二次創作小説(新・総合)
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- 戦闘中 食べ物の国へようこそ!【完結!】
- 日時: 2019/10/26 09:38
- 名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)
全てが巨大な食べ物でできた食べ物の国!
モンブラン博士により招待された大食いの参加者達!
しかし、そこに待ち受けていたのは――モンブラン博士が集めた、強豪ハンター達だった! 果たして参加者達はゲームをクリアして食べ物にありつくことができるのか!?
景品 世界各国の贅を極めた美食
参加者一覧
朝日奈みらい(魔法つかいプリキュア)
モフルン(魔法つかいプリキュア)
十六夜リコ(魔法つかいプリキュア)
花見ことは(魔法つかいプリキュア)
国木田花丸(ラブライブサンシャイン)
小泉花陽(ラブライブ!)
星空凛(ラブライブ!)
春日野うらら(yesプリキュア5!)
大森ゆうこ(ハピネスチャージプリキュア!)
ルールー=アムール(HUGっとプリキュア!)
- Re: 戦闘中 食べ物の国へようこそ! ( No.24 )
- 日時: 2019/10/25 19:25
- 名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)
「小泉花陽は実力を上げたか。だが、それでも相打ちに持ち込む辺り、流石は少佐と言ったところか……」
シャドウは少佐の試合結果を受け、呟く。リコとみらいはモフルンを介して、キュアミラクルとキュアマジカルのダイヤスタイルに変身完了。しかし、シャドウは指を振り。
「悪いが俺が戦いたいのはそれではない。サファイアスタイルの変身を願おう」
敵から変身するスタイルの変更の申し出があるなど殆どない事であったが、断るのもどうかと思った彼女達はサファイアスタイルに変身。青を基調とした美麗な服の形態だ。と、ヘキサはある部分に注目した。このスタイルは腹部が丸出しになっている。そしてそれは、腹の中心にある縦長の窪みを露わにした格好ということであった。
「おへそおおおおおおおおッ!」
ヘキサは盛大に鼻血を出して大きくのけ反る。その姿にシャドウは含み笑いをし。
「喜んでいただけたかな」
「これがアンタの言っていたサービスかよ」
「左様」
「ちょっと刺激的過ぎるぜ」
2人が会話をしている最中、空中を舞うように滑空したキュアミラクルとキュアマジカルが迫る。だが、シャドウは彼女達の蹴りや打撃を全て受ける。彼は放たれている拳や足技を叩き落しているだけなのだが、腕の頑丈さ故に単なる受け流しだけでもプリキュア達に多大なダメージを与えていた。
「フンッ」
剥き出しの腹に容赦なく見舞われる掌底の一撃。口から唾を吐き出し、ミラクルの視界が霞む。続いてマジカルの腹に肘鉄を食らわせ、悶絶させる。一本拳を用い、両者のへその穴に人差し指を突き入れ、臓腑を徹底的に攻めていく。苛烈にして残忍な攻撃の前に、プリキュア2人はボロボロとなっていた。ここまでシャドウは剣も奇術も使用せず、単純な体術のみで圧倒しているのだ。マジカルはシャドウをずっと運営として間近で見てきた。それだけに彼の強さはある程度理解しているつもりだった。けれど、実際に手合わせしてみて、この男の戦闘力は想像以上であると実感した。もはや、浄化技であるプリキュア・サファイア・スマーテッシュを放つ体力さえ残されてはいなかった。宙に浮かぶだけでやっとの状態。
「俺の話術に乗ったのが戦略ミスだったな」
シャドウの目が光る。それに怯んだ彼女達は、背後の存在に気付くのが遅れた。
「おっと。俺を忘れちゃ困るよ」
「あなた――」
「よっと!」
背後からミラクルを拘束。
ポンッ!
