二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【ぷよぷよ】eスポーツで彼等が消えた理由…[小説]
日時: 2020/07/11 07:41
名前: ちーたん (ID: VHEhwa99)



 eスポーツで消えた彼等……


 彼等に復活して欲しい一心で作りました…。


 少しずつ更新して行きます。


【消えたキャラクター】
 クルーク、あやしいクルーク、リデル、レムレス、フェーリ、アコール先生、エコロ、ユウちゃん&レイくん、さかな王子、どんぐりガエル、おにおん、あくま、おしゃれコウベ、バルトアンデルスなど…
(一部はこの作品以前から)



※修正版です。

魔物? ( No.7 )
日時: 2020/07/14 18:12
名前: ちーたん (ID: z6zuk1Ot)

「…ねぇ、シグ。」
 少し不安そうな顔で話し掛けるアミティ。
 それこそまだ明るい声ではあるが、口角は上がってなどいなかった。

「…流石におかしいと思わない?」
 そう言って視線を下にずらす。
アミティが見ているのは机で本を読んでいるクルークの姿だ。

 二人は教室の隅の方で声が聞こえないよう気をつけながら話し続ける。

「うん…メガネ…ちょっと変…。」

 目を掠めてそっと答えるシグ。
違和感を抱いているのは当然アミティだけではないようだ。
 今は教室に居ないが…リデルも、アコール先生も恐らく何か感じていることに違いない。

 ラフィーナとはクラスが違うものの、よくクルークとは絡んでいる。彼女にもクルークの件については伝わっていることだろう。

 だが…今日のクルークは確かにおかしいのだ。

 否、様子がおかしいのは何も今日だけではない。最近ずっとだ。

「いくらなんでも一日と半日…そんなに寝るなんてことないもんね…。」

 クルークは昨日無断欠席をした。
いつも真面目なあのクルークが、だ…。

 一日寝過ごすことですら滅多にないと言うのに彼に限ってこんなことがあるのだろうか。


 …しかし、問題はそれだけではない。
何故なら…

「…あの本、持ってきてないし…」
 軽く指で指すシグ。
 そう言われアミティはハッとした。

 “あの本"とは…魔物が潜んでいる封印の記録のことだ。

 初めて本の魔物に会ったとき、色々大変ではあった。
 しかし…今では皆に受け入れられている、大切な仲間だ。

 そして、魔物はクルークにとってかけがえのない存在である。
 その証拠にクルークは本を何度も借りて返している。実際のところあの本は図書館のものであるのだ。

 …もう半年の付き合いになっており、それこそ怪しい関係ではあるが…今までほとんど離れることなどなかった。

 …だと言うのに忘れるなんてことがあるのだろうか?
 第一忘れたにしても今日のクルークは明らかに…
「…あっ…」
 大きなチャイムがなり響く。
今の時刻は…正午の十二時だ。

 そして、十二時からは昼食の時間となる。各自で持参してきた弁当を食べるのだ。
 夏ということもあり、大体の生徒は水筒も持って来ている。

 アミティもその一人だ。

「お弁当食べよっか…。」
「うーん…」
 仕方なく二人は席に着いた。



 

疑惑? ( No.8 )
日時: 2020/07/18 17:59
名前: ちーたん (ID: kI5ixjYR)


 場所は変わって三階廊下…
そこでリデルは窓の外を眺めながら、ずっと考え事をしていたのだ。


「……。」
 リデルは何も言わず、じっと外の景色を見ていた。
 晴れとはいえ、快晴と言う程でもなく、多くの雲が流れつつある。

 …何も彼女は、ただボーッと外を見ていた訳ではない。
 考えていたのだ。朝の事を。

 前に見た“悪夢”の事を。
 


「ねぇその角ダサくない?」
「なんで手ぇ隠してんの?」
「ほーら自己紹介してみろよ?」
「とりあえずあっち行ってくんない?」
「もっと大きな声出せよ!」
「ウザイなあ…ったく…。」


「……っ…。」
 背中の辺りがゾクゾクする。
思い出すだけでも恐くなる。

 どうしてあんな夢を見たんだろう。
十分幸せな筈なのに…今はあんなことだって…もう…

 …今日もあの夢を見るの?
同じ夢なんて普通は何度も見られないのに…
 どうしてあの夢は私にまとわりつくの?

