二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【ポケモン】夢幻の世界へ
日時: 2016/12/29 16:29
名前: シエル ◆UaO7kZlnMA (ID: KCZsNao/)

初めまして!シエルと申します。
もうじきサンムーン発売と言うことでポケモン熱が発生しまして、スレッドを立たせて頂きました。
ストーリーとしてはオリジナルの地方で、異世界トリップした少女のドタバタを描けたらなーと思います。

※注意事項—苦手な方はご注意下さい—
・アニメのような表現があります。ポケモンの鳴き声は作者のイメージ。そのためゲームとは異なる描写があり、ファンタジー要素も大いに含まれます(氷のアクアジェットとか。

・いわゆる荒らしと呼ばれる行為はご遠慮ください。極端に文字数の少ない宣伝のみ・本小説に言及のない雑談の類もスルーしますのでご容赦下さい。ポケモン話に関してはいつでも歓迎しています。

・更新速度が異常に遅いです。数ヶ月消えることもあると思われます。

・舞台はオリジナル地方です。登場キャラもオリキャラだらけ。生息するポケモンも色々です。

・他地方の伝説・幻のポケモンが登場します

・ポケモンはORASまでに出たポケモンの予定。
 ただしサンムーン発売後はシエルの気まぐれで、アローラのポケモン出る可能性があります。オリポケ等は一切ないです。

・オリキャラの募集はある程度ストーリーが進み次第、募集する予定でいます。

それではよろしくお願いします。

登場人物>>15

その旅は夢か、幻か

序章「始まりの風は彼方より」
>>2.>>3

ハクサンタウン「旅は最悪、災厄」
>>8->>14

センガタウン「忍び寄る悪夢を少女は知らず」
>>18-

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Re: 【ポケモン】闇の神と異界のトレーナー ( No.4 )
日時: 2016/10/29 22:11
名前: シエル ◆UaO7kZlnMA (ID: kKmRLwWa)
参照: 序章「始まりの風は彼方より」

>>ヒトミさん
 初めましてコメントありがとうございます。まだ初めたばかりなのですが、面白くなるように頑張っていきたいと思います!応援ありがとうございました。

Re: 【ポケモン】闇の神と異界のトレーナー ( No.5 )
日時: 2016/10/31 21:13
名前: はく (ID: ObLAiJYQ)

面白そう。あげっ!

Re: 【ポケモン】闇の神と異界のトレーナー ( No.6 )
日時: 2016/11/05 20:28
名前: シエル ◆GU/3ByX.m. (ID: ObLAiJYQ)

!はくさん
 コメントありがとうございます。
 中々進みませんが、頑張って書いていきますー応援感謝です!

Re: 【ポケモン】闇の神と異界のトレーナー ( No.8 )
日時: 2016/12/08 21:08
名前: シエル ◆GU/3ByX.m. (ID: OBp0MA9U)

その後イーブイをモンスターボールに戻した男は、ことはを連れて歩き始めた。あの草原から歩くこと、五分ほど。視界が開け、家々が見えてきた。町のあちこちでは風力発電用の風車が動き、爽やかな風がことはの乱れた髪を揺らしていく。

「さあ、ここが私の研究所がある町、ハクサンタウンだよ」

 町を見つめながら、ことはは記憶を探るが『ハクサンタウン』と言う地名に覚えはない。かろうじて研究所がある場所は、『マサラタウン』だと記憶しているが。

「マサラタウンではないんですか?」
「それはカントー地方の話だね。ここはワダミ地方、カントー地方はその海の向こう、遥か西側さ」

 少し歩いた男は右側を指差す。ハクサンタウンの左側は海であった。青い水面が広がり、上空にはカモメのようなポケモンが旋回していた。遠くに陸地が霞んで見える。その陸地がカントー地方らしい。
 ワダミ地方、とことはは改めて呟いてみる。ポケモンが初めて発売されたのは、ことはが生まれる前のこと。それから新作が登場するたびに新しい地方とポケモンが増えた。このワダミ地方も、その新しい地方の一つなのだろう。

「さてカントー地方に思いを馳せるのもいいけど、まずは私の研究所に着いてきて欲しい」

 そう言って、男はハクサンタウンの中でも特に大きい建物を示したのであった。

Re: 【ポケモン】闇の神と異界のトレーナー ( No.9 )
日時: 2016/12/08 21:13
名前: シエル ◆GU/3ByX.m. (ID: OBp0MA9U)
参照: ハクサンタウン①

「さあ、あがってくれ」
「お邪魔します」

 ことはは挨拶をしてからスリッパを脱いで、裸足で室内に上がる。フローリングの冷たさを感じながら、ことはは室内を見渡した。
 男に案内された部屋に並ぶのは見たことがない機械たち、机の上には資料の山。本棚に並ぶのは『ポケモン』に関する本の数々。いかにも、ポケモンの研究をする研究所らしい。

