二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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どうぶつの森〜ひなたと森の仲間たち〜
日時: 2018/07/15 17:40
名前: とまちゃん (ID: .TBODMPV)

今までに何回も投稿してきましたが完結させたことのないとまちゃんです。

飽きて放置するかもしれませんがよろしくお願いします。

文章下手だったり誤字脱字あるかもしれませんがご了承下さい。


その日、一人の少女が駅を訪れた。

肩のあたりまでのばした栗色の髪、その髪を留める月の髪飾り、深海のような深い緑色の瞳、その少女の華奢な体を包むのは丸襟の白い半袖シャツ、真っ赤なスカート、黒のタイツに茶色のローファー。

そして、その小さな少女の手には大きなトランクが握られている。

私の名前はひなた。十九歳の女の子です。

私は今、田舎のじいちゃんのところへ向かっているところです。

遡ること、一週間前・・・。

部屋にいると、母さんが入ってきた。

母「ねぇ、ひなた、じいちゃんに会ってみない?」

私は目を見開いて驚き、興奮しながら問いただした。

ひ「じいちゃん!?じいちゃんに会えるの!?」

私はじいちゃんに一度も会ったことがない。

じいちゃんはなかなか会えないくらい遠ーい場所に住んでるらしい。

写真が嫌いだったらしく一枚たりとも撮らせてもらえなかったらしいので写真でもみたことがない。

母「えぇ、ひなたももう十九歳だし、就職もしなきゃでしょ?そこで、じいちゃんの住んでいる村に一人暮らしして、じいちゃんの元で働いてみたらどうかなーって。」

ひ「私、じいちゃんに会ってみたい!母さん、じいちゃん家どこにあるの!?」

母「えぇ、今簡単な地図を作るわ。」

ひ「それにしても一人暮らしかぁ・・・。緊張するなぁ・・・。」

母「ひなたなら大丈夫よ、あと、ちゃんとじいちゃんにご挨拶しなさいね。」

ひ「はーい!よしっ!早速準備しなくちゃ!まずは・・・。」

私は張り切って準備を始めた。


・・・そして、今に至るというわけです。

じいちゃん・・・どんな人なんだろう・・・。

早く会いたいな・・・。

そんなことを考えていたら電車が来た。

私は電車に乗り込んだ。

よーっし!待っててね、じいちゃん!

・・・この時は知らなかった。

この後大変なことが起こることを・・・。

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Re: どうぶつの森〜ひなたと森の仲間たち〜 ( No.6 )
日時: 2018/07/18 20:29
名前: ひなた (ID: .TBODMPV)

ポテポテポテ・・・。

ひなたです。今日はいい天気なので村をお散歩しています。

ひ「あ〜、それにしても今日も平和だな〜!」

私はう〜んと伸びをした。

ブ「ひ〜なたちゃ〜んっ!」

ひ「あ、ブーケちゃん!」

ブ「聞いたひなたちゃん?今日この村に新しいコが引っ越して来たんだって!」

ひ「新しいコ・・・?」

ブ「うんっ!アタイも今聞いたんだ!せっかくだからこれから挨拶に行って来たら?アタイはこれから用事があるから今日はいけないけど・・・。」

ひ「そっか、ありがとブーケちゃん。それでその新しい子の家はどこにあるの?」

ブ「うんとね〜、確か役場の近くにあるって聞いたけど・・・。」

ひ「おっけー、じゃあ挨拶行ってくるね。」



ひ「えっと・・・。ここかな?名前は・・・ナディアさんかぁ。よしっ!お邪魔しまーす!」

扉を開けると、段ボール箱がたくさん。まだ片付いてないのかな?

すると、その奥から鹿が顔を出した。

?「誰だい?」

ひ「あっ!は、初めまして!私はこのカミキ村の村長のひなたと言います!よろしくお願いします!」

?「えっ!あんたが村長!?若いコとは聞いてたけど・・・。あんたいくつ?」

ひ「十九です。」

?「十九!?そんな若いのによく村長やってんね〜!あ、自己紹介が遅れたね!ウチはナディア!よろしくね!」

ひ「ナディアさんはいくつなんですか?」

ナ「ひなた・・・。女性に歳は聞いちゃいけないよ!」

ひ「え、あ!す、すみません!」

ナ「ははは、良いんだよ!あんたオモロイね!」

ひ「え、あ、いえ・・・。」

ナ「まあ、とりあえず、今日は荷物片付けたいからまた明日会いに来ておくれ!」

ひ「はいっ!さようなら!」

私はナディアさんの家を後にした。

ふう・・・。ブーケちゃんやブレンダさんとはまた違うタイプの人が引っ越して来たなあ・・・。

でも、良い人そうだったし、ナディアさんともっともっと打ち解けられるように頑張るぞ!

