二次創作小説(新・総合)
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- 戦闘中~太陽王決定戦~【完結!】
- 日時: 2020/02/24 14:28
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
一時期相当に落ち込んで執筆もできない状態が何日も続いていましたが、どうにか復活できました。
その記念として(?)戦闘中を開催したいと思います!
1勝するごとに賞金100億円が貰えます!
が、参加者を見て分かる通り過去最強のメンバーが揃い踏みしています!
果たして並み居る強豪を勝ち抜き優勝する事ができるのでしょうか。
参加者一覧
宮下愛(虹ヶ咲スクールアイドル同好会)
渡辺曜(ラブライブ! サンシャイン!)
不動仁王(オリキャラ)
ステカセキング(キン肉マン)
ねこ娘(ゲゲゲの鬼太郎)
ターボメン(キン肉マン)
モンブラン博士(作者)
本作の見所
作者が遂に参戦!その実力は!?
不動仁王、いつも以上にやる気充分
完璧超人ターボメン、標的は如何に……
渡辺曜!aquas代表としは負けられない。これがほんとの曜ソロ!
>>1
対戦カード
>>15
- Re: 戦闘中~太陽王決定戦~ ( No.21 )
- 日時: 2020/02/21 20:38
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
からあげさんへ
おめでとうございます!次は私との戦闘ですね。私も負けたくないです!
- Re: 戦闘中~太陽王決定戦~ ( No.22 )
- 日時: 2020/02/23 21:37
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
茶色く艶のある髪を腰まで伸ばし、筋骨隆々の巨漢は猛禽類の如く鋭い眼光で対戦相手を睨む。相手の名はターボメン。完璧超人の中でも特に選ばれし精鋭部隊である完璧無量大数軍の一員だ。不動を上回る漆黒の巨体、屈強な腕にはリボルバーを装備し、黒一色で統一したライダースーツに身を纏う。相手に不足は無い。賞金などはどうでもいい。俺が目指すのは最強の座だ。不動は思案しつつ、口角を上げる。機械のガキも恐らく俺と同じことを思っているに違いないと感じたのだ。試合開始のゴングが高らかに鳴り響き、大会屈指の身体能力を持つ両者の決闘が幕を開けた。最初は体当たりで互いの力量を確かめる。正面衝突した結果は互角。中央で足を止めて殴り合う。手数は不動が勝っているが、ターボメンは防御をせずに彼の打撃の全てを食らい続ける。通常ならば躱すなり受け流すなり無駄なダメージは回避するのが戦闘の鉄則だけに、不動には機械の男の無防備な姿勢に違和感を覚えた。よほど自分の耐久性に自信があるのか、それとも何か策があるのだろうか。一応の警戒はしつつも果敢に攻める。鉄拳、手刀、蹴り。それら一切を受け切ったターボメンは不気味な呼吸音を発し、不動に訊ねた。
「ボシュ―。猛攻はこれで終わりか?」
「ガキの分際で生意気なッ」
不動はターボメンの顎に拳を打ち、思い切り下に押すことで顎を外そうとした。
だが彼は何の反応も無い。機械の身体故に顎の骨が無く、技が通じないのだ。
ならばと貫手を脇腹に見舞って、肋骨を抜き取ろうとするが、脇腹に触れた刹那、指先から血を噴き出す。鍛え上げられた不動の肉体以上に強靭だったのだ。光景を目の当たりにして、試合を観戦していたモンブラン博士は滝汗を流す。
もしも自分が対戦相手だったら今の不動より深手だった。
「不動君は敢えて私の得意技を使ったのだろう。私が対戦しても対策が取りやすいように」
紳士の目に涙が浮かぶ。不動君、君は本当にいい奴だ。
リングでは不動がターボメンを宙高くに投げ飛ばし、自らも追って跳び、バックドロップの体勢に入ったところだった。
