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おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松
日時: 2018/01/20 15:27
名前: 河村憲昭 (ID: CbmxSfx3)

1


トト子「原因は、何です?
重量が3キロ減った原因は!」
デカパン「コックピット周辺の、
フレームの材質を変えたんです。
強度は上がっていますから、
絶対、危険じゃありません。」
トト子「あたり前でしょ!、
弱くなったらたまらないわ。
なんで事前に通知して…」
デカパン「納期を10日も繰り上げられれば…」
トト子「んっ! っと!、
それは、ネオ・ジオンの、
カラ松に言って下さい。
あの人がこんなに早く、
隕石落としをしなければ—
こんなことには、ならなかったわ。
これね?」
デカパン「はい。」


「おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松」


2


おい!
あっ!
私たちが、
なにしたって言うの!
未成年者を—
かどわかして!
うっ!
だいたい、地球で、
遊んでいられる身分かよ!
お前!、一松・パラヤだな?


—、乗るんでしょ!、急ぐのよ!
—、あっ!、なによっ!
ほら!、一松!
あっ!、あなた!
噛みました!
一松が噛んだんです!
ダヨーン「本当か?、一松。」
見て下さいよ!
ダヨーン「お前も乗って!」
でも…
ダヨーン「さっさっ!」


ご苦労様であります、
ダヨーンさん。
なんです?、ありゃ?
地球連邦政府、高官御一家ってやつだ。
宇宙に連れて行けば、
不良が直るってんだろう?
あれ、奥さんじゃないんでしょ?


なんで軍用機を使わないんです?
ダヨーン「軍が動いているんだ、
香港からの民間シャトルの方が安全だ。」
一松「カラ松が地球を寒冷化する作戦を、
なんで抑えられなかったの?」
ダヨーン「連邦政府は、ジオンのカラ松が、
生きているなんて信じてなかったんだよ。」
一松「宇宙に100億の人が住んでいるのよ。
お父さんたちは、
それを地球から見上げて、
分かっているつもりで…
その方がおかしいのよ。」
ダヨーン「しかし…」


3


どこだ?
北極星の方位!
座標、教えろ!
無茶だ!、離れろ!
5…、4…、3…、2…、1…、
点火!
おそ松大尉!、5thが、
地球に向けて加速しました!
5th、侵入角度、良好、
速度、良好。
カラ松大佐は、
モビルスーツ・デッキだな?
はっ!、サザビーです。
大佐、トド松・ガスの空域が、
膠着状態です。
援護の必要を認めますが。
カラ松「5thルナの投入は終わったのだ、
総員、引き揚げのサインを出せ。」
出しましたが、モビルスーツの、
後退のために、ミノフスキー粒子を—、
散布して、電波攪乱を、
することができません。
カラ松「その分、トド松が危険か…、よし!
トド松のヤクト・ドーガを援護、
回収する。
サザビーでます!、サザビー発進!」


4


おそ松「この5thを、地球に、
落ちるのを阻止できなかったとは…
ちいっ!
あっ…?
まだ援護がいた、カラ松か!」
トド松「大佐!
ううっ!
機雷が仕掛けてあった。
ミノフスキー粒子が薄くなっている。」
おそ松「なんで、こんなものを地球に落とす!
これでは、地球が寒くなって、
人が住めなくなる。核の冬が来るぞ!」
カラ松「地球に住む者は、
自分たちのことしか考えていない!
だから抹殺すると宣言した。」
おそ松「人が人に罰を与えるなどとっ!」
カラ松「私、カラ松・アズナブルが、
粛清しようと言うのだ!、おそ松。」
おそ松「エゴだよ、それは!」
カラ松「地球が持たん時が来ているのだ!
そんなものでは!」
トド松「大佐!、なんでファンネルを、
使わないんです!
大佐!、自分にかまわずに!」
カラ松「トド松、帰還するぞ。」
トド松「一人で行けますから!」
カラ松「ムリだ、外から見ると分かる。
よく5thルナの核ノズルを、
守ってくれた。」


5


だって、これ正式の航空券ですよ。
ですがね…、どうします?
イヤですよ!この娘と行くくらいなら、
地球で凍え死んだ方がマシだわ!
一松「そうしなよ!」
あっ!
イヤよ!、こんなの!
ダヨーン「キャシイ…」
一松「行こう、宇宙に。」
ダヨーン「ああ…」
これが地球連邦政府の推薦状で…
ダヨーン「君、2枚でいい。」
はい、2枚ですね。
ダヨーン「君。」
はい。
あのお客様の推薦状ですか?
ダヨーン「ああ。」
連邦政府のジョン・バウアー様からです。
ダヨーン「ふむ…、一人乗せてやれ。」
は、はい?
ダヨーン「こちらが政治特権で割り込んだんだ。
バウアーには借りもあったしな。」
政治屋ってこれだ。
ああ、奥さん。お一人乗れます。
次の便で、お二人ってどうです?
でも次の便は分からないんでしょ?
ええ…、戦争になったって、
ニュースですからね…
この子が行きます。
十四松・ノア、
寄留先はロンデニオンね。
はい、父親がいるんです。
十四松。
はい、シャトルはすぐに出ますよ。
十四松「でも…」
あなたは男の子よ、
宇宙を体験するのは遅いぐらい…
十四松「ママとチェーミンは?」
大丈夫。
今度の戦争は長くはないわ。
すぐに追いかけられるって、
ここの人も言ってるでしょ。
十四松「本当だね。」
ええ!

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Re: おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松 ( No.3 )
日時: 2018/02/10 13:26
名前: 河村憲昭 (ID: CbmxSfx3)

15


おそ松「チョロ松・スン。
カラ松と僕を、一緒くたに、
自分のものにできると思うな!」
チョロ松「意識が永遠に生き続けたら拷問よ、
私は、あなたたちを見たいだけ…」
おそ松「そりゃ、エゴだよ!」
チョロ松「私は永遠に、
あなたたちの間にいたいの。」
おそ松「カラ松は否定しろ!」
チョロ松「彼は純粋よ。」
おそ松「純粋だと!
クソ!、また同じ夢を、
見るようになっちまった。」
トト子「大尉!」
おそ松「なんだ?」
トト子「よろしければモビルスーツ・デッキに、
上がって下さい。」
おそ松「10分後に行く。」
トト子「はい!
どうしたんだろう?、怖い声。」


おそ松「トト子。」
トト子「あっ。」


16


一松「やられた?」
チビ太「そういうことだ。一松・パラヤ。」
一松「これが大きくて、
私の手に合わないんだもの!」
チビ太「ノーマルスーツを着れば合うさ。」
十四松「今度は僕にやらせて。」
一松「すごいね。前の戦闘で撮影した映像から、
すぐにCGを作っちゃうなんて。」
ダヨーン「軍事機密なんだから、
他の人にしゃべっちゃいかんぞ。」
一松「ふん!」
ダヨーン「おい!」
イヤミ「いいセンスを、
持っていらっしゃいますよ。」
ダヨーン「あの娘がこんなものに、
興味があるとは知らなかった。」
一松「イヤだ。人がいるとあれだ。
あっ!」
おそ松「一松・パラヤさん?」
一松「はい!」
おそ松「この先は民間人は、
入らない方がいい。」
一松「すみません!」
ダヨーン「一松!
邪魔になるぞ、来なさい。」
一松「先に行っててよ。
なにも分かってないんだから。」
トト子「こっちです、おそ松。
はーい!」
おそ松「ああ、問題はなんだ?」
一松「そっか、あれがおそ松・レイか。
「こっちでーす。」だって。」
十四松「一松!、俺、2機撃墜したぜ!」
一松「ああ、じゃ、私と同じだね!」


十四松「感じなかったか?」
一松「他の大人と同じみたい。」
十四松「はい。」
一松「ありがと。」
十四松「でも、あの人、初めて、
モビルスーツに乗った時に—
ちゃんと操縦してジオン軍の、
ザクってのを倒したんだぜ。」
一松「本当かな?」
十四松「コックピットに座っただけで—
ガンダムの配線なんか、
全部、分かったって。」
一松「え?
アハハハハ。」
十四松「なんだよ?」
一松「ううん、それを、
ニュータイプって言うんだ?」
十四松「そうさ。」
一松「インドのクリスチーヌが、
言ってたのと違うな。
ニュータイプは物とか人の存在を、
正確に理解できる人のことだよ。
それもさ、どんなに距離が離れていても、
そういうのが分かるようになるの。」
十四松「ああ、人間って、
地球だけに住んでいた時は—
頭の細胞の半分しか、
使ってなかったんだろ?
それが宇宙に出て、
残りの頭の部分を使うようになれば、
テレパシーだって、
予知能力だって高くなるよな。
じゃないと、地球と、
コロニーで暮らしていたら、
家族だなんて、
思えなくなっちゃうもん。」
一松「あんたんとこの家族は、
分かり合ってんだ。」
十四松「親父、いつもうるさいけどな…」
一松「うちなんて、家族で、
地球にいたんだよ。」


17


連邦政府の提供してくれたコードで、
バッチシです。
カラ松「脳天気な連中なのかな?」
大佐、そりゃ違います。
我々の根回しの結果です。
カラ松「分かっているよ。」


