二次創作小説(新・総合)

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電波人間の島から出たい!
日時: 2019/10/05 20:47
名前: レイアダイア (ID: ADnZqv8N)

筆者レイアダイアが電波人間の島から出られなくなる長編小説です!
基本FREEですが、NEW、ナンバリング要素ありです!
架空のモンスターや団体もあります。実際のゲームには関係ありません。
ゲスト出演希望もオッケーです!(キャラクターの名前、大まかな性格、どの作品の出身か、(電波人間の場合、オリ電なのかリア電なのかを教えてください。それ以外なら、どの作品からの出身かを教えてください。)なお、ストーリー上だいぶ時間がたってから出演することになったり、出演できない場合もあります。あくまでゲストとしての出演なので、多くても数セリフ程度です。)
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登場人物紹介

レイアダイア
筆者。(元)人間。基本無課金型。無課金でジュエルを稼ごうとネットで見つけた変な操作をして、3DSの中に迷い込み、半分人間やめて電波人間として生活を送ることになる。無敵アンテナ星形の6族。お金大好きジュエル大好きパスタ大好き漫画大好きな(元)人。一人称は「私」。怒ると「ワシ」になる。
りょう
FREE主人公。過去に関してはFREEストーリーと一緒。いまだに気は弱いが、現在はドライな発言も少しだけ増えてきた。レイアダイアに関しては非常に感謝している。四角頭6族覚醒済み。緑。完全復活持ち。一人称は「僕」で、レイアダイアの呼び方は「レイアさん」。
かしたろう
FREEストーリー参照。今では何やかや和解した。
いまだに強気で傲慢なところはあるが、レイアダイアには逆らえない。
クワガタ頭3族の赤色。全体火攻撃持ち。一人称は「俺」。(ただし、ひるむと「僕」。)
レイアダイアの呼び方は「レイア」。(無理やり「レイア様」、「小顔のお姉さん」と呼ばされることも。)
あかり
あの有名なヒロインさん。優しい。ナンバリング、FREEストーリー参照。レイアダイアの大胆な性格にあこがれている。(本人は気づいてない。)丸頭オレンジ色の10族。全体回復アンテナ持ち。一人称は「私」、レイアダイアの呼び方は「レイアダイアさん」。
テル
あかり家長男。ナンバリングとFREE参照。ルナに関しては過保護なところあり。ジャシンを倒したりょう達を尊敬して、ただいまレイアダイアの子電波と修行中。丸頭黄色のたくわえるアンテナ持ち。一人称は「僕」。レイアダイアの呼び方は「レイア先輩」。
ルナ
あかり家長女。ナンバリングとFREE参照。ちょっと泣き虫な所も。母の日の件に関しては、感謝している。丸頭ピンク色のステルス持ち。一人称は「ルナ」、レイアダイアの呼び方は「レイアおねえちゃん」。
ひのわ
