二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚
日時: 2017/04/28 02:19
名前: 霜月 (ID: RSjokvm9)

__これは、どこにでも居る出来損ないマスターの話だ。

...いや、ただの馬鹿マスターかもしれないが...まぁそこはいい。
そのマスターと俺のただの冒険譚だ。

あれは...初夏、だったか?
俺は争いをする為に呼ばれた。
そう、どんな願いも叶える杯を巡る...魔術師の戦争。
【 聖杯戦争 】に__

そんな馬鹿げた戦争に眠っていた故人を呼び出しやがって.....
...すまない脱線したな、話を戻す。
聖杯戦争に参加するのは7人のマスター、その一人の英霊に俺は呼ばれた訳だ。

...まぁそのマスターが出来損ないだったんだが。


さて、前置きはもういいだろう
不幸な童話作家と出来損ないマスターの聖杯獲得へと向かう物語を始めようか___




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

霜月と申しますw
初投稿です〜
何故Fateにしたのか、それはFGOやってて書きたいな、となったからです(震え声)
原作者様である奈須きのこさんほど面白い物は作り上げれないので...御手柔らかに....w

【注意事項】
荒らしや暴言はやめて下さい。
感想は大歓迎です!
更新は不定期かもしれないですがお許しください...



人物キャラクター紹介 >>1 >>10

プロローグ >>2-3

第一節 >>4 >>6 >>8-9 >>11-14

Page:1 2 3



Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.5 )
日時: 2016/11/04 19:01
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

久しぶりーーーー!

昨日言った通り読みに来ました←←

すんごい面白かった!
登場人物からプロローグまで全部丁寧に書かれててあまり原作を知らない人でも楽しめる作品になりそうだなぁ、と感じました!

続き読みたい(o´艸`)
楽しみです!

これからも更新頑張ってね!
また来ます(‾^‾ゞ

お邪魔しましたm(*_ _)m

byてるてる522

Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.6 )
日時: 2016/11/04 22:24
名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)


__そんな文和の裏返った声が部屋に響いたその頃...

一人の青年が公園のすべり台に座っていた。
無表情に見えるその顔だが...
彼は心の中で笑っていた。そう、彼はクリスマスプレゼントを待つ子供のように楽しみにしていたのだ...
今宵始まった【 聖杯戦争 】を。

「マスター、七人目が揃ったみたいだよ。
いよいよ...始まるね」
ふふっ...と楽しそうに微笑む小柄で頬に傷のある少女が青年の元に跳んでやって来る。
それに続くように青年が軽く口角を上げて嬉しそうにする...
「そうか...情報ご苦労。
アサシン、引き続き他のマスターの調査を続けろ。」
アサシンと呼ばれた少女は頷くと影へと消えていく...

青年は空を見上げる。
煌めく満月、そして晴天の夜空。
青年は"良い、開戦日だな"と呟いた__


響いた声にアンデルセンは耳を塞ぐ。
そしてすぐに
「喧しい!
静かに出来んのか貴様は!!」
と叫び返した、やはり叫ばれると文和は、ひうっ...と声を上げて少し怯えた。
それを見てアンデルセンは溜め息をつく、まぁ表情は少し申し訳なさそうではあるが。

しばらくして文和はまた口を開く。
「そう言えば...マスター達は何を求めて争うの?
というか...七人で戦えるの?」
素直な疑問として文和は聞いた。
アンデルセンはまた面倒そうに溜め息をつく
そして文和へと言葉を返す。

「七人がルールだからだ。
サーヴァントクラスの数も七、聖杯によって選ばれた七人の魔術師が聖杯を求めて戦う。
それが聖杯戦争のルールだ、そして何を求めるかだったな。
今言った、聖杯を求めて争う。」
丁寧に、文和へ説明する。
文和は理解したらしく、ふむふむ...と頷く。

「なんで聖杯を求めるの?」
当然のように問いかける
アンデルセンは悪態をつくことはなく答える。
「聖杯は、"どんな願いでも叶える"からだ」

それを聞いた文和は微笑み、そして無垢な子供のように
「何それすごぉーい!!」
と叫んだ、そして立て続けに
「何でも叶えるかぁ...凄いなぁ...!
早く取りに行こうよ!」

無知だから、何も知らないから、こいつはこう言うのだろう...
アンデルセンは哀れむように、少しの微笑を浮かべた__

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

>>5 てるてるs

ありがとうw
更新頑張るよ!だから楽しみにしててね!

Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.7 )
日時: 2016/11/06 18:54
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

 初めまして、ダモクレイトスと申します。何だか初めましてじゃないような気もしますが……

 Fateシリーズはアニメや実況、小説と結構触れています。肝心のゲームは振れたことがないのですがね。
 我様やイスカンダル、イリヤちゃん、凛、ランサー兄貴などが好きです。
 
 二次での初投稿とは思えない上手さですね。最初に出るキャラが皆オリキャラというのも、オリジナリティを出せていて良いと思います。
 まぁ、成敗戦争ごとにマスターやサーヴァントは違うので当然といえば当然ですが。

 これからどのような物語が紡がれるのか楽しみです。

Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.8 )
日時: 2016/11/07 21:01
名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)


___文和はふと、アンデルセンに問う

「そう言えば...なんで私がマスターって分かったの?」
確かにそうだ、見ず知らずでしかも初めて会ったのにも関わらず
アンデルセンは文和を"マスター"と呼んだ。

アンデルセンは、何だそんな事かと呟き
そして言葉を続けた
「それはだな、お前の令呪を見たからだ」
文和はその言葉に首を傾げる。
何だ、それも知らないのかと言わんばかりに溜め息をつく
「右手の甲を見ろ、紋章が刻まれているだろう。」

アンデルセンが文和の右手を指す。
言われた通りに文和は自らの右手を見る。
文和の手の甲には古代文字のような模様が刻まれていた。
何かついたかな、と文和は擦り消そうとするが....

