二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。
日時: 2016/06/22 20:43
名前: 葉月 (ID: z2eVRrJA)

どうも、初めまして!!
葉月と申します!
えー、この小説は、タイトルのまんまかな………。
『女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。』の、二次元創作です!
ストーリを似せるつもりなのですが、登場人物とかは、多分まるっきり変わりますね。
御理解宜しく御願い致します。
と、こんな堅い挨拶は止しておいて!
小説書くのは初めてなのですが、何かご指摘ありましたらよろしくお願いしますっ!

あ、あと、荒らし等の悪コメは御遠慮御願い申します。
そう言った場合は、大抵スルーさせていただきます。


【目次】

〜プロローグ編〜

第一話 夢の中の女の子 >>1-8
第二話 ちょっと不思議な委員長 >>9-
第三話 御料理大作戦?!
第四話 大和撫子な学園スター
第五話 夢の中の出口

〜分岐点編〜

第?話 オリ会!誰を誘う!?


〜宮見未来をオリ会に誘ったら編〜

第一話 委員長、大ピンチ?!
第二話 トイレハプニング
第三話 二人っきりのシャワールーム
第四話 揺らぎ始める気持ち
第五話 素直になって

──白奈凛・END──

〜白奈凛をオリ会に誘ったら編〜

第一話 御夕飯はハンバーグ
第二話 謎の西園寺家
第三話 メイドパニック
第四話 茜は小鳥
第五話 自由に鳥籠を抜け出して

──西園寺茜・END──

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Re: 女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。 ( No.2 )
日時: 2016/06/20 20:36
名前: 葉月 (ID: 8.g3rq.8)

「妖精さん、来てくれたのね!夢みたい!」
俺の疑問には御構い無しに彼女は俺を見ながら笑顔になり、無邪気にはしゃぎ出す。
「いや、俺妖精じゃないんだけど」
そう言ったつもりなんだけど、また声が出ない。
おかしいな。
俺、風でも引いたっけ?
眉を寄せ(たつもりで)悩んでいると、彼女は困った顔をする。
「あのね、妖精さん。私、粉の部屋から出たいんだ」
じゃあ出ればいいじゃん。
俺は後ろを振り替えって扉が開いていることを伝えようとする。
しかし、さっきまで開いていたはずの扉はなくなっていた。
跡形もなく、消えてしまっていた。
え?!じゃあ、俺もここから出れないじゃん!
「ねえ、妖精さん。ここから脱出するの、手伝ってくれる?」
あぁもちろんさ!
俺もここからでたいしな!
そう思ってくるりと空中で一回転する。
いや、頷いたつもりだったんだけど、何故か一回転しちゃってるし、俺。
まぁ、今ので実感したけど、どうやら今、俺は妖精になっているらしい。
そして、喋れない。
あと、指とかそういうのもなくて非常に不便だ。
変わりに、空中を飛び回れてるみたいだけど。
「じゃあ、妖精さん!脱出大作戦、スタートだよ!」
彼女はそう言って、にこりと笑った。
可愛い………。
もしも、今の俺が喋れていたら、確実に告ってただろう。
にしても、この子………。
どっかで見たことあるような………。
初対面じゃない気がする。
どっかで会ったことがあって、話したこともあって………。
かなり親しい関係だった気がする。
って、そんなの思い過ごしだよな。
俺、この子の名前も知らないし。
そんなことを思っていると、部屋の中をぐるりと見回していた彼女は、此方を向き
「私の名前は冬咲千春。宜しくね、妖精さん!」
と、微笑んで言った。
千春か………。
容姿だけじゃなくて、名前も可愛いな、この子。
そう思って思わず
「チハル」
と呟いてしまう。
が、まぁ声は出ないし良いよな。
そう思って一安心していると、彼女──冬咲千春が俺の顔を───妖精さんの顔を、覗いてくる。
「なあに?妖精さん」
不思議そうにしている。
って、え?!
声出てたの?!
声でるの?!
試しに、俺の名前は藤丸海斗(ふじまるかいと)だ。と言おうとしたが、声は出ない。
で、そこまで来て俺は気がつく。
まさか、名詞なら喋れるんじゃね?
「チハル」も、一応名詞に含まれるし。
試しに何か言ってみよう。
んー、何て言おうか………。
周りを見渡す。
白い生地の無色な綺麗に布団が掛けられているシングルベッド、鏡付きの洗面台。歯ブラシが一本と歯磨き粉が一つ刺さっている。
他には、本棚とか、目覚まし時計、女の子趣味の熊のぬいぐるみ等々。
んー………決めた!
俺は大きく肩を動かし(たつもりなんだけど………)て、一言
「ホン」
と言う。
すると彼女は本の背表紙を眺めながら
「妖精さんの知ってる本、あったの?」
と聞いてくる。
よっしゃあ!伝わったぜ!
やっぱり、名詞は伝えられるみたいだな。
じゃあ、そうだと分かったんなら、あらためて脱出開始だぜ!


