
そんな時、傍にいたりーリエがサトシを見て気付いた。

リーリエ「あら?あなた確かサトシさんじゃないですか?」

サトシ「え?俺の事?知ってるの?」

ザルク「あぁ、カロスリーグで準優勝したと聞いていたが、君だったのか!」

リーリエに続きザルクも思い出したように言う。確かにあれは凄まじい激闘であり、カロスリーグ史上最高とも謳われるほどの名勝負だったとザルクも言う。だが、リーリエはそのことに関して首を横に振る。

リーリエ「あ、いえ。そこじゃないんです」

サトシ「え?」


BGM:超絶☆ダイナミック


リーリエ「カントーを襲撃したウツギを身を挺してダイゴの魔眼光殺砲で倒されたという……!」

サトシ「ちょっとおおおおおおおおおお!!それドラゴンボールぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

おい、お嬢様何言ってんだ。明らかに噂っつーか作品を間違えてるだろ。確かにお○ス○でサイヤ人ならぬマサラ人なんて呼ばれてたけど。そこまで噂されてたのか。

ククイ博士「けど死んでからの方が凄かったね。100万キロのアローラナッシーの道を進み、シンオウ神ナナカマドの元で修行し、仲間が集めた7つのマスターボールで呼び出したレックウザにより復活し、地球を襲撃してきたマリオとシゲルを倒したと言う……」

イエロー「だからそれドラゴンボールですってば!一体何とごちゃ混ぜにしてるんです!?あと、各世代のポケモン博士が多いし、何気にマリオブラザーズ含めてますよね!?あとシゲルさんがベジータポジ!?」

レイラ「そ、そう言えば聞いた事があるわ……!ホウエンでアオーギリに仲間を殺された怒りで伝説の超マサラ人に進化したって……それと、未来から来たマサトと共にセルイージを倒し、あの世の天下一武道会でレッドと、運営委員が中止せざるを得ない程の激戦を繰り広げたって……!」

ウィディオ「それに、オーキド博士と共に未来の世界を破壊したサトシブラックともう一人、フラダリが現代でプラターヌの暗殺を企てた所をオーキドとアランに止められ、オーキドに存在を破壊されたって聞いた……!」

サトシ「おめぇら一体何の噂を耳にしたんだあああああ!!大体おはスタでマサラ人呼ばわりされたのは事実だけど!?それにレッドがパイクーハンポジでオーキド博士がビルスポジかよ!!?」