「いやあ助手はみんな出払っていてね、あーとりあえずここに座って」

 入口近くにあるテーブルの上に乗っていた資料を端に寄せ、男はことはに座るように促してくる。言われるがまま座ると、男はことはの向かい側に腰掛けた。

「さてまずは自己紹介といこうか。私はアオキ、このハクサンタウンでポケモンの分布について研究している」
「ことは、と言います」

 アオキが名字を名乗らないのに習い、ことはも名前だけ名乗った。思い返すと、ポケモン世界の人々にはほとんど名字がなかった気がする。

「ことはちゃんか。さっきは助けてくれてありがとうな」
「は、はあ……」

 笑顔でアオキに礼を言われ、ことはは戸惑った。助けることになったのは、ほんの偶然。お礼を言われてもしっくり来なかった。ことはは、曖昧に返事を返す。

「けれどことはちゃん、キミはどうして寝間着姿で何も持たずに一番道路にいたんだい?」

 最もな質問をされ、ことはは返答に困った。異世界から来た、と言われ信じてもらえるのか。自分がアオキの立場なら、信じないだろう。かと言って上手い嘘も思いつけない。悩んだ末に、ことはは正直なところを答えることにする。

「私が異世界から来たからです」
「ことはちゃん、ふざけないで真面目に答えてくれ」
(まあ、信じてもらうのは無理よね)

 冗談と受け取られたらしく、アオキはことはを注意してくる。冗談と思われ、呆れるか笑うか、あるいは怒るか。アオキに信じてもらえるかどうか半信半疑だったことは。信じてもらおうとするのをあっさりと諦める。

「……すみません。実は家出したんです」

 最もらしく聞こえる嘘をことはがつくと、アオキはやっぱりと言いたげな顔になった。

「やっぱりね。ことはちゃんみたいな子、よくいるんだよ。大まか、親御さんに旅に出るの反対されたのかな? 危ないからって、旅を反対する親御さんもそれなりにいるからね」
「……はい」

 話を合わせるため、ことはは頷く。が、嘘であるためそれ以上は何も言えない。口を閉ざしたことはを見て、アオキは言いたくないのだと勘違いしたのだろう。優しく微笑みかけた。

「ことはちゃんが話したくないなら、無理に話す必要はないよ。ただ、旅に出たいならそれなりに準備してから来てほしかったな」
「ですよね」

 自分の格好を改めて見直し、ことはは赤面する。

「イーブイのことも、イワークとかイシツブテとか言ってたし。ことはちゃん、ポケモンのこともあまり詳しくないだろ」
「そうですね」
「まあ、旅やポケモンの知識は旅をしていく内に分かるだろうし何とかなるか。トレーナーカードを作れば、お金も引き出せるからそれで服や旅の荷物を買えばいい」
(何か旅する前提になってるんだけど)

 旅に出たいとは一言も言ってないのだが、アオキはことはが旅に出たいと思っている前提で話を進めている。否定しようと思えばできるが、ことはには行く宛がない。お金もないし、身寄りもない。アオキの口ぶりだと、旅に出ればお金は貰えるらしい。無一文で放り出されるより遥かにマシ、とことはは判断し口を出さないことにした。

「さて、まずはトレーナーカードを作ろうか。うーん首から上の写真しか使わないからそこの鏡見て髪の毛、整えておいで」

 そう言いながらアオキは、安物の黒いヘアゴム、プラ製のクシをことはに手渡してくる。少し離れた壁に鏡がかかっていた。ことははそこの前に立って、手早く髪を梳かし、後ろで一つに纏める。鏡を見れば写真に写っても大丈夫なくらいに髪は整った。いつもなら編み込みにするが、今日は時間がないので諦める。
 髪を整え振り向くと、アオキがスマホを構えて待っていた。

「はい、じゃあ撮るよ」

 シャッター音が流れ、写真の撮影は終わった。アオキはスマホを片手にどこかの部屋へ消えていった。
 それから約三十分後。色々と荷物を抱えたアオキが部屋に戻ってくる。

「すごい荷物ですね」
「いやあ、初心者トレーナーには渡すものが多くてね」

 持ってきた荷物をアオキはテーブルの上に置いた。
 テーブルの上には色々な荷物が並んでいた。モンスターボール、四角い機械、丸い機械。モンスターボール以外はことはが見たことがない機械だ。

「渡すモノ、色々とあるからねぇ。えーと、まずこれ! トレーナーカード。生活費を毎月一定額下ろせるし、ジムに挑むのにも使うから無くさないでね」
「ありがとうございます」
 
 手渡されたのは、掌に収まる程の小さなカードだった。左端にことはの顔写真が貼られ、名前、それから何かの番号らしき数字が書かれている。学校の生徒手帳のカードを思わせた。身分証明書の類であろうことは分かった。

