二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ダンガンロンパTheAnother1.5-DRAR-
日時: 2016/10/29 15:52
名前: kuzan (ID: hujSVxra)

これは79期生のコロシアイ…後に『もう一つのコロシアイ』と呼ばれるコロシアイが起こった後の話になる。
絶望の残党の勢力が収まっている今、二つの残党が競い合っているという情報が未来機関に入ってきた。
未来機関に入ってまもない元超高校級の幸運、また、信頼の超高校級の希望、戲磨妥恵 言菜(ギマダエ コトナ)を始めとする79期生のメンバーはこの任務に当たることになったーーー。

とまあ、あらすじはこんな感じにしときましょうか、お久しぶりです、kuzanです!
…けして飽きたとかじゃないですよ?ええ、更新しないのは飽きたからじゃないですハイ。←
この話はanotherとcountryの間に起きた話になります。
そう、anotherの最後に僕は伏線を残しましたね?それです。←
この話は僕の自作小説『ダンガンロンパtheanother』を見た方が楽しめるかと思います。
…駄作だけど。←
DRARはとある文字を表しています。PPAP的なノリです。←
ダ(D)ンガンロ(R)ンパThe(A)nother1.5?(R)??です。どうでもいいですね←
では、DRARを、お楽しみください!!

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DRAR-動き出す希望の計画- ( No.7 )
日時: 2016/11/28 15:44
名前: kuzan (ID: XOD8NPcM)

-零羽シティ-

「黒漸様、未来機関が…。」

「ああ、知っているさ、動き始めたんだろう?」

俺の後ろに突如として現れた幼い頃から俺に使える忍…嘉鳥 香庵は報告をしてくる。
とっくに気がついている事だ。式神に偵察に行かせたからな。
俺だって一応陰陽師の端くれだ。基本の術くらいは使える。

嘉鳥 香庵(カトリ コウアン)
元超高校級の忍
希望ヶ峰学園67期生
白椿派絶望の残党

「未来機関だけならまだしも、問題は清代のところのほうだ。あちらにも集まってるんだろう、超高校級共が。
…それは未来機関も同じか。」

はぁ、と思わずため息をつく。
さて、どうやって両者を潰そうか。
おそらくあちら側はもう計画を立てているだろう。俺たちと共に未来機関を葬る作戦を。

「さて、どうやってすればいいか…。」

俺が考え込んでいると、先程まで黙って足を組んで話を聞いていた薄い茶色帽子を被った男が口を開き始めた。

「それは今から我々で決めればいいことだ。そうだろう?」

平子 月希(ヒラコ ルイ)
元超高校級の支配人
希望ヶ峰学園70期生
白椿派絶望の残党

「…ああ、そうだな。
幹部格の連中の奴らは…もういるな。」

気がつけば周りに集まっていたようだ。

「彼らとやりあうのは…少し心が痛むが、まあ、未来機関を潰すためと思えばいいね。」

次に口を開いたのは白髪の長髪を持ち、赤いマントのようなものをつけている男だ。

原條 泉月(はらすじ みつき)
元超高校級の暗殺者
希望ヶ峰学園76期生
白椿派絶望の残党

「…ああ、頼むぞ。
香庵とともに裏工作をメインに頼む。」

俺がそういった後、待っていたかのように口を開いたのは青髪で作業着を着た男だ。

「武器制作なら俺に任せとけって、極上の武器を作ってやるよ!」

金蔵 弘行(カネグラ ヒロユキ)
元超高校級の錬金術師
希望ヶ峰学園71期生
白椿派絶望の残党

「…金蔵はバックアップ役だな。
武器が足りなくなったら随時たして言ってほしい。」

「任せとけって!」

金蔵がそういうと弓を持った巫女服の女が口を開く。
…こいつは俺の義理の妹に当たる。

「…黒漸御兄様のためならなんでも致します。
この手を汚すことになっても。」

霞坂 凄(カスミザカ セイ)
元超高校級の弓道部
希望ヶ峰学園72期生
白椿派絶望の残党

「凄は後ろで援護射撃だな。
お前の腕ならどんな的でも仕留めれるはずだ。」

「…ええ。」

凄が短く答えると、周りが作戦のために話し始めた。
…いい作戦はないものか…。
二勢力を潰せる、いい作戦が。
そう思いながら俺も話し合いに参加することにした。

DRAR-動き出す希望の計画- ( No.8 )
日時: 2016/12/10 07:55
名前: kuzan (ID: Ak8TfSQ3)