カルム「いい加減戻ってこいって言ってんだろうおめェらああああああああ!!!(サンダースにチャージビーム指示」

サンダース(#####≫≫°≫益°≫)≫≫ジャゴン←チャージビーム×6用意。


※その後、サンダースのチャージビームで吹っ飛ばされてこんらん(違)が治りました。




おまけ2


船の上にて。
ザルクとレイラの親子を含めた9人は船のレストランで注文したマサラダやスイーツに舌鼓を打っていた。

カルム「あれ?ポケモン達は?」

イエロー「ポケモン広場って所にいますよ。何でも、ポケモン達の遊べる場所らしいです」

カルム「なるほど。あ、俺のも残しとけよ」

カルムもすぐに食卓に加わり、食事に入る。だが、誰かがいないことにすぐに気付く。

カルム「おい?ムサシとニャースは?」

ザルク「トイレだそうだ。すぐに戻ってくるっていってたぞ」

サトシ「……ちょっと待て。まさか——」

コジロウ「大丈夫だって。すぐに戻ってくるよ」

残っていたロケット団のコジロウがやけに淡白な態度で食事を続けている。そんな彼に小声でサトシが急かす。

サトシ「良いのかよ?あいつ等お前の目を盗んでポケモンを盗みに行くぞ?」

コジロウ「今からウィディオの話をしたら驚くぞ?ウィディオ、あの話をしてもいいか?」

ウィディオ「ああ。あの話だね。実は僕、小さい頃に誘拐されかけたことがあったんだ……」

コジロウ「家の関係で狙われる事が多かったんだよな。だから親父さんが結成した『ポケモンSP部隊』ってのが護ってるんだよ」

イエロー「ポケモンSP部隊?」

コジロウ「ウィディオの親父さんが捕まえたポケモンで構成されたSP部隊さ。確かあの時は……」


〜回想〜

コジロウ「どどどどうしよう!ガーちゃん、早くウィディオ君のお父さん達に知らせて!」

ガーちゃん「がぅっ!」

ウィディオ「どうしたの?」

コジロウ「どうもこうもウィディオ君が攫われて——あれ?」

気付いたら既に攫われたはずのウィディオがいた。確か彼は攫われたのでは?

コジロウ「じゃあ、あの車に乗っているのは……?」

一体誰なんだと車の向かった方角を見ていたら……。







チュドゴーーーーン!!!

コジロウ&ガーちゃん( °Д°)



〜回想終了〜


コジロウ「テレポートでウィディオを取り返した後、ネンドールが大爆発をしたんだ」

イエロー「……生きてるの、それ?」

コジロウ「全治2年の大怪我だが生きているようだ」

サトシ「なんか別の意味で不安なんだけど;」

その後、ムサシとニャースが雑巾宜しくねじれた状態で発見された。一応生きています、はい。


Re: 小さな書庫の騒動2 ( No.30 )
日時: 2016/11/19 00:04
名前: 八雲(元BFD) ◆FvibAYZ8Tw (ID: W16flDsP)


おまけ3


いきなりだが現在船の上で行われているサニーカップトーナメント。その大会に参加していたカルムは、順当に勝ち進んで決勝まで昇っていった。だが、観客席のサトシとレイラは知らずに不参加となってしまい、不服そうであった。

サトシ「ずるいぞカルムばっかりー!」

レイラ「そうだそうだー!あたしらも知ってたら参加してたのにー!」

カルム「悪いねー。こっちはライチュウの調子を見ておこうと思ってな。ライチュウ頼むぞ!ゲッコウガ、援護よろしく!」

トレーナー「頼んだぞ、ダグドリオ!ダダリン!」

相手のトレーナーが繰り出したのは樹木のポケモンとさらさらヘアーのダグドリオだった。

イエロー「……カツラ?」

コジロウ「それにしては風に靡くほどさらさらだな;」

ムサシ「おのれぇ……!あたしですらあんなさらさらになってないのにぃ……!!(ギリィ」

ウィディオ「怒りの矛先そこ?というか、身体はねじれたままなの?」

ニャース「おミャーのネンドールの念力でこうなったままだニャ」

話が反れてしまっているが、改めて試合か開始した!

トレーナー「ダグドリオ、連続でアイアンヘッド!ダダリンはライチュウにジャイロボール!」

カルム「ゲッコウガ、つじぎりで迎え撃て!ライチュウはエレキボール!」

穴を掘り進み、3つの頭を生かしたダグドリオの頭突きをゲッコウガのつじぎりが全て受け止める。
ライチュウもエレキボールを放つが、簡単に弾かれて攻撃を受けてしまう。暫く一進一退の攻防が続いたが、頃合を見たトレーナーが指示を出す。

トレーナー「ダグドリオ、ゲッコウガの周りに岩なだれ!」

すかさずゲッコウガを閉じ込めるように岩を周囲に落す。

カルム「ゲッコウガ、ジャンプで飛び越えろ!」

この程度の高さならゲッコウガにとっては無いのと同じ。すぐに飛び越えようとした——。だが、まるで身体が重くなったように、思うように跳べない。

カルム「どうした?やけに遅いぞ?」

サトシ「いつもなら軽く飛び越えてるはずなのに……?まさか!」

トレーナー「気付いたか。ダグドリオの特性はカーリーヘアー。攻撃を受けた時、触れた相手の素早さを下げる能力だ!まずは厄介なゲッコウガのスピードを落として、次にダダリンのはがねつかいの特性で一気に叩く!ダグドリオ、すなじごくでゲッコウガの動きを封じろ!ダダリンはそこにラスターカノン!」

