二次創作小説(新・総合)

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G clef Link 読み切り版 ボカロ二次創作
日時: 2020/01/18 21:25
名前: History of HM (ID: KG6j5ysh)
参照: https://piapro.jp/hidekifxdwg

【G clef Link】

 私が小さいころ、お父さんが教えてくれたことがある。光と闇はいっしょになれないけど、いつかお互いにわかり合える日がくると思うんだ。

 いつも争ってばかりだと良いことなんて何も起きないし未来へ進むこともできない。難しい問題だけど、お互いを認めあって助け合える日がくれば良いな……って、僕は思うんだ。

「おとうさんは、ヤミがこわくないの?」

 恐いよ…すごくね……。

「ふふふふっ、おとうさんもヤミがこわいんだ〜っ。あっ!だったらね、ミクが大きくなったらおとうさんとおかあさんをヤミからまもってあげるよ」

 ありがとう。はやくミクが大きくなってくれる日を僕は待っているよ。

「うんっ!おとうさん。ミクが大きくなるのまっててね!!」





 夜空の星が輝く屋根の下で眠ろうとするなかでの会話だった。でも、小さい頃にしたお父さんとの約束は果たせなかったの……。




†プロローグ†

光と闇は表裏一体である

光は人々に勇気と希望を与える
闇は人々に恐怖と絶望を与える

光は世界に平穏と復興をもたらしてくれる
闇は世界に不穏と破壊をもたらしてくれる

世界はひとつだけではない
さまざまな世界が光と闇を通して繋がっていく

光と闇が衝突する時、世界は異界から変革する

G clef Link
ジークレフ・リンク

闇の勢力が力で光の世界を混沌に陥れようとする時、繋がりを持つ光の者たちが闇へと立ちむかうのだ



これは、繋がりがきっかけで世界を巡る旅をする少女たちの物語…………。

Re: G clef Link 読み切り版 ( No.4 )
日時: 2020/01/18 07:50
名前: History of HM (ID: Me0ud1Kf)

[旅の手引き〜これであなたも立派な冒険者]

序章編

はじめまして。
これから剣と魔法が繰りだすファンタジーの世界に足を踏み入れた初心冒険者の皆さま!。
この広い広い世界の冒険は、生半可な気持ちだと心が折れちゃいます。
ヒトが多く住む安全な町や村から一歩踏みだした外の世界は弱肉強食です。

例えば野生のモンスターたち。
普段の彼らはヒトでも好意的に接してくれたり、なかにはヒトの味方をしてくれたりもします。

ダ ケ ド……そんな都合のいいおとぎ話なんて、ほとんど存在しません。
ヒトを見ればエサだと思って襲ってくるのがモンスターの役目。
モンスターたちにとってヒトは狩りの対象なんです♡。

「二次元の世界じゃ俺はモンスターを狩る側だっ‼」って意気込んでいるそこのア ナ タ、どうぞ自分から命を捨てに行ってください。
外のフィールド上にいるモンスターたちは、アナタのような血の気の多い無謀な挑戦者が大好きなんです。
とにかく戦いたいってヒトはモンスターたちからすれば、サイコーーッのご馳走なんですよ♡。

けれど、どうしても次の町や村・国へ行きたいのにモンスターが邪魔だってヒトは止むなく戦うことをオススメします。
あなたの目の前に対峙するモンスターたちは、あなたがする大切な旅の障害にしかなりません。

モンスターとの戦いで大事なのは命の奪い合いではなく、相手を降参させることに意味があります。
はやい話が自分たちに迫る脅威を取りはらうだけでOKなんです。
血を流して勝った負けたの繰り返しだと負の連鎖ばかりでよくありません。
アイツを殺った!殺られた!だとその後の人生が泥沼化し、もうお手上げ……ガクブル。

