二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- とんがりボウシと魔法の町〜カノンのマジカルストーリー〜
- 日時: 2019/06/08 01:02
- 名前: なのはな (ID: eldbtQ7Y)
3DSゲーム「とんがりボウシと魔法の町」を元にした二次小説です。
※オリジナル設定があります。
キャラ設定
カノン
10才
幼い頃から魔法に憧れている
ドジでおっちょこちょいだが、前向きで友達想い
うらら
10才
裕福な家庭の一人娘
おしとやかな性格だが、たまに無自覚でグサリと来る言葉を発する
カノンとは幼馴染で親友
アリサ
10才
スポーツ万能で、活発な性格
気が強く、負けず嫌い
カノンとは幼馴染で親友
今後も、オリジナルキャラを登場させる予定です。
- Re: とんがりボウシと魔法の町〜カノンのマジカルストーリー〜 ( No.6 )
- 日時: 2019/06/08 01:09
- 名前: なのはな (ID: eldbtQ7Y)
学生寮を出たカノン達は、ショッピングモールまで歩いた。
ショッピングモールは、ガラス張りになっていて、入り口の上には、渦のようなマークが施されている。
「わあ! 大きい!」
カノンは、そびえ立つショッピングモールを見上げた。
三人は中に入った。
中は多くの人で賑わっており、テツと言った通り、迷わないように気をつけた方がいいだろう。
お店を見て回り、食べ物屋を探した。
「二人とも、ここは食べ物が売っているみたいよ。中に入ってみましょう」
カノン達は食べ物屋に入り、それぞれ食べる物を選び、レジに並んだ。
そして、カノン達の順番になった時、
「お次の方どうぞー・・・って、カノンちゃん!?」
「あっ、テンテン!」
そこにいたのは、カノン達のクラスメート——テンテンだった。
カノンとテンテンは驚いて目を見開いた。
「テンテンって、この店の店長だったの!?」
「うん、そうなんだ! 三人はここで晩御飯?」
「うん! テツさんに入学祝いにリッチもらったから、ショッピングモールで済ませようかなって」
「へぇ〜。あ、それじゃ、一階にフードコートがあるから、そこで食べればいいよ」
「ありがとう! テンテン、また明日ねー!」
「うん! またのご利用、お待ちしております!」
店を出た後、エスカレーターで一階に下り、フードコートで空いてる席に座った。
談笑しながら食事を済ませると、またお店を散策した。
「あ、いけない。もうこんな時間だわ」
「ほんとか? もう少しいたかったんだけどなぁ・・・」
「また今度、時間があった時にくればいいよ。あまり遅くまでいると、テツさんに心配されるしね」
それに、遅くに町中を歩くのは少し危険だ。
カノン達は学生寮に戻ると、部屋で休んだ。
- Re: とんがりボウシと魔法の町〜カノンのマジカルストーリー〜 ( No.7 )
- 日時: 2019/06/08 01:11
- 名前: なのはな (ID: eldbtQ7Y)
翌日。
カノン達は、学校に行く途中でテンテンを見かけた。
「おはよう、テンテン!」
「あ、おはよう、カノンちゃん、うららちゃん、アリサちゃん」
「おはよう、テンテンちゃん」
「おはよう、テンテン! 昨日買ったラーメン、めっちゃ美味かったぞ!」
「ほんと? ありがとう! あのラーメン、結構評判良いんだよ」
アリサに褒められたテンテンは、少し顔を赤くして言った。
アリサはラーメン好きで、昨日テンテンの店で買ったのはラーメンだったのだ。
「あら? テンテンちゃん、それどうしたの?」
うららが、テンテンの右手首を見て言った。
