二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚
- 日時: 2017/04/28 02:19
- 名前: 霜月 (ID: RSjokvm9)
__これは、どこにでも居る出来損ないマスターの話だ。
...いや、ただの馬鹿マスターかもしれないが...まぁそこはいい。
そのマスターと俺のただの冒険譚だ。
あれは...初夏、だったか?
俺は争いをする為に呼ばれた。
そう、どんな願いも叶える杯を巡る...魔術師の戦争。
【 聖杯戦争 】に__
そんな馬鹿げた戦争に眠っていた故人を呼び出しやがって.....
...すまない脱線したな、話を戻す。
聖杯戦争に参加するのは7人のマスター、その一人の英霊に俺は呼ばれた訳だ。
...まぁそのマスターが出来損ないだったんだが。
さて、前置きはもういいだろう
不幸な童話作家と出来損ないマスターの聖杯獲得へと向かう物語を始めようか___
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霜月と申しますw
初投稿です〜
何故Fateにしたのか、それはFGOやってて書きたいな、となったからです(震え声)
原作者様である奈須きのこさんほど面白い物は作り上げれないので...御手柔らかに....w
【注意事項】
荒らしや暴言はやめて下さい。
感想は大歓迎です!
更新は不定期かもしれないですがお許しください...
人物紹介 >>1 >>10
プロローグ >>2-3
第一節 >>4 >>6 >>8-9 >>11-14
- Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.1 )
- 日時: 2016/11/01 22:42
- 名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)
【人物紹介】
鈴崎 文和 (すずさき ふみか)
凪河学園に通う、二年生。
明るく元気だが何かと失敗ばかり、だが運動神経だけは高く体育の評価は常に上位に入るほど。
肩甲骨までの長髪をサイドテールで纏めている、身長は152cmと少し小さめ
魔術師と言える程の魔力も知識もない、ある日物置を整理していると古びた本を見つける。
それを読み、彼女は遊びで説いてしまい...聖杯戦争に巻き込まれてしまう。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン (Hans Christian Andersen)
聖杯戦争にキャスタークラスとして呼び出された英霊。
世界三大童話作家と称される一人。
今でこそに世界三大童話作家と言われるがその生涯は挫折と苦悩に満ちていたと言う。
根暗で厭世家、人間は嫌いというかなりのひねくれ者。
しかし人を見る目、観察眼は確かな物である。
江熊 峰時 (えぐま みねじ)
小さな小道具屋を営む店主である。
聖杯戦争の管理役でマスター登録も彼が取り締まっている。
表情がなく、いつも不満そうで睨んでいるかのようである。
過去や経歴が不明の謎めいた男。
千堂 聖愛 (せんどう ひみり)
文和の同級生で親友、剣道部の主将で神社の神主の娘。
つまりはお嬢さんなのだが彼女自信は偉そうにしたり威張ったりはしない。
文和の事も馬鹿にしたりなどしない、むしろ優しく接している。
伊佐木 惇 (いざき じゅん)
剣道部副主将の文和と同じクラスの男子生徒。
文和にしつこく絡むのをよく聖愛に絞められている
ポジティブでストーカー気質、文和の後などをよくついて行っている
新宮 龍佑 (にいみや りゅうすけ)
剣道部の元部員で文和達の同級生。
基本的な事は何でも出来る、所謂優等生。
口数は少なく、多くは喋らない。
- Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.2 )
- 日時: 2016/11/01 22:40
- 名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)
【プロローグ:戦争の予兆】
__今宵は満月、ありとあらゆる力が放出される夜だ。
「此度の聖杯戦争の地は幅広いな。」
小さな店の小窓から長身の男が空を見上げて、息を吐くように呟く。
彼の腕には古代文字のような、魔術師が持っている基本的な紋章。
"魔術回路"が刻まれている、そう...
彼は『魔術師』と呼ばれている者達の一人なのだ。
__ふと、彼の背後に見える扉が音を立てて開く。
「何をしに来た。」
誰か、それは分かっていたようで男は訪ねた。
「...七人目、現れたか?」
その者は淡々と言った。
何だそんな事かと男は言う、そして
「なに、もう時期現れる。
焦るものではない」
他人事のようにそう呟く
それを聞いたその者は静かにその場を去った。
その頃、鈴崎家の物置。
「ん...しょ...とっ。
ふー、こんなもんかな...」
パンパン、と服の埃をはたく
どうやら物置の整理をしているらしく所々片付いている。
「さてと、再開再開!」
元気良く言うとまた整理を開始。
箱を動かす、すると
「ん?何この本....」
ふと、見かけない本を見つけて手に取る。
何やら古めかしい文字が書かれており、素材の絵なども記されている
「なにこれ、何か....