だからモンスターとの戦いには、相手を許す慈悲のココロが必要なんです。
それに戦いで得られる経験値も相手を許してあげたほうが多くもらえます。

また、モンスターを見かけたときはヒト側から挨拶してみるのも手です。
もし、挨拶したのがヒトに好意的なモンスターだとアイテムが貰えちゃいます。
お互いに気分が良くてWINーWINな感じになっちゃいますね♪。

ただし、すべての戦いが上記に当てはまる訳じゃないですよ。
それについては、中級冒険者の章でレクチャーしますね♪。

序章編〜完



 ──外の世界……めちゃくちゃハードじゃんっ!?。3人は【旅の手引書〜これであなたも立派な冒険者】の序章編を読んでそう思った。
 またニルスの村を旅立つ、いま現在まで自分たちは村の大人たちから守られていたことを実感する。

「もうお家に帰ろうよミクちゃん。あたし、旅するのが恐くなってきちゃった」

 リンは涙ながらミクに訴えていた。

「私も恐いよリンちゃん。だけど、恐い怖いモンスターたちに負けちゃダメ。私たちの旅は始まったばかりなんだから。それに、みんなお母さんから武器を装備させてもらってるはずよ」

「あっ! そうだったわ」

 リンは重要なことを思いだした。旅立つ前にお母さんから武器を渡されていたことをだ。

「あたしの武器は、お菓子作りに役立つローリングピンよっ‼」


ローリングピンの説明。
お菓子の生地を伸ばしたりするのに必要な木製の道具ではあるが、それは時として護身用の鈍器にもなりうる。
世紀末を舞台にした近未来の作品にも武器として登場する。


「母さんっ、リンになにを渡してるんだよっ!」

「文句ばかり言うレンの武器は、なにを渡されたのよ?」

「……?」

 レンは自分がお母さんから渡された武器を確認した。


木製バットの説明。
野球をするための道具ではあるがその昔、超能力が使える少年は木製バットで宇宙人から地球という惑星を守ったことがある。
温和そうな少年でもバットを持てばワンパク坊やに早変わりする代物。


「これッ! 母さんがドロボウ退治用に隠してあったヤツじゃんっ!」

「さすがあたしたちのお母さんね。バットなんかなくてもウチに侵入るドロボウなんか素手でやっつけちゃうわ」

 リンは装備品のリボンをピョコピョコさせて興奮気味に感心していた。やはり家のお母さんは強いヒトなんだと……だ。

「じゃあ…残る私の武器はなんなんだろう?」

 仲間2人が装備する武器を見て、自分が渡された武器に期待が高まるミク。いや、ミクの場合は期待よりも不安が勝っていると表現したほうが良いだろう。


木しゃもじ。
ごはんをお茶碗に注いだり料理にも使える調理道具。
一家に1本あるだけで、キッチンに愛情が高まる。


 ──序盤から詰んだーーっ!?。自分が装備していた武器に対しミクは肩を落としてしまう。すると『ヒラリ』と手紙の落ちる音がした。

「…………」

 パサッと音をたてて、ミクは手紙に目を通した。


ごめんなさい私の可愛いミクちゃん。
お母さん、あなたの武器を買うのを忘れていたわ。
けど武器の代わりにあなたとお友だちにとって、ぜったいに役立つ道具を“ふくろ”の中にいれてあるの。
それは、あなたのVoltageゲージがMAXになった時に使えるわよ。
最後に旅が苦しくなったら、いつでも家で休んでね。
あなたのお母さん──サキ・F・ヴェールより──。

 ミクはお母さんの手紙で書いてあった便利な道具を確認した。


スムージーマシン。
どんな野菜や果物もコレ1つで美味しいジュースが作れちゃう必殺の調理器具。
必殺技なのでVoltageゲージをMAXにしてください。

「お母さん……」

 ──なにも状況がかわらねえーーっ‼。ミクは心のなかで、そう叫んでいた……。

Re: G clef Link 読み切り版 ( No.5 )
日時: 2020/01/19 00:04
名前: History of HM (ID: Me0ud1Kf)

