二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- オレカバトル 〜新たな伝説の開幕〜
- 日時: 2017/02/28 22:05
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: Qwn5KFYZ)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=11731
オレカバトル。2012年に稼働したアーケードカードゲーム。
貴方はこのゲームに、どのような思いを抱くだろう?
そんなゲーム、時代遅れだ。やっている人は時代の進化に追い付けていない。
そう思う人もいるだろう。
けれど、それは違う。
彼のような熱く燃える魂を持つ者がいる限り、オレカバトルが人々の記憶から消え去ることはない。
「さーて、今日もオレカしにいくかー!」
俺の名前は茎沢 聖(くきざわ こうき)。オレカを趣味でやっている小学6年生。今からオレカをしに行こうとしてる。
クラスの皆は
「そんなの、古いよw」
って言ってて、俺が通う学校、太神楽小学校でオレカをやってんのは多分、俺一人。
古いからなんだよ、とか思うけど、ま、俺は
「オレカゲットしてくか〜。」
そう言って、チャリでオレカをしに行った。
今思えば、この時から俺は事件に巻き込まれたことになる。
けれど、あれは絶対夢じゃない。
そう思ってる。
その物語を今から話そうと思う。
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- オレカバトル 〜新たな伝説の開幕〜 ( No.5 )
- 日時: 2017/03/01 17:40
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
「ところで、『天界』ってどーゆーとこだ?」
俺は何気なくカマエルに聞く。
「いいとこだぜ。俺の友達もいるし、光王様はいいヤツにいいことするし。天使で良かったー、って思うんだ。」
へぇー、俺は声を出す。
その時だ。
「さっきはよくもやってくれたな...。」
俺の後ろで聞いたことがある声がした。
誰だと俺は後ろを振り向く。
...って、またゲボルグ先生かよ!?カマエルの一撃で死んだんじゃねえの!?
「聖にさわんじゃねえぞ!」
剣を構える相棒。
けど、ゲボルグの強さは半端なかった。
「闇の力を...、知れ!」
ゲボルグは持っていたハルバードをカマエル目掛けて降り下ろした。
「ぐう!」
受け止めるカマエル。
クソー、この時にパンドラがいたら!
そう思ってたら。
「ククク...、ピンチっぽいなあ。」
この声は...。
俺は後ろをまた向いた。
やっぱり、パンドラだった!
「相棒...。助けたいか?」
俺は相棒を見る。
「ゴホッゴホ...」
カマエルは戦えそうにない。
もしここで助けなかったら...相棒は、死ぬ。
「...ああ。助けたい。モンスターを召喚したい。」
俺は意を決してパンドラに告げるとソイツはニヤリと笑みを浮かべた。
「それなら、『契約』に従え。」
- オレカバトル 〜新たな伝説の開幕〜 ( No.6 )
- 日時: 2017/03/04 17:48
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
何だ、その『契約』って...(意味ぐらいはわかるぞ!)。
でも、このままじゃ相棒が危ない。
「...まず、だ。『契約』について、教えてくれ。」
そう言うと、パンドラはクックックと笑う。そして、銀色のリングと金色のリングを俺に見せてくれた。
パンドラは銀色のリングの説明を始める。
「これは『サモンズ・リング』。モンスターを召喚できるリングだ。これを身につけてカードを天に掲げれば、お前の仲間を呼び出せるぜ。」
次に、金色のリングを見せる。
こんな話をしてる間も、カマエルは瀕死の状態で剣を操っている。さっさとしてくれパンドラ君。
「これは『タイムスペース・リング』。これをクルリッと回せば、時空を行き来出来るんだぜ。」
ほうほう。
俺はパンドラに聞く。
「...で、契約は?」
「異界王の秘宝、『涙のかけら』を集めること。それだけだ。」
涙のかけら...?オレカにそんなアイテム、あったっけ?