あかりのお母さん。ナンバリング参照。コロシアム観戦でりょうたちのことをひそかに応援していた。自分の孫にあたるテルとルナに目を付けたものは帰ってこないとか…?熊頭3族の捕まえるアンテナ持ち。
一人称は「私」。レイアダイアの呼び方は「レイちゃん」。
みちる
あかりのお父さん。考古学者。ナンバリング参照。レイアダイアはあかりの紹介で初めて知り合いになる。三段塔頭の赤の3族。単体回復アンテナ持ち。一人称は「わたし」。レイアダイアの呼び方は「レイアくん」。
ちょこ
レイアの島に在住する。リア電。一見物静かなルックスとは対照的に、シグナル8の大ファン。(要するにオタク)センターのまりん推し。普段は真面目(を装っている)。すずめと結婚して、現在一児の父。一人称は「私」か「僕」。レイアダイアの呼び方は「レイアダイアさん」。チューリップ頭3族水色覚醒済み。もうふぶきアンテナ持ち。
すずめ
ちょこの妻。リア電。島唯一の食堂「スズメ食堂」を切り盛りする。「ゆで卵」と呼ぶと生きては帰ってこれない。ちょこがオタクな件は知っているが知らないふりをしている。卵頭オレンジ色3族覚醒済み。一人称は「私」。レイアダイアの呼び方は「レイアちゃん」。やわくなれアンテナ持ち。
ココア
バレンタインキャッチで手に入れた。甘いものと炭水化物が主食で、島一番のぽっちゃり君。最近は「うめぇ棒」が大好物。見つけたモンスターから食べ物が連想できると、とりあえず一口パクリ。そしておなかを壊すのが日常茶飯事だ。ハート頭赤とオレンジのツートン3族全体眠りアンテナ持ち。一人称は「ボク」、レイアダイアの呼び方は「レイアさん」。クリス曰く「わんこ系男子」。
クリス
クリスマスキャッチで手に入れた。ココアやさきと仲良し。みんなに期待されている。運動が大好きで、マラソン以外のほとんどのスポーツを好む。派手な色が好み。すぐAPが切れるため、いつもアンテナパワー+を携帯している。一人称は「僕」、レイアダイアの呼び方は「レイアさん」。星頭全体無敵持ちの6族覚醒済み黄色。
ギンコ
オータムキャッチで手に入れた。自称京美人。お金が大好きで基本けちんぼ。犬猿の仲。アオコやひななどとは犬猿の仲。(つまり自分以上に美人な人が嫌い。)三角頭6族黄色と金のストライプ。一人称は「私」。レイアダイアの呼び方は「レイアさん」。なおすアンテナ持ち。
マツキチ
正月キャッチで手に入れた。多少ひねくれてるけど悪い人ではない。緑色でへの字口だが3男のことではない。砦頭3族緑色覚醒済み。全体光攻撃持ち。一人称は「私」、レイアダイアの呼び方は「レイさん」。
キョウコ
250万DLキャッチで手に入れた。PTの中ではまだ性格がいい方。彼女の攻撃を受けるとろくなことがない。ワンポイント頭赤と黒のボーダー3族。全体回復アンテナ持ち。一人称は「私」、レイアダイアの呼び方は「レイアダイアさん」。
メイゲツ
お月見キャッチで手に入れた。ジェントルマンだけどヘタレ。しょっちゅうキャット系のスリにあう。丸頭0族黄色水玉。全体闇攻撃アンテナ持ち。一人称は「わたし」、レイアダイアの呼び方は「レイアダイア君」。