 自分だけ武器を手にしていないこの状況。つまり無防備な状態で、敵の居る危険なフィールドを移動しなければならない。このままでは一番乗りで、気絶(ばたんきゅ〜)してしまう。
 リーダーである自分が、仲間の足を引っ張ってしまうことは避けておきたいからだ。なので仲間の2人に助け船を送るよう涙目で視線を流してみた。

「…………」

 お二人さん、か弱い私に武器を貸してください…次の町までで構いません。どうか私に武器を貸してほしい……。

「あーっ‼ モンスターを発見したわ!。ミクちゃん、レン、さっそく戦うわよっ!」

「それはたいへんだっ!」

「……」

 思い伝わらず無念に沈む16歳の乙女が出した助け船。仲間の2人がさきに戦闘を始めてしまった‼。


[BATTLE START]

モコモコバニーAがあらわれた
モコモコバニーAは、うしろ脚で体をかいている

ミクのターン
どうする?

【たたかう】
【とくぎ】
【まほう】←SELECT
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】


「ミクちゃんっ! あたしたち、まだ魔法なんか使えないよっ!」

「あっ!いけない」

ミクのターン
どうする?

【たたかう】
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】←SELECT
【にげる】


ミクはモコモコバニーAに【あいさつ】をした

「やっほーっ!」

モコモコバニーAは地面に体をこすりつけて喜んでいる
ミクはモコモコバニーAからニンジンを貰えた

──You Win!──

ミクたちは戦闘に勝利した
それぞれに経験値2が割り振られていく


「えーーっ!? いまのでバトル終わり?」

 あまりの超展開にレンは肩透かしをくらっていた。生まれてはじめて行うモンスターとの戦いに意識を高揚させたが、実際の戦いはコマンド【あいさつ】だけで終了してしまったからだ。
 自分だけであるが脳内で流れるBGMも金髪繋がりで“闘う者達”が演奏され『デーッデーッデーーッデーーッデーーッデーーーーッ♪』と心の準備だけは万端だった。

「たたかうを選ぶとウサギさんがかわいそうだったから、私はあいさつしてみたの」

「まあっ、いいんじゃない。経験値もおおく貰えたし、ミクちゃんの言うとおりウサギさんも悪そうじゃなかったし」

「クラウドーーッ!!」

 広い広い草原が広がる大地の中心で、厨二病を発症しそうになった少年の声がこだましていた。

「モンスターでも悪くない子は、むやみにイジメちゃダメだよレン君」

 実際のところ、自分には武器が装備されていないので上手く戦闘を回避したかったリーダーの思惑があった。その思惑は、まだ14歳の少年少女が知る由もない。

「初バトルラクチンで勝てたね♪」

「うん、そうだね。恐かったけど挨拶してみたらニンジンくれたよ」

 ミクはモコモコバニーから貰えたアイテムを仲間に見せびらかした。笑顔で嬉しそうに初めて得た成果を喜んでいる。

「旅の手引によると食材アイテムは生で食べても大丈夫だけど、調理したほうが効果がたかいみたいね。お店に売ってお金に換えることもできますって書いているよ」

 剣と魔法の世界であるが手に入れた食材アイテムの使いかたは自由。例をあげるが『伝説の〜』とか『永遠と絆の〜』と作品ごとにジャンルが変わるRPGだと定番のシステムで、回復やステータスの強化をしたりするのに重要なファクターを占めていた。
 他の例だと手に入れた食材を時間内に食べなければ腐ってしまい、食べた瞬間にダメージを受けたり病気になったりして食材アイテムの使いかたを迫られる作品もある。