Re: どうぶつの森〜ひなたと森の仲間たち〜 ( No.7 )
日時: 2018/07/19 22:06
名前: とまちゃん (ID: .TBODMPV)

ある日、私とそうし君は今度建てる公共事業について話していた。

ひ「え〜、噴水作ったほうが絶対良いって〜!」

そ「いや、ストーンヘンジだろ!かっけーし!」

ひ「ストーンヘンジ〜?ただの石じゃん・・・。」

私は呆れながら言った。

そ「んなっ・・・!だったら噴水だってただの水の出る機械だろ!」

ひ「ストーンヘンジよりはマシだと思うけど?」

そ「なんだと〜!」

ひ「なによ〜!」

そうやって争っていると、

?「おい!そこのお前!ひなたに近づくんじゃねーー!!!」

ピコーンッ!!!

男の子がそうし君をピコピコハンマーで殴った。

ひ・そ「!!?」

だ、誰っ!?

そ「いってーな・・・!てめえ誰だよ!」

?「おっと出すもの間違えた・・・。こっちだった・・・。」

男の子は斧を取り出した。

そ、そんなことしたら・・・!

ひ「ね、ねえ、どこの誰だか知らないけどもうやめて!」

?「ひなた!俺だよ!俺!」

ひ「え・・・?あっ!もしかして幼馴染のいさき・・・?」

そ「ひなた、こいつと知り合いか?」

ひ「あ、うん、私の幼馴染のいさきだよ。」

彼・・・いさきは黄緑色の髪に、髪の色よりも少し濃い緑色のパーカーとスニーカー、デニムの長ズボンを履いている。

ひ「・・・ていうかなんでいさきがここに?」

い「なに言ってんだ!お前を迎えに来たに決まってんだろ!」

ひ「・・・は?」

そ「と、言うと?」

い「ひなたは俺のいいなずけだからだ!」

ひ・そ「ええええええええ!!?」

そ「えっ!?そ、そうなのかひなた!?」

ひ「ちょっといさき、なにそれ!」

い「小さいころ約束したろ!『ひなた!しょーらいおれとけっこんしろ!』 『うん!わたし、いさきとけっこんする!』って!」

ひ「え、私にそんな記憶は・・・。」

い「とにかく、こんなとこにいないでさっさと帰るぞ!」

いさきは私の腕を掴んだ。

ひ「ちょっと、やめてよ!」

私が必死に抵抗していると、

そ「やめろ!ひなたはここの村長になったんだ!今更いなくなったら村は大変なことになるんだぞ!」

そうし君の言葉を聞いて、いさきは私の腕を離した。

い「くそっ!」

?「そうし、どしたの?なんか揉めてるっぽいけど・・・。」

誰!?背後から聞こえた声に私たち三人は振り向く。

そこにはオレンジ色の髪をポニーテールにして、白と黒のボーダーのノースリーブのタートルネックに黒のショートパンツとサンダルを履いた活発そうな女の子が立っていた。

そ「みか!」

ひ・い「みか?」

み「あ、あなたがひなたちゃん?あたしはみか!十九歳。そうしの幼馴染だよ。よろしくね!」

みかちゃんはにっこりと笑った。

うわあ・・・。みかちゃん、すっごい美人だなあ・・・。顔ちっちゃいし、背も高くてスタイルも良いし・・・。本当に私と同じ十九歳なの?

ひ「う、うん・・・。よろしくね、みかちゃん。」

い「俺はいさき!ひなたは俺のいいな・・・うぐっ!」

私はいさきの口を塞いだ。

ひ「私の幼馴染だよ!」

み「ふ〜ん、よろしくね、いさき!」

その後、みかちゃんに今までのことを話した。

み「ふ〜ん、なるほどねぇ・・・。」

そ「村長がいなくなったら大変なことになるし・・・。」

み「う〜ん・・・。あっ!そうだ!」

ひ・そ・い「???」

Re: どうぶつの森〜ひなたと森の仲間たち〜 ( No.8 )
日時: 2018/07/20 22:01
名前: とまちゃん (ID: .TBODMPV)