「不動俱梨伽羅落としーッ!」
得意技を食らうが、鋼鉄の男は身体を回転させて立ち上がる。
「お前の技など蚊に刺された程も感じぬ。早期決着を望んでいたのだろうが、アテが外れたようだな」
「俺にはまだ技があるからな。ガキ、往生させてやるッ」
有無を言わさず担ぎ上げカナダ式背骨折りに極める。並の対戦相手なら瞬時に胴体が真っ二つになっているはずだが、ターボメンは耐えている。生身と機械の我慢比べが続く中、ターボメンの全身が真っ赤に発光を開始。異常事態にもさほど動揺はせず、技の仕掛けを緩めない。すると、機械超人の首の後ろの管が外れ、不動に密着。
「俺は技を受ける度にダメージを体内に蓄積し、相手に送り返す事ができる」
管を通してパワー注がれ、不動の筋力を倍増させていく。圧倒的な剛力を手に入れた技を受けてもターボメンは平然としている。恐るべき不死身さに観客は戦慄し静まり返る。やがて不動の身体に異変が起きた。胸や腹、腕の皮膚が裂け、流血しているのだ。急激に増大した力で技を仕掛ければかける方のダメージもより大きくなる。一見すると敵に塩を送るようにも思える行動の裏には敵を自破へと導く冷徹な計算があった。完璧超人は技を解き、四つん這いになる巨漢を見下ろした。
「得意技を破られ、肉体を破壊された男というのは惨めだな。スター流など俺の敵に非ず」
鬼神の髪を掴んで、右腕のリボルバーから鋭利な鋲を出す。
「『完遂』リボルバーフィン!」
胸を刺し貫き致命傷を与えると、不動を軽々と宙へ放り投げ、肩と足を固めていく。技を極められながら、不動は笑っていた。
「不動仁王よ。何故笑う? 圧倒的な強者を前に気でも触れたか?」
「今に分かるぞ。俺の笑いの意味が」
「それだけ聞けばけっこうだ。あの世へいくがいい……『完遂』刺しーッ」
豪快にマットに叩きつけられ、不動の心臓の鼓動は完全停止。
ターボメンは高々と手を挙げ、勝ち名乗りを上げる。
「優勝は俺が頂く」
ターボメン 準決勝進出!
- Re: 戦闘中~太陽王決定戦~ ( No.23 )
- 日時: 2020/02/24 08:32
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
ステカセ「お前に地獄のシンフォニーの恐ろしさをたっぷりと味合わせてやる」
愛「期待しているよ!」
リングのコーナーでステカセは念入りに自分のボディを掃除していた。試合前に綺麗にしておくのが習慣でもあったし、得意技を発動するためには絶対に欠かすことのできない儀式でもあるのだ。身体に不調が起きては最高のパフォーマンスなど発揮できはしない。四角い口から白い歯を見せ、家電超人は笑う。
試合開始の鐘が鳴ると、掃除用具を置いてコーナーから飛び出す。コサックダンスのように腰を低く落として愛の膝に蹴りを見舞うが、平べったい足の作りが災いしているのか愛はよろめく素振りさえ見せない。逆に身体を掴まれ、ボディスラムで叩き落されそうになる。ステカセは狼狽するが、愛は首を捻る。
持ち上げようとしてもビクともしないのだ。少女は超人から手を離し、苦笑。
愛「愛さん驚いちゃった。君って重いんだね」
ステカセ「俺はこう見えても700キロもあるからな。お前のような貧相な身体じゃ持ち上げるのは不可能ってもんだぜ」
愛「でもさ、パワーファイトをしなくても戦い方って色々あるんだよね。例えば、こんな感じで!」
愛はステカセの足にローキックを食らわせた。巨大な胴体に反し、ステカセの足は針金のように細い。なので少しでも攻められると体勢を崩しやすかった。
執拗なローキック攻撃に息を荒げる家電超人。
たまらんとばかりにロープに後退すると、みかんが飛んできた。
観客「何やってんだポンコツ超人!」
観客「女子高生に追いつめられるなんて、お前それでも超人か!?」