二人も見てみると、テンテンの右手首に、包帯が巻かれていた。
「ほんとだ! それ、どうしたの? 昨日は確か巻いてなかったよね?」
「ああ、これね・・・。実はあの後、調理してる時火傷しちゃったの。あ、でも、火傷といっても大した事はないんだけどね。でも、バイトネコ達は安静にした方がいいって言うから、火傷が治るまで店で働けないんだ」
テンテンは、残念そうに答えた。
「そうなんだ・・・。あ、でもその火傷、魔法で治せばいいんじゃない? 魔法で治せば、元通りだよ?」
「それはダメ!」
カノンが提案すると、それにテンテンは鋭い声で拒否した。
三人は驚いて、ポカンと口を開けてテンテンを見つめた。
辺りがシーンと静まり返ると、テンテンはハッと我に帰り、慌てて手を横に振った。
「ご、ごめんね、カノンちゃん! びっくりしたよね?」
「えっ、あ、ううん、別に大丈夫だけど・・・急にどうしたの?」
「あのね、カノンちゃん達は知らないみたいだから、一応教えるけど、怪我を治す魔法は使っちゃダメって事になってるの」
「えっ、そうなの!?」
カノンは信じられないという様子で、きき返した。
他の二人も、そんな様子だった。
テンテンは頷き、言葉を繋げた。
「怪我以外にもね、病気を治したり、亡くなった生物を生き返らせるのも禁じられてるの。他にも、人の感情をコントロールしたりもね。
逆に、怪我をさせたり病気にかからせたり、生物を死に至らしめるのも禁じられているんだ。
だから、魔法で治したくても、治せないの」
(それじゃあ、魔法ってあまり便利には使えないって事・・・?)
魔法でなら何でもありって思っていたが、実は違うようだ。
「ねぇ、テンテンちゃん。もし、魔法を使ったらどうなるの・・・?」
うららは、おそるおそるきいた。
「もし、禁断の魔法を使えば・・・その人に災いがふりかかるの。そして、見習い魔法使いの場合は、一定期間の間、魔法が使用禁止になるんだけど、魔法使いの場合、資格の剥奪を課せられるの」
「えっ———」
驚きのあまり、三人は開いた口がふさがらなかった。
みんなが黙り込み、沈黙が続くと、まるでそれを狙ってたかのように、HRの始まりを知らせるチャイムが、学校に鳴り響いた。
- Re: とんがりボウシと魔法の町〜カノンのマジカルストーリー〜 ( No.8 )
- 日時: 2019/06/08 04:14
- 名前: 塩鮭☆ユーリ (ID: 7/pkw8b6)
はじめまして。
塩鮭☆ユーリと申します。
「とんがりボウシと魔法の町」大好きです!
あれがほしくて3DSを買いました……笑
ここまで読ませていただきました。
とても面白いです゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜
わたし的にはうららが好みですー笑
【注意】以下ネタバレ、勝手な考察含む
それと、なんだかわたしの大好きな「恋愛」に発展しそうな描写を見つけたのでワクワクしております〜♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪
更新を楽しみにしていますね(* ´ ▽ ` *)
- Re: とんがりボウシと魔法の町〜カノンのマジカルストーリー〜 ( No.9 )
- 日時: 2019/06/08 13:39
- 名前: なのはな (ID: eldbtQ7Y)
塩鮭☆ユーリさん、読んでくださりありがとうございます!
「恋愛」に発展しそうな描写とは、おそらくあの描写ですよね!
相手は誰になるのか、楽しみにしていてください!
もう少しで、うららメイン?の回を書く予定です!