一松「ウフッ、あれか、
新しいモビルスーツって。」
トト子「ん?」
一松「ああ…」
トト子「民間人が入っては、いけないのよ!」
一松「前にもここには入ったわ。
あなたこそ、なんでここにいるの?」
トト子「え? なんでって、自分は、
この艦のメカニック・マンよ。」
一松「大人の言いそうなことね。
私が聞きたいのは、
そういうことじゃないわ。
おそ松・レイとの関係よ!」
トト子「関係って…
私の尊敬する上官よ。」
一松「そうじゃないって!
私はインドで修行したのよ。
人類がみんな共感し合える、
ニュータイプになれるようにって。
だから私は、ニュータイプだって、
言われているおそ松に興味があったのに。
なんで、あなたは邪魔するの!」
トト子「邪魔?」
一松「あんた、私にとって、そういう人よ、
あんたこの艦から降りなさいな!」
トト子「そんなこと、できるわけないでしょ。」
一松「でないと、私…」
十四松「一松!、入っちゃ…」
一松「うるさい!
ああ!」
十四松「つかまって!」
一松「イヤー!」


十四松「一松!、コロニーだよ。」
一松「コロニー?」
十四松「サイド1のロンデニオンだ!」
一松「ああ…
シリンダーの中に町がある、湖も。
こんなのを見れば、人が、
革新できるって信じられる。」
十四松「ザビ家が独立宣言をした気分って、
分かるよな。」
一松「でも、ザビ家のジオンは、
地球に負けたんだよね。」
十四松「そうだけど…」
一松「お父さんは、
こんなもの知らないで—
地球から宇宙に住む人を、
支配しているのよね。」
十四松「だからさ、カラ松は一度は、
地球の味方をしたけど—
今度の作戦で地球を、
潰してしまおうってんだからな。」
一松「その話、分かるよ、地球の人って、
頑固で変わんないくせに、
自分の奥さんや、
旦那さんだけは、かえるでしょ。
だからカラ松は、
いろいろやってみせてさ、
人の可能性、見せようとしてんのよ。」
十四松「でもさ、」
一松「え?」
十四松「そんなことで地球を、
寒冷化させてもいいの?」
一松「う…、うん…、分かんない。」


19


おそ松「ん?」
イヤミ「カラ松は本気で地球を、
冷却化するつもりなのかな?」
おそ松「第一回戦はやっちまったんだぜ。」
イヤミ「地球を完全に寒冷化するには、もう一つ、
くらい隕石を落とさなければムリだ。
しかし、月の軌道内の石っころは、
すべて連邦軍が管理している。
だからさ、スウィート・ウォーターを、
ネオ・ジオンの領土に承認させて…」
おそ松「その交渉に、
ダヨーン・パラヤが来たのか。」
イヤミ「ああ、そう思えるな。」
おそ松「カラ松は、俺たちと一緒に、
反連邦政府の連中と戦ったが、
あれで地球に残っている連中の、
実体が分かって—
本当に嫌気がさしたんだぜ。」
イヤミ「そりゃ、分かってる。」
おそ松「それで…、すべての決着を、
つける気になったんだよ。」
イヤミ「すべての…」
おそ松「おい。」


20


ダヨーン「よく時間内に入ってくれた。
これで地球は救われる。」
イヤミ「交渉のご成功を。」
ダヨーン「交渉?、誰と?、どこで?」
イヤミ「ラサから宇宙軍を、
指揮するあなたが、
散歩のために宇宙に、
いらっしゃったとは思えません。」
ダヨーン「私がここに来たのは、連邦政府から、
発表があるまでは、内密だぞ。」
イヤミ「はっ!」
一松「じゃあね。」
ハタ坊「ご苦労様です。
会計監査局の、
ハタ坊・ブルームです。」
ダヨーン「ご苦労。」
ハタ坊「あぶないですよ。」
一松「デーン!、アハハハ。」
ダヨーン「一松!」
イヤミ「解散だ!」
ハタ坊「イヤミ・ノア艦長か…、ミライさんと、
うまくやっているのかな?」
イヤミ「仕事は山ほどあるんだぞ!」


トト子「デカパンさんの試料は、
下に着いてるそうです。」
おそ松「そりゃ、よかった。」
十四松「こっちから、コロニーの中、
見えるんですか?」
おそ松「見えるよ。」
トト子「あの新しいフレームは、
いいアイデアですよ。」
おそ松「ダヨーン・パラヤな。
俺たちロンド・ベルには、
ジオンの残党狩りをさせておいて、
裏ではカラ松と話し合ってる。」
トト子「あれが政治家でしょ?」
おそ松「納得できるかい?」
トト子「そうね。」
十四松「うわー!、コロニーだ!」
おそ松「そうだ、ここは500万人ほどが、
住んでいる古い町さ。」
トト子「いつもはこうして優しいのに、
時々、怖い声出しますね。」
おそ松「そうかな?」
トト子「そうですよ。」

Re: おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松 ( No.4 )
日時: 2018/02/17 15:37
名前: 河村憲昭 (ID: CbmxSfx3)

21


よくいらして下さった。
ダヨーン「貴官こそ、
我がロンデニオンにようこそ。」
ハタ坊「ネオ・ジオンの連中じゃないか?」


十四松「いいんですか?
おそ松さん取っちゃって?」
トト子「いいのよ、あなたがいない所で、
仲よくしてるから。」
十四松「ハハハハハ。」
イヤミ「十四松!」
十四松「あっ、父さん!」
イヤミ「デートの電話を、
父親に入れるなって言っておけ。」
十四松「一松?」
一松「捜したよー!、軍艦には、
直通電話できないしさ。
艦長さんを呼び出したりして、ゴメン。」
十四松「いいんだって。」
そうですか。
イヤミ「ああ。」
おそ松「あいつのチャージできてる?」
はい、出してあげて。
はい、ハロですね。
十四松「ドレーク・ホテル?、おそ松さん。」


総帥みずから、ほお…
今日の交渉は我々が—
地球連邦政府に礼を尽くす立場で、
ありますから、当然でしょう。
ダヨーン「それで我々も、心底、
安心できるというものです。閣下。」
カラ松「それは結構。」
で、調印書は本物でしょうな?
ダヨーン「もちろんです。
地球連邦政府は5thルナがラサに、
降下する前に移動いたしまして、
公の効力を持つものを、
用意いたしました。」
ハタ坊「なんの調印書だ?」
ダヨーン「当方の条件を、
承認していただければ—
小惑星アクシズを、
ネオ・ジオンに譲渡いたします。」
ハタ坊「なんだって!」


十四松「ハーロ!」
ハロッ!
十四松「ハハ。」
おそ松「十四松!」
十四松「はいっ!
ハロのことは、
母からよく聞いてました。」
おそ松「3代目だけど、大事にしてよ。」
十四松「もちろん!」


このルナツーに我がネオ・ジオンの、
艦隊が投降した後でですか?
このアクシズを我がスウィート・
ウォーターに移動させるのは?
ダヨーン「それらの条件を認めていただかなければ、
和平話は、なしですな。」
ハタ坊「金塊…?、なんだ?」
アクシズの代金の、
ご確認を願います。
ダヨーン「会計局の者は、彼です。」
ハタ坊「はっ。」
これでアクシズは、我々が、
買い取ったわけですが、アクシズを—
スウィート・ウォーターに運搬する、
仕事は我が艦隊にやらせたいのですが?
ダヨーン「なぜです?」
艦隊の者が失業しても、我々は、
失業手当も出せない現状でして。
カラ松「そうか…、問題だな。」
ダヨーン「了解です。連邦軍への、
再就職を考慮しましょう。
それに、あのアクシズの移動は—、
装備されている核エンジンが、
まだ使えますから、大丈夫です。」
昔のエンジンが、まだ使える!
そりゃすごい。
カラ松「では。」


カラ松「俗物どもが…
しかし、ここに我々がいるのを、
ロンド・ベルの連中が知ったら—
タダじゃ済まないな。」
さようですな。
カラ松「おそ松、私はアコギなことをやっている。
近くにいるのなら、この私を感じてみろ。
町を行くのはやめるぞ。」
はっ!
ジーク・ジオン。
カラ松「ジーク・ジオン。」