*****


「ここから出るには、鍵を見付ければ良いの」
千春ちゃんはそう言う。
千春ちゃんが言うには、円盤上の鍵穴が、鎖で繋がれている扉が何処かにあるそうだ。
で、その鍵穴に、鍵をはめれば良いらしいんだけど………。
鍵は複数個あるらしい。
しかも、何処かに隠れてるとか。
面倒だな。
まあいい、千春ちゃんのためだ!
張り切った俺は、くるりと空中で一回転技を繰り広げる。
すると同時に。
視界がぐらぐらと揺らぎ始める。
なんだ、これ………。
「妖精さん、もういっちゃうの?ばいばい」
千春ちゃんは寂しげに微笑んで手を振ってくれる。
「まだ、妖精さんといたかったな………」
俺も一緒にいたかったよ、千春ちゃん。
「妖精さん。私の事、忘れないでね」
忘れるわけ無いだろ。
君みたいな可愛い子のこと。
「ばいばい」
最後にそう言った千春ちゃんの声が、段々遠くなっていく………。


*****


「カイちゃーん!起きなさぁい!」
「あと五分………」
「五分じゃないよぉ、起きないなら、お姉ちゃんが御弁当作っちゃうよぉ?」
やば!
それはダメだ!
俺は慌てて起きる。
時刻は七時三十分。
まだまだ時間には余裕がある。

Re: 女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。 ( No.3 )
日時: 2016/06/20 20:36
名前: 葉月 (ID: 8.g3rq.8)

俺は慌てて一階に降りた。
降りた先のリビングには、やはりいつものあの人がいた。
「おっはよぉ、カイちゃん!」
彼女は藤丸シエル。
俺の血の繋がらない姉貴だ。
シエルって名前からして、外人とのハーフ。
今も、目立つ金髪をポニーテールに結って、特別白い肌の上に半袖のブルーのワンピースを着て、また更にその上から花柄のエプロンを着て、蒼い瞳をキラキラさせながら俺の顔をまじまじと見つめている。
「おはよ、シエ姉」
俺は元気無さ気にそう言った。
実際、そうだしな………。
「あっれれぇ?カイちゃん、元気無いねぇ?」
シエ姉は心配そうな表情になる。
「まっさかぁ!お腹空いてるのぉ?それならそうと早く言ってよぉ!じゃあお姉ちゃん、今からオムライス作るね!カイちゃんは、椅子に座って待っててね!」
いやいや、朝からオムライスって、重いよ!
あと、シエ姉は料理するなよ………俺の寿命をこれ以上縮ませるな。
「良いよ、俺、元気だから。シエ姉は座ってなよ。オムライスは今夜の夕食にして、食パンでも食べよーぜ」
俺がそう言うと、シエ姉は不思議そうな顔をしつつも
「まぁ、朝からオムライス作るのは、お姉ちゃんもめんどくさかったからいいやぁ。お姉ちゃん、パンにはマーガリン塗ってから焼きたいなぁ!」
と言いながら席に着く。
「わーった、わーった。マーガリン、塗っとくよ」
そう言ってキッチンに行き、パンを出してトースターに入れる。
もちろん一枚だけ。
もう一枚のパンには、しっかりとマーガリンを塗る。
トースターから一枚パンが出てくる。
それから俺は、マーガリンを塗った方のパンを入れる。
「ねえねえ、カイちゃん」
席に着き、足をぶらぶらとさせながら、顎に肘を着いたシエ姉が、そんなことを言う。
「ん?どうしたんだ?」
自分用のパンを皿に入れて、シエ姉の目の前の席に座る。
「あのね、カイちゃん………今日、変な夢見なかった?特に、見覚えのある女の子が出てくる夢とか」
「なんだよ、その夢。俺の夢に女子なんて滅多に出てきませんよぉ、だ。どーせ俺は?!女子の友達なんて一人もいないんだからな!」
と、俺がそんなことを冗談っぽく言う。
しかし、シエ姉の顔は大真面目だ。
何時もよりも真剣で、何処か切な気だ。
「ねえ、カイちゃん………」
真剣なシエ姉。
「なっ、なんだよ………」
俺も思わず声が詰まる。
と、そこでシエ姉はいつもみたいに無邪気な笑顔で
「パン、焼けてるよぉ?」
と言う。
「だな」
そう言ってパンを取り、皿に入れてシエ姉の前に置く。
シエ姉はパンにかぶり付く。
無邪気に、子供みたいに。
ったく、さっきの真剣な表情はなんだったんだよ………。
大体、夢ってなんだ?
確かに、何か大事なことを忘れている気もするけどさ。
それも気のせいだろうし。
………って俺、気のせいって言いすぎじゃないか?
いや、今日言うのは初めてだっけ?
でも、何だか何回も何回も言っている気がする。
それも、昨日じゃない。
今日。
今日の事の様だ。
まぁそれこそ、気のせいだろうけど。