- Re: とんがりボウシと魔法の町〜カノンのマジカルストーリー〜 ( No.10 )
- 日時: 2019/06/09 00:05
- 名前: なのはな (ID: eldbtQ7Y)
放課後。
カノン達は、鞄を持って教室を出ようとすると、近くで鋭い声が上がった。
「フローラ! どうして当番をサボったりしたの!?」
驚いて声のした方を見ると、声の正体は、眉間にしわを寄せてフローラに怒鳴っていた、オウカだった。
フローラはそれに反論する事なく、素直に「ごめんなさい」と謝罪した。
「わたくし、動物が嫌いなの。だから、オウカちゃん一人でしてちょうだい」
そんなフローラの突然の告白に、オウカは少し驚いたが、すぐに「でも、当番は当番だから!」と抗議した。
しかしフローラは
「わたくし、絶対嫌なの!!」
と声を荒らげ、鞄を持って教室を飛び出してしまった。
「オウカ、どうしたの、いったい?」
カノン達は気になって、オウカにきいた。
「あ、ごめんなさい。うるさかったわよね・・・」
オウカは、カノン達に頭を下げた。
「ううん。それより、何かフローラに怒鳴ってたみたいだけど・・・」
「それが、うさぎ小屋の飼育当番、私とフローラなんだけど、フローラが中々来なくて。最初は、欠席か遅刻だと思ったけれど、友達にきいたら朝早くから学校に来て、花瓶のお花を変えてたって言うから、つい怒鳴っちゃったの・・・。少し、言い過ぎたかもしれないわね・・・」
オウカは言い過ぎた事を反省しているようで、声がだんだんと弱々しくなっていった。
「でも、何で動物が嫌いなのかしら? うさぎってすごく可愛いのに・・・」
「前に、フローラと小屋のうさぎを抱いた事があるのだけれど、その時は平気だったわ。すごく可愛がってたし、とても動物嫌いには思えないけれど・・・」
うららの問いに、オウカはため息混じりに答えた。
「それじゃあ、その後に動物嫌いになったって事か?」
「たぶん、そうだと思うわ。でも、どうして動物嫌いになったのかしら・・・?」
「うーん・・・」とカノン達はうなると、カノンは「そうだ!」と声を上げた。
「フローラの家のそばに、桜の木があるでしょ? その桜の木に聞けばいいよ!」
「そうか! 魔法で桜の木と喋れるようにすればいいんだな!」
早速、カノンの提案に乗り、カノン達はフローラの家に向かった。
家にたどり着くと、カノンは魔法使いに変身し、呪文を唱えた。
「我、見習い魔法使いカノンが命じる! 桜の木よ、喋れるようになれ!」
杖を桜の木に向かって振ると、桜の木がその瞬間、光り出した。
「ねぇ、桜の木さん。どうしてフローラが動物嫌いになったのか、知ってたら教えて!」
『———それは二年前、フローラがとても可愛がっていた犬を交通事故で亡くしたからなの』
予想外の結果に、カノン達は驚いた。
「どういう事か、詳しく教えてくれないかしら?」
オウカは言った。
桜の木はそれに応えるかのように、一瞬だけ光り出した。
『フローラは、五才の誕生日に両親からプレゼントされたアヤメと言う犬を、とても可愛がっていたの。
でも二年前のある日、家族と人間界にやって来たフローラは、誤って道路に飛び出し、アヤメは車にひかれそうになったフローラを助けようとして、亡くなってしまった。
フローラは責任感を感じて、三日三晩、何も食べずに泣き続けたの。
心配した両親は、新しく犬を飼おうと話したけれど、フローラはそれを拒否した。
もう二度と、動物が亡くなる所を見ないようにする為に————』
そう説明し終えると、桜の木は喋らなくなった。
話を聞いたカノン達は、黙って顔を見合わせた。
「桜の木さん、話してくれてありがとう」
カノンはお礼を言うと、みんなで話し合った。
「どうする? 原因がわかったのはいいけど、解決策がないと、フローラの動物嫌いを直せないよな」
「そうね・・・あ、そうだわっ!」
少し腕を組んで考え込んだ四人だったが、うららは何か思いついたようだった。
「なになに? いったい、どうするの?」
三人は首を傾げた。
「それは・・・明日になればわかるわ」
うららは、「ふふっ」と笑って言った。
それを見て、三人はますます首を傾げるのだった。
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