とにかく、聞いてみる。
「どこにあるんだ?」
「火、水、土、風の四大陸にある。ただし、時空を越えねえと手に入れられねえのもあるから、タイムスペース・リングを使いこなさねえと全部手に入れるのは不可能だ。」
俺は考える。
しばらくして、俺はゆっくりと口を開いていた。
「ああ。契約する。」
と。
- オレカバトル 〜新たな伝説の開幕〜 ( No.7 )
- 日時: 2017/03/08 22:18
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: X8Fl15uw)
俺は息を飲む。パンドラはニヤニヤと不気味な笑みを浮かべているだけだったけど、しばらくして、俺にサモンズ・リングとタイムスペース・リングを差し出した。
「契約を解約しない限り、そのサモンズ・リングは外れねえからな。クックック...!」
俺はパンドラのその言葉に、こくりとうなずく。
カマエルはゼエゼエと息を切らしつつ剣を振り回している。あのヤロー、無理しやがって。
よーし、助かったぜ、相棒!
俺はにっこり笑うと、カードをテキトーに取りだし、サモンズ・リングがついている左手と共に掲げた。
俺が出したのは、聖竜・アークドラゴンとオアシスの女神・イシスだ。ふっふっふ、俺はオレカ上級者だ。そこの諸君、なめないでほしい!
「よし、イシス、アークドラゴン!準備はいいか!?」
俺はモンスターを召喚出来たあまり興奮している。
「神に過失は無い。無礼者に罰を与えましょう...。」
イシスが冷静な口調で答える。どうやらやる気らしい。女って。怖いなぁ...。
「キイィン!キイィン!」
アークもコクコクうなずいている。よーし、準備オッケーだ。
待ってろ相棒!カッコいいとこ見せてやるよっ!
- オレカバトル 〜新たな伝説の開幕〜 ( No.8 )
- 日時: 2017/03/12 18:24
- 名前: クーゲルシュライバー(ポッポ) (ID: P8fkdnbW)
俺はまず、カマエルの方に駆け寄る。このまま戦ったら巻き添え食らうからな。そしたら死ぬの確定だ。
「大丈夫か?無理しやがって!」
「ゴホッ...。だ、大丈夫だ...。お前は下がってろ...。」
コノヤロー、ウソつきやがって。それに命知らずなヤツだな!
「お前が下がってろ!この黒騎士は俺が相手だ!イシス、アークドラゴン!」
俺はそう言うと、イシスとアークドラゴンを呼び出す。
「無礼者はこの騎士ね。いいでしょう、神に逆らうとどうなるか、その目で焼き付けなさい!」
イシスがそう言うと、ソイツはゲボルグに向かって走り出した。
「おい!スロット止めてねえぞ!」
「キイィィン!?」
俺とアークドラゴンはそう言ったが、もう遅かった。
その後、イシスがマジュラをしまくって、ゲボルグがボコボコにされたのは言うまでもない。(やっぱ女ってこえぇ...。)
「ありがとな。助かったぜ。」
カマエルはにっこりと笑って言う。やっぱり、能天気なヤツだな。
「言ったでしょう、神に過失は無いと。」
冷静な口調のイシス。むごいと思うけど、やっぱり女は怖い。
けど、俺は重い契約がある。
異界王の秘宝、『涙のかけら』を集めるという、大きな契約が。
- オレカバトル 〜新たな伝説の開幕〜 ( No.9 )
- 日時: 2017/03/23 18:40
- 名前: クーゲルシュライバー (ID: Hv9tLdWu)
俺は考える。
この事を、カマエル達に言っていいものなのか?極秘任務みたいなものを?それ以前に、あいつがキレたらどうする?考えろ自分!考えるんだ!
「おい、聖?」
でも、もしかしたらいつかバレるんじゃ...。そしたらマジギレするかも...。協力すらしてくれなくなったら、終わりだ〜!
「おい、聖!!」
ハッと、俺は顔を上げる。目の前には、カマエルが腕組みをしている。
「どうしたんだよ?なんか嫌なことでもあったのか?」
「...嫌だなぁ、カマエル。あるわけねえだろ?」
ハハハと俺は笑ってごまかす。
「それより、傷...大丈夫か?」
俺は気持ちを変えて顔をしかめる。ゲボルグ戦のときに腕を切られたらしい。
「平気だっつーの。こんな傷口ぐらい。すぐ治るぜ。」
腕の傷口を見せるカマエル。けど、傷口はぱっくりあいていて、肉が目立つ。まるでリスカじゃねーか。
それを見ることしかできない俺は...無力だな。
何故か出てくる涙を力ずくで抑え、俺はカマエルと共に道を歩いていく。
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