変身が解除され、元のみらいに戻ると彼女はどこかへ転送される。
朝日奈みらい 確保
「続いて!」
「きゃああああっ」
背面にタックルを食らわせ苦悶の表情をさせた後にマジカルの腕を掴み。
「俺にへそを見せてくれた礼ってとこかな」
「く、悔しくないし! ちょっとあなた達が上だっただけだし~!」
変身が解けたリコが強がる台詞を口に出して転送された。
十六夜リコ 確保
ハンターは参加者を戦闘不能にすることも可能だが、単に掴まえるだけでも確保扱いにすることができる。その点は各々のハンターの任意なのだ。
シャドウは残った2人を見下ろす。
「トランプショット!」
「モフ~ッ!」
爆風で吹き飛ばされたモフルンをヘキサがキャッチし。
モフルン 確保
「これで残るは花海ことはただ1人。先ほどから一転して劣勢になったが、どうするかね」
「フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!」
ことははフェリーチェに変身を遂げ、ハンター2人と対峙する。変身前よりぐんと大人びた顔立ち、すらりと長い手足に胸の膨らみ。花や植物をモチーフとしたプリキュアの姿となった彼女は透明感のある凛々しい声で告げた。
「私はみらいやリコ、モフルンの為にもあなた方には負けませんっ」
「フフフフフフフフ、本命とようやく戦えるこの至福。ヘキサよ、悪いがここは俺に譲ってもらおう」
「まあ、俺は3人も確保できたしヘキサとして名を刻むことができたから、これで満足かな。じゃあ、先に帰っているぜ」
「ご苦労だったな」
こうしてヘキサは瞬間移動でその場を離れた。
ヘキサ 離脱
- Re: 戦闘中 食べ物の国へようこそ! ( No.25 )
- 日時: 2019/10/26 08:54
- 名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)
「ラーメン最高だにゃー」
星空凛は大好物であるラーメンの橋へとやってきた。橋が箸でできており、幅は狭いのだが、運動神経が抜群の彼女は難なく渡っている。と、前方に人影が見えた。目を凝らしてみると、それは垂れた前髪が特徴的な美形の青年だった。
「あなたが凛のハンターなのかにゃ?」
「そうだ。この花形満、星空くんに野球勝負を申し込む!」
今にも破裂させそうなほど強い力でボールを握る花形。その目はいつも以上に燃えていた。花形はμ'sの中でも特に凛に対し強い興味を抱いていた。チームの中でも随一の運動神経を誇り、何より苗字に星がある。彼女こそ宿命のライバルに相応しいと思っていたのだ。
「勝負は1球。君が投げ、僕が打つ。打てなければ、君の勝ちだ」
「凛はラーメンを食べにきたのにゃ。野球をするために来たわけじゃないのにー!」
凛が涙目で抗議すると花形はフッと笑い。
「もしも僕に勝つことができたら、ラーメンを好きなだけご馳走するよ」
「ほんとかにゃ!?」
「僕は嘘はつかん」
「よーし! だったら花形さんと勝負するにゃー!」
ボールを受け取った凛だが、目を閉じたまま、中々投げようとした。花形は思案する。
精神を統一している。じっくり、時間をかけて構わない。君の投げた最高の1球を僕は打つ。
無言のまま流れゆく時間。2人の間には橋の下にあるラーメンの汁から放たれた湯気が噴き出す。白い霧のように両者を遮り、その視界を奪った刹那、凛がカッと目を見開いた。
「今にゃ! にゃああああああああっ!」
凛の投げた渾身のストレートは白い煙に包まれ、その姿を消してしまう。
「フッ……湯気を煙幕代わりにするとは考えたものだが、僕にはまだボールの姿がはっきりと見えるぞ!」
カキーン!
金属音が響き渡り、ボールは打たれた。
「負けちゃったにゃ……」
「大リーグボールは保護色の魔球。土煙とマウンドの色が同化して初めて成立する球だ。ところが今回は煙でこそ包まれてはいたものの、橋の色が違っていたために同化現象が中途半端となり、完全に一体化することができていなかったのだ。それが君の敗因だ」
「やっぱりプロは違うにゃ」
「だが、僕は君と全力で戦えたことを誇りに思う。また、機会があれば勝負をしよう。さらばだ、星空くん」
凛はラーメンを食べることは叶わなかったが、真剣勝負の熱さと醍醐味を男の背中で学ぶことができた。
星空凛 脱落
花形満 離脱
「プリキュア・プリズムチェーン!」
春日野うららはキュアレモネードに変身し、2代目ミスタークエスチョンとカレーライス前で激闘を繰り広げていた。黄色の光で生成された鎖がクエスチョンの身体を拘束する。
「これで、あなたはもう身動きは取れません」
「……気は済んだか」
「え?」
「気は済んだかと聞いたのだ!」
ニッとクエスチョンの口角が上がると、関節を外すことで隙間を作ってチェーンから脱出。俊敏な動きでレモネードの前に立つと、その腹に膝蹴りを一撃。続いてエルボー。強烈な2撃は師匠に勝るとも劣らない威力だった。そしてそのまま半ば失神した彼女を垂直落下式のプレーンバスターの体勢に捉え、砕けよとばかりにカレーライスの白い皿部分に頭を叩きつけた。
「かは!」
凄まじい衝撃にレモネードの変身は解け、元のうららになってしまった。
春日野うらら 戦闘不能
