二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズツイン2 5&6
- 日時: 2020/05/06 13:37
- 名前: いくちゃん (ID: MXjP8emX)
いくちゃんです!
ナンバーズスピンオフ
このお話はもう1組の双子、五と六生のお話です。
果たしてどんなお話になるのやら?
人には嫌なトラウマというものがある、
そしてそれが恐怖となり、人によってはなんのためらいのないものでも、
その人にとっては、恐怖と同じ!
私達はその人の気持ちに寄り添いたい!
同じ気持ちを共有したい!
- Re: ナンバーズツイン2 5&6 ( No.2 )
- 日時: 2020/05/08 20:23
- 名前: いくちゃん (ID: MXjP8emX)
2話・コンプレックス
五「というわけで、部として成り立ったけど・・・」
六生「どうかしたの五姉?」
五「恐怖症だけでいいのかなって?」
五模「どういうことだ?」
五「人と少し違って困っているのは恐怖症だけじゃないよね?例えば身体に異常があるとか、欠落している人とか・・・」
六生「そういう身体的なことは三兄の部活じゃない?」
六海「そうよね、あっちは身体障害者を理解するための部活だもの・・・」
英「もしかして五ちゃんが言いたいことってコンプレックスとか?」
五「そうそう、なりたくてなった訳じゃないとか、自分の好きなことを理解してもらえないとか・・・」
五模「前者はともかく、後者は一部我が儘な感じがするけど・・・」
六海「でも、人には何かしら秘密にしたいことってあるよね!」
五模「でもよ、それ言ったら秘密にならないし、言わなかったら解決しないし八方塞がりじゃね?」
五「そういうのは、流石に誰にも言わないと思うけど・・・」
六生「でも、容姿とかでコンプレックスがあるとかよく聞くよね?」
英「確かに、背が小さいとか高過ぎるとか、あとは太っていることや表情が不快と言われたり・・・、性別的なからかいとか・・・、例えば女の子らしくないとか・・・」
五「よし、私達の活動は身体とか心身以外のことに悩んでいる子の味方になる!これで行きましょう!」
五模「おおっ!流石部長!いいアイデアです!」
五「えっ?部長?」
六海「お姉さん、部長似合ってますよ!」
英「それに、あなたがこの部活を発足させたんじゃない!」
六生「俺も五姉が部長で賛成!」
五「じゃあ、みんな大船に乗ったつもりで私に付いてきなさい!」
全員「OK!部長!」
こうして部の名は恐怖症・コンプレックス相談部となり、部長は五に決まった。
- Re: ナンバーズツイン2 5&6 ( No.3 )
- 日時: 2020/11/18 21:57
- 名前: いくちゃん (ID: lmeOXcX7)
3話・赤ちゃん
廊下
ひそひそ、ひそひそ
四美「ねえ、そこのあなた!」
?「何ですか?」
四美「その頭巾?は?」
?「これがないと私が私じゃないから着けてるんです!」
四美「どういうこと?」
?「答えたくありません!」
四美「どうして?悩みがあるなら私が聞いてあげ・・・」
?「嫌です!誰も私の気持ちなんて分かりっこないもん!」←駆けて逃げる
四美「ねえ?あの子いつもあの頭巾を被ってるの?」
女子A「はい!会長、その通りです!」
女子B「先生も脱ぐように言うんですが、絶対脱がないんです!」
四美「う~ん・・・」
身体障がい者支援部
四輝「どうしたの四ちゃん!」
四美「あっ、四君!実は頭巾を被ってた女の子が居たんだけど・・・」
三氏「なるほど!その子には何か被っていないと嫌な状況があるということだな!」
四美「お兄ちゃん!」
三氏「四美!これは俺らのする事じゃない!俺らはあくまで身体が不自由な人のサポート、コンプレックスは対象外だ!」
四美「でも、私人として相談に乗ってあげたいし、事情があればあの子を助けてあげたい!」
三氏「その時はその時だ!本当に助けて欲しいなら自分から言ってくるはずさ!そのための目安箱だろ!」
四美「そうだね!分かった!」
一方
?「タク、なんで私はこんな名前なんだろう?お母さん達のバカ!」
男子A「あっ、赤ちゃんだ!」
男子B「おーい!赤ちゃん!」
赤「誰が赤ちゃんよ!」
男子A「赤ちゃんじゃねえかよ!」
私の名前は田原赤
そう、私は本当に赤ちゃんなのだ!