 寝るのも恐い…。
 それ以上見たら自分がいつか壊れてしまうような気がする…。
 たかが夢…だけど何故かそう思えてきてならない…。


 リデルはそっと窓の縁にもたれた。
当然、外を眺めながらだ。

 既に昼食のチャイムがなったというのに彼女が弁当を取りに行く気配は全くない。

 今の彼女はそれどころではないのだ。

 寂しい空を見つめ、さらに朝の事を思い出していた…。


 そういえば今日と昨日に関して…とても珍しいことが起きた。
 なんと彼が遅刻をしたのだ。
しかも昨日は無断欠席。一体どういう事なのか。

 リデルはクルークが学校に来なかった昨日から不信感を抱いていたのだが…本当に何かあったのか、体調不良なのか…嫌な予感はしていた。

 優しい皆のことだ。

 もちろん、電話をかけても出ない彼を心配する者もいた。

 特にラフィーナ辺りはかなり怒っていた筈だ。アミティもシグも少し不安ではいた。(シグについてはあまり分からないが…)





「本当…無断欠席ってどういうつもりなのかしら!」
「ま…まぁまぁラフィーナ!クルークがズル休みするわけ無いし…そのうち来るよ!遅刻じゃないかな!」

 …無駄に明るく答えるアミティ。
今は丁度中休みだ。
 そして、アミティから話を聞いたラフィーナが激怒している。

 激怒と言っても少しどこかためらっているような様子も見られる。
 仕方ないことだ。怒ろうにも怒る相手である彼が居なく、彼女自身もそこまで怒っているわけではないからだ。

 …むしろ心配しているからこう怒るのか…

「…。遅刻でもただじゃおかないわよ。」
 半分ボソッと呟いた。
「でも…本当に連絡は来てませんの?」

「うん…アコール先生も電話をかけてくれたけど出ないんだって。」

 ラフィーナの表情が曇る。
…が、アミティは続けた。
「昨日までは普通に来てたよ?帰る時も普通に帰ってたし…あ、帰る時は普通じゃなかったかも。」
「どういう事よ?」

 相変わらずシグはボケッとしている。会話にも全く入る気配がしない。

 だが、こちらも全く気にせず話していた。

「えっと…なんだろう…最近クルークね…ずっと図書館で調べものしてるみたいで…」
「調べもの…って学校ここで?」

「ううん。博物館に行ってるみたい。あのあくまさんのところ…。」

 またラフィーナの表情が曇る。
「…どうしてそんなところにわざわざ行って…「るのかはあたしも知らないんだよね…。」

 ぴったりのタイミングでアミティが割り込む。

「……ん。あれ…ラフィーナ?」
 それと同時にシグも起きる。
「…あなた、今まで寝てましたの?」
「え…多分…そう。」

 がっくりと言わんばかりにラフィーナの肩が落ちた。

「え…何?何の話してたの…?」




 結局その日…クルークは学校に来なかった。

 アミティ達の中でもクルークの家に行こうと提案した者はいたが、
「え…でも…クルークさんの家って隣町ですよね。場所って分かる人いますか…?」
…というリデルの一言によって打ち消されてしまった。

 確かに、実際彼の家に行った者はアミティ達の中ではいない。
 一緒に帰ると言ってもそれはたったの数分の間だけであり、彼の家まで行ったことなどなかった。

 遊ぶ時や会うときも基本的に場所を決めて集合している。

 精々知っているのは近所にすんでいるレムレスと…怪しいがアコール先生ぐらいだろう。


 が、アコール先生はすぐに帰ってしまい、レムレスは探そうにも探せなかった。
 フェーリに聞けばダウジングで調べられるのではないかと思ったが…彼女にも会うことはなかった。