Re: 電波人間の島から出たい!第3章「さあ出発!」後編 ( No.4 )
日時: 2019/10/18 18:11
名前: レイアダイア (ID: ADnZqv8N)

2019年10月18日午後5時6分の時点で閲覧数が60になりました!見てくれた皆さんありがとうございます!
またきりのいい数字が出たら、記念番外編を作っていこうと思います!
これからも応援よろしく!後編スタートです!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、今沖に出たところなのだが、私とかしたろうは心配なことがあった。
りょう「いい天気だね。こんな日に外に出るって最高だね。」
かしたろう「ああ…そうだな…(ああ…こいつが運転した時点で死亡フラグが…帰りたい…帰りたい…あったかい我が家が待っている…)」
そう、彼の道音痴のことだ。しかも彼は、音痴(自覚なし)、料理音痴(+αとして味音痴つき)、機械音痴というもはや怖いもん無しのレベルなのだ。だったら代わればいいではないか。しかし、そんなことをしていられるほど船旅は平和なものではないのだ。少なくとも今回は。
メイゲツ「ちょっとこの船、地の獄の影響が出ているのではないK…」
ちょこ「ああああああああ!ダメです船にレッツゴーは!モンスター寄ってくる!エチケット袋あるから!」
ちょこが慌ててエチケット袋を出した。3回ぐらいやっただろうか。幸い海にレッツゴーはしなかった。ちなみに、海にレッツゴーするとモンスターが寄ってくるというのは、電波人間の界隈ならではの迷信だ。
ギンコ「ちょっと!日焼け止めがないんだけど!日焼けしちゃうじゃない!」
クリス「僕のポータブルテレビもないよ!あと6分でデンパマン(特撮番組)始まっちゃうよ!」
ギンコとクリスが慌ててそこらじゅうのバッグというバッグを探る。
ココア「僕のおやつはどこに行ったの?」
ギンコ「お前はプ(著作権の関係で残りの3文字は規制させていただきますbyレイアダイア)か!行く前に自分で全部食べたんでしょどうせ!」
ギンコがココアの胸ぐらをつかんで怒鳴るとココアの方からものすごく大きい腹の虫が鳴り響いた。船に乗っている全員が静まり返った。すると、小型のモンスターだろうか。ぱたりと何かが倒れる音がした。マツキチが寄ってくると、
マツキチ「おやおや、フェリー乗り場への道もわからないばか猫がこの世にいたものですね。」
なんと、いつから乗ってきたのかは知らないが、きぞくキャットが目を回して気絶してしまっているではないか。
りょう「あ!モンスターだ!さっさと倒してしまおう!」
かしたろう「おいばか!声でかいぞ!」
勘づかれたのだろうか。キャットはがばっと立ち上がり、戦闘態勢らしきものに入った。バトルが始まったのだ。いきなり攻撃してくるのかと思ったら、なんということだろう。どちらも動く気配がしない。私は重要なことを思い出した。この世界は一応RPGゲームで、ゲーム機を握る者の指示を待たないといけないのだ。こうなってしまえばやむを得ない。私はそれぞれに指示を出した。
レイアダイア「よし!なんでもいいから一気に総攻撃だ!」
私がそう叫ぶと、指示が通った彼らはキャットめがけて総攻撃した。ちょこのつけていたくろメイドリボンの一撃必殺が効き、キャットはおでんの餅巾着みたいにパンパンにものが詰まった鞄と、100ゴールドぐらいを置いて逃げていった。
ギンコ「きっとこの中に私の日焼け止めが…」
クリス「僕のポータブルテレビが…」
ココア「僕のおやつが…!」
何がそんなにうれしいのか、ギンコが手を震わせて鞄を真っ逆さまにした。クリスとココアも、涙腺が崩壊している。しかしあったはいいが、ちょこの攻撃が効きすぎたせいで、日焼け止めは中身が出てしまい、ポータブルテレビは画面にひびが入っていて、ココアのおやつもめちゃくちゃだった。無論、中身の様子が判明した時点で3人の顔は歓喜の顔から失意の顔に変わり果てていた。特にギンコはショックだったのか、ジャシン教もビックリの恨みの顔と化していた。
ギンコ「ちょこ…」
ちょこ「…はい?…」
ギンコ「覚悟はいいわね…。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回に続く!ゲスト出演希望待ってます!

Re: 電波人間の島から出たい!第4章「こんな嵐ぐらい」 ( No.5 )
日時: 2019/11/10 20:06
名前: レイアダイア (ID: ADnZqv8N)