生まれたとき、普通の赤ちゃんよりも赤い、
そして両親が赤が好きだったから赤と付けられた。
最初は赤ちゃんと可愛がられるのが嬉しかった。
でも、段々と意味が分かった時、私の赤は絶対に消せない物と分かり、いつしかこの名前が嫌いになった。
そんな私を見かねたお婆ちゃんが私が7歳の誕生日プレゼントに赤い頭巾をくれた。
そしてこう言った!
赤の祖母「あなたは赤ちゃんじゃない、赤い頭巾を被る女の子、いわゆる赤ずきんよ!」
赤「赤ずきん?」
赤の祖母「ええ!」
赤「お婆ちゃん、ありがとう!」
以降私はお風呂以外この頭巾を必ず着けて、赤ではなく、赤ずきんと主張して生きている。だが、本名を知られてからは赤ちゃん呼ばわり。
おまけにいじめっこの男子達にからかわれる始末、私が安心できる環境はないものか?
六生「ん?」
五「どうしたの六生?」
六生「五姉見て!あそこに赤ずきんちゃんが居るよ!凄いね!」
赤「ねえ?今なんて呼んだ?」←駆け付ける
六生「赤ずきんちゃんだけど・・・」
赤「ありがとう!赤ずきんって呼んでくれたのあなたが初めてよ!」
六生「えっ?!」
五「あっ、気を付けて!この子私と手を離すと人が変わるから!」
赤「あっ、ごめんなさい!つい、取り乱しちゃって・・・」
五「あなた、名前にコンプレックスがあるの?」
赤「ええ、実は私田原赤って言うんだけど・・・」
五六「赤ちゃん?」
赤「赤ちゃんって呼ばないで!赤ずきんって呼んで!」
五六「ごめんなさい」
赤「と言うように、赤だから赤ちゃんって呼ばれるの!名前だから仕方ないけど、幼く見られるのは嫌なの!」
五「そうだよね、その気持ち分かるよ!」
六生「だから赤い頭巾を被ってるんだ!」
赤「そう、お婆ちゃんが私が学校に入学するときに作ってくれたの」
五「ねえ?突然だけどうちの部活来ない?」
赤「えっ?」
五「あなたみたいな人が居たとき、どう対応するのかを考えたいの!」
赤「いいけど、私の呼び方も・・・」
五「うん、みんなに赤ずきんって呼んでもらえるよう訴えよう!私達が協力する!」
赤「ありがとう」
こうしてまた新たな部員が増えた。
- Re: ナンバーズツイン2 5&6 ( No.4 )
- 日時: 2023/05/28 17:37
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
4話・赤ずきん(前編)
とある休み
母「赤!赤!」
赤「お母さん、ややこしいから赤ずきんって呼んでよ!」
母「赤は赤じゃない!」
赤「皆に赤ちゃんって思われんじゃない!」
母「でも、赤でしょ!」
赤「そう言うことじゃなくて、それで何?」
母「実は森に住んでるお婆ちゃんが病気で寝込んでるの!だから、ケーキと葡萄酒を持ってお見舞いに行ってあげて!」
赤「分かった!」
母「道草とかしないのよ!」
赤「分かってるよ!」
森の入口前
赤「いつもはお父さんの車で入ったりするけど、今日は歩きか・・・」
赤ちゃんが森を歩いていると・・・
赤「赤ちゃんじゃなくて、赤ずきんだってば!」
誰にツッコんでいるのだろう?