次々に物と罵声が飛んでくる。ステカセは頭を抱えてリング内を逃げ回る。
ステカセ「外野は口だけは煩いから困る。じゃあちょっとだけ見せてやるとするか、俺様の技をな」
跳躍し、ヘッドホンになっている両足で愛の両耳を挟み。
ステカセ「食らいやがれ、地獄のシンフォニーッ」
10万ホーン(実際にこれほど大きいかは不明。数値は本人の自称である)の大音量で音楽を流しまくる。その音は遥か遠くの最上段の観客達でさえも耳を塞ぐほどのものだった。地獄の責め苦を暫く続け、技を解除すると愛は両膝から崩れ落ちた。
ステカセ「両の鼓膜を完璧に破壊した。これでもう立ち上がれるはずが――」
愛「やっぱ最高だねえ」
勢いよく身を起こした愛に戸惑うステカセ。馬鹿な。確実に耳を破壊し、戦闘不能にしたはずなのに。すると愛はニカッと笑い。
愛「だって君が聴かせてくれた曲ってりなりーのだったんだもん。最高じゃん」
ステカセ「え……」
彼女の言葉に慌てて足の裏から流れる音楽に耳を澄ますと、天王寺璃奈の歌声が確かに聞こえる。
ステカセ「ラジオで虹ヶ咲スクールアイドル同好会の特集を組んでいたとは見落としていたぜ」
愛「それで、次はどうやって攻撃するの?」
腰に手を当て、得意げに見つめる少女。ステカセは冷や汗を流した。
1度地獄のシンフォニーを食らった以上、2度目を仕掛けても見切られるのは明らかだ。俺の技は通じない。だったら他の手を使うまでだ。
ステカセは背後を向くと笑い声を上げた。
ステカセ「ケケケケケ、本当のお楽しみはこれからだぜ」
愛「大人なのにランドセルをしているなんて超受ける。
もしかしてギャップ狙い?」
ステカセ「ミラクルランドセルはただの飾りじゃねぇぜ」
自動で漆黒のランドセルが開く。中には幾つもの巨大カセットが収納されていた。
ステカセ「俺のコレクションの恐ろしさを思う存分教えてやるぜ」
愛「知ってる。君って超人の容姿や技をそっくり使うことができるんでしょ。超凄い能力じゃん」
ステカセ「さては貴様、キン肉マンのファンだな?」
愛「昔にちょっとだけ読んだことがあったんだよね」
ステカセ「成程な。ちっとは知識が頭にあるらしい。
だが、果たしてお前がコレを知っているかな」
背中から1枚のカセットを取り出し、内部に収納。
愛「ウォーズマン、ロビンマスク、ラーメンマン、3年前のキン肉マン、キン肉マンゼブラ、ネプチューンマン、マンモスマン、どれでもいいよ」
ステカセ「テメェ、俺の事を知り尽くしてやがるな!?だが、これならどうだーッ」
突進しつつ、横腹の再生ボタンを押す。愛がパンチを打ち出すと、ステカセは両手を密着させてガードする。
ステカセ「がんばルビィ!」
剥き出しの腹に蹴りを打ちこまれ、腹部を抑える愛。だが、ステカセは回転し、全体重を乗せた体当たりを敢行。軽々とロープ際まで吹き飛んだところで、別のカセットを入れ直し、再生。反動で戻ってきた愛にコブラツイストをかける。
ステカセ「堕天流鳳凰縛!」
全身の関節が軋みながらも、どうにか腰投げで返す。大きく息を吐き、笑う。
愛「やるじゃん」
ステカセ「これが俺のアイドル大全集の力だ~!」
超人大全集では対処できない場合を想定し、本大会の参加者の情報を事前に入手していたステカセキングはこの日のために「アイドル大全集」「スター流大全集」「妖怪大全集」を作成。対戦相手に応じて各々の仲間の技を使いこなせるように鍛錬していたのだ。
アイドル大全集
1巻 黒澤ルビィ
2巻 津島善子
ステカセ「第3巻は南ことりだ。ちゅんちゅんヘッドパットッ」
一本足頭突きを連発し、宮下の額を血に染めていく。しかし、愛は劣勢に陥りながらも笑顔を絶やさない。彼女は戦いを喜んでいた。
愛「凄いよステカセ。愛さん達の動きを完璧にできるなんてマジやばい。テンアゲだよ」
ステカセ「ケッ、テメェに褒められても嬉しくもなんともねぇよ」
リング中央まで追い詰めたところで4度目のカセット交換。