22


一松「すごーい!」
十四松「うわー!」
一松「あの白鳥を追いかけて!
おそ松。」
チョロ松「ウフフフフ、アハハハハ。」
一松「キャーッハハハ!
ああっ!」
おそ松「貴様!」
どうなさいました!
カラ松「トド松を呼べ!」
はっ!
おそ松「なんで、ここにいるんだ!」
カラ松「私は、お前と違ってパイロットだけを、
やっているわけにはいかん!」
おそ松「なんだと!」
一松「あれが、カラ松…」
おそ松「俺たちと一緒に戦った男が、
なんで地球潰しを!」
カラ松「地球に残っている連中は、
地球を汚染しているだけの—
重力に魂を縛られてる人々だ!」
一松「ああ!、だから夫婦でも、
いがみ合っていられるんだ、あ!」
おそ松「そうか!
カラ松!」
カラ松「うっ!」
おそ松「くっ!」
カラ松「ええい!」
おそ松「なんで!」
カラ松「うぉ!
地球は人間のエゴ全部を、
呑み込めやしない!」
おそ松「人間の知恵は、そんなもんだって、
乗り越えられる!」
カラ松「ならば、今すぐ愚民どもすべてに、
叡知を授けて見せろ。」
一松「そうだわ!、それができないから…」
カラ松「うわーっ!」
おそ松「貴様を殺ってから、
そうさせてもらう!」
一松「ええい!
おそ松!、あんた、
ちょっとセコイよ。」
十四松「一松!」
カラ松「いくかい?」
一松「えっ?」
おそ松「カラ松!」
十四松「一松!」
トド松「大佐!」
おそ松「うわーっ!」
十四松「一松!
一松!」
一松「十四松。」
おそ松「うわっ!
カラ松!」


23


ハタ坊「お忙しいところを。」
イヤミ「やっぱりあなたですか、
ハタ坊さん。」
ハタ坊「どうも。」
イヤミ「会計監査局のあなたが、
なんでしょう?」
ハタ坊「ミライ、いえ、
奥様は、お元気でしょうか?」
イヤミ「この半年ほど会っていません。
彼女は、ずっと地球なのです。」
ハタ坊「そうですか…」
イヤミ「なにか?」
ハタ坊「どなたにお話をしたらよいか、
迷いましたが…
カラ松が、
このコロニーにいるのです。」
イヤミ「なんです?」
ハタ坊「カラ松・アズナブルが、このコロニーで、
連邦政府の高官と会ったのです。」
イヤミ「ダヨーン・パラヤにですか?」
ハタ坊「彼だけではありません。
他にも数人…
連中はカラ松と和平が成立したと、
考えているのです。」
イヤミ「そりゃ…」


いい趣味してるじゃないか、
いくらなら売る?
トド松「冗談言わないでくれよ、
ちょっと売れないね—」


いらっしゃいました。
間に合ったか。
カラ松「我々は宇宙に出るが、
どうするね?、一松・エア。
軍の動きはどうか?」
まだ、ありません。
一松「ラー・カイラムには、
イヤな女がいるんです。」
カラ松「そうなのか、じゃ…」


ダヨーン「なんだ。」
イヤミ「あなたはカラ松の本性が、
分かっていませんよ!」
ダヨーン「隕石のアクシズを売った金で—
連邦政府の福祉政策が、
充実するんだぞ!
でなければ、カラ松はコロニー潰しを、
かけると言ったんだ!」
イヤミ「カラ松は、コロニー潰しはしません。
地球に居残った、
あなたたちを潰すだけです。」
ダヨーン「私はルナツーに行って、
武装解除の受け入れ準備をさせる。」
イヤミ「艦隊の武装解除を?、なんで、
我々ロンド・ベルにやらせないんです。」
ダヨーン「あああ…」
くっ!
お気をつけて。
ダヨーン「はぁー。
電話、借りられんか?」
はっ。
ダヨーン「コロニーの近くに、
カラ松の艦隊は呼べんよ。」
参謀!
イヤミ「では、ロンド・ベルは独自の、
行動を取らせていただきます。」
ダヨーン「あたり前だ、貴官らが地球の危機と、
判断したら、いつでも動け。
一松はなんでホテルにおらん。
艦長、伝言を頼む。
数日、ホテルで待っているようにと。」
イヤミ「はい…」


24


一松「ウフフフ…」
トド松「閉じるぞ。」
一松「うん、浮いている!」
トド松「これで…」
一松「知っている、なんか、
ジェガンより古いけど、分かるわ。」
トド松「ホントか?」
一松「こうでしょ?
わーっ!」
トド松「ランチを正面に入れてみろ。」
一松「ん!」
トド松「ホントに操縦、初めてか?」
一松「そーれ、トンボ返り!」
あ、あれ!
一松ですか?
から松「ああ、才能があるようだな。」
出迎えのムサカです。
カラ松「ん…」
一松「ギューン!」
トド松「よせ!」
なんだ?
トド松「許可があるまでは、もう近づくな。」
一松「いいの。」
トド松「勘弁してくれよ!
そうでなくても俺は—
ニュータイプ研究所出身だって、
やっかまれてるんだからさ!」
一松「私がいるじゃない。
フフフ…」


カラ松「地球を嫌うとは、よほどイヤな、
思い出があるんだな。一松・エア
なんで私に興味を持ったのだ?」
一松「あなた、人の魂は地球の重力に、
引かれるって言ったでしょ。
あれ、私に実感なんだ。
でもさ、それが分かる人って、
不幸な人じゃないかって、気になったの。」
カラ松「私は信じる道を、
進んでいるつもりだ。」
一松「私、白鳥が飛ぶのを見て、
おそ松が叫んで、私も叫んだわ。
そしたら、あなたが現れた。」
カラ松「それでおそ松たちを裏切ったのか?」
一松「アハハ…、あの人たちとは、
偶然、知り合っただけ。
まだ友達にもなっていなかったわ。」


本官さん「宇宙用の免許取るったって、
大変だぜ。」
十四松「コロニー公社に勤めりゃ、
コロニーの修理で—
食いっぱぐれないだろ、
実技に強くないと。
うわっ、痛て!」
本官さん「ローンは50ヵ月でいいんだな?」
十四松「ええ?、ああーっ!
うわっ!、痛てえ…」


カラ松「4〜5回であれだ、本物だな。」
はい、一松の脳波と、
サイコミュとの連動は完璧です。
一松、
ターゲットは分かりますね?
一松「はい。」
あとはファンネルが、
自動的に侵入します。
一松「はい!」
ファンネル放出。
一松「はい!
私の脳波だけで、あれが、
コントロールできるの?」
ターゲットをイメージしろ!
一松「イメージ?
行け!、ファンネルたち!」
後はファンネルたちに、
攻撃命令。
一松「ファンネルを、
あっ!、これ、ファンネル!
はぁー。」
カラ松「あの子と同じだ…」


25


お願いします。
総帥が乗っているって?
前の方さ。
ホラッ!
総帥にだよ。
総帥に。
一松「大佐に?」
向こうから、総帥にと。
カラ松「ありがとう。」
ジーク・ジオン。
ジーク・ジオン。
ジーク・ジオン。
星の光に、思いをかけて、
熱い銀河を、胸に抱けば、
夢はいつしか、この手に届く、
カラ松ズ、ビリービング、
   アワズプレイ、プレイ。
カラ松ズ、ビリービング、
   アワズプレイ、プレイ。


一松「フフ…、大佐は、
格好だけじゃないんですね?」
カラ松「おかしいか?」
一松「いいえ。
それで、地球を潰すんですか?」
カラ松「潰しはしない、地球には、
ちょっと休んでもらうのさ。」
一松「ああ、そういうことですか。」
カラ松「訓練で頭痛は出なかったのか?」
一松「ええ、もちろん。」
カラ松「トド松、
明日からの作戦を頼むぞ。」
トド松「はっ!」
カラ松「大丈夫か?
明日からの作戦は遊びじゃない。」
一松「もちろん、あっ!
大佐…」
カラ松「今夜は、よく休め。
行け!」


アクシズを地球にぶつけるだけで—
地球は核の冬と、
同じ規模の被害を受けます。
それは、どんな独裁者でも、
やったことがない悪行ですよ。
それでいいのですか?
カラ松大佐。
カラ松「今さら説教はないぞ、ナナイ。
私は宇宙に出た人類の、
革新を信じている。
しかし、人類全体を、
ニュータイプにするためには、
誰かが人類の業を、
背負わなければならない。」
それでいいのですか?
大佐は、あのおそ松を、
見返したいために—
今度の作戦を、
思いついたのでしょう?
カラ松「私は、そんなに小さい男か?」
おそ松・レイは優しさがニュータイプの、
武器だと勘違いしている男です。
女性なら、そんな男も許せますが、
大佐は、そんなおそ松を許せない。
カラ松「ジオン独立戦争の渦中、私が目を、
かけていたパイロット、チョロ松・スンは、
敵対するおそ松の中に、
求めていた優しさを見つけた。
あれがニュータイプ同士の、
共感だろうとは、分かる…」
カラ松「ん?」
おそ松「チョロ松。」
チョロ松「おそ松。」
カラ松「チョロ松!、敵と戯れるな!」
チョロ松「大佐!、いけません!」
カラ松「なに!
あの時、妹の、
アルテイシアがいなければ…」
チョロ松「ああーっ!」
おそ松「しまった!」
カラ松「チョロ松!
チョロ松…
ああ…、私を導いてほしかった…
なまじ人の意思が、
感知できたばかりに…」
どうなさいました?
カラ松「似すぎた者同士は、
憎み合うということさ。」
恋しさ余って、憎さ百倍ですか?
カラ松「ふん…、まあな、
明日の作戦は頼むぞ。」
カラ松「私はアクシズに先行して、
お前を待つよ。」
一松、よろしいんですね。
カラ松「あれ以上の強化は必要ないと思うが。」
はい、あの娘は、
サイコ・フレームを使わなくとも—
ファンネルをコントロールできる、
ニュータイプです。
カラ松「そうだろうな。」
ジオン・ダイクンの名前を受け継ぐ、
覚悟が、大佐を変えたと思いたいが…
クソッ!
あんな小娘に気を取られて。