 そして今日…結果的にクルークは来たがこの通り…そしてリデルは見続ける悪夢の恐怖でいっぱいだった。



「…あ…あれ?気のせいですか…?」
目を擦るリデル。

 だが、それが幻などで無いことを悟ると急いで窓をガラリと開けた。

Re: 【ぷよぷよ】eスポーツで彼等が消えた理由…[小説] ( No.9 )
日時: 2020/07/20 22:35
名前: ちーたん (ID: fMHQuj5n)



「えっ…どうしてこんな時間に…」
 リデルの目が捉えたのは…今、ここにいる筈のない人物だった。

「どうしてレムレスさんが…あっ。」

 少し離れたところで飛んでいた彼と一瞬目が合った気がした。
 校舎の色からして、この緑髪は目立ったのかもしれない。

 …が、直ぐに彼の姿は見えなくなってしまった。
 
 箒に乗っていたが、そのスピードはいつも以上に速かった。

…しかし、何故こんな時間に学校にいないのだろうか。
 様子からして、急いでいたのは明らかだったのだが…。


…“何か”あったのだろうか?


 リデルはまた背中に寒気を感じた。


 どうして彼はこの時間帯に学校ではなくわざわざこの町にいたのか、誰かに呼び出されたのか用事が出来たのか家に帰るルートではないしかといってここでも博物館でもないどこか他の場所へ向かっていると考えるのが妥当だろうと言うかそもそも彼は本当に朝から学校に行っていたのだろうか?エリート学校だと言うのにそれを妨げるような呼び出しは早々ない筈だだとすると彼は一体“何をして”いたのか…え?呼び出し?まず“誰に”呼び出されていたのか?何かあったのかもしれないじゃああの夢はこれを伝えてくれていたの?私達に悪い未来をえ?悪い未来?待ってどうしてそうなるの?ほら忘れ物だとかただ単にちょっとした用事だとかそんな単純なものかも知れないし…え?ならどうして私のこと無視したの?分からないそんなこと知らない、え?何?何で?





あ…


あれ?




今の私…







だれ






「ごちそうさまでした…ってあれ?クルークは?」

「……メガネどっか行った。」

「……クルーク急いでたみたいだけど…もしかしてお弁当まで忘れちゃったりして?」

 エヘヘといつも通りのような笑みを浮かべるアミティだが…


「…ボクは何やってんだろ…。」
 実際にその予想は当たっていた。
 クルークは急ぎすぎたがために、弁当を持ってこられなかったのだ。

 そもそもクルークはいつも時間に余裕を持って行動しているため、こんなに慌てたことなどあまりなかった。

 今回に限っては完璧な遅刻だ。
弁当を準備する時間は当然、残されてはいなかった。

 が、結果的に困るのは本人であり、他の人ではない。ただ…

「おかずをもらうなんて図々しいしな…。」

 これは優しい皆の事だ。
こんなところを見られてしまっては、きっとおかずを貰うことになるだろう。
 しかし、こういうのだけは絶対に避けたい。

 何故なら、プライドの高いクルークには到底できることではなかったからだ。
 そう、例え自分から言わなくとも貰った時点でアウトだ。


「ふぅ…。」
 小さく溜め息をついてメガネをはずす。
 クルークの右手にはメガネのレンズをふくためのクリーナーが握られていた。

「朝から気分も悪いし…授業にも集中できないし…。」

 そう呟いた次の瞬間、指先に何か尖ったものが当たった。

「…なんだ?ここだけ形が………あっ!」

 なんと、メガネのフレームが歪んでいたのだ。
 裸眼ではかなりぼやけるが、近くで見ればギリギリわかる。
 明らかに右側のフレームが部分的に変形していた。

 また大きな溜め息をつき、そのメガネをかけた。

「本当に今日は悪いことばっかりだよ…。」

 そんな彼の声も、虚しく誰もいない廊下に響きわたった…。

Re: 【ぷよぷよ】eスポーツで彼等が消えた理由…[小説] ( No.10 )
日時: 2020/08/18 22:27
名前: ちーたん (ID: 3EnE6O2j)