前回のあらすじ
あかりの住むデンパ島に向かうレイアダイア一同は、途中でキャットに会い、無事倒すものの、ちょこが大変なことになってしまう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まあ、そんなこんなでいろいろあったわけだが、キャットを倒して以降は特にいいことも悪いこともなかった。ただ、日焼け止めの件で思いっきりギンコにしばかれているちょこを除いて。
ちょこ「痛い痛い痛い!もう許して!なんでもするから!」
ギンコ「じゃあ賠償金として99999ゴールド払えば許してもいいけど?」
ちょこ「無理ですそんな大金は!」
ギンコ「何でもするって言っただろボケ!」
ちょこ「痛い――――――――!」
レイアダイア「いやいや、そんなに日焼け止めが高いわけなかろうに。どうせまたあんたがいろんな沼にお金を捨てるようなことするんだからさ。」
りょう「そうだよね、いくら体の模様に金が入ってるからって、無駄遣いし過ぎだし、理不尽だよね。」
りょうがしばかれてダウンしたちょこに復活の特技を使いながら言った。ちょこはどうにか立ち上がって、気を取り戻したようだ。
かしたろう「それにしても、遅すぎやしないか?3時間で着くっていってたのに、もう5時間は経ってる気がするぞ。」
クリス「こんなことなら、僕が運転した方が、早かったかもね。」
確かにそうだ。こんなことなら、お子様のクリスが運転した方が断然早い。最悪カネコが運転した方が良かったりして、そう思っていると、急に暗くなった。
ちょこ「おかしいですね、この時期でもまだ日が沈むには早すぎる…」
そうちょこがつぶやくと、雷鳴が聞こえた。すると、船に乗っているもの全員が確信した。
(((嵐だ…!)))
案の定波は荒れて、私たちは横殴りの雨でびしょぬれ。急いで私たちは船の室内に避難した。しかし、りょうが避難しない。
かしたろう「馬鹿が!早く非難しろ!」
レイアダイア「そうだよ!今非難しなかったらどうなるのかわかってんの!」
すると、りょうが突然、「離して!」と私たちの腕を突き放した。私とかしたろうは弓なりに張った帆を支える柱に雨水で滑ってぶつかってしまった。
りょう「こんな嵐ぐらい僕にはなんてことないよ!」
かしたろう「でもこの状態で…」
りょう「いつまでも弱虫扱いするな!昔の僕と一緒にするな!」
かしたろう「その口の利き方はないだろ!」
りょうにかしたろうが怒鳴り返した。私はカチンと来てかしたろうを殴ってしまった。
レイアダイア「そういうのをね、私の住んでた界隈では『おせっかい』っていうの!」
こんなに怒鳴り散らしたのは初めてだ。でも私はこういうのは元から嫌いな性格だったもので、制御がきかなかったのだ。
レイアダイア「限界まで戦わせてあげて。自ら強くなろうとしてるから。」
かしたろうが小さく「ああ。」とつぶやいた。私の怒りとともに雨風も少しではあるものの弱まってきた。小一時間ぐらい、りょうはハンドルを力の限り握り続けた。やがて嵐は止み、あのシュールな面を下げた太陽が戻ってきた。
クリス「すごーい!晴れた晴れた!」
それとともに、強風にあおられた方向が良かったのか、ちょうど島にも着いた。あのアンテナ塔が立っている。間違いない。デンパ島だ。
あかり「あ、もしかして、事前に連絡をしてくださった方ですか?」
レイアダイア「そう!私!レイアダイアです!」
あかり「無事到着できてよかったですね!」
りょう「わあ!ほうおうの時の!」
かしたろう「あ、あかりさんですか?」
りょう「かしたろう君、いくら初対面だからってそんなにかしこまらなくてもいいんだよ。それにあかりさん、こう見えてもう夫子持ちだから。」
かしたろう「べ、別に好きとかどうとかの話じゃねえよ!」
クリス「ほんとは好きだったんでしょう?ヒューヒュー!」
かしたろう「だから違うって言ってんだろ!」
赤面して地団駄を踏んでいるかしたろうに一同は笑いに包まれた。…なんか大切なこと忘れてるような気がするけど、面白いからまあいいや。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く

Re: 電波人間の島から出たい!第5章「さすが電波界隈」 ( No.6 )
日時: 2020/02/02 14:29
名前: レイアダイア (ID: ADnZqv8N)