黒月さん、蛍雪さん、ゲームマスター率いる15、16、17合同支部はついに作戦決行…とは言わずにまずは下見に行くことにした。
抗争が行われたという場所へと私たちは向かった。
氷塊さんはどこか不満そうな顔をしていたけど渋々下見に向かった。
向かった場所は様々なところが焼けたり地面が抉られている。
抗争の激しさが伺えた。

「…ここが抗争が行われた場所ね…。
両派も大規模な被害が与えられたでしょう。
…この先は…」
と蛍雪さんが進もうとしていたが、それをゲームマスターが止めた。

「や、その先は行かない方がいいよ。
ここは比較的“マシ”な方だ。その先は…」

そういったと同時に黒月さんがそこから現れた。一足先に行っていたのだろう。

「…あれはきついぜ、俺でさえきついのにお前らはやめといた方がいい。
…ただ、この先にやたら綺麗な洋館があった。
珍しいなと思っただけで中には入ってねぇがな。
もしかしたら民間人がいるかもな…。」

「…それなら嫌でも向かうべきですね。
この先に向かいましょう、戯魔妥恵さん、氷塊さん、あなた達は慣れてないでしょう。私についてきて。」

「ちょっと待て、俺達も」

「慣れてないんだぜぃ!!」

…彪雅と龍崎クンが口を合わせていう。

「男子でしょうッ!
我慢しなさいッ!」

…あー、蛍雪さんが学級委員長モードになった…。
あ、でも…

「蛍雪さんは大丈夫なの?」

私がそう聞くと蛍雪さんが目を瞑る。
すると髪と目が赤く染まった。

「ヒャッハー!!
よォオマエら久々ァ!!元気してたァ!?」

…なる、ほど…。それで抜けるってわけ、か。
明らかに黒月さん戸惑ってるよね…!?

「話には聞いてたが…まさかこれほど変わるなんてな…。」

やっぱり…。
と、そんな話をしていると紅雪さんが私達の手を掴んだ。咄嗟に目をつぶり、紅雪さんに身を任せた。

しばらく身を任せていると、紅雪さんから声がかかる。

「おし、もう目ェ開けていいぞォ?
いっやー、あれはアタシだから耐えれたなァ。表だったら1発KOだぜェ?」

軽くぞっとするとすぐに蛍雪さんに戻った。

「…やらかさなかったようね、よかったわ。
ここがその洋館、ですか…?」

目の前にはやたら綺麗な洋館があった。
蛍雪さんが黒月さんにそう聞く。黒月さんは少し頷き

「そうだ。
…これほど綺麗な洋館は珍しいだろ?人がいる可能性が高い。
慎重に行くぞ。」

黒月さんがゆっくりと扉を開けて中に入っていく。
私達もそれに続いて入っていった。

DRAR-動き出す希望の計画- ( No.9 )
日時: 2016/12/12 10:08
名前: kuzan (ID: C9n6E2JV)

キィ、と扉が嫌な音を立ててゆっくりと開く。
このことから扉はしばらく開けられてないと予測してもいいだろう。
ここに民間人がいるとすればよっぽど怯えてたのかそれとも別の何かの理由か…。
間違いなく、ほむ兄…
いや、烈火ほむらはここにはいないだろう。
彼がここを拠点にしているとすれば色々なところに実験道具が転がっているはずだから。
先へと進んでいく戯磨妥恵さんたちの背中を追うように私は進む。