 そこでリンは閃いたっ! 生きる為に必要な圧倒的閃きっ‼……を。

「そうよね…お金に換えれるなら、バトルで食材をドロップして換金すれば、あたしたちのお財布事情がハッピーリフレインになる♪」

 仲間が思いついた閃きにミクも同意する。

「いい考えよリンちゃん! お金が原因でアンハッピーリフレインになるのはヤダ。私は仲間とギスギスした旅なんか続けられないわ」

※類い稀なる才能をお持ちだった現実逃避Pことwowaka氏、突然の訃報に筆者は残念でなりません。貴方の遺してくれた宝物は今も世界中に届いております※

 お金が絡むことはトラブルのもと。お金の魔力は絆を破壊する究極の魔法なのである。

「そうとわかれば食材集め開始よっ!」

「おっおい!? リーダーの指示なしで動くなよ」

 この展開、嫌な予感しかしない……とレンは肌で感じていた。弟の心配をよそにリンは大草原が広がる大地に向かい【あいさつ】をした。

「ヤッホーーッ!」


[BATTLE START]

グフフトロールAがあらわれた
グフフトロールAは、ニヤニヤしながらこっちをみている


『ヤバいヤツがでたーーっ!?!?』

 3人は声を揃えて叫んでしまった。フィールド上であいさつをすると、自分たちの目の前に身体の大きなモンスターが立ちはだかったからだ。ヒトに近い容姿で頭が禿げており、熊のように大きな手で長さ4メートルもある丸太が握られている。

「僕が装備するバットより大きい……」

 もちろん武器のバットのことを指した発言ではあるが、グフフトロールの履くボロ布でできた下着のなかも大木なのは間違いない。

「どっ…どうしよう……」

 リンは涙目になって膝を震わせながらローリングピンを構えている。旅の序盤から全滅のピンチを彼らはむかえてしまう……。

Re: G clef Link 読み切り版 ( No.6 )
日時: 2020/01/18 07:55
名前: History of HM (ID: Me0ud1Kf)

リンのターン
どうする?

【たたかう】
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】←SELECT


リンは逃げようとした

『スッテン』

しかし、きょうふで足が絡んで転げてしまう
2のダメージをうけた

「いったーいっ!」

HP24から22になる


グフフトロールAのターン

「グフッ、グフフフフフフッ」

すこしゲスい感じがする笑い声をあげながらリンに近づいてきた

『ヒラリッ』

グフフトロールはリンにハンカチを貸してくれた

「あっありがと……」

リンはハンカチで泥よごれをふく


「リーンッ!」

仲間のピンチにレンは闘志を燃やした
脳内に『デデデンッデデデンッ♪デデッデデッデデーーッ♪デデデンッデデデンッ♪デデッデデッデデーーッ♪』低音が効いたベースの奏でるカッコいい音楽が流れる
攻撃力が5アップする

レンのターン
どうする?

【たたかう】←SELECT
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】


「ちょっと待ってレン君っ! 私に【めいれい】させて」

「えっ!? あっ…うぅん、別にいいけど……」

ミクは【さくせん】から【めいれいさせて】を選択した

レンのターン(リーダーのコマンド)
どうする?

【たたかう】
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】←SELECT
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】


レンは【アイテム】からニンジンをとりだした

「ええーーーーっ!?!?」

 14歳の少年は心のなかで思った。

 ──ミクちゃんは小さい頃から遊んでいる友だちだけど、天然なところが酷すぎるっ!。

「レンくーんっ! 恐いかもしれないけどトロールさんにニンジンを渡してみてーっ!」

「!?!?」

 ──ああやって言うけど、自分だけ近くに生えた木の後ろに隠れてるんだ。親指たてながら『Like!』ってしてるけど、こっちはぜんぜんよくないよっ!。なんで僕が、グフフフッ……て笑ってるトロールにニンジン渡さないといけないんだよ。
 めいれいした張本人はさ、『ファイトだよ! レン君ならやればできる!』ってリーダーらしい決め台詞言ってるけど、こっちは友情より敵意ノーチェンジだっ!。


