二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方心面影【東方project×ペルソナ4】
- 日時: 2016/11/03 22:45
- 名前: いっちゃん (ID: YnzV67hS)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=30772
人は誰しも、その心に『影』…向き合う事ができず、抑圧してしまう、自分の内面の感情を持つ。
その影の存在を認め、受け入れた彼らは、力を手に入れた。
困難に立ち向かうための人格の鎧…『ペルソナ』を。
今宵、力を手にした彼らと、『幻想』となり、忘れ去られた者達が出会う。
この小説は、東方projectとペルソナ4のクロスオーバー小説です。
参照URLにて、感想等受け付けています。
イメージOP
『MAZE OF LIFE』
『明星ロケット』
(※更新不定期)
(※キャラ崩壊の危険有り)
(※二次創作が苦手な方は、バック推奨)
目次
プロローグ >>1-4
キャラ紹介1 >>19-21
キャラ紹介2 >>32
キャラ紹介3 >>39
・本編
邂逅 >>5-6
魔法の森に突入 >>7-11
森の孤独な人形使い >>12-18
恋色の影は力を求める >>22-29
深まる謎 >>30-31
これからに向けて >>34-38
不穏な夜 >>40
八雲家の朝 >>41-42
・番外編
妖怪の山 >>33
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.13 )
- 日時: 2016/10/09 13:38
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
一行が振り向くと、そこには、アリスの姿をした『何か』がいた。
容姿はアリスに瓜二つ。だが、不気味なオーラを放ち、その瞳は金色に怪しく輝いている。
鳴上「あれは…!」
陽介「アリスのシャドウか… こんなとこでも出るのかよ!」
アリスの影はさらに言う。
影アリス「独りじゃ何もできない…常に誰かがいないとイヤ…そう、本当にダメなのは私の方…」
アリス「あなたは…何? 何者なの!?」
影アリス「この姿を見て分からないのかしら? 私はアリス。アリス・マーガトロイドよ。」
アリス「何を言って… アリスは私よ!」
影アリス「そうよ。あなた『も』アリス。つまり、私はあなたって事なのよ。」
アリス「そん…な…!」
霊夢「悠。アイツの事、何か知ってる?」
霊夢が鳴上に質問する。
鳴上「恐らくあれは、アリスのシャドウだ。」
萃香「シャドウがアリスに化けてるのかい?」
陽介「違う。あれはもともとアリスの中にいたものなんだ。」
鳴上「アリスが抑え込んでいた内面…それが制御を失って出てきたんだ。」
影アリス「孤独は嫌い…寂しいのはイヤ…どんな時でも誰かがそばにいてほしい…だから、この森に霊夢達を連れて来たのよね?」
アリス「ち、違うわ… 博麗神社に行ったのは、魔理沙が来てないかどうか、確かめるため…」
影アリス「フフ…またそうやって、いつもみたいに言い訳するのね。」
アリス「な…!」
影アリス「誰かのそばにいたい…そのためだけに言い訳する。今までだって、『相談に乗ってあげる』とか、何とか言って、魔理沙のそばにいた。そうよね?」
アリス「違う…違う…」
アリスは頭を抱えて苦悶する。
霊夢「アリス…」
紫「誰にだって、悩みはあるものなのね…」
影アリス「でも、もうそばにいるだけじゃ気が済まないの。魔理沙も、その他の人も、みんな人形にしてしまいたい!」
アリス「!」
影アリス「人形なら、私が何をしたって文句を言わない…自分の思うがままに動いてくれる…いつも自分のそばに置いておく事だってできる…私は、そんな人形みたいな『ともだち』が欲しいの!」
アリス「なんて事を…」
影アリス「でもあなたはそう思ってる。なぜなら、あなたは私だから。」
アリス「違う…違う!」
鳴上「ダメだ! アリス!」
陽介「それ以上言うな!」
鳴上達が制止する。