「…部屋が多いな…。
ここは手分けして探そう。2人1組で行くか。」

「…なれば、私は黒月君と行こう。
構わないな?」

黒月さんが一瞬嫌な顔をした。
そりゃそうだ。彼と関わればろくなことにはなりそうにない。
が、黒月さんは渋々短く「はい」と返事した。

「…龍崎君、雷桐君
戯磨妥恵さん、氷塊さんでね。
…私は1人で行くわ。
二人で一人のようなものなもの。」

少し微笑んで蛍雪さんはそう言う。
…彼女ならまあ大丈夫だろう。
あちら側の戦闘力は頼りにしてよさそうだ。

「…じゃ、行こうか、氷塊さん。」

戯磨妥恵さんが私にほほ笑みかけると私の手を掴み、そのまま手を引いて進んでいく。
私はふと彼女に疑問を問いかけてみたくなった。

「…ねぇ、戯磨妥恵さん、どうしてあなたは私にそんな優しくするの?
…私達のしたことは許されることじゃないのに。」

私の問いを聞いた戯磨妥恵さんは一瞬何を言っているかわからないような顔をしたが、すぐに先程の笑みが戻ってくると

「…ケンカするほど仲がいい、だよ。
確かにクラスメイトを失ったのは辛い。
けど、あなたを恨んだところで何かが変わるわけじゃないでしょ?」

…これが、超高校級の希望と呼ばれる人か。
彼女の笑顔は輝いて見える。

その後喋ることなく扉を開けて探索して行ったが特に発見はなかった。

「…よし、この部屋で最後だね。
なにか見つけれるといいけど…。」

扉をゆっくりと開けると、ベッドが置いてある部屋に入った。
そしてその上の布団は、丸みがある。

「…誰か、いるんですか…?」

戯磨妥恵さんがゆっくりとベッドに近づく。
するとベッドのほうから

「…こな、いで…。」

と怯えたような声が帰ってきた。
仕方ない。知らない人達がこうやって入ってきたのだから。

「…こちらは未来機関第14支部所属の戯磨妥恵 言菜です。
ご安心ください。我々はあなたを傷つけるつもりはありません。」

戯磨妥恵さんが優しくベッドにいる人に語りかける。

「…私、は…
相風 美来…。
元、超高校級の幸運と、呼ばれているの…。」

先程よりも怯えた声が少しだけ落ち着いた声になった。
…というよりも

「…幸運なんですか?
…奇遇ですね、私も、超高校級の幸運と呼ばれています。」

戯磨妥恵さんが微笑んで相風さんに語りかける。

「…そう、なんだ…。
仲間、だね。」

相風さんがベッドから体を起こして私達を見る。
長い白髪を持ち、赤目で白いワンピースを身につけている。
これは、いわゆるアルビノというものか…。

「…ご安心を、相風さんは我々の方で保護させていただきます。」

戯磨妥恵さんが相風さんのベッドのそばに行くと、静かにそういう。彼女は手に錆びた小さなナイフを持っている。
…攻撃の意志はなさそうだけど…
私がじっと見ていると、相風さんが気がついたのか

「…これ?
これは私の大切な人の…形見。
あの人は…私を守って死んじゃったの。あの時は一ヶ月何もする気が起こらなかったし、死のうとも思ったけど…
でも、そうしたらあの人に怒られるって思ったから…こうして助けを待ってたの。」

相風さんがナイフを大切そうに胸のところで持つと

「…そういえばあなたはなんていうの…?」

ああ、そうか…名乗ってなかったな…

「…氷塊 翠花です。
私に才能はありません。」

自分で言っておいてひどいね、才能がないって。

「…そっか。普通の女の子…
…そんな生活を、してみたかったなぁ…。」

相風さんがぼそっとつぶやく。
…普通では、なかったんだけどね。

心の中でそう思いながら私達は相風さんを連れて洋館の入口へと戻って行った。

DRAR-動き出す希望の計画- ( No.10 )
日時: 2017/01/07 08:11
名前: kuzan (ID: z0poZTP7)

入口にたどり着くと私達以外もう揃っていた。
どうやら私達が最後らしい。

「…おう、戻ったか。
…その人は?」

黒月さんは相風さんを見てそう聞く。
相風さんはしばらく黙り込んだ後、

「…相風 美来です。」

と小さく呟いた。

「…確か…二つ上の先輩だったか…?
74期生にそんな名前がいたような…。」

「はい、私は超高校級の幸運と呼ばれていました。」

そうか、黒月さんは76期生だから二つ上になるのか…

「…さ、ここにはもう用ないだろう?
ならもう撤退しようじゃないか。」

ゲームマスターがそう呟くと扉を開けて外に出た。
…悪感がする。
なにか、背筋がぞわっ、とする感覚…。
…どこだ…?