「くっ…どうにでもなれっ!」

レンはグフフトロールAに【アイテム】ニンジンをわたした

グフフトロールはニンジンを受けとってくれた

『グッフッ、グッフッ』

レンはグフフトロールAからホウレンソウとコマツナを貰えた

──You Win!──

レンたちは戦闘に勝利した
それぞれに経験値16が割り振られていく

[LEVEL UP]

ミクはレベル1から3にあがった
リンはレベル1から3にあがった
レンはレベル1から3にあがった

「やったねレン君っ、私たちレベルアップよ♪」

「換金アイテムも多くもらえたし、レンにしては上出来ね♪」

 ミクとリンは【さくせん】が大成功し、ハイタッチをして喜んでいる。

「ジターーンッ!!」

 またも金髪繋がりで誰かの名前を強く叫ぶ少年の声が、広い広い草原の大地に響きわたっていく。

 序盤で全滅するかもしれなかった巨大なモンスターとの戦闘を終えた3人は、戦闘後の反省点を述べだした。
 これは長い旅をしていくにあたって、役割分担を決めていこうと云う作戦会議である。

「レン君、ダメだよ。さっきも言ったけど、悪くないモンスターをイジめるのは禁止」

「……うん」

 申し訳なさそうに俯いていくレンは心の中で思った。

 ──いや、あんたさっき仲間ふたり置いて木の後ろに隠れてたじゃん。少し離れて高みの見物してただけじゃん!。

「そうよ、さっきのトロールは転んだあたしを助けてくれたのよ。ちょっと顔がキモかったけど根は優しかったわ」

「僕はリンが危ないと思ったんだ……」

 ──姉よ、気づいてくれ。自分たちのリーダーが仲間を見捨てようとしてたことを!!。

「リンちゃんを助けてくれたお礼がしたかったから私は、トロールさんにニンジンをあげたのよ」

「そうだったね……」

 ──だったら自分で渡せやっ!!。コマンド【めいれいさせて】を使うなら、僕のターンは【ぼうぎょ】にしておいてくれよっ!。

「まっ、結果的にアイテムふたつ貰えたから良かったけど敵の動きはちゃんと観察しなさいよね」

「ごめん……リン」

 ──僕は思った。はやく同性の仲間が欲しい……と思った。なぜなら3人のうち女子メンバーが2人いると異性の自分の意見が言いにくいからだ。
 ただ……ハーレムものという創作物の種類があって、そういう世界に多少憧れていた僕がいる。
 14歳、思春期の男子なら誰もが幻想のセカイに身を投じてみたい、それでいて自分はナニか特別な力があって世界を救うんだってセリフを決めてみたい。

 漢字ばかり並べた必殺技の名を叫んで強いボスと闘ってみたい。家で格好つけてブラックコーヒーを飲もうとしたけど、あとでミルクと砂糖をいれて飲んだことは秘密。
 ……というか、そもそも自分たちがしている旅の目的はなんなんだ? ギャグな日常を見せるのが目的なのか……?。

「だからさレン君、こんどはレン君が大地に向かって【あいさつ】してみてよ」

「えっ…僕が【あいさつ】するの?」

 作戦会議でリーダーからいろいろと説明があったようだが、心のなかで独白中だったので話を聞いていなかった。レンの精神世界はふと我に返って【あいさつ】を大地に向けて行った。

「おーーいっ! こんにちはーーっ!」


[BATTLE START]

モグラオヤジAがあらわれた
モグラオヤジAは中指を使いサングラスをクイックイッ!とスタイリッシュに上げ下げし、顔を斜め45度に向けてからこちらを見ている


「モンスターのほうが厨二病だったーーっ!!」


 レンは14歳の自分よりも、この広い広い草原の大地に生息するモンスターたちがヒトよりも世界観にハマっていると思った。

Re: G clef Link 読み切り版 ( No.7 )
日時: 2020/01/18 07:58
名前: History of HM (ID: Me0ud1Kf)

ミクのターン
どうする?