面白そう!!」
笑顔でそう言うとすぐさま事件を見つけた探偵のように走り、物置から出てリビングへ
__そして、数十分後。
「これを...こうして、こうだっ!!」
見事な魔法陣を書き上げてしまっていた。
そして___
『__汝、契約に従い。
その身は我が為に、その生命は杯の為に。
死力を尽す英霊よ...我が眼前に現れよ!』
と、魔法陣に手を向けて言い放った。
「...ってね、こんなの書かれてたけど一体___」
その時だった、魔法陣が閃光を放ち輝いた。
そして粒子が中心へと集まって行く...
「うわっ!?
な、何...?」
唖然としていると中心に一人、少年が立って居た____
同刻、小道具屋では....
「ようやく揃ったか...」
そう、長身の男がポツリと呟いた。
___初夏の夜、また新たな聖杯戦争の幕が上がった。
- Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.3 )
- 日時: 2016/11/02 00:35
- 名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)
__響く騒音と共にテーブルの上に座り、まるで汚物を見るような視線の蒼髪の顔の整った美少年がいた、美少年はふてくされたように
「...貴様が俺のマスターだと、言うんじゃないだろうな。」
と、第一声を発した。
「マス...ター?」
文和は状況がのみ込めず、少年を見て拍子抜けしたような声で復唱。
蒼髪の少年は頭を抱え、深く溜め息をつく。
「貴様が呼んだクセしてそれか...」
テーブルから降りると、文和に歩み寄り右腕を何の躊躇いもなく掴み上げる。
「きゃ!?
ちょ、離してよ!」
声を上げて少年から腕を振り解く
少年は何も言わずに頭を押さえ唸る。
そして再度、文和の方を見ると...
「...サーヴァント、キャスター。
召喚に応じ、ここに来た。
嫌だが貴様についてやろう...」
腕を組み、文和を見る。
いきなりキャスターと言い放った少年を見て、文和は呆気に取られ立ち尽くしている。
(なに、この子?いきなり来て、マスターだとか...)
「と、とりあえず...お家、分かる?」
目の前の相手が幼いので迷子が来たと自分に言い聞かせ、家を微笑みながら尋ねるが...
そのキャスターと名乗った少年は不機嫌そうに顔を顰め、口を開く。
「お前は馬鹿か?
俺を呼び出しておいてその言い草は...
...あぁ、ジャパーニーズジョークか?
それならばセンスがないぞ、駄作過ぎて目も当てられん。」
笑い声を適当に作ると文和を見る...するとジョークではないと分かり、今度は声を荒らげ
「大馬鹿か貴様はッ!!!!
何だ、貴様は!英霊も知らないのか!」
「ひぅ...!」
怯える文和を見てまた頭を押さえ、深い溜め息をつく
俺も三流だが...マスターも出来損ないか...
と少年は、一人心の中で呟いた___
- Re: 【Fate】童話作家と出来損ないマスターの冒険譚 ( No.4 )
- 日時: 2016/11/03 19:49
- 名前: 霜月 (ID: nXlmokR.)
【第一節:作家と少女】
「...はぁ......」
蒼髪の少年は深い溜め息をつく
文和を見て、また溜め息をつき椅子に腰掛ける。
「え、えっと...その....」
恐る恐るだが勇気を出し、文和が声をかける
キャスター、の少年は"何だ"と言わんばかりに文和を見る。
その顔を見て文和は問いかける。
「英霊とか...マスターとか...それってなんですか?」
少年が言っていた言葉、"英霊"、"マスター"。
自分には理解が追いつかないからか少年へと問う、少年は口を開いた。
「英霊は、俺のような召喚で呼び出されたサーヴァントの事を言う。
太古の王や歴史の英雄、そして昔の偉人などが争いの為に召喚される、それが英霊というものだ。
マスターは選ばれた七人の魔術師達の事で聖杯を求め、英霊を召喚し我が物にする為に争う者達だ。」
退屈そうに言うと本を取り出し、開く
文和はある程度は理解したらしく、少し悩むような仕草をする。
少しするとまた文和は質問する。
「じゃあ...君は英霊で、私がマスターってこと?」
少年はそれを聞き、文和の方は見ずに
「そうだ。
主従関係ではあるが、お前の言葉を全て聞く気はないからな。」
と、答えた。
「そっか、うん分かったよ
それで...君は誰なの?」
一番気になっていた事を問いかける
少年は本を閉じて、しまうと
「...ハンス・クリスチャン・アンデルセン。
ただの童話作家、出来損ないのマスターである貴様に相応しい三流サーヴァントだ。」
腕を組み、面倒っぽくそう答える。
だが、文和は唖然としていた
何故かというと目の前にいる少年が、自分が幼い頃見ていた『マッチ売りの少女』の作者だったからだ。
「き、君がアンデルセン童話の作家!?」
声が裏返ってしまった、ただ目の前に世界三大童話作家の一人が居るだけなのに。
いや...ただではないか...
と文和は心の中で訂正した__
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