トド松「欲求不満のはけ口を、
戦争に向けてるだけなんだ。」
一松「なに、それ?」
トド松「大佐みたいなのが頭にくると、
コロニー潰しなんかやるんだよ。
そんな時に、
大佐を止める力がいるだろ?
だから俺はニュータイプに、
強化してもらったんだ。
両親は…、コロニー潰しで、
やられちまったからな…」
キャーッ、ハハハ。
トド松「スケベども!」
一松「ふーん、エスパーになりたいんだ。」
トド松「ああ、だけど、
ニュータイプ研究所の強化じゃ—
一松みたいには、
なれないって分かったよ。
だから俺、一松と付き合って、
一松を研究させてもらう。」
一松「付き合いたいってこと?」
トド松「歳が気になる?」
一松「ああ!、あんた、私が大佐、
好きだからヤキモチ焼いてんだ。」
トド松「違うって!、あっ!
一松!」

Re: おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松 ( No.5 )
日時: 2018/02/27 16:28
名前: 河村憲昭 (ID: CbmxSfx3)

26


やっちゃえよ!
よせよー!
アハハハハ…
こいつ!
痛てーよ!
ずるいぞ!
じゃ、当分シャトルは出ないの?
シャトルの会社は、
香港を逃げ出すって。
和平するってニュース、ウソなの?
今度は香港が狙われているのよ。
隕石が落ちるの?
カラ松ならやるわ、母さんも昔、
戦ったことがあるから分かるの。
地球の人は荒れるだけでしょ?
カラ松は純粋すぎる人よ。


カラ松「このコロニー、
スウィート・ウォーターは—
密閉型とオープン型を、
つなぎ合わせて建造された—
きわめて不安定なものである。
それも、過去の宇宙戦争で、
生まれた難民のために—
急遽、建造されたものだからだ。
しかも、地球連邦政府が難民に対して、
行った施策はここまでで、
容れ物さえつくれば良しとして、
彼らは地球に引きこもり、
我々に地球を開放することは、
しなかったのである。
私の父、ジオン・ダイクンが—
宇宙移民者、すなわちスペースノイドの、
自治権を地球に要求した時、
父、ジオンはザビ家に暗殺された。
そして、そのザビ家一統は、
ジオン公国を騙り、
地球に独立戦争を仕掛けたのである。
その結果は、諸君らが知ってる通り、
ザビ家の敗北に終わった。
それはいい!、しかしその結果—
地球連邦政府は増長し、
連邦軍の内部は腐敗し、
ティターンズのような、
反連邦政府運動を生み、
ザビ家の残党を騙る、
ハマーンの跳梁ともなった。
これが難民を生んだ歴史である。」
一松「私、みんな知っていたな。」
カラ松「ここに至って私は、
人類が今後—
絶対に戦争を繰り返さないように、
すべきだと確信したのである!
それが、アクシズを地球に落とす作戦の、
真の目的である。
これによって、地球圏の、
戦争の源である—
地球に居続ける人々を粛清する。」
うわー!、うわー!。
大佐!
スウィート・ウォーターの救世主だ!
ジーク!、ジーク!
一松「ルナツーで武装解除するって話、
ウソなのかな?」
ジーク!
カラ松「諸君!、自らの道を拓くため、
難民のための政治を手に入れるために、
あと一息、諸君らの力を、
私に貸していただきたい!
そして私は、父ジオンの元に、
召されるであろう!」
うわー!、うわー!
ジーク!、ジーク!


27


レウルーラですな?
しかし、こんなダミーで騙せますか?
カラ松「海軍の連中は、艦の数が、
合っていれば安心するものさ。」
ダミー交じりの艦隊で、
ルナツーを叩き—
その間に大佐ご自身が、
アクシズに侵攻なさる。
うまくすれば、ルナツーの、
核兵器まで使えますな。
カラ松「ああ、アクシズを加速するのにも、
地球を汚染させるにもな。」


ダヨーン「あのルナツーには旧世紀からの核兵器は、
どのくらい貯蔵されているのか?」
はっ、ネオ・ジオンの艦艇を、
100回殲滅するだけの量はあります。
ダヨーン「カラ松は、それを知っているんだ、
彼は賢明だよ。」
我々、ロンド・ベルは戦争をしたがって、
いると、おっしゃるんですか?
ダヨーン「ああ、地球からは、そう見えるな。」
参謀次官!
スウィート・ウォーターの放送です。
上のモニターで!
ダヨーン「ん…、電波状態は…
良好だな。」
旗艦のレウルーラが後方か?
数はそろっています。
いや、情報より1隻多いや。
ダヨーン「カラ松は正直なんだよ。
これで地球の敵は、
本物の宇宙人ぐらいになったな。」
我々に新しい職業がありますかな?
ダヨーン「地球には海岸掃除の、
仕事が山ほどあるよ。」
クッ、グーッ!
栄光のネオ・ジオン艦隊!
惜別の念は消えることがありませんが、
しかし、もう、この艦隊の姿は、
我々の心の中に残すだけに…


イヤミ「ルナツー以外に核弾頭が、
15基もあったとわねえ。」
ハタ坊「しかし会計監査局扱いのものですから、
博物館行きの代物ですよ。
気をつけて下さい。」
イヤミ「あなたは罪にならないんですか?」
ハタ坊「現行の連邦政府が生き続ければ、
終身刑ですね。」
イヤミ「いいのですか?」
ハタ坊「私はミライさんに生きていてほしいから、
こんなことをしているんですよ。」
イヤミ「昔のフィアンセには、
そう言う資格があります。」
ハタ坊「ありがとう。
ネオ・ジオンの全艦隊が武装解除の、
ために発進したって放送、ウソですか?」
おそ松「でしょうね、見せかけですよ。」


トド松「一松め、まったく離れない!」
大したものだな。
目標のルナツーとの、
航行射軸、固定!
よし!、 射軸固定!
各砲座、最大仰角!
ヤクト・ドーガ、収容!
ガキが、実戦に入るのかよ。
トド松「いけないか!」
強化人間が、なに言うの。
トド松「俺は、ニュータイプだ!」
ハハハハハ。
一松「トド松、よしなよ。
普通の人、相手にするなんて。」
トド松「レズン!」
一松「よしなよ。」
ホント、
普通じゃないみたいだね。
一松「そう思うよ。」
かわいいよ。
カラ松「アルパ・アジール牽引。」
牽引ワイヤー発射。


28


ネオ・ジオン艦隊確認。
スウィート・ウォーター発進時と、
数、同じ!
ダヨーン「艦長!、我がクラップは、
なぜ前に出ないのか!
カラ松に失礼だぞ!」
私は貴官の安全を、
守らなければならんのです。
横に散開していますな。
ダヨーン「竿で進入するはずだが。」
偵察機発進!
攻撃開始だな。
はっ!
モビルスーツ部隊、
砲撃開始30秒後に発進!
熱源、無数に発生!
なに!、回避だ!
ダヨーン「バカな!、条約違反だ。」
トド松「一松、実戦の空気を感じるだけで、
いいんだ、ついてこい。」
一松「了解!
すごい!」
来やがった。
うっ!
私だけで掃除してやるよ。
トド松「来た!」
一松「トド松!」
トド松「クソッ!」
一松「ああー!
戦争か…、トド松。
来るな!」
トド松「ルナツーの制圧が目的なんだから。
一松!」
一松「あんな所にも、
隠れているのがいる!」
ダヨーン「なんで逃げん!」
味方がやられているでしょ!
来ました!
ダヨーン「なに!、敵!」
一松「みんな、落ちちゃえ!」
ダヨーン「うわーっ!」
一松「やった!、やったろ!
キャー!」
トド松「危険だ!、一松。
その損傷なら爆発しない、
大丈夫だ。あっ!
ちっ!
この!
連邦軍など、俺、1機で!
一松、大丈夫か?」
一松「うう…、ううう…
ハア、ハア…
なんで、こんなに気持ちが悪いの。」
戦闘ブリッジに入らずに完勝だな。
これでルナツーの核を、
大佐に届けられますね。
ああ、忙しいぞ!
大佐、あなたの作戦は完璧です。


イヤミ「泣くのはよせ。
ああ、ハタ坊、
この子を頼みます。」
ハタ坊「ミライさん似なんですね、
ナイーブなんですよ。」
イヤミ「では。」
ハタ坊「ルナツーが全滅していないことを、
祈って。」
イヤミ「ムリですね。」


十四松「泣いて見せないと、
このタイミング取れなかったもんな。」
宇宙用装甲チェック!
十四松「図面は、しっかり、
見せてもらったもんね。」
48番ハッチに故障発生!
なんだと?
あれ?、異常解消!
装甲維持班、
48番ハッチをチェック!
イヤミ「なにやってんの!」
知りませんよ。


テストするぞ!
うわーっ!
おそ松「遊んでんじゃない!
エア・ロックに移動させとけ。」
了解!
おそ松「艦長!」
イヤミ「なんだい。」
おそ松「妙だと思わないか?」
イヤミ「なにが?」
おそ松「ルナツーとロンデニオンから、
同時に艦隊が出れば—
アクシズにたどり着くのは、
俺たちの方が早いんだぜ。
カラ松がそんな、
バカなことをするのか?」
トト子「でも、ネオ・ジオンの艦隊は、
1隻多かったんですよ。」
おそ松「それだよ。」
なんだよ?
トト子「スウィート・ウォーターの、
放送はウソだって。」
チビ太「えーっ!」
おそ松「これだ、
カメラはロング・サイズでしか、
撮影してないし—
砲身もないように見える、
ダミーだな。」
トト子「ということは…」
イヤミ「カラ松はアクシズに着いている。」


29


カラ松「よーし!、モビルスーツ部隊、
アクシズを偵察!
ライル!、私も出るぞ。」
はっ!