若い男「こんにちわ」
赤「あっ、こんにちわ!」
若い男「お嬢ちゃん、お名前は?」
赤「赤ずきんだよ!見れば分かるでしょ!」
若い男「へー!赤ずきんちゃんか!どこへ行くんだい?」
赤「森の奥のお婆ちゃんの家にお見舞いに行くの!」
若い男「へー!そうなんだ!そうだ!お兄さん、良い場所知ってるよ!」
赤「良い場所!あっ、でもお母さんに道草とかしないのようにって言われてるし・・・」
若い男「実はあっちにお花畑があるんだよ!」
赤「お花畑!?」
若い男「お婆ちゃんに持っていったら、きっと喜ぶよ!」
赤「行く!」
お花畑
若い男「ほら、ここだよ!」
赤「わあ、こんな綺麗な場所があったなんて!お兄さんありがとう!」
赤ずきんはお花を摘むのに夢中になってるうちに男はその場から立ち去りました。
赤「首飾りに花冠そして花束!お婆ちゃんきっと喜ぶな!」
?「何やってるの?」
赤「えっ?」
?「ここ俺の母さんの庭なんだけど!」
赤「そうだったの!」
?「まあ、いいよ!踏み荒らさないなら、花束とか首輪作り程度なら大丈夫だよ!」
赤「良かった、ところであなたは誰?」
?「ここの家の森野熊三郎!」
赤「森の熊さん?」
熊三郎「まあ、そうだな・・・」
赤「私は赤ずきんって言うんだ!」
熊三郎「赤ずきん!そんな名前の子居るんだね!」
赤「本名は田原赤だけど・・・」
熊三郎「赤ちゃん?」
赤「赤ちゃんじゃない!赤ずきん!」
熊三郎「ごめん、ごめん、それで赤ずきんちゃん!」
赤「何?」
熊三郎「俺の父ちゃん警察官やってるから、聞いたんだけど、この森の周辺で変質者がこの辺を彷徨いてるんだって!」
赤「ええっ?」
熊三郎「しかも、その変質者超の付くロリコンで、君みたいな女の子を狙ってるんだって!」
赤「何それ?怖い!気持ち悪い!」
熊三郎「だから、赤ちゃんも気を付けてね!」
赤「赤ずきんよ!」
一方その頃
赤の祖母「風邪をひいたけど、孫が見舞いに来るってさっき電話が合ったから楽しみだわ!なんか少し元気が出てきた!」
ピンポーン!
赤の祖母「おや?もう来たのかな?もしくは宅配かな?ごめんね、今行きますよ!」
ガチャ!
若い男「手を上げろ」←銃を突き付ける
赤の祖母「ひー!いきなり何?!家にお金なんか無いよ!」
若い男「金なんか興味はない!今から俺の言うことを聞いて貰うぞ!」
赤の祖母「何?私に出来ることならなんでもするわ!だから、命だけは・・・」
- Re: ナンバーズツイン2 5&6 ( No.5 )
- 日時: 2023/05/29 21:53
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
5話・赤ずきん(後編)
森野と別れた赤ずきんはお婆ちゃんの家へ
ピンポーン!
赤「あれ?鍵が開いてる?閉め忘れたのかな?お婆ちゃん!居る?」
赤の祖母?「ええっ、居るわよ!」
赤「なんか部屋が凄く散らかってるね」
赤の祖母?「ちょっと虫が出てきて追い駆けっこしてたんだよ・・・」
赤「ん?」
赤の祖母?「どうしたんだい?」
赤「お婆ちゃん、お婆ちゃんの耳ってそんな大きかったっけ?」
赤の祖母?「お前の声をよく聞くためだよ」
赤「お婆ちゃんの目ってそんな大きかった?」
赤の祖母?「お前の姿をはっきり見えるようにするためだよ」
赤「それじゃあお婆ちゃん?」
赤の祖母?「なんだい?」
赤「お婆ちゃんのお口は・・・」
赤の祖母?(いよいよだ!)
赤「どうしてそんなに臭いの?」
赤の祖母?(はっ?)