*****


「よっ」
「あー、海斗!」
こいつは原野大地。
熱血的なナンパ野郎で浮気性。

Re: 女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。 ( No.4 )
日時: 2016/06/21 07:02
名前: 葉月 (ID: 8.g3rq.8)

俺が登校するなり、俺の席の前で息なり嘆きだした。
「西園寺さん、彼氏出来たかもだってよぉ!俺はこの先、誰を求めて生きていけば良いんだぁ!」
「知らねぇよ」
そっか、西園寺さん、またカップル疑惑出てんのか。
大地の言う西園寺茜は、ヤバイ人だ。
成績優秀、頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群。
おまけに良家のお嬢様で、人柄も評判だ。
もうほんと、羨ましくなっちゃうくらいの完璧人間だ。
「あーあ、また嘆いてるね。毎日毎日、『西園寺さんに彼氏が出来たー!』とかなんとか」
颯爽と現れたのは、悪友その2・白城信介。
新聞部所属で、西園寺さんの情報(彼氏が出来た件)も、こいつが大地に教えたんだろう。
あ、ちなみに、大地は俺の、悪友その1だ。
「で、こんな大地のことはどーだって良いんだけどさ」
相変わらず毒舌だな、信介。
「海斗は、今度のオリ会どうすんの?」
「オリ会?もうそんな時期だっけ?」
「もう十一月だからね。そろそろ参加希望用紙出さないといけない時期だよ」
「そっか………」
信介の言う、「オリ会」ってのは、オリエンテーリング大会のことだ。
ここ、森ヶ咲高校の秋のメインイベントである。
注意事項、必ず男女のペアで参加すること。
まぁ、文化祭の中で行われることなんだけども、なんとも、その「オリ会」で優勝した男女達が付き合う確率は、ほぼ100%だって話らしい。
信介の情報でもあるから、間違いはないだろう。
で、今まで二年間の間、俺の出場経験はゼロ。
今年は高校最後のオリ会だし、誰か女子を誘ってでようかな。
まぁ、思いで作りだ。
………彼女が作りたいとか、全然、思ってないからな!
「で、海斗は誰を誘って出るの?」
「………んー、どうしようかな………」
知り合いに一緒に出てくれそうな女子はいなさそうだしな………。
「凛ちゃんのこと、誘えば?」
「凛?あいつはダメだって。五月蝿くて、ガキだし」
うん、凛と一緒に出ても疲れるだけだ。
と、そう思った俺の耳に、女子の声が入る。
「何が、私じゃダメなのよ!」
うげ………来た。
噂をすればなんとやら。
藍色の髪を低めの位置でツインテールにまとめた髪と、黒くてぱっちりと見開いた瞳。
制服をきっちり着て、低めの身長で童顔で。
そんな少女が、俺たちのところまでずかずか歩いてくる。
「で、もう一回聞くけど。何が、私じゃダメなのよ!」
「良いだろ、別に」
こいつの名前は白奈凛。
俺の幼馴染みで、二つ下の後輩。
いつも口やかましくて、わがままで、一人っ子の俺からしたら、妹みたいな感じのやつだ。

Re: 女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。 ( No.5 )
日時: 2016/06/21 20:24
名前: 葉月 (ID: nWfEVdwx)