ルナツーの核爆弾を、
アクシズと一緒に叩き込めば—
地球のエリートどもは…
ロンド・ベルの艦隊がアクシズに、
着く方が早いかもしれませんよ。
そりゃそうだがさ。
一松「あれー?」
戦闘配備中になんて格好!
出てってくれ!
一松「散歩したっていいじゃない。」
戦闘配備でみんなが、
ピリピリしているんだぞ!
了解!
遊び場じゃないぞ!
一松「失礼ね!」
一松!
一松「うっ!」
パイロット・スーツに着替えて、
所定の場所で待機。


十四松、連絡ないね。
マイクロウェーブだって、
非常時態勢でしょ。


十四松「宇宙になれるのが遅すぎるって、
ママは言ってたもんな。
もう少し我慢しないと、どこかの、
コロニーに降ろされちゃうからな。」


ちび太「オーライ、オーライ。」
よーし、これで自分一人で、
カラ松を叩き潰せる!
ちび太「そういうのやめて下さい!
中尉にケガをされるのが心配で…」
ちび太。
言ってくれちゃって。
艦隊確認!、連邦軍の艦だ!


騙し討ちにあったのか?
ダヨーン・パラヤ閣下以下、
メイン・ブリッジの方は全滅で…
イヤミ「カラ松の艦隊は?」
ルナツーの核貯蔵庫に、
潜入したようですが…、うう…
イヤミ「各コロニーにいる艦隊も、
コロニーの暴動を恐れて出てこないし。」
これじゃ、コロニーも地球も—
カラ松に味方をしている、
みたいなもんじゃないですか!
おそ松「アクシズにネオ・ジオンの、
全艦隊が集結したわけじゃない!」


一松「行くのよ!」
トド松「一松!
どうするの?」
一松「あんな女、嫌いだ。」
トド松「大佐に取り入って—
ニュータイプ研の所長と戦術仕官の、
地位を手に入れた女なんだから!」
一松「それを大佐に確かめる!」
トド松「ああ!
大佐には近づくなって!」
一松「あんたのヤキモチなんか聞けないよ!」
トド松「違うって!」
一松「ハッチ開けろ!」
ナナイ!
任せます。
被弾したヤクト・ドーガなど放出しろ!


30


イヤミ「ダミー・ミサイル、発射用意!」
ミサイル、発射用意!
以後の管制は戦闘ブリッジに移行!
ミノフスキー粒子、戦闘濃度散布!
総員、有視界戦闘用意!
監視機器、開け!
イヤミ「第一波ミサイル、発射!」
各員!、発進用意!
各部隊、員数いいな!
ん?
なんだ?
おそ松「ケーラのリ・ガズィに続け!
ハロ。」
ノーマルスーツも着ないで、
窒息死したいのか?
おそ松…
おそ松「十四松…」
十四松「おそ松…」
おそ松「これは僕の方で処理する。
ケーラは第一波の先鋒だ、行ってくれ。」
はい。
ハッチ開放5分前、
ノーマルスーツ確認。
第二波、行け!
第二波、発射!
よし!


移動熱源接近!
迎撃戦用意!
戦闘ブリッジ開け!
アクシズの大佐に連絡!


カラ松「そうか…、来たか。
核パルスの調整が済んだら点火しろ。」
あと10分だけ、もたして下さい!
カラ松「了解だ。
意外に遅かったな。
モビルスーツ部隊はアクシズの、
北舷より攻撃!、味方にやられるな!
あれか?
んん…
ええい…
当たれ!
ミサイルの中に核があった。
やるなロンド・ベル。
第二波、すぐに来る。」


十四松「うっ!」
イヤミ「お前まで戦場に出てきたら、
母さんとチェーミンはどうなるんだ!」
おそ松「男の子は、このくらいの方がいい。」
イヤミ「茶化すな!」
おそ松「一松に会いたいのか?
十四松。」
十四松「一松を取り戻すんです!」
おそ松「十四松…」
イヤミ「すぐに出るぞ。」
おそ松「ああ。
一松の感じすぎる才能が、
カラ松に利用されているんだ、ムリだよ。
十四松「利用だなんて、そんな!」
おそ松「あの娘の才能は強化されて、
今はカラ松の道具に成り下がっている。」
十四松「そんな!」
おそ松「人の死に乗った世直ししか、
できないのがカラ松だ。
そんな男に利用される一松も、
死んだ者の力に引かれて、
悲惨な結末に…」
十四松「一松は死にません!
その前に取り戻します!
そのためにモビルスーツの、
操縦だって習ったんです!」
おそ松「そんなことじゃ、十四松だって、
死人に引っぱられるぞ!」


ミサイル第四波に続いて、
モビルスーツ部隊、第一波発進!
チビ太「ケーラ!
とっておきのサラダ作っとくからな!」
愛しているよ!
リ・ガズィ、行きます!
チビ太「なんて言った?」


カラ松「第二波が来た!
モビルスーツ部隊は機雷原の上に!
フン!
アクシズ、行け!
忌まわしい記憶とともに!
まだ来る。
やった。」

Re: おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松 ( No.6 )
日時: 2018/03/03 17:46
名前: 河村憲昭 (ID: CbmxSfx3)

31


ああー!
アクシズに火がつきました。
地球に降下開始です!
イヤミ「第五波ミサイル、発射!
撃てーっい!」
総員、第一戦闘配置!
ダミー放出!
イヤミ「同時に回避運動、用意!」


トト子「なにかあった時は、
インターカムで連絡する。」
十四松「はい。
それ、なんですか?」
トト子「サイコ・フレーム。まだ、
性能的に調べたいことがあってね。」
十四松「へー!」
ホレ!


カラ松「これにも核ミサイルが一発だけ?
やるなイヤミ。
ナナイ!、早く来てくれよ。」


一松を殺したくなければ、大佐と、
合流するまで離れるんじゃない!
トド松「はっ!」
艦長!
出させろ!
アクシズの戦闘空域に入る!
はっ!
トド松「言われなくたって、
一松は大佐には渡すもんか!」


この熱源がアクシズ、
左は核反応です。
敵艦隊はダミーを放出していて、
数が分かりません。
ダミーを焼き払えばいい!


一松「あ…
あそこがアクシズ?、大佐がいる。
大佐!」


右に熱源、敵です!
イヤミ「ルナツーからの増援か?
第二波、出てくれ、
艦隊は直援部隊でもたせる!」
おそ松「頼む!
ガンダム、行きまーす!」


さらに30秒間、援護射撃をする。
マメなこった。
各員の健闘を祈る。
あいよ。


核ノズルを破壊する前に、
艦隊が出てくるか…
なんとしても、
アクシズの脚を止める!


一松「ああ!、光?
あの光の中にいるの?」


トド松「一松は?、あっちか!
うかつだぞ!、一松!」
一松「トド松。」


モビルスーツは、
アクシズの北上で交戦中。
イヤミ「よーし!
第六波!、本命を叩き込め!」


フッ、ロンド・ベルなら、
鈴を鳴らしてりゃ、いいんだよ!
生意気やっちゃって!