「あれ?消えない?」
何度も何度も擦るが消えない。
その様子を見てアンデルセンは溜め息をつき、文和の手を掴む。
「やめろ、消すものじゃない。
もっとも消えるものでもないがな。」
「え?」
その言葉に首を傾げる。
首を傾げた文和を見てアンデルセンは続ける。

「それは令呪と言ってな。
マスターである証だ、令呪は三画しかない。
令呪はどんなマスターも必ず出来る権利、『絶対命令権』が3回だけ使える。
サーヴァントがどんなに抗おうとしてもかなりの実力か、例外がない限りは令呪の命令には絶対服従となる。
但し、三画を使い切るとマスターとしての資格を失い、同時にサーヴァントの制御権も無くなる。
使い方には気を付けるんだ」
アンデルセンは文和に長々と説明する
文和は真面目に聞いていたらしいが、ぽかーんとなっている。
無理もないのかもしれない、ついさっきまで普通の生活だったのだ

....まぁ、当の本人は何故かワクワクしているのだが。


同刻、小道具屋では__

「ふむ...コイツが七人目のマスターか。」
住民リストを見て、男は呟いた。
リストの1ページには...
『鈴崎 文和』
と、書かれていた。

男はそのページを睨みつけるように見ていた。
とても重く鋭利な刃物を向けられたような静寂が過ぎる...

その静寂を裂いたのは1人の女性だった。
「失礼します。」
赤い服を着た銀髪の優しそうな女性だった、その女性は男に歩み寄る。

「あぁ、こんな時間に何のようだ?
クリミアの天使と呼ばれた看護師、"ナイチンゲール"」
そう呼ばれた女性は軽くお辞儀をする
そして用件を話し始める

「江熊さん、マスターが『まだ始まらないの?』と言って居ましたが...
どうやら貴方の様子を見る限り、"まだ"ではなく"もう"始まったのですね?」
可憐に、そして静かに言う。
江熊と言われた男は沈黙だが頷く。

ナイチンゲールはそれを見ると目を瞑って一礼すると
小道具屋を後にした____

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

>>7 ダモクレイトスs
初めまして。
そうですねw初めてではないような...
俺も征服王大好きですよw
上手いだなんてありがとうございます!

期待に削ぐわぬように頑張ります!

Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.9 )
日時: 2016/11/10 00:07
名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)

__ぽかーんとしている文和にアンデルセンが話しかける。

「おい、マスター。
そう言えば貴様の名を聞いていなかったな。」
その言葉を聞き、はっ...と文和は我に返った。
そしてアンデルセンの発言に対して言葉を返す

「あ、そ、そうだったね!
私は鈴崎文和、高校二年生だよ!」
ピースをしてにっ、と微笑みをアンデルセンへと向ける。
特に何も思わなかったが、アンデルセンはふっ...と少しだけ笑った。
そしてまた口を開くと

「文和か。
名前に文...作家のマスターに丁度いいかもしれんな」
とだけ言った。
まぁ文和はえへへ...と何故か嬉しそうだったのだが。

「ところでマスター。
此処は見た所リビングだが...お前の家か?」
ふと。アンデルセンが言うと文和はそうだよ。と頷いた
それを見て辺りを見回すアンデルセン。
文和は首を傾げながら見ていたが唐突にアンデルセンの見回す動きが止まる...

アンデルセンの目線の先には、窓。
そう、何処にでもある窓だ。
高さは2mあるかないか程で横にスライドして開けれるものだ
今は閉まっていて、窓の少し奥には網戸が見える。
家庭にある典型的な窓だった、そんな窓をアンデルセンはジッと見ている。

「...マスター、最近あの窓に何かしたか?
それとも誰かが何かしたか?」
意味がわからない質問をアンデルセンがしてきた。
当然、文和は首を傾げる。
一応記憶を辿り、その窓であった出来事を思い出そうとする。

「うーん...最近あの窓は開閉しかしてないような...
えーっと...何かあったかなぁ...」
うーっ...と唸る文和、アンデルセンは何故か本を開き窓を見つめる
「あっ!そうだ!」
唐突に文和が叫ぶ。
そしてすぐさま言葉を続ける

「確か二日前くらいに窓の点検をして回ってるって人が窓を点検してたよ〜
でも、関係あるの?」
その言葉を聞いて、アンデルセンは文和と窓の間に立つ。
そして本を浮かせてそのままおとぎ話に出てくる魔法使いのように構える

「文和は下がれ。
僅かだが、この窓から魔力を感じる。
...いつ誰がマスターになってもいいように保険として付けたんだろうな」
アンデルセンがそう言うとすぐに文和は問いかける
「なんで?そんな事する必要あるの?」
何も知らない彼女は意味がわからないと言わんばかりに言った。

「...すぐに始末する為だろうな。
まぁ魔術師としては当然__」
その時だった。
一本のジャックナイフが窓を割り、空気を裂いて文和へと飛んで来たのだ
「ッ___!文和!!」
アンデルセンは僅かに跳躍し、文和に突進。

「きゃぁ!!」
悲鳴と共にアンデルセンに突進された文和は背後に尻もちをつく。
ナイフは壁に突き刺さってしまったようだ。

「あれ。
避けられちゃった。」
窓の外から幼い声が聞こえた
アンデルセンと文和は窓の方を見て声の主を確認する。

そこにいたのは黒いローブに小さな体を隠し、頬に傷のある白髪の少女だった____


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。