だがその努力も虚しく、アリスは叫ぶ。
アリス「私はあなたとは違う! あなたなんか、私じゃない!」
場が静まり返り、アリスの影の笑い声だけが響き渡る。
影アリス「フフフ…アッハハハハ! そうよ! もう私はあなたなんかじゃない。私は、私よ!」
アリスの影から黒いもやが溢れ、アリスの影を包み込む。
もやが晴れ、そこに現れたのは、一体の巨大な怪物だった。
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.14 )
- 日時: 2016/10/09 17:39
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
霊夢「な、何よ、あれ!?」
萃香「ア、アリスが、怪物に…」
紫「一体、何が起こったの!?」
突然の姿の変化に、霊夢達は驚きを隠せない。
アリス「あ、ああ…う…」
霊夢「! アリス!」
アリスは気を失い、その場に倒れる。
陽介「やるしかねぇか!」
鳴上「霊夢! アリスを頼む!」
アリスの影と戦うため、鳴上達は前に出る。
影アリス「我は影。真なる我…」
アリスの影は、一行を見据えて言う。
影アリス「フフフ… あなた達は、私の『人形』になってくれるのよねぇ?」
霊夢「残念だけど、あんたみたいな紛い物の友達になる気は無いわ。」
影アリス「そう… なら死んでくれる?」
陽介「なあ、鳴上。この流れでいくと、俺ら完全に巻き添えムードじゃね?」
鳴上「そっとしておけ。」
紫「二人共、備えて! 来るわよ!」
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.15 )
- 日時: 2016/10/09 20:46
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
先に動いたのは、アリスの影だった。
直接攻撃を仕掛けるアリスの影。
鳴上「ふっ!」
陽介「遅いっ!」
二人は難なくこれをかわす。
鳴上「来い…『イザナギ』!」
陽介「頼むぜ…『ジライヤ』!」
ペルソナを出現させ、反撃する。
鳴上「『ラクンダ』!」
影アリス「? 何、これ… 力が抜けて…」
陽介「行くぜ!『ガル』!」
影アリス「うっ!」
鳴上が『ラクンダ』で、アリスの影の防御力を下げ、そこに陽介が、風属性の魔法『ガル』で、攻撃する。
影アリス「おいで、私の人形達!」
陽介「なんだ? 人形?」
鳴上「そういえば、さっきも投げてたな。」
紫「あれがアリスの戦闘スタイルなの。人形を設置して、その人形を操って戦うのよ。」
影アリス「よそ見してる場合かしら?」
人形達が一斉にレーザーを発射!
鳴上「ぐあっ!」
陽介「おおっ!?」
避けきれず直撃してしまう。当たり所が悪かったのか、鳴上が転んでしまった。
鳴上「マズイ…!」
影アリス「行きなさい!」
鳴上「うああっ!」
アリスの影はその隙を見逃さず、槍を持った人形で鳴上に追撃する。
霊夢「悠! 大丈夫!?」
鳴上「っ… まだいける…!」
陽介「ほら、立てるか?」
鳴上「済まない、陽介。」
陽介「ジライヤ!『ディア』だ!」
陽介は、転んだ鳴上を助け起こし、『ディア』で回復させる。
鳴上「イザナギ!『ジオ』!」
鳴上が雷属性の魔法『ジオ』で攻撃する。
だが、その攻撃は人形達に阻まれた。
鳴上「人形達が身代わりに…!」
陽介「クソッ!『突撃』しろ! ジライヤ!」
ジライヤが手裏剣を投げるが、これも本体には届かず、人形の破壊に留まった。
アリスの影は、すぐに破壊された分の人形を補充する。
その後も、鳴上の攻撃は人形が防がれ、アリスの影にダメージを与えられなかった。
鳴上「はぁ…はぁ…」
陽介「クソッ… キリがねぇ…」
影アリス「フフ… 何度やっても無駄よ。人形達がいてくれる限り、私にあなた達の攻撃は届かない。あなた達は私に勝てないの。」
鳴上「勝手に…決めるなっ…!」
影アリス「いえ、終わりよ。完全にトドメを刺してあげる。」
そう言うと、アリスの影は魔力を溜めていく。
萃香「アリスのシャドウに力が集まって…! 悠! 陽介! 逃げて!」