そ「なにか思いついたのか、みか?」

み「うん!あのさ、ひなたちゃん、まだこの村のこと全然知らないでしょ!」

ひ「う、うん・・・。」

み「そこで!そうしといさきでひなたちゃんにこの村のことを教えてあげるの!それで、どっちの説明が分かりやすかったか、ひなたちゃんに判定してもらうの!」

ひ「えっ!?私!?」

み「ね、それで良いでしょ、二人とも!」

そ「俺は良いけど・・・。こいつも来たばっかりだし・・・。」

そうし君はいさきを見やりながら言った。

い「ああ、それなら大丈夫だ!俺はひなたを捜すついでにこの村の色んな場所をリサーチしてきたんだ!」

み「そっか!なら大丈夫だね!」

い「俺が勝ったらひなたは連れて帰るからな!」

そ「良いぞ、じゃあ俺が勝ったらひなたはこの村にとどまるからな。」

い「望むところだ!ぜってー勝つ!!!」

・・・なんでこんなことになったの?

み「じゃあ先攻はそうしからね!行ってらっしゃーい!」

みかちゃんが笑顔で送り出してくれた。

そ「まずは商店街から紹介するぞ!」

踏切を越えた先にはお店がたくさん並んでいる。

あ、このお店入ったことある。

確か一万ベル稼いでるときに入ったんだ。

でもその時一万ベル稼ぐのに必死で店員さんの顔とかお店の内装とか覚えてないんだよね。

そ「ここは『まめつぶ商店』家具とか釣竿とか売ってるんだ。ちょっとボロいけど・・・。」

ひ「へぇー。」

私とそうし君はお店に入った。

?「いらっしゃいませー!まめつぶ商店へようこそー!」

たぬきの店員さんだ!か、可愛い・・・。

そ「よお、まめきち。相変わらずつぶきちと似てるな。」

ま「さすがそうしさん!つぶきちと見分けられるなんて!」

ひ「えっ!?何?他にも店員さんがいるの?」

ま「あれ?前回村長さんのお相手をしたのはつぶきちのはずなのですが・・・。」

ひ「え・・・あはは・・・。」

覚えてないなんて言えない・・・。

ま「つぶきちにご用でしたら、月、水、金、日曜日にお越しください!」

ひ「は、はい・・・。」

そ「よし、次行くぞ!」

次に連れてこられたのは服屋さん。

中に入るとハリネズミが服を売っていた。

そ「ここは『エイブルシスターズ』服を買うだけじゃなくて、自分で作ることもできるんだ!」

へぇー、今度作ってみよっかな。

?「も〜、そうしさん、それ、うちの台詞ですよー。あ、あなたが新しい村長さん?うちはきぬよ!あっちがおねーちゃんのあさみ!普段は無口なんやけど、毎日話しかけてると話してくれるんや!」

