二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ポケットモンスター 全てを失った世界
日時: 2018/08/20 20:28
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

初めまして。
小説カキコで書き込むのは初めてなので少々緊張をしますが、頑張ろうと思います!

設定としては初代カントー地方が舞台となります。
一応最新のポケモンまでは出そうと思いますが如何せん全部を覚えているわけではないので
色々とおかしいのが出てくるとは思いますが、よろしくお願いします。

基本的にオリジナルキャラクターで進行します。
そこに既存のキャラが関わって来るという感じになっていきます。

更新もゆっくりになるかと思いますがよろしくお願いします。

Page:1 2



Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.3 )
日時: 2018/08/21 08:47
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

第3話「これが……今の」


オーキドが家を訪れたその翌日。
少女は自分のタンスやクローゼットの中から服を取り出し
リュックに沢山詰めていく。

そして、帽子を頭に乗せ。

「じゃあ、行こうか?レイレイ」

少女はそう言うとゴースに手招きした。
ゴースは嬉しそうに彼女の周りを一周し、彼女についていく。

「じゃあ、行ってくるね。お父さん……お母さん……」

誰もいなくなった家にはドアの閉まる音だけが響いた。


少女が一番道路に足を踏み入れようとしたとき。
その道路の真ん中にオーキドが立っていた。
どうやら少女が来るのを待っていたようで、その姿を見ると嬉しそうにこちらに近寄って来る。

「おお!遂に決心してくれたか!!」

「別に、そういうのじゃありません」

少女が冷たくそう言うと、オーキドは一度咳払いをし

「理由はもう何でもよい。ほれ、これを持っていきなさい」

オーキドの手には赤い四角の箱がある。

「これはポケモン図鑑だ」


【ポケモン図鑑】

多くのポケモンを記録し、その生態系やそのポケモンに対しての友好な攻撃方法
などが乗っているトレーナーの為の道具だ。
これは世界に少数しか存在しておらず、今では貴重品になっている。


「君には世界とポケモンを見て旅してほしい」

オーキドがそう言い、少女にポケモン図鑑を渡した。

「わしの夢と君の夢が叶う事を望んでいるよ」

「……ありがとうございます」

そう言い、図鑑を受け取ると
少女はそのまま一番道路に走って行った。

「わしは信じておる。シアン……君なら必ず夢を果たしてくれると」

流れ落ちそうな涙をこらえ、オーキドは去っていった。

ここからが彼女の、シアンの物語が始まった。


「レイレイ。これが……今の世界なんだよ?」

シアンはゴースをボールから出し歩く。
草むらに入った時から感じている殺気。
これはきっと野生のポケモンが出している。

「何かあったらレイレイ。お願いね?」

そう言いながら歩いていると。
草むらから何かがシアンの前に飛び出してきた!!

Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.4 )
日時: 2018/08/21 17:49
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

第4話「ポケモンバトル」


突然、シアンの前に野生のポケモン、ポッポが飛び出してきた!
ポッポはこちらが身構える前に襲い掛かって来る!

「ひぁ!?」

ポッポは思いっきりシアンを蹴り飛ばし。
再びこちらに襲い掛かって来る!
突如、ボールが勝手に開いてレイレイがポッポを突き飛ばした!

突然の攻撃に戸惑うポッポだが。
すぐさま体制を立て直し、レイレイに向き直す。
ポッポは羽をバタバタと羽ばたかせ風を起こした。

「レイレイ!これは【かぜおこし】よ!避けて!!」

シアンの指示に素早くレイレイは行動し。
かぜおこしを避け、長いベロでポッポを舐めた。
ポッポは体がシビレて動けなくなる!

麻痺して動けないポッポにシアンはゆっくりと近づいていく。

「……そう、そう言う事だったのね」

このポッポは戦う前から傷ついていた。
多分、野生のポケモンに襲われたかトレーナーが戦い傷を癒さずに放置していたのだろう。
戦わなければポケモンは強くならない。

だが、傷ついたポケモンはどうなる?
そう……。

「野生のコラッタが集まってきたわね」

他の野生のポケモンの糧になる。


シアンはポッポを抱き、トキワシティを目指す。
道中の野生のポケモンはレイレイが追い返しながら進んでいく。
出来るだけ傷つけずに済むならこれが一番だと判断したのだろう。

彼女の生末にはまだまだ困難が待ち構えている。

Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.5 )
日時: 2018/08/23 02:15
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

第5話「変わってしまったわね」


【トキワシティ】

緑が香る静かな町。
マサラタウンからすぐ近くのこの町にはポケモンジムとポケモンセンター、フレンドリーショップなど
ポケモントレーナーの為の施設が多く存在する。

マサラタウンのトレーナーのほとんどはここから色々と準備を始めるのだが。
今の時代、ポケモングッズはかなりの高価な代物となってしまっていた。
更にはポケモンセンターは無料で治療するサービスを終了し、回復させるのにもお金がいるようになってしまった。