影アリス「無駄よ! 咒詛『首吊り蓬莱人形』!」
鳴上「うわああっ!」
陽介「ぐああっ!」
紫「悠君! 陽介君!」
アリスの影が放った攻撃を食らい、二人は倒れてしまった。
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.16 )
- 日時: 2016/10/09 23:52
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
鳴上「く…うう…」
陽介「マジ…かよ…」
萃香「アイツ、よくも二人を!」
紫「待ちなさい、萃香!」
逆上し、アリスの影に攻撃しようとする萃香を、紫が止める。
紫「私達の攻撃じゃ、シャドウに通じないのよ!」
萃香「じゃ、どうするのさ!」
霊夢「まずはあの二人を助けて…」
影アリス「そうはさせないわ。戦操『ドールズウォー』!」
アリスの影が、スペルカード宣言で剣を持った人形を召喚する。
影アリス「あなた達の相手は、その人形達で十分よ。ちなみに、一体一体の人形もシャドウだから、あなた達に倒せるかしらねぇ?」
萃香「くっ!」
紫「これはマズイわね…」
一体一体がシャドウという事は、ペルソナ能力を使えない紫達の攻撃は、ほとんど通じないという事である。
たとえ人形達を倒せても、すぐに補充されるか、本体の攻撃を食らってやられてしまうのがオチだ。
霊夢「だから何だっていうのよ。」
紫と萃香の前に出る霊夢。
紫「霊夢!? あなた…」
霊夢「分かってるわよ。どうせ『無茶だ』とか言うんでしょ?」
紫「分かってるなら戻りなさい!」
霊夢「…プライドが許さないのよ。『博麗の巫女』としてのプライドが。」
紫「プライドですって?」
霊夢「博麗の巫女が人間に守られたって事もそうだけど、それよりもっと嫌な事があるの。」
萃香「どんな事だい?」
霊夢「目の前で人が傷ついてるのに、何もできない事よ!」
そう言って、霊夢は敵陣に突っ込んでいった。
萃香「アハハ! 面白くなってきたじゃないか!」
紫「そんな事言ってる場合!? あーもう、あの子は!」
影アリス「知ってる? 『勇敢』と『命知らず』は、意味が違うのよ!」
霊夢「とっくに知ってるわよ! そんな事!」
たちまち人形に取り囲まれる霊夢。
その時、霊夢が取り出した一枚のスペルカードが、青い光を放った。
影アリス「!?」
萃香「あの光は…!」
紫「似てる… 悠君達がペルソナを出す時のカードと…」
霊夢「プライドを失う位なら、命知らずで十分よ!」
そして霊夢は、手にしたスペルカードを掲げ、思い切り叫ぶ。
霊夢「珠符『明珠暗投』!」
- Re: 東方心面影 【東方×ペルソナ4】 ( No.17 )
- 日時: 2016/10/10 11:11
- 名前: いっちゃん (ID: QeRJ9Rzx)
霊夢の放った弾幕が、アリスの影の人形を撃ち落としていく。
影アリス「なんで? なんでなの!? ペルソナ能力なんて使えないあなたが、なんで…」
霊夢「知らないわよ、そんな事。ただ、今ならシャドウ達とも戦えるって事は分かる。」
鳴上達に駆け寄る霊夢。
霊夢「ほら、いつまで倒れてるのよ。早く起きなさい。」
鳴上「霊…夢…」
陽介「悪い…な…」
影アリス「この…! 私の友達になろうともしないくせに、目障りなのよ!」
そう言ってアリスの影は、先程の倍以上の数の人形を出現させた。
陽介「まだあんなに出せたのかよ!」
鳴上「これじゃ、本体に近付く前に…!」
霊夢「大丈夫よ。」
霊夢は鳴上達の前に出ると、弾幕を撃って次々に人形を落としていく。
霊夢「人形達は私に任せて! あんた達はアイツをお願い!」
陽介「お、おう!」
鳴上「ああ、分かった!」
影アリス「くっ! 注力『トリップワイヤー』!」
アリスの影の近くにレーザーの網が張られるが…
陽介「無駄だ!『ガル』!」
ジライヤが放つ『ガル』で、あっさり相殺される。
陽介「決めろ! 相棒!」
鳴上「イザナギ!『スラッシュ』!」
影アリス「いやああああああああっ!」
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