「インドと言えばカレーライス。わが師の教え子である花陽の所にも興味があったが、カレーライスを好む彼女と手合わせできて良かったかもしれない。フフフフフフフフ」
標的を倒し終わった2代目も白マントを翻し、何処へと去っていく。
春日野うらら 戦闘不能
2代目ミスタークエスチョン 離脱
フェリーチェとシャドウは一歩も動かず、対峙を続けていた。幸福のプリキュアは額から汗を流し、唇を噛み締め、思案した。好戦的な彼が攻撃をしないのは何か考えがある。これほど長時間も微動だにせず自分を見つめている。隙を伺っているのだろうか。否。彼は待っているのだ。私が攻撃を仕掛ける瞬間を。フェリーチェは性格上、カウンターを主体としていた。相手の力を利用し、倍にして返す。スター流でいうなれば美琴に近い戦法だ。それだけに相手が打撃なり光線なりを加えてくれないことには最大の威力を発揮できない。さりとてこのまま睨み合いをしているだけでは永遠に決着は付かない。みらい、リコ、モフルン。
3人の仇を取るべく、彼女はこの場にいるのだ。決して負けることは許されない戦いだけに、トランプの一枚さえも投げないシャドウが不気味だった。
「はあああああああっ」
痺れを切らしたフェリーチェが動き、手刀や蹴りを見舞う。シャドウは彼女の腕を掴み、右へ左へと幾度も叩きつける。
「止めのシャドウ剣!」
凄まじい速さの剣裁きでシャドウはフェリーチェの身体のツボを突いて失神させた。
一滴の血も流すことなく勝利したのだ。
「カウンターの相手には無抵抗が最も効果的だ」
シャドウもこれまでのハンターと同じく、その場を去っていく。
キュアフェリーチェ 脱落
ジェネラルシャドウ 離脱
- Re: 戦闘中 食べ物の国へようこそ! ( No.26 )
- 日時: 2019/10/26 09:40
- 名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)
マロン「今のところハンター側が優勢ですね」
博士「そうだね。参加者側に勝者がいないからね」
マロン「戦闘を盛り上げる為にもBGМを流しましょう」
博士「気が利くね」
マロンはボタンを押し、エリア全域に虹ヶ咲スクールアイドル同好会の近江彼方の「眠れる森に行きたいな」を流す。すると――
花丸「なんだか、眠くなってきたずらぁ……」
こなくん「俺もだ。ああ、ガーリックフランスパン、最高――」
花丸はのっぽパンタワーを、こなくんは任務そっちのけでガーリックフランスパンにかじりついていたところ、歌を聴いて夢の世界へ。
ゆうき「ことりちゃんのチーズケーキは至福だ。ムニャムニャ」
ルールー「えみる……私と苺大福を食べましょう……スヤスヤ」
壮絶な殴り合いを繰り広げていたルールーとゆうきは重なり合うように倒れ、睡眠に。
霊歌「私の1000年生きてきた経験をあなたに教えてあげる。でも、それはちょっと身体を休めてから」
ゆうこ「ご飯のあとの睡眠は何よりの幸せだよね」
霊歌「そうね」
互角の攻防を続けていた霊歌とゆうこもすやすやと眠りに入ってしまった。
画面を眺めていたモンブラン博士は口をあんぐりと開け、声を絞り出した。
博士「これは、前代未聞だ!」
ハンター&参加者 全滅
博士「瞼がだんだん重くなる。私は運営としてまだ起きていなくては……」
マロン「あなたは何も心配せず、ただ寝ていればいいんですよ」
博士「マロン君、この歌を止めてほしい。とても心地よい声だから眠くなる」
マロン「それが僕の狙いです。あなたには眠ってもらいますよ。永遠に」
博士「!!」
マロン「8年間も放っておかれて、あなたを恨まないわけがないじゃないですか」
博士「まさか、君は」
マロン「僕は復讐の為にここに来ました。自分の軽率な行動を後悔するのですね」
マロンは服の袖から小型ナイフを取り出し、作者の背に突き刺す。
博士「お……おおおおおッ」
マロン「これはただのナイフではありません。刺されると存在そのものが消滅するナイフです」
モンブラン博士は身体が徐々に透明になっていく。
博士「マロン君、まさか君に裏切られるなんて。私が最初に生み出したキャラである君に」
マロン「あの時の日々は楽しかったですが、時の流れは残酷なものです。それではさようなら」
天使のような微笑みをみせ、一切の躊躇いもなく作者を消滅させたマロンは、腹を抱えて爆笑した。
マロン「これからは僕の時代がやってくる! リコもシャドウも博士もいない!
僕の出番を奪った逃走者共に積年の恨みをこめて、思う存分復讐してやる!
クククク……フハハハハハハハハハハハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハ!」
おわり。
- Re: 戦闘中 食べ物の国へようこそ!【完結!】 ( No.27 )
- 日時: 2019/10/26 21:21
- 名前: クロノスエボル (ID: wUAwUAbM)
- 参照: http://クロノスエボル
こんばんは。クロノスエボルです。完結、おめでとうございます。次回作も楽しみにしてます。
- Re: 戦闘中 食べ物の国へようこそ!【完結!】 ( No.28 )
- 日時: 2019/10/26 22:02
- 名前: モンブラン博士 (ID: HpE/sQXo)
クロノスさんへ
ありがとうございます。次回もがんばります。