赤「臭いよ!前来たときそんな臭ってなかったよ!」
赤の祖母?「それはタバコの臭いだよ」
赤「お婆ちゃんタバコ嫌いなのに?ってか、この臭いタバコじゃなくてお酒だし・・・」
赤の祖母?「さっきビールを10杯・・・」
赤「お婆ちゃんはワインしか飲まない筈だよね?それにワインセラーだったって言ってたし・・・」
赤の祖母?(ううっ・・・)
赤「本当にあなたはお婆ちゃんなの?」
若い男「この口はお前を食べるからだよ!」
赤「さっきのお兄さん・・・」
若い男「逃がすか!俺のものになれ!お前を食ってやる!」
赤「キャアアア!」
ドン!
若い男「あっ?」
警察官「そこまでだ!手を上げろ!」
若い男「なぜだ?なぜこんなところにサツが・・・、おら!」←赤を人質に取る
赤「助けて!」
若い男「黙れ!今すぐ逃走用の車を用意しろ!さもないとコイツを殺すぞ!」
赤「キャアアア!」
警察官「それ以上罪を重ねるんじゃない!」
パリん!
ゴン!
若い男「あっ!」
警察官「確保!」
こうして変質者はお縄となった。
その後
熊三郎「赤ずきんちゃん!大丈夫だった?」
赤「うん、何とか・・・」
警察官「熊三郎、作戦成功だな!」
赤「えっ?どう言うこと?」
熊三郎「この人が俺の父さんだよ!森の入口前の交番に勤務してるんだ!」
赤「でも、なんでここが?」
熊三郎「はい!これ!」
赤「これは!」
熊三郎「赤ずきんちゃんが俺と別れた直後に落としたんだよ!」
赤「白い貝殻の小さなイヤリング!」
熊三郎「すぐに声かけようとしたら行っちゃって、それで家まで付いていこうとしたら、明らかに怪しそうだったから、すぐに父さんに電話して来てもらったって訳さ!」
警察官「私は、奴を捕まえる為に、窓に追い詰めるようにするから、窓から応援頼むっててな!男の頭だけが窓ガラスに映った時を狙えってな!」
赤「ありがとうございました!あっ!それよりお婆ちゃんどこなんだろう?」
熊三郎「赤ずきんちゃんのお婆ちゃんかい?」
赤「まさか、あの変質者に食べられて・・・」
ゴンゴン!ゴンゴン!
熊三郎「そこのクローゼットは?」
警察官「確認してみよう!」
パカッ!
赤の祖母「はあ、苦しかったわ!」
赤「お婆ちゃん!」
赤の祖母「生きてるって良いわね!あら赤ずきんじゃない!さっきの変質者になにもされなかったかい?」
赤「私は大丈夫だよ!それよりお婆ちゃんは?」
赤の祖母「縛られただけで、後は何もないわよ!」
赤「どこか食べられてない?」
熊三郎「赤ちゃん、赤ずきんじゃないんだから!」
赤「私は赤ずきんだよ!」
警察官「取り敢えず、事情聴取良いですか?」
赤の祖母「はい!分かりました」
回想終わり
赤「ってことが1週間前合った!」
五・六生「リアル赤ずきん!」
赤「ただ、その週の週末に不思議な体験したのよね!」
五「へー!どんな体験?」
六生「知りたい!知りたい!」
- Re: ナンバーズツイン2 5&6 ( No.6 )
- 日時: 2023/06/20 11:26
- 名前: いくちゃん (ID: VhCiudjX)
6話・3人の熊
とあるお休み
赤「お婆ちゃん、バイバイ!」
赤の祖母「それじゃ!お見舞いありがとうね!」
赤「元気になって良かったよ!」
赤の祖母「道草するんじゃないよ!」
赤「ハーイ!」
赤が森を歩いていると・・・
赤「だから赤ずきん!」
『ちゃん』は付けてないのに・・・!
赤「関係無い!」
ユラユラ←何かの匂い
赤「何だろうこの匂い?」
匂いを辿って歩いていくと・・・
とある家
赤「ここからだ!」
ガチャン!