そ「こんにちは!あさみさん!」

あ「あら、そうしさん、こんにちは。そっちが新しい村長のひなたさんやね。」

ひ「はい!よろしくお願いします!」

そ「こっちでは帽子屋、アクセサリー屋もやってるんだ!」

へぇー、豪華だなぁ。

店に入るとまたハリネズミ。

?「こんにちは、ケイトです。ゆっくり見て行ってくださいね。」

おお〜、オシャレな帽子やアクセサリーがいっぱい・・・。

ひ「あっ!このリボン可愛い!」

そ「いや、こっちのが似合うんじゃないか?」

そう言ってそうし君は私に鼻メガネをつける。

そ「あーはっはっは!!!似合う似合う!」

ひ「もう!ふざけないで!」

そ「ごめんごめん!じゃ、次行くか!」


そ「ここは博物館、虫、魚、化石、美術品、海の幸を寄贈できるんだ!」

ひ「へぇ、色々なもの寄贈できるんだね。」

中に入るとフクロウが寝ていた。

ひ「寝てる・・・。」

そ「フクロウは夜行性だからな。仕方ないさ。」

そう言うと息をすうっと吸い込み、

そ「おーーーーーーいっ!!!」

と、思いっきり大きな声で叫んだ。

?「ングゴ・・・はっ!ご、ごめんなさい!私、夜行性なもので・・・。私はフータと申します!あなたが村長のひなたさんですね。」

ひ「はい、よろしくお願いします!」

そ「よし、次行くぞ!」


そ「ここは郵便局。手紙を出したり貯金したり引き出したりするところだ。」

中に入ると、ペリカンがいた。

?「初めまして、あなたが村長さんですね。私はぺりこと申します。お手紙を出したい時は私に言ってくださいね。」

ひ「はい、よろしくお願いします!」

そ「よし、どんどん行くぞ!」

今度は商店街を出て、歩くこと五分、ピンクの可愛らしいお店が見えてきた。

そ「ここは『R・パーカーズ』リサイクルショップだ。」

中に入ると、アルパカがいた。

?「あら、そうし君と・・・村長のひなたさんね。私はリサ。よろしくね。」

ひ「は、はいっ!よろしくお願いします!」

そ「せっかくだからなにか一つ買ってったらどうだ?」

ひ「うん、えーっと・・・あっ!このテレビにしようかな。うちテレビないし。

リ「それはそうしさんが出品しているものよ。」

ひ「え?そうし君が?」

リ「お値段は八千五百ベルよ。」

ひ「高っ!!!」

そ「そう言うと思った・・・。仕方ない!特別に三百ベルで売ってやる!」

ひ「えっ!?いいの?」

そ「ああ、今回だけ、特別だぞ!」

ひ「ありがと!そうし君!」

そうし君はその後も村を案内してくれた。

私たちはみかちゃんのところに戻った。

み「おっかえりー!どうだった?」

ひ「うん、色んなこと知れて楽しかった!」

い「よーし!じゃ、次は俺の番だな!」

いさきの説明は本当にてきとうだった。

『ここはたぬきがやってる店!』とか、『リサイクルする店!』とか。

み「じゃあひなたちゃん、どっちの説明が良かった?」

ひ「そうし君。」

私は迷うことなく即答した。

い「なんで!?なんでだよひなた!あんなに丁寧に説明したのに!」

ひ「あれのどこが丁寧なの・・・。」

私は呆れてはぁ・・・。とため息をついた。

い「仕方ない!こうなったら・・・。」

ひ・そ・み「???」

い「俺もここにすむ!!!」

ひ・そ・み「ええええええええ!!?」

い「そうし!お前なんかにひなたは渡さねーからな!!!」

こうして二人はいつも喧嘩ばかり。

そ「ひなた!オレンジたくさん取れたんだ!良かったらもらってくれ!」

い「ば〜か!ひなたはさくらんぼの方が好きなんだよ!お前ひなたの好みも知らねーの?」

そ「俺がひなたに何を渡そうがお前には関係ねーよ!アホ!」

い「なんだとゴルァ!」

ひ「・・・・・・。」

そ・い「ギャーギャー!ワーワー!」

ひ「う・る・さ・い☆人ん家の前で騒がないでくれる?」

私は殺気溢れる笑みを浮かべる。

そ・い「すみません・・・。」

こんな毎日が続きそうです・・・。

Re: どうぶつの森〜ひなたと森の仲間たち〜 ( No.9 )
日時: 2018/07/23 21:10
名前: とまちゃん (ID: .TBODMPV)

チュンチュン・・・。

ある日の朝のこと・・・。

ひ「ふあ〜あ・・・。よく寝た・・・。」

カーテンを開ける。

ひ「わあ〜!今日はいい天気だなあ〜!絶好のお洗濯日和・・・。」

着替えて髪を整えていると、

トントン。

ん?誰か来たみたい。

ひ「はーい・・・。あれ?キングさん?どうしたんですか?」

そこにはキングさんがいた。

キ「な、なあひなた。頼みがあるんだが・・・。」

ひ「え?はい、なんでしょうか?」

キ「実は・・・。」


ひ「女の子にモテるひけつを教えて欲しい?」

キ「あ、ああ、実は今度の日曜日、ジュリーに合コンに誘われてるんだ。」

ひ「へえ、そうなんですか。」

キ「ああ、でも俺ってこんな怖い見た目だろ?こんな見た目で女の子が引いちゃわないか心配でな・・・。」

ひ「あー・・・。なるほど・・・。」

キ「ひなたも正直最初俺のこと怖いと思ってただろ?」

ひ「えっ!?えっと・・・。」

無意識に目が泳いでしまう。

確かに正直私も最初は怖いって思っちゃったけど・・・。

ひ「や、やだなー、そんなことありませんよ!キングさん優しいですし!」

声がうわずる。笑顔が引きつる。キングさんはそれを見逃さなかった。

キ「ひなた、嘘はいらない。正直に言え。」

ひ「・・・すみません、本当は最初めちゃくちゃ怖かったです。」

キ「やっぱりか・・・。」

ひ「でも、その後キングさんが優しく笑ってくれて、あ、良い人なんだなって安心できたんです。だから、怖くなくなりました!」

キ「ひなた・・・。」

ひ「だから、女の子たちも最初はびっくりするかもしれませんけど、キングさんの良いところたくさんアピールすればきっといけますって!」

キ「俺の・・・良いところ・・・。」

ひ「はい!キングさんの良いところは笑顔と、優しいところだと思います!だからずっとニコニコしてて、優しいところを見せれば女の子はもうキングさんにメロメロだと思います!」