「次はこれ! ポケモン図鑑。ポケモンに向けると、そのポケモンの情報を教えてくれる便利な機械さ。トレーナーカードと図鑑の説明はこの冊子に書いてあるから後で読んでねー。でこれはポケモンギア、縮めてポケギア。カードを読ませることで色々とアプリが増える便利な機械だよ。色は何色がいいかな?」
「えっとオレンジ色で……」
「じゃあこれで説明書はこれ。全部、この手提げ袋に入れておくよ」
「あ、ありがとうございます」

 四角い機械——ポケモン図鑑、丸い機械——ポケギアを布製の袋に入れ、アオキはことはに手渡してくる。無くすといけないと思い、ことははトレーナーカードも入れておいた。パジャマにはポケットがなく、荷物を入れる場所がなかったため手提げ袋は非常に助かった。アオキの気遣いに感謝し、ことはは頭を下げる。

「で、これが一番重要だね。キミの最初のポケモンになる子が、この中にいるんだ」

 アオキは、ことはの手にしっかりとモンスターボールを握らせた。中にいるポケモンがことはの存在を感じたのか、モンスターボールが微かに揺れる。

「三匹から選ばないんですか?」

 ゲーム開始後すぐ、オーキド博士は三匹のポケモンの中から最初のパートナーとなるポケモンを選ばせてくれた記憶があった。

「初心者用ポケモンのことか。まあ、普通初めてポケモンを持つ子はその三匹から選ぶものだから、そう言いたい気持ちは分かるよ。ワダミの初心者用ポケモン、チコリータとヒノアラシとワニノコはいると言えばいるけど、キミにはこの子が一番いいはずだよ」

 アオキがボールのボタンを押すと、ボールが開き光が溢れる。その光が晴れると白銀のイーブイがいた。
 イーブイはことはを見つけるなり笑顔になり、ことはの左肩にまた飛び乗ってきた。勢いよく飛び乗られたせいでことははバランスを崩し、咄嗟に近くの机に手を着く。

「あ、さっきのイーブイ?」
「早速図鑑を使ってみたらどうかな」

 アオキの言葉通り、ことはは鞄から図鑑を取り出し、イーブイに近づける。すると黒い画面にイーブイの写真が現れ、女性の声が淡々と流れた。

『イーブイ しんかポケモン 進化のとき 姿と 能力が 変わることで きびしい 環境に 対応する 珍しい ポケモン』
「イーブイは、三種類のポケモンに進化するんでしだっけ?」

 ゲームでポケモンには、進化と言って姿形が変わる現象が起きていた。進化するとゲームではポケモンの能力値が上がっており、強くなっていた。その進化だが、普通ポケモンが進化する姿は一つだけである。が、このイーブイは使う道具によって進化する姿が三つもあった覚えがある。図鑑の説明通り、珍しいポケモンなのだ。

「それは石で進化する数だね。今は八種類の進化系が確認されているよ」
「そ、そんなに……」

 イーブイを見つめ、ことはは絶句する。子供心に三種類でもすごいと思っていたのに、ことはがプレイしていない間に八種類にまで増えたと言う。時の流れを感じると共に、言葉が出てこなかった。

「ところで、このイーブイ、図鑑と体色が違うだろ?」
「確かに……」

 図鑑のイーブイは茶色だが、ことはの肩に乗るイーブイは白銀。明らかに色が違う。

「色違いと言って、体色が違う珍しいポケモンなんだ」
「こんな珍しい子を頂いて、大丈夫なんですか?」

 このイーブイは、アオキの鞄に入っていた。間違いなくアオキのポケモンであろう。珍しいポケモンを、簡単に貰ってしまうのも気が引ける。遠慮することはに対し、アオキは大らかに笑ってみせた。

「大丈夫。このイーブイ、人懐っこいから初心者用ポケモンにするつもりだったんだ。さっきのバトルで、イーブイもキミを気に入ったみたいだし、どうかな?」

 ことはは本当にいいのか確認するように、肩のイーブイを見つめる。イーブイは可愛い瞳でことはの翡翠色の瞳をじっと見つめ返してきた。あなたがいい、と言いたげな意思の宿った瞳。慕われることを嬉しく思いながら、ことははイーブイに言った。
「そうですね、イーブイと一緒に頑張ってみたいと思います」
「ブイっ」

 そう告げると、イーブイは嬉しそうに鳴いた。一緒に頑張ってくれるらしい。

「そのことが分かったなら、ことはちゃんはトレーナーとして大丈夫だろうね。さあ、行っておいで」
「はい」

 その言葉でことはは手提げ袋を持ち、スリッパを履いた。そして、アオキ博士の研究所を出た。
 これが、ことはの長い旅の始まりである。


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