一松「あそこだ!
大佐、あんな所に隠れて。」
トド松「一松…
ロンド・ベルのモビルスーツ?
ミサイルか!
こいつら、
核ミサイルじゃないか!
ええい、ファンネルたち、一番、
熱量の高いミサイルだ!、当たれ!
やった!」


一松「すごい!
大佐!」
カラ松「トド松が敵のミサイル群を、
阻止してくれた。
あれが強化人間の仕事だ。」
一松「大佐!、ナナイが、
私をぶったのよ!」
カラ松「暴力はいけないな、
ナナイには言っておく、一松?
一松!
パイロット・スーツもなしで。」
一松「本当だね?
ナナイを折檻してやって!」
カラ松「ああ、本当だ。」
一松「なら、少し働いてくる!」
カラ松「調子に乗るな。」
一松「でも…」
カラ松「実戦の怖さは、
体験しなかったようだな。」
一松「怖さ?」
カラ松「ああ。」
一松「気持ち悪かったわ、
それだけよ。
なのに!
ナナイは優しくなくって!」
カラ松「それで私の所に来たのか?」
一松「大佐!」
カラ松「その感じ方、本物の、
ニュータイプかもしれん。いい子だ。」


32


捕まえた。
飾りをやられただけなんだから。


トド松「この左上のプレッシャーはなんだ?
ガンダムか!」
おそ松「ダミーか?
そこだ!」
本物の岩か!
うわぁーっ!
トド松「岩を利用して左右から追い込め!
間違いない!
あれはガンダムだ!
あれをやりゃあ、
大佐だろうが、総帥だろうが!
そこっ!」


トト子「リモコンできなければ、
直接、射撃すればいいでしょ!」
しかし。
トト子「私が—
やるわよ。」
十四松「トト子さん、頑張ってんだ。
うわっ!」
ああ・・・
トト子「どうしたの?」
コントロール・センターから、
リモコンできんのです!
トト子「来た!」


ニュータイプだ強化人間だって、
艦隊の脚を止められなけりゃさ!
よく見つけてくれた!
トト子「ダミー!」
はっ!
ううう…、トト子「あっ?
こっち!」
なんなんだ、この力は?
私が直撃を受けている!
やった!
トト子「え?、まだ!」


一松「ああ…、なんか、私の中に、
人がいっぱい入ってくる!
怖い、気持ちが悪い。
ううう…」


十四松「一松…」


突っ込みが足らない!
ん?
トド松「あの飛行機、
1機で艦隊を潰す魂胆か!」
こいつ!
おそ松「誰だ?、ケーラ?」
トド松「行かせるか!」
うわーっ!
まだ、もう一撃できる。アクシズを!
トド松「逃がすか!」
あうっ!
トド松「ガンダムもどきが!」
アクシズを。
しまった!
トド松「ハハ…、丸腰になった。
ガンダムもどきを捕獲する!
また…」
うあっ!
トド松「こいつは利用できるんだ。」
なんなの?
遊んでるんじゃないの。
トド松「来たな!、プレッシャー。
ガンダム同士、
呼び合っているのか?」
脱出コックピット!
始動しない、あっ!
トド松「それ以上動くな。
抵抗すれば、このモビルスーツの、
パイロットを殺すぞ!」
おそ松!
敵の動きは止まっています。
狙撃して下さい!
おそ松「ケーラ!」
ああ!
トド松「おそ松ってんだろ!
ガンダムのパイロット!」
おそ松「光音声?」
トド松「ガンダムを放棄すれば—
このパイロットを返してやる!
どうした?、早くしろ。
νガンダムを手に入れたら、それこそ、
俺はいつだってカラ松を倒して—
一松を手に入れられる、
男になれる。
やれよ!」
おそ松「あっ!、曳航しようっていうのか。」
トド松「投降サインを出して、
ライフルを捨てろ!」
私にかまわずに!
おそ松「やめろ!、ファンネルを外す!」
トド松「ふざけるな!、放熱板が、
なんだってんだ!、おそ松は殺せ!」
おそ松「ああーっ!」


カラ松「ん?」
一松「また!」
トト子「おそ松!」
十四松「一松…」


ああっ!
トド松「抵抗したな、おそ松!」
ああっ、ああーっ!
おそ松「ああ…」
トド松「このトド松・ガスの警告を、
無視したから!
ファンネルだと?」
おそ松「ああ…、ケーラ…
ああ…、おおーっ!」


一松「私…」
カラ松「第一波は引き揚げたようだ。」
一松「私、パンクしちゃう!」
カラ松「この娘は、戦場の、
すべての動きを感知している。」


33


イヤミ「アンチ・ミサイル粒子弾、
大事に使えよ!」
観測班、敵は?
敵モビルスーツ、後退中!


チビ太「ムリに着艦するな!
ワイヤーで固定しろ!」
チビ太!
チビ太「なんだ?
ケーラが!」
行ってやって下さい。
チビ太「ああ…、ああ!」
次、収容しろ!


チビ太「はっ!」
おそ松「チビ太、来ないでくれ!」
チビ太「おそ松!、ケーラが!」
おそ松「見ちゃダメだ。」
チビ太「ケーラ!」
おそ松「ファンネルが敏感すぎた。
ストレートに防御に働いて…」
チビ太「サラダを一緒に…
食べるんじゃなかったのか?」
ちび太…
運べってんだよ!
はい!
おそ松「僕のファンネルのコントロールも、
悪いが、カラ松がいるからだ。
ヤツを仕留めなければ、
死にきれるもんじゃない!」
トト子「そんな不吉なこと言わないで!」
おそ松「覚悟を言ったまでだよ。」
トト子「カラ松の存在…」


カラ松「アルパ・アジールのテストが、
間に合わないか?」
実戦テストを一松に、
やらせばいいでしょう。
カラ松「意地悪い言いように聞こえるな。」
一松が、なにか言いましたか?
カラ松「そりゃ、「真面目すぎるナナイは、
嫌いだ。」ぐらいは言うさ、どうだ?
核を持った4番艦は、
あと30分で接触する。」
トド松は、一松を大佐に、
取られると過剰に反応しています。
一松と一緒にして前に出した方が、
彼の能力を発揮します。
カラ松「アルパに乗せた、
そうもいかんだろう。」
私は大佐に従うだけです。
カラ松「いいのか?」
愛して下さっているのなら…
カラ松「いてくれなければ困る、
ナナイ…」
カラ松・アズナブル…
いえ、キャスバル・ダイクンで、
いらっしゃりたいから疲れるのですか?
カラ松「父の名前を継ぐのは辛いな、
君のような支えがいる。」


トド松「あれか?
アルパは完成してるじゃないか。」
一松「大佐は、
私にやらせてくれるって!」
冗談じゃないよ!
一松「みんなで、私をイジメんだ!」
違いますよ。
一松「なにすんのよ!」
トド松「大佐と一緒じゃなかったのか?」
一松「ナナイとミーティング。」
トド松「大人同士なにやってんだ。」
一松「大佐はなにもしないよ。
私を抱っこしてくれたんだから。」
トド松「冷静になれって言ったろ。」
一松「どうしてさ。」
トド松「俺な、敵の核ミサイルを一気に、
狙撃したんだぞ。
俺は大佐以上に働けるんだ!
あんな男は気にするなって!」
一松「なに言ってんの、今は戦争だよ!」
トド松「一松…、大佐がナナイと、
仲良くしてる理由を知らないのか?」
一松「仕事以外、もう付き合わないって!
ああっ!
やーよ!」
トド松「大佐はジオンの一年戦争の時に、
使ったパイロットの—
チョロ松に取り憑かれてるんだぜ。」
一松「はぁ?」
トド松「けど大佐は総帥らしく見せるために、
ナナイなんかとも付き合ってさ。
ロリコンじゃないかって。
ニュータイプ研究所の連中は、
みんな知ってんだぜ。」
一松「だからってなによ!
昔のことでしょ。」
トド松「大佐のチョロ松・スンって寝言を、
聞いた女は、かなりいるんだ。」
トド松「一松…」
一松「私がナナイとチョロ松を、
追い出すんだから!」
トド松「チョロ松をおそ松に取られたから、
大佐は、この戦争を始めたんだぞ!」
一松「そんなことを言うから、
若い男は嫌いなんだ!」


34


我が艦隊は、このポイントで、
第二次攻撃をかけるが、
アクシズはルナツーから運んできた、
核爆弾を地表近くで爆発させて—
地球を核の冬にすることもできる。
おそ松「だから今度の攻撃で、
アクシズのノズルを破壊し、
アクシズそのものも破壊する。」
イヤミ「ということは、
艦隊攻撃しかないということだ。
我が方には、核ミサイルは、
4発しかのこっていない。」
おそ松「だから、その攻撃が、
失敗した場合は—
アクシズに乗り込んで、
この部分を内部から爆破する。
ここは鉱道が網の目のようにあるので、
アクシズの分断は可能です。」
そうすればアクシズの破片は、
地球圏外に飛び出して行きます。
イヤミ「よし、三段がまえだ、ルナツーから、
敵の援軍が来る前にケリを付けるぞ。
すまんが、みんなの命をくれ!」


トト子「「あのサイコ・フレームは—」
「我が社の材料開発部の、
アイデアではなかったのです。」」
デカパン「「開発部も、
断定はしていないのですが」
「あの技術はネオ・ジオンからの、
提供だということで。」」
トト子「こんなバカなことないわ、
サイコ・フレームは作動した。
完全なものが敵から、
提供されるわけがない。
デカパンさん、なんで試料と一緒に、
こんな手紙を送って来たのかしら?」
おそ松「トト子。」
トト子「はいっ!」
おそ松「どうしたんだ?」
トト子「ケーラやチビ太のこと。
それにおそ松の不吉な言葉…
気になるわ。」
おそ松「すまなかった、
ファンネルいいな?」
トト子「もちろんです、これと、
大尉のサイコミュが共鳴して—
未知数の機能が引き出されるかも、
しれないって話、信じます?」
おそ松「デカパンの話か?
それはないよ。」
トト子「でも…」
おそ松「フィン・ファンネルでかてるさ。
νガンダムは僕が基礎設計をして、
君が整備をしているんだから。」
トト子「そりゃ、そうですね。」


35


待っていなさい、様子を見てくるわ。
はい。
ああ。
ああ…?
こんな所じゃ隕石が、
香港に落ちたらやられちまうぞ。
また隕石が落ちるって、本当なの?
核の冬なんて来ないよ。
迂回しましょう。
え?
戻ることになるけど。
太陽!
ああ?
ああ!
ママ、なに!
あれ、カラ松の隕石?