キ「な、なるほど・・・。ありがとうひなた!あとはおめかししていかなきゃいけないんだが・・・。俺、オシャレのセンスとか微塵もねーから・・・ひなた、コーディネートしてくれねーか?」

ひ「良いですよ!じゃあキングさんの持ってる服見せてくれませんか?」

〜キングの家〜

ひ「・・・・・・。」

キ「ど、どうだ?結構良い服ばっかりだと思うんだが・・・。」

ひ「・・・キングさん、服ってこれで全部ですか?」

キ「ああ、これで全部だが・・・。」

ひ「・・・キングさん、はっきり言います。ここにある服はどれもコーディネートできそうにありません!!!」

キ「・・・!!!」

ひ「キングさんの服はテイストが全部バラバラで統一性がありません。だからコーディネートできないんです。」

キ「そ、そうか・・・。じゃあどうすりゃあ・・・。」

ひ「ん〜、じいちゃん、良い服持ってるかなあ・・・。」

〜じいちゃんの家〜

じ「おお、ひなた、どうした?」

ひ「実はキングさんが合コンに行くんだけどその時に来て行く良い服、じいちゃん持ってないかなーって。」

じ「おお、それなら・・・。」

じいちゃんはクローゼットからオシャレな服を取り出した。

じ「これなんかどうじゃ?わしの若い頃よく着てた服なんじゃが・・・。」

ひ「おお〜!これならオシャレ!キングさん!着てみてください!」

キ「お、おお・・・。じゃああっちの部屋で着替えてくる・・・。」

キングさんはあっちの部屋へ移動した。

キ「いや〜、あの服着たキングさん、絶対オシャレだよね!」

じ「ああ、当たり前だろう。わしの服だからな!」

私とじいちゃんがあの服を着たキングさんを思い浮かべていると、

ビリッ!ビリリリリッッ!!!

・・・嫌な音が聞こえた。

ひ「・・・じいちゃん、今、嫌な音聞こえたよね?」

じ「あ、ああ・・・。」

私とじいちゃんはキングさんがいる部屋を覗いた。

ひ「キ、キングさん・・・。」

そこにはビリビリの服を身に纏ったキングさんが倒れていた。

じ「わ、わしの思い出の服が・・・。」

じいちゃんはその場に崩れ落ちた。



キ「・・・なんかすまねえな、ひなた。」

ひ「いえ、気にしないでください、キングさん。ちゃんとサイズを測らなかった私たちも悪いんですから!」

キ「よくよく考えたらひなたのおじいさんと俺じゃ体格が違いすぎたんだよな・・・。」

ひ「だ、大丈夫です!まだ当てはありますから!・・・ん?あれは・・・。」

そ「だーかーらー!俺が先に見つけたんだって!」

い「違う!その前に俺が見つけたんだ!」

み「あんたたちどっちでも良いから早くひなたちゃん家にもってきなさいっ!」

ひ「そうし君にいさきにみかちゃん?何してるの?」

い「あっ!ひなた!聞いてくれよ!こいつ、俺が見つけたはにわを奪おうとしてるんだ!」

そ「だからその前に俺がもう見つけてたんだよ!持ち物がいっぱいだったから一旦家に戻っただけだ!」

み「この人たち、ひなたちゃんにこのはにわプレゼントするんだって張り切ってんだけどどっちが先に見つけたかでもめてんの。」

ひ「あー・・・。なるほど・・・。あの・・・。受け取るからひとまず私の話を聞いてくれない?」

そ・い「ほんとか!?じゃあどーぞ!」

み「それでひなたちゃん、話って?」

ひ「うん、あのね・・・。」

そ・い・み「合コン用の服?」

み「えーっ!ひなたちゃん合コン行くの!?」

ひ「あ、私じゃなくて・・・。」

そ「えっ!?マ、マジかひなた!だ、誰と行くんだ!?」

ひ「いや、あの・・・。」

い「合コン!?ひどいぞひなた!俺らは将来を約束した中じゃないか!合コンに行くなんてこの俺が許さ・・・。」

ゴツンッ!