赤「お邪魔します!あっ!あれは!」
テーブルの上にオートミールが3皿ありました
赤「これ?なんて料理だろう?取り敢えず多そうなこのお椀から!」
赤ずきんは大きいお椀に手を取りました
ビチャ
赤「アッツ!熱すぎるわよ!猫舌したじゃない!仕方無いからこっちの中くらいの・・・」
赤ずきんは中くらいのお椀に手を取りました
ビチャ
赤「ヌルッ!全然美味しくない!仕方無いからこっちの小さいの!」
赤ずきんは小さいお椀に手を取りました
ビチャ
赤「美味しい!」
赤ずきんは小さいお椀のオートミールを全て平らげてしまいました。
赤「ああ、おいしかった!ただ、少ない!もっと無いの?ん?」
いやしい赤ずきんは中位のお椀から少し食べましたが、あまりにも不味いのでやめました。
赤「ぬるくても嫌ね」
周りを見渡してもオートミールらしきものはありません
すると赤ずきんは3脚の椅子に目が入りました。
赤「あっ!変わった椅子ね!座ってみよう!」
赤ずきんは大きい椅子に座りました
赤「固!真っ平らじゃない!」
続いて中くらいの椅子に座りました
赤「柔らか!『人をダメにするクッション』みたい!座りにくいわね!」
最後に小さな椅子に座りました
赤「あっ!丁度良い!しかもサイズもピッタし!これは良い椅子ね!」
ところが
ガシャン!
赤「何よ!この椅子!私が重いって言うの!失礼ね!」
赤、階段を見つける
赤「だから赤ずきん!」
『3匹の熊』に赤ずきんは出てこない!
赤「そう言う意味じゃない!」
階段を上って2階に行く赤ずきん
赤「あっ!部屋が3つあるわ!しかも、この様子だと、皆男の子ね!3兄弟ってとこかしら?」
赤ずきんはベッドにダイブしました。
赤「えっ?なにこのベット?頭低すぎ!落ちてる感じじゃない!」
赤ずきんは大きいベットの部屋を出て、
今度は中くらいのベットにダイブしました。
赤「今度は頭が高い!なんか立って寝てるみたい!」
赤ずきんは中くらいのベットの部屋を出て、
小さいベットにダイブしました。
赤「おおっ!丁度良い!布団も温かい!」
余程気持ち良かったのか赤ずきんはそのまま寝てしまいしました!
自分が不法侵入してると知らず・・・!
3時
熊太郎「いやー、今日も楽しかったな!」
熊次郎「たしか母さんがおやつにオートミール作ってくれてるんだよな?」
熊三郎「俺もうお腹ペコペコだぜ!」
熊太郎「何言ってんだ?昼に3杯もお代わりした奴が!」
熊三郎「熊太郎兄さんは俺の倍じゃないか!」
熊太郎「そりゃ俺は大きいからな!」
熊次郎「あれ?」
熊太郎「どうした?熊次郎?」
熊次郎「家の玄関が開いてる!」
3人「えっ?何だこれは?!」
熊太郎「ああ!誰だ!!!俺のオートミールに口付けた奴は!匙をそのまま突っ込みやがって!」
熊次郎「誰だ!俺のオートミールに口付けた奴は!!ってか半分くらい無くなってないか?」
熊三郎「誰だよ!俺のオートミール食った奴は!楽しみにしてたのによ!」
熊太郎「大丈夫、キッチンの鍋にまだ沢山あるよ!」
3人は椅子に目が行きました。
熊太郎「おい!誰だよ!俺の椅子座った奴!!!所定の位置からずれてるぞ!」
弟達(兄貴細かい!)