さっき信介が、凛をオリ会に誘えだのなんだの言ってたけど、こんな喧しい奴をオリ会に誘うわけ無いだろ。
「ふぅん。とうとう海斗も、私に楯突くようになったんだねぇ」
なんだよ………。
何か企んだような顔で、白々しく見てくる凛。
「ったく、お前は一年生だろ?!さっさと自分のクラスに帰れ帰れ!」
俺は凛の背中を押して、帰った帰ったと教室から追い出す。
「なによぉ!海斗の癖に!」
頬を膨らませて、向き上がって怒る凛。
ったく、お前はいつまでもガキだな。
ほんと変わらねぇな。
そう思って、無意識の内に意味深な視線で凛のことを見つめてしまう。
「なによ、海斗………そんなに私のこと見つめて………まさか、私の事、好きになっちゃったとか?」
「そっ、そっ、そんなわけないだろ!」
いやいや、俺、めっちゃ動揺してんじゃん!
顔にも出てるよ!
「ふぅん。まぁいいや。あ、そういえば海斗、オリ会、誰かと出る予定とかあるの?」
何でそんなこと聞くんだよ。
嫌がらせか?嫌がらせだろ!
俺に、一緒に出てくれそうな女子の友達がいるわけ無いだろ。
「まぁ、ないけど………今のところはな!」
いかにもこの後誘われる予定でもあるかの様にそう言う。
実際はないんだけどな、残念なことに。
そんな俺を見て、どうせ凛のことだから、バカにした笑みでも浮かべているだろう。
そう思って凛の方を見る。
すると、凛は
「………やったぁ………じゃあ、海斗は………」
最後の方は小さく聞こえた。
やったぁ、ってなんだ?
俺の不幸がそんなに嬉しいのかよ。
酷いぞ、凛!
でも凛の表情は、そんな、俺をバカにした感じの表情じゃなかった。
本当に嬉しそうな、そんな感じの笑みを溢していた。
「どうしたんだ?」
俺が声を掛けると、あわあわと動揺し出して
「わっ!海斗、まだいたの?!」
と、息なりあたふたとした声を出す。
「今の流れで教室に帰るわけ無いだろ。普通帰んないよ」
俺はそう言う。
凛は元の調子を取り戻したのか、いつものひねくれ顔で………いや、いつもよりもっと照れた表情なのか?これは。
まぁ、それはいいけど。
で、そんな、照れたような感じの表情で、凛は言う。
「もし、海斗と一緒にオリ会出てくれる女子が居なかったら、私がオリ会、一緒に出てあげるよ。まぁ、一応ぅ?幼馴染みですからねぇ!」
どや顔だな、おい………。
ったく、時々こう言う、可愛いこと言うんだよな、こいつ。
いつもは憎たらしいことばっか言ってる癖に。
「そっか。あんがとな、凛」
俺はそう言い、凛の頭をくしゃくしゃ撫でる。
凛の綺麗な藍色の髪が、少しボサボサになってしまう。
「もう、髪の毛がボサボサになっちゃうじゃない!海斗のバカ!」
凛はそう言って、怒りながら帰って行く。
と、凛と入れ替わりで来るみたいに、こっちの方に人がやって来る。
きれいな茶髪の長髪。
白い肌。
綺麗なピンク色の唇。
少し赤く染まっている頬。
皆と同じ制服のはずなのに、彼女が着ると一際目立って見える。

Re: 女の子と密室にいたら〇〇しちゃうかもしれない。 ( No.6 )
日時: 2016/06/21 20:37
名前: 葉月 (ID: nWfEVdwx)

この子、可愛いな。
って、前にもこんなことがあった気がする。
でも、この子、どっかで見たことあるような………。
と、そんな子が俺の横をするりと通り抜け、教室に入ろうとする。
「待って!」
俺は思わず、その子に声をかけてしまう。
何も話すことなんてないのに!
何やってんだよ、俺は!
で、彼女は俺の方に振り替える。
ふわり。と、スカートが浮く。
その動作にも、俺は思わずうっとり。
と、いけないいけない。
話し掛けたんだから、何か言わなきゃ。
で、俺が言葉を探していると、彼女の方が口を開いた。
「あの………用が無いなら、行っても良いですか………?」
少し寂しげな表情で、彼女はそう言う。
?何で寂しそうなんだ?
って、今思ったけど、クラスにこんな子いたんだな。
こんな可愛い子。
気付かなかった。
不思議だ。
こんな可愛い子、今まで気付かないなんて、普通ありえないんだけどな。
俺としたことが、こんなにも可愛い子に気づけないなんて!!
と、俺が何も喋らないので心配したのか彼女は
「だっ、大丈夫?」
と、俺の方に顔を寄せ、覗き込んでくる。
やべっ、近い近い!
ってあれ?
この表情もそうだけど、このシーン、どっかで見た気がする。
何処か、近い日に。
最近、見たことある気がする。
しかもこの子に、顔を覗き込まれた気がする。
って、そんなわけないか。
今まで俺、この子の存在にすら気づいてなかったんだし。
「あっ、ああ、大丈夫。ごめん、息なり話しかけたりして」
俺は何か話題を探す。
なぜか、このまま話をやめると、彼女が消えていってしまう気がするんだ。
………変だけど。
「………私、行っても良いですか?」
彼女が呆れた視線で俺を見る。
「………いや、待って待って、ほんと待って!」
えーっと、話題話題!
話題を探すんだ、俺!
で、俺はとっさに思い付く。
「君さ、名前教えてよ」
何言ってんだ、俺。
クラスメート何だから、名前くらい覚えてようぜ。
すると彼女は小さな、今にでも消え入ってしまいそうな声で言う。
「………冬咲千春」
冬咲………?
聞いたことある気がする。
って、クラス一緒だし、そうだよな。
でも、もっと親しい関係だった………俺は一瞬、そんな気がした。


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