ここからは、セリフの前に名前を入れるのをやめることにします。
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前回のあらすじ
船旅で何やかやしてたらいつの間にかデンパ島に着いてた一同。デンパ島に行く目的を忘れているんだけど…
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到着してクリスとココアは私が止めるのも聞かず遊びに行き、キョウコはまだ酔いがさめていないメイゲツの世話を、ギンコはひのわさんにお願いして日焼け止めクリームを新しく買い、私とかしたろうとマツキチとちょことりょうは荷物の整理やら何やらをしていた。私含め10人分の荷物なので、5人でようやく余裕でいられる程度だ。親切なことに、あのあっかりーんも手伝ってくれた。
「さすが電波界隈。人間より一人当たりの荷物が多いなあ。」
「えっ、人間の界隈では傷薬や装備もそんなにいらないんですか?」
「そうだよ。車で高速道路を通るからバトルも…」
「待ってください、会話のレベルについていけません…」
あかりさんがなんかよくわかりませんという状況でたたずんでいると、
「レイアさん、電波人間の界隈には、高速なんちゃらだか言うのも車もないんだよ!」
とりょうが言った。そうだった。すっかり忘れていた。電波人間の移動手段は歩くか船かテレポーターか電波に乗るか大砲(現在はけが人が多いそうなのであまり使わないらしい)しかない。高速道路も車も電波界隈では謎の道と謎の4つタイヤがついた機械でしかないのだ。人間が電波界隈の反射装備を知らないのと一緒だ。
「そこのおしゃべりパーカーさん、口より先に手を動かしたらどうですか?」
「そうだぞ!俺らもうすでにほとんどやったのに、お前だけ1人分もできてないじゃないか!」
皮肉屋のマツキチにおしゃべりインコ扱いされたうえに、かしたろうが「俺らがお前たちのためにやってるんだぞ」アピールをしだしたので、私はつい「ウッキ―――――――!」と金切り声で叫んでしまった。
「大体イベ電マイナー組の一員の緑門松とアンチまみれに言われたかないわ!」
「なんだと!確かにそうだけど!」
と、私とかしたろうがいきなり決闘を始めた。こんな時に無敵が効かないというのが非常に憎い。かしたろうがそのままあの技を使おうとすると、
「かしたろうくんもうやめて!島が全焼しちゃうよ!」
とりょうが私の前に滑り込んだ。するとアンテナ技が止まらない仕様だったせいか、炎がりょうの体を覆いつくした。感謝しつつも彼の判断は果たして正しかったのか…?と思う私、大切な親友(だとあっちが思ってる)を間違えて自分の技で燃やしてしまい顔面蒼白のかしたろう、どこかで言ったような感じがすると思いつつなんといってよいかわからないあかりさん、信じていたはずの親友(だと思ってる)に間違えて攻撃され心理的にも物理的にも傷つきボロボロと涙を流すりょう、という最悪の構図ができた。
…あっ、ご安心ください。この後すぐに彼は治療されました。

「「「いただきます!」」」
夕食の時間になった。スズメ食堂のもおいしかったが、ひのわさんとあかりさんが作った肉じゃがは最高だ。
「どう?肉じゃがおいしい?レイアちゃんが来るって聞いてなかったから、急にごちそう作れなかったけど。」
「いやいや、十分おいしいですよ!本場の人間の界隈のやつと匹敵するぐらい!」
「そう、良かったわ。今度は人間界隈の方も食べてみたいわ。」
「食べきれるの、電波人間が」
「あら、人間は背が高いから、忘れてたわ。」
ひのわさんは典型的な主婦だ。褒められるとこうなるのは、どこの界隈でもおんなじらしい。
「あれ?みちるさんと旦那さんのよしお君は?」
「ああ、うちの父は洞窟から採掘したものを鑑定してもらいに行ってて、旦那はパーティーの皆さんと経験値稼ぎのために冒険に行ってます。」
父親が仕事(?)で遅くなるのも同じだ。
「そういえば私たち、何のためにこの島に来たのか覚えてるんですか?」
マツキチの発言で私たちが今初めて目的を見失っていたことに気づいた。だからって、一回忘れたものを思い出すなんて相当な困難だ。
「なんだっけ?」
と私がりょうに問うと、
「なんだっけ?」
とりょうもかしたろうに問う。
「お前らバカか!ほら、レイアのためだよ!」
「えーと………。あっ!手がかりだ!私が3DSから出るための!」
かしたろうがいなかったら、完全に大変なことになっていた。かしたろうは、そういうことをしっかり覚えているのがいいところだ。私は彼を珍しく心から称えた。
「ああ、なんだか電波界隈では見かけないと思ったら!でも、そのことは私も母もわかりません。うちの夫だったら、こういうのはよくわかると思います。」
そう私史上最大の真面目さで話しているところ、
「マイワイフ、マイドーター、マイグランドドーター、アイムホーム!今帰ったよーん」
最悪のパターンでみちるが帰ってきた。こんな感じに酔っぱらって帰ってくることもあるのも、人間界と同じだなんて、悲しくなってくる。
食卓が静まり返った。りょうが、
「テル君のおじいちゃん、いつもこうなの?」
とテルに耳打ちするのがはっきり聞こえた。
その静寂に紛れるようにひのわさんが玄関に向かった。気になった私とクリスは、かしたろうが「おい、やめとけ」と止めるのも聞かず、壁からのぞいた。
「親愛なるマイワイフ、出迎えてくれたんd…」
なんと!ひのわは容赦なくみちるの股間を足で突きあげたではないか。さすがにこんなの、サザ〇さんでもやらない。おそらくやられた彼は、眼中に「!!」と星が3つか4つぐらいぱちぱちと飛んで行ったと思う。恐るべしひのわさんの脚力。こんなのお魚咥えたドラ猫をはだしで追っかけてるあの人も真っ青だ。
「…私たち風呂先に入るわ」
さっきの脚力にビビった私はパジャマを取りに行った。