ステカセ「これで止めだ」
第4巻の内容は――
ステカセ「ハグしよ……うッ!?」
愛「へへっ、そうはいかないんだな。これが」
果南の得意技ベアハッグで試合を終わらせようと踏んだステカセ。
しかし愛はその考えを先読みしステカセの両腕が腰を掴む前にキャッチ。
そのまま力比べに移行する。両者は互角に見えたがやがて愛が押していき、ステカセの体勢が傾く。だが愛はふっと力を抜いて逆に押され、自分からマットに倒れつつ巴投げで豪快に投げ飛ばした。強烈に背中から叩きつけられたステカセはミラクルランドセルごとカセットが破壊され、胴のカセットも飛び出し打つ手が無い。片足逆えび固めを極められ、手をバンバンと叩いてロープに手を伸ばすが惜しくも届かず。ここで無念のギブアップとなった。
- Re: 戦闘中~太陽王決定戦~ ( No.24 )
- 日時: 2020/02/24 13:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
黒の燕尾服とシルクハットに眼鏡をかけた紳士と少年は対峙する。作者同士の対決となった準決勝。負けられない一戦だ。からあげは先の試合で博士に違和感を覚えていた。指関節にしろ貫手にしろ、強力な技ではあるが全て手を使用する。
ねこ娘との対決時、彼は膝蹴りを一度放った以外は手技ばかりを連発していた。
直立からスライディングのキックでダウンを奪うと、慣れた手つきで足4の字固めを極める。場所はリング中央。簡単にロープブレイクはできない。博士の口から絶叫が放たれる。
「モンブランさん、あなたは両腕とは裏腹に足が弱い。違いますか」
「……正解だよ。私の技術の大半は手に重きを置いている。故に足を攻められると劣勢に陥る!」
汗を流しながらも足の激痛に耐える紳士。彼は最愛のねこ娘の為にも負けられなかった。愛する人を破り、簡単に負けては申し訳無いのだ。地獄の我慢比べが続く中、博士は吐血した。
「やっぱりねこ娘戦のダメージが効いているんだね。効果ないって言っていたけど、肉体はしっかり傷ついている」
博士はねこ娘の攻撃はダメージを受けないと発言していたが、彼女との戦闘に限って激痛が快楽物質に変換されるだけで、肉体そのものは普通に負傷する。したがって連戦の場合、不利になりやすい。息は荒く、目は血走り、汗を流す。
誰の目にも敗北の色は強くなっていた。だが、彼はニヤッと笑い。
「からあげさん。4の字固めとは考えたけれどね。君はこの技には返しが存在することを知っているかね」
「え?」
「こういうことだよッ!」
土壇場で体勢を裏返すと、からあげの脳天に強烈な痛みが走った。脚を締め上げられる激痛。目の前の景色が赤にも紫にも見えてくるほど、これまでのからあげの人生で最大級の苦しみ。
「まさか、裏返すなんて……!」
「ハハハハハハハ。多少名のあるレスラーならばこれは常識だよ」
少年は歯を食いしばり悔いた。モンブラン博士は大のプロレスマニアであり、プロレス技に関してならあらゆる返し技を熟知している。4の字固めとて例外ではない。脚を攻める作戦は方法としては正しかったが、試合序盤からいきなり仕掛けるのは甘かった。
「ねこ娘の愛の為に私は負けられんッ」
「僕だって曜の分まで頑張るんだ!」
意地と意地の激突。両者譲らず、時間は経過していき、遂に時間切れ。
信念の強さは甲乙付けられず。お互い気持ちよく失神していた。
モンブラン博士VSからあげ 引き分け
賞金は仲良く合計で150億円獲得できました。
- Re: 戦闘中~太陽王決定戦~ ( No.25 )
- 日時: 2020/02/24 13:40
- 名前: からあげ (ID: 70vEHkeO)
引き分けですか!勝てなかったとはいえ互角に戦えました!
最後は仲良く失神でしたか〜
あれ、引き分けになったら決勝戦どうするんだこれ。
では!