熊次郎「誰だよ俺の椅子に座った奴!!クッションが潰れてるじゃないか!」
熊太郎「クッションってそんなもんだろ?」
熊次郎「誰か座った証拠だろ?」
熊三郎「誰だよ!俺の椅子壊した奴!お気に入りだったのに!もう座れないじゃないか!」
熊太郎「いや、お前その椅子は約10年前の椅子で俺らも使い回してた奴だぞ!」
熊次郎「そうそう、いつ壊れたっておかしくなかったんだ!」
熊三郎「だからってあんまりだよ!」
熊次郎「それより犯人はどこなんだろうな?」
熊太郎「2階行ってみるか?」
熊三郎「俺嫌なんだけど・・・」
熊太郎「何だ?部屋が荒らされてる可能性があるからか?」
熊三郎「だってオートミール食べられた挙げ句、椅子まで壊されてるんだぞ!」
熊次郎「取り敢えず何か盗まれてないか1回調べよう!」
熊太郎「そうだな、何なら俺達で犯人取っ捕まえてやろう!」
熊三郎「分かったよ」
2階
熊太郎「誰だよ!俺のベッドに飛び込んだ奴!!!枕落ちてるぞ!(良かった!その下のエロ本見られてなくて・・・)」
熊次郎「誰だよ!俺のベッドに飛び込んだ奴!!掛け布団落ちてるぞ!(良かった、枕に隠してたゲーム機取られてなくて・・・)」
熊太郎「おい!熊三郎、後はお前だけだぞ!」
熊三郎「兄ちゃん達は良いよな!全部未遂だし、俺なんて無断飲食と器物損壊受けてるんだぞ!」
熊次郎「お前の大切なもの盗まれていても良いのか?」
熊三郎「分かったよ!」
恐る恐る自分の部屋を見る熊三郎
熊三郎「あれ?誰か俺のベッドで寝てる!」
兄2人「ええっ!?」
熊次郎「可愛い」
熊太郎「小さいな」
熊三郎「でも、どこかで見たような・・・、あっ!赤ちゃんだ!」
赤「誰が赤ちゃんよ!」
三兄弟「わあ!」
赤「赤ちゃんじゃなくて赤ずきんよ!」
熊太郎「えっ?赤ずきん!」
熊次郎「現実に居るんだ!」
熊三郎「ごめん、ごめん赤ずきんちゃん、ってか君自分のしたこと分かってる?」
赤「えっ?」
熊三郎「何人の家に勝手に上がってるの!不法侵入だよ!不法侵入!」
赤「えっ?あっ!」←寝る前の事を思い出す
三兄弟←少し睨む
赤「森野君ごめんなさい!美味しそうな匂いがして、森野君のオートミール全部食べちゃいました!」
熊三郎「本当に俺楽しみにしてたのに!」
熊太郎「大丈夫、鍋の中にまだ沢山あるから!」
赤「あっ!後森野君の椅子壊しました!ごめんなさい!」
熊三郎「思いでの椅子だったのに!」
熊太郎「大丈夫!あれは、約10年前の椅子で俺らも使い回してた奴だから!」
熊次郎「がたついてたし、小さいし、いつ壊れてもおかしくなかったんだよ!」
赤「私が重かった訳じゃないんだ、良かった!あっ!森野君のベッドで寝ててごめんなさい!」
熊三郎「本当だよ!何で寝てるの?」
熊太郎「大丈夫!君の温もりを感じて寝れるから!」
ペシン!
熊次郎「おい!兄貴!」
熊三郎「俺の部屋漁ってないよね?」
赤「そ、そんなことしてないよ!ベッドに飛び乗って丁度良かったからただ寝転がってたらいつの間にか夢の中に入って・・・」
熊三郎「今回は別に盗まれてないから許すけど、勝手に家入るのは本当に止めてね!赤ちゃん!」
赤「はーい、2度と人の家に勝手に上がったりしません!って赤ちゃんじゃない!赤ずきん!」
熊三郎「僕に行った悪事の仕返しだよ!しばらく赤ちゃんって呼ばせて貰うよ!」
赤「それだけは止めて!嫌いになるよ!」
熊太郎「まあ、食べ方はどう見ても赤ちゃんだったな!」
熊次郎「法律知らずに自由に人ん家に入り浸ってるのも赤ちゃんだよな?」
赤「赤ちゃんじゃない!」
回想終わり
五「3匹の熊ならぬ3人の熊!」
六生「不思議な体験と言うか、バカな話と言うか・・・」
赤「こんなおとぎ話みたいな展開が現実にあるなんて凄いでしょ!」
五・六生「私・俺らは結構経験してるので!」
以上リアル『赤ずきんwith森の熊さん』と『3人の熊』でした。
めでたし、めでたし、はい、おしまい!
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