普通なら余裕で避けられるが、カーリーヘアの特性で素早さを下げられてしまい、まともに喰らってしまう。ラスターカノンも相性的には効果は薄いが、はがねつかいの効果は鋼タイプの威力を上げる能力を持っている。タイプ一致も合わせてほぼ等倍の威力の一撃がゲッコウガを直撃。攻撃を受けたゲッコウガは跡形も無く消えてしまった。

ライチュウ「らい?ら、らいらいらいらいらい!」

ニャース「アイツ、ゲッコウガがやられてパニックになってるニャ!」

トレーナー「よっし!2人とも、ライチュウに集中攻撃だ!」

ゲッコウガがやられてパニックに陥ったライチュウを見て、好機と見たトレーナーが集中攻撃を仕掛ける。だがライチュウも持ち前の浮遊能力で攻撃を避け続けるが、パニックに陥っている為か、攻撃指示を出してもいう事を聞かずに回避するのが精一杯だ。

トレーナー「くっそ、浮いてる分攻撃が通りづらいな……!」

ライチュウ「らい……らい……」

回避のし過ぎとパニックにより、体力が著しく削られていく。その証拠にいつもより地面スレスレを浮遊している。このまま長引かせていたら倒れるのも時間の問題……!

カルム「——うろたえんな!」

ライチュウ「!?」

相手が攻撃を仕掛けようとした所、カルムの一括にポケモン達も驚いてカルムを見る。
しかし彼は構わずライチュウに強い口調で話しかける。

カルム「ライチュウ、お前ひょっとして、『自分が常に有意に立っている状態でのバトル』をしてきたんじゃないのか?」

ライチュウ「らい……(頷く」

カルム「ったく、そんな天狗になってたからこういう状況には慣れてないんだろ?だがな、バトルに逆境のひとつやふたつは付き物だ。仲間一人やられたくらいで一々うろたえてたら身体が持たないっての。それに、俺のゲッコウガがあの程度でやられるほど間抜けじゃねぇんだよ!ゲッコウガ、ダグドリオに水手裏剣!」

岩石の包囲網の唯一の脱出口から突如飛び出したゲッコウガ。次の瞬間に水の手裏剣をダグドリオに向けて放つ。

トレーナー「なんだぁっ!?——くっ、ダダリン、ソーラービーム!」

一瞬遅れたが、ダダリンが極太ビームを放つ。一瞬のチャージの差で水手裏剣は相殺できずにダグドリオに直撃。残されたダダリンはビームの軌道を無理矢理変えてゲッコウガに直撃させた。

審判「ダグドリオ、ゲッコウガ、共に戦闘不能!」

トレーナー「ダグドリオ、戻れ。——けど、直撃したはずなのになんで無事だったんだ?」

カルム「ゲッコウガ、後は休んでな。——何簡単だ。俺のゲッコウガは身代わりを覚えている。多分脱出する前に身代わりを付くって外に出したんだろうぜ」

となると、跡形も無く消えてしまったのも納得がいく。身代わりはゲッコウガも気に入っている技である。ただの防御だけに終わらず、作った分身はエスパーポケモンの念力で操作も出来る上に、身代わりが得た情報は消えても本体に転送されるのをあるトレーナーから教わり、以降使い続けている。
ゲッコウガを倒された物の、一人倒したのを見たカルムはライチュウに呼びかける。

カルム「どうだ?逆境の中でも逆転の手は必ずある。落ち着いてそれさえ見極めれば、必ず逆転できる!」

ライチュウ「……ライチュウ!」

カルムの言葉を受け入れたのか、ライチュウも力強く頷いた。とはいえライチュウの念力も残り少ない。効果抜群のエスパー技も使えるかどうか解らない。そんな時、カルムの脳裏にふと先ほどのエレキボールのシーンが浮かぶ。何故一瞬それが過ぎったのか疑問に思ったが、試しにアローラのポケモン図鑑を開く。そしてライチュウのページを見ると、確信を得た。