私はいさきの頭を殴った。

い「痛い・・・。」

ひ「ちゃんと最後まで聞いて。」

い「すみません・・・。」

ひ「私じゃなくて、キングさんが合コンに行くの。だからキングさんに合コン用の服を見立ててあげてほしくって・・・。」

み「なーんだ!そんなこと!それならあたしに任せて!みんな、あたしん家に来て!」

〜みかちゃんの家〜

ひ「わあ〜!みかちゃん家ひっろーい!インテリアもオシャレ・・・。」

み「へへっ!でしょーっ!さて、これからあっちの部屋でキングをコーディネートするからこのお菓子でも食べてて!みか特製クッキーだよ〜。」

そういうとみかちゃんとキングさんは奥の部屋へと消えていった。

ひ「んっ!美味しい〜!みかちゃん、料理上手なんだね!」

そ「まあ、あいつは基本何でもできるからな。小学生の時のあだ名が『天才・みかちゃん』で中学が『IQ200の神』で、高校から今までが『ハイスペックガール』だ。」

ひ「みかちゃん、どんだけすごいの・・・。」

い「なあ、ひなた、お前この男とはどういう関係だ?」

ひ「どうって・・・。ただの友達だけど?」

い「ほんとか〜?とかいって実はもうキスもしたんじゃないのか?」

ひ・そ「!!?」

私とそうし君は顔が真っ赤になるのを感じた。

ひ「キキキキキキス!!?いさき、何言ってんの!?」

そ「そっ、そうだそうだ!そんなことあるわけないだろ!」

い「いや、実は〇〇〇とか、△△△までやっちゃってるんじゃねーの?」

ひ「う、うわああああああ!!!やめて、いさき!」

そ「そうだ!そんなこと絶対にしねー!」

・・・それはそれでちょっと傷つくなあ・・・。

すると、奥の部屋の扉が開いた。

み「じゃーん!みてみてー!かっこいいでしょー?」

ひ「わあー!キングさんかっこいい〜!」

キ「ほ、ほんとか?照れるなあ・・・。」

そ「おお、これなら女の子にもモテるんじゃないか?」

い「へー、俺の次にかっこいいな!まあ、ふつーにモテると思うぞ?」

み「ふふ!良かったね!キング!」

ひ「あとは笑顔と優しさアピールです!頑張ってくださいね!」

キ「お、おう!頑張るぜ!」


〜合コン当日〜

女メンバー「・・・・・・。」

男メンバー「・・・・・・。」

女1「何あの人・・・。めっちゃこっちみてニヤニヤしてんだけど・・・?」

女2「キモ・・・。怖いからなるべく関わらないようにしよ?」

ジ「キ、キング君・・・。なぜそんなに怖い顔をしているんだい・・・?」

キ(ひなたの言った通り、常に笑顔笑顔・・・。)

しかし、周りからは笑顔というよりただニヤニヤ、ニタニタしているようにしか見えない。

男1「さあ、女性の皆さん、飲み物のリクエストはあるかな?」

キ(なるほど、あーいうのが優しさアピールか!よしっ!)

キングは女メンバーの一人の肩を叩いた。

女3「ヒィッ!」

女3(怖いから関わらないようにしようと思ってたのに・・・。)

女3「な、なんですか・・・?」

キ(よしっ!常に笑顔笑顔・・・。)

しかしキングが笑うたびそれはただの変質者のような顔になっていく。

キ「飲み物のリクエストはあるか?」

女3「じゃ、じゃあ、ウーロン茶・・・。」

キ「分かった。じゃ、持ってくるから。」

キングはドリンクバーからウーロン茶を注ぎ、持っていく。」

キ「ほら、ウーロン茶・・・。わっ!」

しかし、途中何かにつまづき、ウーロン茶は女3の顔にかかる。

全員「・・・・・・。」

キ「す、すまん!すぐにふくもん・・・。」

ジ「キング君。」

キ「ん?どした、ジュリー?」

ジ「数合わせのために君を連れてきたけど・・・。間違いだったみたいだ。帰ってくれ。」

そういうとジュリーはキングを合コン会場から追い出した。

キ「は?お、おい!なんでだ!?開けろ!開けてくれ!」

キングはドンドンとドアを力強く叩くも誰も開けてくれる気配はない。

キ「な、んでだ・・・?」

全部、ひなたの言う通りにやったのに・・・。何が間違ってたんだ・・・?

キングは近くの公園のベンチに腰掛け、うなだれていた。

俺の、何がいけなかったんだ・・・?