敵艦艇らしい移動物体キャッチ!
総員、第一戦闘配置!
間違いないのか?
4番艦は、はっきりしています。
しかし—
ミノフスキー粒子散布前の、
写真ですが、この光の数…
連邦の艦隊だというのか?
サイド2、サイド5、
ルナツーを脱出したものもあります。
モビルスーツ部隊を前に出す!
大佐に!


トト子「お早い、お帰りを。」


艦長の許可が出たんだ。
戦闘ブリッジには入れられんが、
ここに座っていられる自身があるなら、
観戦していい。
十四松「は、はい!」
これに遺言状を書いてな。
カプセルで放出するから。
十四松「はい。」
髪の毛もはさんでおけよ。
十四松「はい。」
イヤミ「連邦軍が動いている?」
間違いありません!
おそ松「νガンダム、行きます!」
ラー・ザイム、ラー・キエム、
発進続く!
サイド2と5からも出ていますが、
援護してくれますかね?
イヤミ「こっちの位置表示は、
定期的に出しておけ。」


モビルスーツ部隊は、
艦隊の前に展開。
102!、どうぞ!
一松「大佐。」
カラ松「どこに行っていた!」
一松「私、チョロ松の身代わりなんですか?」
カラ「一松!
誰に聞いた?
いや、なんで、
そんなことが気になる?」
一松「私は大佐を愛してるんですよ!」
カラ松「困ったな…」
一松「なぜ?、私は大佐のためなら、
死ぬことだってできるわ。」
カラ松「分かった、私は、
チョロ松とナナイを忘れる。」
一松「なら、私はアルパで、
大佐を守ってあげるわ、カラ松…」


おお!、お父さんの分まで、
書いてあるな、結構。
イヤミ「十四松、
怖くなったら奥に降りたらいい。」
十四松「はい、父さん。」


カラ松「どうした?」
トド松「作戦仕官と、
打ち合わせでありました!」
カラ松「私が一松に手を出すと、
どうして考えるのだ。」
トド松「自分が、でありますか?」
カラ松「一松はナナイの命令でアルパに、
乗った。慣れるまで守ってやれ。」
トド松「はい。」
カラ松「私はネオ・ジオンの再建と、
打倒おそ松以外、興味はない。
ナナイは私に優しいしな。」
トド松「はぁ…」
トド松。
トド松「おう!」
おら!
トド松「ウソか誠か、すぐに分かるさ。」


戦闘ブリッジに官制切り替え!
カラ松「ご苦労!」
大佐を…、出さないで済ませます。
カラ松「そう願いたいな。」
一松とアルパの相性は、
良いようです。
カラ松「そうか。」
アルパ・アジール発進用意!
各員、第一戦闘配置へ!
トド松「アルパ・アジール。」
一松「アハハ!、来る、来る。」
トド松「調子に乗るな!、一松。」
一松「やることが、いっぱいあるでしょ。
ん?」
おそ松「敵意が無邪気すぎる、
カラ松じゃない、あの男でもない。」
一松「なに?、壁になるヤツがいる。」
トド松「一松!、そいつは、
νガンダムだ!、手強いぞ!」
一松「なにが!」
おそ松「ん?
フッ!、子供に、
付き合っていられるか!」
一松「なんでさ!
おわっ!、邪魔すんじゃない!
なんなの?
落ちろ、落ちろ、落ちろ!」
トド松「一松!、ガンダムはこっちだ!
ああ?
そこまでだ、ガンダム!
行けー!」
おそ松「あっ!」
トド松「いつまで、ザコを、
相手にしているんだ!」
一松「ザコ?」
おそ松「ちいっ!」
うわぁーっ!
トド松「受けられるか!」
おそ松「あっ!」
一松「大佐の所には行かせないよ!」
おそ松「邪気が来たか、
やられる!
6つの敵か!」
一松「ううっ!、うっ!」
おそ松「一松ならやめろ!」
一松「あうっ!、トド松!」
トド松「分かっている!、ファンネルが、
なんであんなにもつんだ。」
一松「そんなんで大佐を困らせないでよ!」


νガンダムだけ、前に出すぎです。
イヤミ「援護モビルスーツは、
どうなってるの?」
頑張っていますが…
十四松「罵りあってるだけじゃいけないよ。
一松、それじゃダメだよ!」


チビ太「トト子、どうするの?」
トト子「モビルスーツが足りないって!」
チビ太「そりゃダメだ!
やめないかトト子!」
トト子「メイン・エンジンの一つは、
直しました。」
チビ太「そういうことじゃ…、うっ!
しっかりしろトト子!」
トト子「サイコ・フレームが多い方が、
おそ松に有利なんです。」
チビ太「トト子!、やめろー!」


4番艦、アクシズに入りました。
カラ松「よし、核爆弾は地球に激突する、
直前に爆発するようにセット。
クルーは収容しろ。」
大佐、もうお止めしませんが、
おそ松を倒したら…
カラ松「ああ、あとはナナイの言う通りにする。
戦闘ブリッジに入ってくれ。」
はい。
カラ松「いい子だ。」


十四松「うわっ!
ああ…
あの光の中に一松がいる。
あっ、これ動くじゃないか。
うわっ!
ああ!」


トド松「ファンネルがもたないから、
一松!、無茶だ!」
一松「あっ!」
トド松「なに!
あっ!」
一松「トド松をやったの?」


そろそろアクシズは、
最終加速をかけます。
イヤミ「核ミサイル。」
来ました!
イヤミ「退避!」
ラー・チャターが、
盾になってくれています!
イヤミ「ターゲット!、核ノズル!」
ちょっと待って下さい!


4番艦のランチ収容!
核爆弾の自爆装置は?
セットしたそうです!
ムサカ、前に!
ロンド・ベルの艦隊を撃滅する!


アクシズ、加速かけました!
イヤミ「その根元に、ぶち込めばいい。
ううっ!、ターゲット修正急げ!」
予測進路、来ました!
イヤミ「よーし!、撃てーっ!」


カラ松「どれが核だ?、ファンネル!
そんなに数はないはずだ。
そこか!」


トト子「核ミサイルが狙撃された?
十四松!、おそ松!」


カラ松「まだ来る。
イヤミやるな、なに?
ええい!、はっ!」


ラー・チャターが!
ミサイルが阻止されました!
楯になって!
イヤミ「ラー・カイラムをアクシズに着ける。
総員!、陸戦用意!」
総員!、陸戦用意!
イヤミ「十四松。」

Re: おそ松さん 機動戦士ガンダム 逆襲のカラ松 ( No.7 )
日時: 2018/03/10 11:16
名前: 河村憲昭 (ID: CbmxSfx3)

36


トト子「こちら?、いた、十四松!」
十四松「なんだ、これ?、一松じゃ?」
一松「ウフフフ、サイコミュが引っぱって、
くれるから、逃がしゃしないよ。なに?」
十四松「一松だろ?
これに乗ってるの。」
一松「馴れ馴れしくないか、こいつ。」
トト子「ダメ!、死んじゃう!」
一松「ん?、あいつは、
なんだ!」
トト子「十四松、どきなさい!」
一松「あれは…」
十四松「ダメだよ、一松。
そんなんだから敵だけを作るんだ。」
一松「あんたもそんなことを言う!
だから、あんたみたいの生んだ、
地球を壊さなくっちゃ—
救われないんだよ!
なに?」
十四松「一松、そこにいるんだろ、
分かっているよ、ハッチを開いて、
顔を見れば、そんなイライラ、
すぐに忘れるよ!」
一松「子供は嫌いだ!、ずうずうしいから!」
十四松「うわっ!」
トト子「十四松、どきなさい!
その娘は危険よ!」
一松「イヤな女!、お前がいなければ、
おそ松の所にいられたのに!」
トト子「おそ松の所って?、あの娘が。」
十四松「一松、降りて!」
トト子「十四松!」
一松「直撃!
どきなさい、十四松!」
十四松「えっ!
あー、一松!
一松!」
トト子「十四松、大丈夫?」
十四松「トト子?
トト子か、やったのは!」
トト子「やめなさい。
あなたのやっていることは…」
十四松「やっちゃいけなかったんだよ!
そんなことを分からないから大人って、
地球だって平気で消せるんだ!」
トト子「十四松!」
十四松「ああ…」


おい、ロンド・ベルは、
援護がいるんじゃないのか?
戦闘は始まってんでしょ?
ゲタで発進!
戻りは気にすんな、安心して、
ロンド・ベルを援護しろ。
我に従って、
アクシズに向かわれたし。
アクシズに直進すりゃあいいんだよ。
間に合わせろ!
本当に拾ってくれるのかよ。
行けってよ。


飛べれば宇宙に行けるのにね。
そうしましょうか。
ああっ!


太陽だ…


おい、久しぶりに、
太陽が見えるぞ。
クリスチーナ!