なかなかトレーナーには厳しい時代。

「ごめんね、レイレイ。今日はこの子を回復させるだけにするね」

「ゴースゴース♪」

レイレイはにっこり笑いシアンにすり寄る。
シアンはポケモンセンターに入り、受付の人にポッポを渡す。

「あれ?この子は君のポケモンなのかい?」

「いいえ、私のポケモンではありません。ですが、道路でケガをしていたので連れてきました」

そういうシアンからポッポを受け取ると受付の人は暖かい表情を浮かべ

「貴女のようなトレーナーがいることを誇りおもいます。是非、休んでいってください」


ポケモンセンターには各地を冒険するトレーナーの為に宿泊施設も配備されている。
当然、そこは昔からお金がかかるのだが
今回は無料で貸してくれることになった。

「よかった……手持ちが少ない分。こういうところで節約できるのはいいことだよね?」

「ゴース♪」

シアンはベッドで横になり。
ポケモン図鑑を開いた。
そこには今あったばかりのポッポとゴースが登録されている。

「……私にできるのかな」

「ゴース?」

言葉の意味が分からないのかレイレイは顔を傾ける。

「……こんな私が図鑑を完成させることなんてできるのかなーって」

「ゴース!ゴース!」

レイレイはまるで出来ると言わんばかりにシアンに吠えている。
そんなレイレイを見て、シアンは初めて笑みを浮かべた。

「ありがと、レイレイ」

「でも、やっぱりこの世界は変わってしまったのね」

昔はマサラからここまで遊びに来れていたのに
今ではポケモンか大人がいなければここまでたどり着くのも難しい
仮に、たどり着けたとしても傷だらけになってしまっているだろう

この場にレイレイがいることに心底ホッとしている自分がいた
この世界は一つ間違えればすぐに命を奪われてしまうだろう……。
自分の兄と同じように。


Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.6 )
日時: 2018/08/25 14:17
名前: スンスン (ID: kf2NpNQU)

第6話「トキワの森」


「よし」

シアンは次の場所を目指すために、ポケモンセンターでバックの整理をしている
傷薬、モンスターボール、図鑑、あとはポケモンフードと自分の食糧。
しっかり数があるかを確認し、バックを背負う。

次目指す場所はトキワの森からニビシティに向かう為の森。

【トキワの森】

多くの虫ポケモンが生息する森。
通るものは不意な毒攻撃でトキワに戻されるなど色々と厄介な場所と言われている
そうなるとここから先は毒消しが必要になるのだが……。

今は手持ちのお金が少ない。
無駄遣いはやめといた方がいいだろう

「いざとなったらレイレイがいるし……ね?」

「ゴース♪」

シアンは荷物を持ち外に出た。
朝日が眩しく、まるで冒険を祝福するかのように明るい
だが、次に向かう場所は薄暗い森の中

考えていても仕方がない。
シアンはトキワの森へと向かった。


やはり、想像していた通り森は薄暗く道は悪い。
木の上からは当然の様にポケモンが降ってくる始末。

だが、こちらの主力はゴース。
毒、ゴーストタイプのゴースには大体の攻撃が通用しない
逆にこちらのペースで戦える。

「よし、ここのポケモンは大分調査できたかな?」

図鑑を開きながら周囲を確認する。

大体は虫ポケモン。
それを食料としているのか鳥ポケモンは少し見られた。

「よし、調査はこれで完了ね。早くニビに向かいましょ?」

そう言いレイレイをボールに戻した瞬間
後ろの草むらからポケモンが飛び出してきた!
それは【ストライク】

このトキワの森にはいないポケモン!

ストライクはこちらに思いっきり鎌を振り下ろす!
シアンはそれを避けるが場所が悪かったのか足をひねってしまう。

「うぐぅ!」

シアンは急いでレイレイを出そうとするがストライクにボールがはじかれてしまった。

「し、しまった!!」

ストライクはニヤリと笑みを浮かべこちらにまた鎌を振り上げた。
もう駄目だと目をつぶった瞬間。
鎌の痛みがこちらにはこない。

恐る恐る目を開けると……。

そこにはヒトカゲがシアンを守っていた。

Re: ポケットモンスター 全てを失った世界 ( No.7 )
日時: 2018/09/06 12:58
名前: スンスン (ID: uoHTZdTU)

第7話 「強い子」


ストライクが先ほどいた場所から二歩ほど下がりヒトカゲを睨みつける。
鎌には少し火傷を負っているようで
どうやらヒトカゲの攻撃を受け、火傷を負ったようだ。

「ストラァァァァ!!」

「だめ!!避けて!!」

ストライクが再びこちらに刃を向ける。
だが、ヒトカゲはそれにひるまず果敢に攻め始める。
ヒトカゲの右手が灰色の光に包まれ

ガキィン!!

っと鈍い音を立てた。
そう、ヒトカゲの爪がストライクの鎌をはじいたのだ!
あれは【メタルクロー】

鉄の爪で相手を切り裂く攻撃!

「カァァァゲェェェエ!!」

ヒトカゲの口から炎が吐き出される。
その炎はストライクに直撃し、ストライクはその場に倒れた。

シオンはその強さに呆気に取られてしまった。
一瞬であのストライクを倒してしまったのだ……。

「カゲェ」

ヒトカゲに小さく呼ばれシオンはハッと気づく。

「……君は強い子なんだね」

そう言いシアンはヒトカゲの頭を撫でる。
ヒトカゲは気持ちよさそうにシアンの手にすり寄る。

「これからよろしくね。フレイ」

シアンはヒトカゲをフレイと名づけ、トキワの森をあとにした。


Page:1 2



この掲示板は過去ログ化されています。