風呂から上がり、歯磨きも済み、特別に貸してもらった部屋のベッドに入り今日一日あったことを振り返った。
出発してメイゲツが三回吐いて、キャットのスリに遭って、ちょこが盗まれたものをめちゃくちゃにしてギンコにしばかれ、嵐にあうものの到着して、今思ったらわけわからんことでかしたろうと喧嘩売ったらりょうがかばって間違いではあるが犠牲になり、夕飯の最中に酔っぱらったみちるがひのわに暴力らしきものを振るわれた、という感じだ。
それで私は眠りについたのだが、ひのわさんの怒鳴り声が響いてきて、私はもちろん、一緒の部屋で寝ていたギンコとキョウコも寝られず、結局この部屋のメンバーが完全に眠りについたのは、夜中の11時ぐらいであった。
…続く…

Re: 電波人間の島から出たい!第6章「誰も知らないの?」 ( No.7 )
日時: 2020/01/13 14:43
名前: レイアダイア (ID: ADnZqv8N)

明けましておめでとうございます。今年も浮上率低めですがよろしくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「レイアさん、今日は大事な話があるんだって。」
「何?」
真っ白な空間に、りょうと私が立っている。周りには何にもない。
「僕のお姉ちゃんがね…見つかったんだ」
「は?あんた兄弟いたの?」
ありえない。私はずっと彼を一人っ子だと思っていたのでかなりたまげていた。
「いるよ。あと弟も一人。」
「ふーん。なんでバラバラになったの?」
「それはね…レイアさん…レイ…」

「レイアさん!起きて!」
りょうとかしたろうに布団をはがされて起きたくないのに起きてしまった。
「もうなにー?朝っぱらから無理やり起こすのやめてほしいんだけどさあ。」
「朝ってお前、もう8時半だぞ。」
「はあ!?」
「もうみんな朝ごはん食べ終わってるよ、よしおさんも帰ってきちゃったし」
「ひい!?」
「みんなお前のことずっと待ってんだぞ、まあ、とっくに待つのをあきらめたやつも2名いるけどな」
「ふう!?」
驚いた驚いた。いつもの時間に起きようと思っていたはずが、あの変な夢のせいですっかり遅刻魔化していたとは。学校があったらもう完全遅刻だ。この時ばかりは電波界隈でよかった。まあ、その中現実の世界では私がずる休み状態なのだが。
「とにかく、みんな待たせてる身なんだから、急げよ。まったく。」
私は急いで着替えて歯磨きをした。