おい、なんか聞こえなかったか?
いいや。


うっ、うう…、はっ!
艦長、ロンド・ベルが来る。
前に!
下に回り込んで前に出る!
モビルスーツ、来た!
うわっ!


他の艦は、敵艦隊の、
動きを気づかないか!
有線通信が切断されています!
うわーっ!
ギラ・ドーガ部隊、戻れ!


37


カラ松「来たか。」
おそ松「避けた、カラ松!」
カラ松「アクシズのノズルには接近させん!
はっ!」
おそ松「避けた!」
カラ松「それでこそ私のライバルだ!」
おそ松「艦がある。
なんだ、これは?
そうか、カラ松め!」
カラ松「おそ松、まだ早い!、ファンネル!」
おそ松「カラ松!」
カラ松「ここで爆発したら、
地球は汚染させられん!
おそ松!、地球上に残った、
人類などは—
地上の蚤だということが、
なぜ分からんのだ!」


やられた!
4番艦の核兵器の爆発。


うわーっ!
イヤミ「なんの力だ?
ラー・カイラム、状況、報せ!」


前方に巨大な閃光があります!
原因は分かりません。
ちっ、ワイヤーが切れちまった!


イヤミ「爆破作業、急いで!」


カラ松「ガンダムはどこだ!
ラー・カイラムに上陸された?
ノズルを止めた?
おそ松、これ以上はやらせん!」


正面上、迎撃!


おそ松「なに?、トト子か?
来るのか?」
カラ松「おそ松…」
おそ松「ん?」
カラ松「チョロ松が死んだ時の、あの苦しみ!
存分に思い出せ!」
おそ松「情けないヤツ!」
カラ松「なにが!
貴様こそ、その力をムダに、
消耗していると、なんで気がつかん!」
おそ松「貴様こそ!」
カラ松「パワーダウンだと!」


イヤミ「時間が、かかりすぎるぞ!」
もうちょいです。
これで、アクシズは、
バラバラになります。


38


おそ松「てーっ!」
カラ松「ラー・カイラムが?、なんだ?
なにぃ!
ガンダムを捨ててでも、アクシズを、
内部から爆破しようっていうのか。
させるか!
ええい!」
おそ松「イヤミたち、
まだ上がっていないか?、ん?
あっ!
でぇーい!
逃げられた。


世直しのことを知らないんだな。
革命はいつもインテリが始めるが、
夢みたいな目標をもってやるから—
いつも過激なことしかやらない。」
カラ松「四方から電波が来る。」
おそ松「しかし革命の後では—
気高い革命の心だって、
官僚主義と大衆に呑み込まれて行くから、
インテリはそれを嫌って—
世間からも政治からも身を引いて、
世捨て人になる、だったら…」
カラ松「私は、世直しなど考えていない!
愚民どもに、その才能を、
利用されている者が、言うことか!」
おそ松「そうかい!」
カラ松「逃げた?、イヤミたちも?」
おそ松「はっ!
このくらい!」
カラ松「サーベルのパワーが負けている!
ええい!
なんと!」
おそ松「カラ松!」
カラ松「貴様がいなければ!
おそ松!」
おそ松「うおーっ!
カラ松「モニターが!、死ぬ!
なに!」


イヤミ「レウルーラを撃沈しろ!」
こっちもバラバラなんです!
後退遅いぞ!
アクシズと一緒に沈みたいのか!
イヤミ「時間だ。」
えっ?


カラ松「やられた?
なに?、戻れと言うのか、ナナイ。
男同士の間に入るな!、うわっ!」


大佐!、私たちを見捨てる、
つもりなんですか?
アクシズが割れます!
対空監視、気をつけろ!


おそ松「逃がすかよ!」
カラ松「捕まった?
しかし、もう遅い!」


レウルーラを追えばいい!
アクシズの破片が飛んでくる!
モビルスーツ部隊!
イヤミ「本当か?、メラン!」
はい!
前の方は地球から離脱しますが—
後ろの部分が爆発で、
ブレーキをかけられましたから…
イヤミ「軽くなって落ちないはずだ!」
アクシズを分断させる爆発が、
強すぎたのです!
イヤミ「カラ松の手伝いをしたのか?」


十四松「あ…、父さん…、父さーん!」


カラ松「フフフフ…、ハハハハ…」
おそ松「なにを笑ってるんだ!」
カラ松「私の勝ちだな!
今、計算してみたが、アクシズの後部は、
地球の引力に引かれて落ちる!
貴様らの頑張りすぎだ!」
おそ松「ふざけるな!、たかが石っころ一つ、
ガンダムで押し出してやる!」
カラ松「バカなことはやめろ!」
おそ松「やって見なければ分からん!」
カラ松「正気か!」
おそ松「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、
人類に絶望もしちゃいない!」
カラ松「うわーっ!
アクシズの落下は、
始まっているんだぞ!」
おそ松「νガンダムは、ダテじゃない!」


39


イヤミ「ラー・カイラムで、
アクシズを押すんだよ!」
無茶言わないで!
イヤミ「地球が汚染されるのを、
黙って見ているのか!」
レウルーラの撃沈を、
確認していません!


大佐…、あなたは…


アクシズの後ろが加速してます!
イヤミ「モビルスーツの動き、チェック!」
はい!
イヤミ「おそ松…、お前は、
まだアクシズにいるのか?」


カラ松「命が惜しかったら、貴様にサイコ・
フレームの情報など与えるものか!」
おそ松「なんだと?」
カラ松「情けないモビルスーツと戦って、
勝つ意味があるのか?
しかし、これはナンセンスだ!」
おそ松「バカにして!
そうやって貴様は、永遠に他人を、
見下すことしかしないんだ!」


イヤミ「なんだ!」
熱源!、アクシズの温度が、
上がっていくだけです!


ああ…、大佐…
ナナイ、どうした!
大佐の生命が、吸われていきます…
敵の援軍、確認!
連邦軍のモビルスーツが、
地球の向こうからも!
コンピューター・グラフィックスの、
モデルじゃないのか?
リアル画像です!
数を確認しろ!
地球の向こうのもか!
味方じゃありません!


左舷からも来ます!
イヤミ「地球連邦軍なんだな。」
間違いありません!


88艦隊からです。
イヤミ「なぜだ?、しかもみんな、
アクシズに向かっている。」


「ラー・カイラムは損傷機の、
回収にあたられたし!」です。
イヤミ「しかし、今頃になって、
どういうことなんだ?、こいつら。
ひょっとしたら、あの光…
トト子の言ってた、
サイコ・フレームの光か?
なにをやろうってんだ?」


おそ松「なんだ?、どういうんだ?
やめてくれ!
こんなことに付き合う必要はない!
退れ!、来るんじゃない!」
カラ松「なんだ?、なにが起こっているんだ?
ええい!、完全な作戦にはならんとは!」


ロンド・ベルだけに、
いい思いはさせませんよ!
おそ松「しかし、その機体じゃ…
ギラ・ドーガまで…
ムリだよ、みんな退れ!」
地球がダメになるか、ならないかなんだ。
やってみる価値はありますぜ!
おそ松「しかし、爆装している機体だってある!
ダメだ!、摩擦熱と、
オーバーロードで自爆するだけだぞ!
もういいんだ!、みんなやめろ!」
カラ松「結局…、遅かれ早かれ、
こんな悲しみだけが広がって—
地球を押し潰すのだ。
ならば人類は、
自分の手で自分を裁いて—
自然に対し、地球に対して、
贖罪しなければならん。
おそ松、なんで、これが分からん…」


おそ松「離れろ!、うっ!
ガンダムの力は…」


カラ松「これは、サイコ・フレームの共振。
人の意思が集中しすぎて、
オーバーロードしているのか?
なのに、恐怖は感じない。
むしろ温かくて、安心を感じるとは…」


おそ松「なにもできないで!、ああっ!」


光の幕の向こう!
モビルスーツが跳ね飛ばされています。
イヤミ「もっとよく観測しろ!
なにが起こっているんだ。」


40


カラ松「そうか、しかし、この温かさを持った、
人間が、地球さえ破壊するんだ。
それを分かるんだよ、おそ松!」
おそ松「分かってるよ!、だから世界に人の、
心の光を見せなけりゃならないんだろ!」
カラ松「フッ…、そう言う男にしては、
一松に冷たかったな、ええっ!」
おそ松「俺はマシーンじゃない!
一松の父親代わりなどできない!
だからか?、貴様は一松を、
マシーンとして扱って…」
カラ松「そうか!、一松は、
父親を求めていたのか。
それで…、それを私は迷惑に感じて、
一松をマシーンにしたんだな。」
おそ松「貴様ほどの人間が、
なんて器量の小さい!」
カラ松「チョロ松・スンは、私の母に、
なってくれるかもしれなかった女性だ。
そのチョロ松を殺したお前に、
言えたことか!」
おそ松「お母さん?、チョロ松が?
うわっ!」


ううっ…、大佐が!
おい、ナナイ、どうしたんだ?
アクシズが地球から離れていきます!
そんなバカな!


アクシズ、進路変更、確実!
地球から離れます!


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