考えていると、

?「あの・・・。」

と、女の子の声が聞こえた。

顔を上げると、そこにはリスの女の子が立っていた。

キ(この子・・・。さっきの合コン会場にいた・・・。)

?「私、ララミーと言います。私、あなたが追い出されたあと、気になって追いかけてきちゃったんです。」

キ「え・・・?」

ラ「私、あなたをとっても優しそうな人だと思ってるんです!会場に来た時からとってもニコニコされてて・・・。」

キ「・・・俺が、怖くねえのか?」

ラ「ええっ!?怖いわけありません!だって、あんなに優しくて、常に笑顔の人が、怖い人なわけありません!」

キ「・・・!」

キ(そ、そんなこと、生まれてはじめて言われた・・・!)

ラ「あの、私、あなたのこと、もっと良く知りたいです。もしよろしかったら・・・。」



ひ「ええっ!?その、ララミーさんと付き合うことになったんですか!?」

キ「ああ、すっごく良い子だったぜ!俺を怖くないなんてはじめて言われたぜ!ひなたのアドバイスが役に立ったよ。ありがとな。」

ひ「え、あ、お役に立てたなら何より・・・。」

キングさん、彼女できたんだ・・・。ちょっと予想外・・・。

キ「さてと、これからララミーとデートなんだ。じゃあな。ひなた。」

ひ「あ、はい、ではまた今度・・・。」

キングさんは鼻歌を歌いながら、幸せに満ち溢れた顔で歩いて行った。

ま、キングさん、幸せそうだからいっか!

Re: どうぶつの森〜ひなたと森の仲間たち〜 ( No.10 )
日時: 2018/07/23 21:06
名前: とまちゃん (ID: .TBODMPV)

私は前から気になっていたことがあった。

ひ「ねえ、しずえさん。」

し「はい、なんでしょうか村長。」

ひ「私が来る前、この村の村長って誰がやってたの?」

し「はい!それはコトブキさんです!」

ひ「コトブキ村長?その人、今はどこにいるの?」

し「南の島でツアーの案内役をやっています。」

ひ「南の島?」

し「はい!よろしければひなた村長も行ってみてはいかがでしょうか?コトブキさんにもご挨拶をすると良いですよ!あ、ちなみに南の島にはカッパのカッペイさんが連れて行ってくれますよ!」

ひ「カッ、カッパ!?よ、妖怪じゃない!」

し「大丈夫ですよ!カッペイさんは人を襲ったりしませんから!」

ひ「は、はあ・・・。」

し「船には四人まで乗れるのでそうしさんたちを誘ってみてはどうでしょうか?」

四人か・・・。

ひ「じゃあ、私とそうし君といさきとみかちゃんで行こっと。」


〜そうしの家〜
そ「え?南の島?」

ひ「うん、良かったら一緒に行かない?」

そ「行く行く!すげー楽しそう!」

ひ「うん、ありがと!」

〜いさきの家〜
い「み、南の島!?俺とひなたで!?ひなた、遊びに行くなんて嘘だろ?ホントは俺と二人っきりでやりたいことがあるんじゃ・・・。」

ひ「そんなんじゃないし、キモい。」

そ「うっ!ひなた・・・。そこまで言わなくても・・・。で、でも!ひなたと俺二人っきりで南の島に行くことは変わりないだろ?」

そ「二人っきりなわけないだろ。バーカ。」

私の後ろからそうし君が現れた。

い「ああ?なんでテメーがここにいんだよ?」

そ「俺もひなたに誘われたんだよ。ていうかひなたがお前と二人っきりで行くわけねーじゃん(笑) そんなことも分かんねーのかこの低脳(笑)」

い「うるっせえ!その言葉、そのままそっくりお返しするぜ!」

そ・い「ギャーギャー!ワーワー!」

私は喧嘩する二人を置いてみかちゃんの家へ向かった。

〜みかの家〜
み「南の島!?行く行く!」

ひ「良かった。そうし君といさきも一緒だけど良い?」

み「うん、全然良いよ〜♪よーっし!早速しゅっぱーつ!」

それから私たちは船のところに行った。

カ「おんやあ!オメェたち、船に乗りてえのかい!往復は千ベルだぞ!」

カッパがそう行ったので私たちは千ベルずつ払った。

そして、船に乗り込んだ。

い「なあ、ひなた、隣・・・。」

み「ひなたちゃーん!隣で乗ろっ!」

ひ「あ、うん、もちろん!」

い「!!!」

そ「・・・ドンマイ。」

カ「よし、しっかりつかまっててくんろ!到着まで少し時間があるからオラの歌でも聞いててくんろ!」

そ「こいつの歌、たまに気持ち悪くなるから気をつけろよ?」

カ「ん?なんか言ったか?」

そ「いや、何も?」

そうし君がとぼけたように言った。

カッペイさんのへんてこな歌を聴きながら南の島に向かった。

しばらくすると、島が見えてきた。

そして、着いた先にはカッパが三匹も!