「…言菜、どうした?」

彪雅が私を見てそういう。
…うん、みんなも見てるね。

「…気をつけてください、多分ここに誰かいます。」

私が静かにそう呟くと

「…ほう、なかなかカンが鋭いね。
凄いじゃないか褒めてやろう。」

男の人の声が聞こえた。
…言葉にはどこか冷酷性があり、人を怯えさせるような声だ。

「…誰だ…!」

黒月さんが私達の前に出て銃を構える。
…ケースから取り出して構える秒数は約、2秒ほど。

「…それでは名乗ろうか。
私はレオ・クルスティ。
少し楽しませてもらうよ。」

瓦礫の上にいるレオ、と名乗った男性は現れる。

「…67期生、元超高校級の監獄長か。
今は清代クンの元で手駒として活動しているな。」

ゲームマスターはふ、と笑いそうつぶやく。
するとレオは

「…はは、俺が手駒?
いいや違うね。
俺は彼に力を貸しているのは事実。
しかし、俺は俺の好きなように動いてるんだよ。」

不気味な笑みを作ってゲームマスターの言葉に反論する。

「さ、お喋りはもういいだろう。
覚悟してもらうよ。」

レオは紐のついた手錠を取り出して戦闘態勢へと入った。

DRAR-動き出す希望の計画- ( No.11 )
日時: 2017/01/15 07:00
名前: kuzan (ID: rRbNISg3)

手錠が接近してくる。
それを黒月さんが銃で狙い、起動をそらし、すぐに銃弾をレオに向かって撃つ。
それをレオが回避する。
しばらくそんな様子だった。

「やはりこの程度じゃつまらないね。
さて、ここらでケリを付けようじゃないか?」

そう言うと手錠を捨て、先端に回転する歯が付いたノコギリを取り出した。こちらも縄がついており、手の動きに合わせて動く。
…これは流石に弾けないか。
黒月さんもそう思ったのか、銃をしまう。
そしてゲームマスターの方を見るとゲームマスターは頷いて、一枚のトランプを取り出す。マークはスペード。
…そのカードは次の瞬間、剣へと姿を変えていた。手品のように、パッ、と。
そしてゲームマスターの周りには仮面を被り、未来機関のスーツを着た人達が現れた。あれは…

「あれは17支部特別作戦遂行班ね。
ゲームマスターと彼らが特殊任務に当たることが多いわ。
ここは彼らに任せましょう。
行くよ!」

そう言うと蛍雪さんはその場から駆け出した。

「…さっさと逃げるべー!
あれはやばいって!」

龍崎くんがその後ろを真っ先にかけていく。
私はゲームマスターの方を見ると

「…正直に言うとここにいられると邪魔でね。
ここは我々に任せてもらおうか。」

そう言いながら刃を剣で防ぐ。
ほかの人が縄を切ると、また違う刃を取り出すと、それを振り回し始めた。

-game master side-

早く動け、バカが。
オレは心の中でそう吐く。
全く、守りながら戦うことは難しいんだよ。

「…ふ、心配しなくてもいい。私もすぐに戻る。
だから、行ってくれないか。」

オレがそう言うとようやく行ってくれた。
…だが、相風、と言ったか。
が倒れている。

「…相風さん!?」

雷桐が近づいてくる。
どうやらひどい熱らしい。
…病弱。なるほど彼女の幸運は特別らしい。
〝危険な目に会えば体調を崩す。〟そして〝その危険を回避する程度の幸運。〟だからこそ今この病弱が発動したのだろう。
危険を回避できないから体調を崩した。そういう事だろう。
ーーー次の瞬間刃が振られた。
しまった油断した。その刃は相風の首に向かっている。
…くそ、これは間に合わない…!
オレはレオの方を見る。

…次の瞬間、その場は真紅に染められた。
首と胴体が分けられ、周囲に血が飛び散った。

「だから早く行けと言っただろう、バカが!!さっさと行け!!ここはオレがやる。
お前達は邪魔なんだよ!!」

そう言って俺は仮面を外す。
これはオレなりにケジメを付けようという意思だった。

「改めて名乗ろう。
オレは成城 朋哉(セイジョウ トモヤ)。さあ来いよレオ・クルスティ。これが本物の外道だ。」

オレは一切表情を作らずに相手を見る。
奴は笑っている。不気味に。そして楽しそうに。
…オレは剣を構え直し、相手に向かっていった。


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