【たたかう】
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】←SELECT
【にげる】


ミクはモグラオヤジAに【あいさつ】をした

「モグラさん元気ですかーっ?」

モグラオヤジAは穴にもぐっていった

『ヒョコッ!』

モグラオヤジAはミクの足下ちかくに穴を掘って出てきた
モグラオヤジAは頭を上にむけている


「あーーっ! このモグラ、ミクちゃんのパンツ覗こうとしてるーっ!」


モグラオヤジAはミクの足下から“ナニ”かを観察しようとしたが
ミクはホットパンツを装備しているのでみれない
サングラスを押さえ かなり残念がっている


「レンっ! あたしにバットを貸しなさい」


リンはバットを装備した


リンのターン
どうする?

【たたかう】←SELECT
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】


リンはいきおいよくバットを振りかざした

『ヒョコッ!』

モグラオヤジAは穴にもぐって身をかわす

「キーーッ!! ムカツクーッ!」

リンは悔しくなってバットを地面に叩きつけた
反動でバットのさきでスネを叩いてしまう
6のダメージをうけた

「※〒#!」

HP28から22になる


モグラオヤジAのターン

『ヒョコッ!』

モグラオヤジAは痛さで悶えくるしむリンの近くに穴を掘ってでてきた


「今度こそ、リンを助けるんだっ!」

仲間のピンチにレンは闘志を燃やした
バットを拾ってからモグラオヤジAの頭上に振りかざした

『ヒョコッ!ステンッ!』

レンは穴から出てきたモグラオヤジAに転ばされた

SMAAAAASH!!

「うわぁっ!?」

レンは転ばされた拍子にバットで自分のおでこを叩いてしまう
自爆で26のダメージをうけた

HP30から4になる

「リンちゃんとレン君が大変っ!」

 ミクは仲間が攻撃を受けてダメージをおってしまったことにより気勢が上がっていく。仲間を助けなくちゃ! と心の底から思うことによりジークレフが未知なる力を授けてくれる。


[Voltage MAX]

ミクはVoltageゲージがMAXになった

ミクのターン
どうする?

【☆必殺技☆】←SELECT
【たたかう】
【とくぎ】
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】


ミクは【☆必殺技☆】をつかった

「クレイジースムージーッ!」

コマンドを入力しよう!

【◎→✖️↓✖️】GREAT!

スムージーマシンにホウレンソウとコマツナが吸いこまれていく
竜巻を巻き起こしながら混ざりに交ざった野菜たちは
グリーンスムージーとなって生まれ変わる

「はい。リンちゃん、レン君、これを飲んでHP回復よっ!」

リンとレンはグリーンスムージーをいっきに飲み干した
HPが30回復する

『ヴェアアァーーッ!マズいっ!もうっいらないっ!!』

仲間の2人は攻撃力が下がってしまう

「グリーンスムージーはサイコーよっ! お母さんありがとう」

ミクだけHPが全回復した 


 はじめて戦いのなかで必殺技を使うことができたミクは、クレイジースムージーなる儀式で仲間の危機を回避することができた。しかし、その必殺技は仲間にとってキツい回復でしかならない。
 スムージーマシンから登場した緑色の液体は、ドロドロでお世辞にも見た目の良い飲み物ではなかった。リンとレンからするとグリーンスムージーは、まるで闇に隠れて生きている異形の者であり『口を閉じるのがコワい、開いているのも怖い』と表現している。

「私は美味しいと思うんだけど?」
いちど病院に行ってきたほうが良いと2人は思った。

リンのターン
どうする?