?「初めまして、オラはクーコ!カッペイの嫁だ!オラに話しかければいつでもツアーに行けるからな!」

み「ツアーかあ〜。後で行ってみようよ!」

ひ「うん、そうだね。」

次に私はその近くにいたおばあさんに話しかけてみた。

ひ「こんにちは〜。」

?「はい、こんにちは。オラはゲコだよ。カッペイの母だ。オラはここのお土産コーナーを担当してるでね。買いたかったらオラに言いな。」

ひ「はい、ありがとうございます。」

次に私は小さな女の子に話しかけてみた。

ひ「こんにちは〜。」

?「あ、お姉ちゃんこんにちは!オラはクク!父はカッペイ!母はクーコ!ククはお店屋さんごっこしてるの!ククがお客さん!お姉ちゃん!何かとれたらククに売ってくんろ!」

ひ「うん、またね〜。」

その後、私たちが外に出ると、珍しい花や虫、砂浜の周りを囲む海・・・。

ひ「わあ!素敵!」

私たちは早速マリンスーツを身につけ、海に入った。

み「ひなたちゃん、素潜りしたことある?ここでは素潜りができるんだよ!見てて!」

そう言うとみかちゃんは水中に潜った。何かの影を追いかけているみたい。

み「ぷはあっ!じゃーん!ほら、タコだよ!」

海面に顔を出したみかちゃんは捕まえたタコを見せびらかした。

ひ「す、すごい!どうやって捕まえたの!?」

み「コツさえつかめば簡単だよ!教えてあげるね!」

私はみかちゃんに教えてもらったものの、逃げられてしまい、なかなか上手くいかない。

み「最初はみんなそんなもんだよ!私だってそうだったもん!あ、そうだ!村に戻ったらさ、みんなで海鮮パーティーしようよ!ウニとかホタテとか焼いてさ!」

しかし、その言葉がそうし君といさきの耳に入ってしまった。

そ「海鮮パーティー?面白いな。いさき、どっちが立派なのとれるか勝負しようぜ。」

い「ああ、良いぜ?ひなたに美味いもんいっぱい食わせてやろーぜ。」

ひ「はあ・・・。また始まった・・・。」

み「ホント、男って勝負とか好きだよね〜。」

二人はすごい勢いで海の幸をとっていく。

い「ひなたー!見てくれ!ダイオウグソクムシ!」

ひ「嫌あああああ!!!」

い「げはっ!」

あまりの気持ち悪さに思わずいさきをグーで殴ってしまった。

ひ「あ・・・。ごめん・・・。」

そ・い「あっ!タラバガニだ!」

そうし君といさきは同時に捕まえた。

そ「おい!俺の方が先だっただろ!」

い「いや、俺の方が早かった!」

そ「なあひなた!俺のが先だったよな?」

い「いや、俺だろ?」

ひ「どっちでも良いよ・・・。見てないし。」

み「見て見てー!タカアシガニ!!!」

みかちゃんがタカアシガニを持ち上げていた。

そうし君たちのタラバガニとは比べものにならないくらい大きかった。

ひ「・・・なんか、タラバガニで争ってた二人が馬鹿みたいだね・・・。」

そ「恐るべし、ハイスペックガール・・・。」

帰るとき、お持ち帰りボックスはパンパンだった。

カッペイさんの船で村に戻った後、村のみんなで海鮮パーティーをした。

みかちゃんが料理してくれたものはどれも絶品だった。(私も少し手伝ったけどね。)

ひ「ん〜!さすがみかちゃん!どれも美味し〜!」

み「へへっ!でしょ!まだまだあるからどんどん食べてね!」

し「ところで村長、コトブキさんには会いましたか?」

ひ「あ、忘れてた・・・。」

し「何しに行ったんですか村長・・・。」

素潜りに夢中でツアー行くの忘れてた・・・。

まあ、いっか。今すぐ会わなきゃいけないってわけじゃないもんね!


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