居間に出ると、もうそこにはよしおさんの姿が見えていた。
「もう、いつまで待たせるの、冒険の先輩方が帰ってきたというのに」
「まあまあ、大丈夫ですよう、僕も少し早く帰ってきてしまったので」
ギンコがしかめっ面で叱ったにもかかわらず、よしおさんはそんなことを言うが、目が笑ってない。内心は「こっちはわざわざお前のために貴重なテレポーター使ったっていうのに何遅刻しとんじゃおめえ死にたいのか?」とか思っているのだろう。私は寝坊してしまったことを反省した。まあ、反省したところで遅刻魔が治るかどうかはわからないが。
本題に入り、私はこれまでの状況を説明した。
「これこれがこうなってああなってから、それでかくかくしかじかのどうのこうのでこれこれこういうわけで…」
「そんな説明でわかってくれる奴いんのかよ」
「まあいいんじゃない、かしたろう君」
「…というわけなんだけど、わかる?」
よしおさんがしばらく考え込んだのち、
「こんな昔話があるんですよう、これは僕らの電波界隈に伝わるんですけど、きっと関連性があると思うんですよう」
と、児童向けの絵本を持ってきた。絵が水彩調で可愛い割には、結構絵本としては厚めである。結構古めで、これまでいろんな子供たちが寝る前に読んでもらってましたって感じがする。
「お父さん、そのお話ルナもう何回も聞いたよー」
と、ルナがよしおさんの手を引っ張ったり、
「ギャグ要素多い小説とかってこういうの聞きだすの楽なんだよな…」
と、かしたろうがため息をつくのに気づいていないかのように彼は本の表紙を開いた。

─昔々、この世界とニンゲンの世界は、お互いに仲良しでした。
たとえニンゲンがアンテナの能力が使えなかったとしても、たとえ電波人間がニンゲンの想像とはかけ離れた生活を送っていたとしても、彼らは仲良く暮らしていました。
それから何百年かした後、電波人間の世界は相変わらず平和でした。そして、いつものようにニンゲンがやってきて、いつものように電波人間たちが歓迎しようとした瞬間、
「お金をよこせ!ジュエルをよこせ!」
と、人間たちが剣を持ち鎧をかぶって襲い掛かってきたのです。何か悪いことを電波人間はしたわけではないのに。電波人間たちはアンテナを力の限り使ってニンゲン達を追い払いましたが、それ以来仲が悪くなってしまい、挙句の果てにニンゲンの世界の王様は電波人間を呪いで石板の中に閉じ込め、二度とニンゲンと会えないようにしてしまったのです…

「…これだけ?」
いくら重要な昔話だからって、これじゃありきたりすぎる。こんなの昔の朝刊の新聞の連載4コマにも載らないくらいありきたりだ。
「この絵本に乗っているのは事実のごく一部なんですよう。これは子供が読むために作られたものですから、怖い内容やシリアスすぎる内容を省いた結果なんですよう。でも、そういう内容に限って結構今回のことに関して重要なんですよう…。それが分かったらいいんですが…。」
「誰も知らないの?」
「…前は妖精の女王、リラ様が大切に原作の本を保管していたのですが、邪悪の魔女に4つのオーブと一緒に奪われてしまったんですよう…」
よしおさんが暗い顔で本棚に置きながら言った。そんな暗い空気を振り払うかのようにりょうが、
「まあ、お話だけでも聞けて良かったじゃん。これで一つ手掛かりができたんだからさ。」
と、慰めた。でも問題は、その話の真相だ。なぜ人間がそんなことを電波人間にしでかしたのか、そして、オーブが4つというのもまた不自然だ。私が今知ってるオーブは、「しんじつのオーブ」、「せいなるオーブ」、そして「あくのオーブ」の3つなのに。ということは、もう一つオーブがあるということなのかもしれない。
結局何もわからないまま、テレビを付けたらもう時刻は正午をまわっていた。

Re: 電波人間の島から出たい!「ご挨拶」 ( No.8 )
日時: 2020/01/13 15:20
名前: レイアダイア (ID: ADnZqv8N)

只今、閲覧数が200になりました。
ありがとうございます。今後もご愛読よろしくお願いします。


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