「うぅっ……きもちわるい〜っ」

【たたかう】
【とくぎ】←SELECT
【まほう】
【ぼうぎょ】
【アイテム】
【さくせん】
【あいさつ】
【にげる】


リンは【とくぎ】から【おねだり】を選択した。

「ちょっとあんた、なにか持ってない?」

モグラオヤジAはリンに同情し、レモンを渡してくれた

「ありがと」

──You Win!──

リンたちは戦闘に勝利した
それぞれに経験値3が割り振られていく


「やさしいモグラさんだったね」

「かなりヘンタイだったけど、換金アイテムが貰えたわよ」

「おかしいよ、このフィールドにいるモンスターたち……」

 レンは、もしこの旅が夢ならば覚めて欲しいと思った。きっとこれいじょう、ツッコミをすることなどしたくはないからである。リンとレンは、苦いレモンの香りがグリーンスムージーによる気持ち悪さから解放してくれた。

 ニルスの村を旅立ってから2時間近くトキは過ぎた。自分たちの歩いてきた道を振り返ると、故郷の村はもう見えない。かわりに見えてくるのは次の町だった。
 小さな村で暮らしていた時は村の外に早くでたいと思っていたが、実際に村を出てみると少し故郷の情景が恋しくなってしまう。自宅の周りには木々や花壇、緑豊かな山くらいしかない田舎であったが外の世界は見たことのない景色ばかりである。

 新しい発見があって胸躍る気持ちが高鳴るが、同時に今まで当たり前だった家族と離ればなれになる寂しさがあった。口には出てこないが、それは表情に現れている。

「あーっもうっ、村からでてホームシックになってるよみんな」

「そう言うリンちゃんだって、寂しくなってきたでしょ?」

「そりゃそうだけど…けど、あたしたちはジークレフの導きに従って旅してるのよ」

「うん、私たちは同じ目的があるわ」

「だったらさ、辛気臭い顔しないで元気だそうよ。歌でも唄ってさ」

「わかったわ、みんで歌おう」

 ミクたちは寂しさを紛らわせるため、歌を唄いだした。

Re: G clef Link 読み切り版 ( No.8 )
日時: 2020/01/18 08:06
名前: History of HM (ID: Me0ud1Kf)
参照: https://piapro.jp/hidekifxdwg


キミがさびしくて かなしくなれば
僕たちがそばにいてあげる
一人だと乗りこえられない山があれば
いっしょに乗りこえてあげる
苦しんでいるキミがいたら
手を貸してあげるのが仲間なんだ

キミはひとりじゃない
(ボクがいるから)
キミには仲間がいるよ
(頼りにしてほしい)
キミが泣いたなら 僕たちも泣いてあげるさ
(仲間だから当たり前さ)
キミが願うなら傍にいてあげる


僕が悲しくて泣いたら キミに助けて欲しい
キミたちが僕の支えになるんだ
一人で強がっていても心が折れそうになる
だからみんなで支えてほしい
苦しんでいる僕がいたら
仲間のキミに手を貸してほしい

ボクはひとりじゃない
(キミがいるから)
ボクには仲間がいるさ
(キミという仲間がね)
ボクが泣いたなら キミたちが励ましてくれる
(ありがとうの言葉をのべるよ)
ボクは願うよ 傍にいてほしいってね


歌が下手でも
歌詞コトバがうまく伝わらなくても
ボクたちは枯れた砂漠に水を与えたい
ボクたちは枯れた砂漠に緑が蘇ってほしい
枯れたままだとミライがこないから

ボクとキミの力でキセキおこそう
みんなで手を取りあって帰る故郷ばしょをつくろう
キミとボクがいれば 夢は叶うよ
ボクたち仲間のチカラで 物語をつくろう
悲しむ人がいたなら 助けるのがボクたちだから




※物語の続きは『ピアプロ』さん内にて公開してます※
今や、日本から音楽を使って世界中を繋いでくれるVOCALOIDたち、即ちクリエイターさん達を応援する気持ちで連載してます。

評価や閲覧数よりも、読者の方々がスマホの画面越しに笑って貰えれば僕は満足します。


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