カルム「ライチュウ、エレキフィールド!」

すかさずライチュウが周囲に電気を帯びたフィールドを張る。これで眠り状態を回避し、電気技の威力も高まる。だが、トレーナーの方は挑発するように言葉を投げる。

トレーナー「それを使うとどうなるのか解った上であえてやってるのか?」

レイラ「どういう事?」

カルム「アローラのライチュウの特性はサーフテール。エレキフィールド内なら素早さが倍になる。けど、ジャイロボールは自分が相手より遅ければ遅いほど威力を増すんだ」

ザルク「なるほど。カルムは相手の威力を上げさせるリスクを承知の上でライチュウの素早さを上げたのか」

トレーナー「しかもダダリンは鋼タイプの威力を増加させる!ダダリン、ジャイロボールで決めてやれ!」

相手から受けたデメリットをフル利用したダダリンのジャイロボールが迫る。だがライチュウはエスパー技で軌道を逸らさせたり、受け止めたりしようとしない。というか、もうそうするほどの体力が残っているかさえ解らない。これを喰らえばたとえ体力が満タンに近い状態でも、タダではすまない……!

カルム「真下に向けてエレキボール!爆風に乗るんだ!」

指示の直後にライチュウがエレキボールを地面に放つ。途端に爆発が巻き起こり、上空に飛ばされるライチュウ。同時にダダリンも爆煙の中に突っ込むが、ダメージは無い。

カルム「ダダリンに向けて最大パワーのエレキボール!!!」

上空に飛ばされた直後に放たれたエレキボールは、速度だけでもサトシのピカチュウが放つエレキボールの比ではない。当然避ける事もできずに直撃。ダダリンを一撃でK.Oしてしまった事が、その威力を物語っていた。

審判「ダダリン、戦闘不能!よって勝者、ポケモンクエスターカルム!」

カルム「よっしゃああああー!!」

決着と同時にライチュウがふらふらと着地する。熱戦に疲れたのか、へたりと座り込んでしまった。

カルム「ナイスファイト、ライチュウ」

ライチュウが力無いハイタッチを交わした途端、何かの匂いを嗅ぎ付けたライチュウがどこかへ走る。何を思ったのかついて行くと、パンケーキの販売している店の前に立っていた。

ザルク「ひょっとして、欲しいんじゃないのか?」

カルム「そういやアイツ、ピカチュウの頃から食べてたっけ」

サトシ「進化に関係してるんじゃないのか?」

レイラ「何で解ったの?」

サトシ「現に俺のピカチュウとイエローのちゅうが食べないようにマスクしてる」

カルム「うわっ!入念!」


その後、港に戻ってくるまでカルム達ポケモンクエスターの話で盛り上がった。
途中、ライチュウの好物のパンケーキにサトシのピカチュウがケチャップをかけようとして、ライチュウとスプラトゥーンよろしく似非ガチマッチを繰り広げたのが7回。ムサシとニャースが目を盗んで船内のポケモンを奪おうとしてネンドールの念力で潰されたのが15回。カルムのゲッコウガが悪ふざけをして堪忍袋の緒が切れたレイラのミミロップの連続蹴りを得意そうに避ける騒ぎが34回起こったのを追記しておく。



おまけ4
カルムのライチュウの紹介です。


性別:♂
気まぐれな性格で普段は宙に浮いて尻尾の上で昼寝しているのんびり屋。
ピカチュウだった頃、ポケモンハンターの罠に掛かっていた所をカルムに助けられ、その恩を返すために自らカルムのポケモンになった。
エレキフィールドを覚えている所からすると、卵から孵った技を今まで残していたらしい。バトルスタイルは浮遊し続けている所を利用し空中から攻撃するスタイル。ただし、相手の直接攻撃をサイコキネシスで逸らして自滅させる手を使っていたので予想外の事にはパニックになりやすい。

覚えている技:エレキフィールド エレキボール サイコキネシス チャージビーム



感想おk。


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