 不思議な生き物も人間も超人も魔導師も…

 様々な者達が和気あいあいと過ごすプリンプ。


 しかし、ある日想定外のことが起こった。それこそプリンプの秩序を崩しかねない異変だ。

 力ある者は悟った。

 そして知った。

 別の世界が世には在ることを。


 いつからだろうか。“ぷよ”という生き物が生まれたのは…かなり昔からあったということぐらいは誰にでも分かる。
 古くから伝わる文化、伝統と言っても過言ではない。それはこれまでの調査で結果として表れている。
 また、古の遺跡に記された文明…

…現在でさえぷよの生態についてハッキリとしたことが分かっていない。
 なら何故こうも私達は消し続けるのか。さらにはそれで戦うのか。
 ぷよを造り出したのは誰なのか…

 もしかすると人々が存在する前からぷよはあったのかもしれない。
 そんな考えも出される有り様だ。

 ただ、どれだけ今を生きる者がぷよについて調べようとしても…真実に辿りつける筈がない。
 それに…

 真実を突き止めることで何かが壊れてしまうような気がするのだ。

 足を踏み入れてしまっては…


 だが、半年ぐらい前だろうか、


 彼等がこの世界にやって来たのは。


 …まず最初にこの世界に飛ばされてきたのは“アルル”と名乗る少女だった。

 彼女が元いた世界でもぷよ勝負が文化、日常の一部となっており、自分は魔導師のタマゴだと言う。
 不振に思ったのは何故この世界に飛ばされてきたのか…ということ。
 そもそも何処か別の場所にただ飛ばされて来たとは考えたりしないのか…。

 そんな予想も貧しく、彼女は明らかにこの世界はもといた世界と違うと分かっていたらしい。

 …どうも飛ばされ方が異様だという。可笑しい話なのだが、雰囲気からして何かが違うと確信したとのこと。


 異世界など存在するのか?

 さらにその異世界でもぷよというものが存在する。そして文化の一つとして成り立っている。
 今まで過ごして来た世界が一気に広くなったような気がした…。

 何故ここに彼女は来たのか?


 彼女が来て、しばらく経った後…魔導学校主催の大会が行われた。

 何かに惹き付けられたと言うのが正しいか…
 丁度予定もなく、誰でも参加できるとのことで出場させてもらった。
 …が、そこで待って居たのは

 アルルと同様、異世界から飛ばされてきた者達だった。
 それこそ少人数であるが…

 闇の魔導師シェゾ(ウィグィィ)
 格闘女王ルルー
 闇の貴公子サタン…

 この三人からは強者の気以外感じることができない。
 元いた世界の中でもかなりの実力者だったと見てとれる。

 いや、当然それ以上だろう。特に恐ろしいのが闇の魔導師と闇貴公子の二人…。

 風格が、素がこの世界の者とはまるで違う。

 恐らく、決定的に違う何かがあるのだろう…


 一つ進歩したのが彼、闇の貴公子であるサタンのことだ。
 “サタン”という名ばかりは僅かながらこの世界にも言い伝えられているのだ。
 その本人かどうかは分からないが少なくとも関連はしている筈だ。
 と考えつつも全く現状を変えられないのが事実なのだが…

 そして考えられるのはこの世界と彼等の世界は何かしら共通しているということだ。
 …一部の可能性ではパラレルワールドに近い何かであるかもしれない。

 今まで何事もなく過ごしてきたことに何処か違和感を感じてしまった。



…次々と困難は押し寄せるものだ。
 新たな世界の地に踏みいることになった訳だが…そこは“地球”というらしい。
 魔法も魔導も魔力も何も…

 彼等は基本的に力を持たないに等しい。…とは言え、例外も幾等かいる。

 安藤りんご、佐々木まぐろ…

 明らかな例外としてりすくまと呼ばれる者、何故か不可思議な現象等もよく起こるとのこと。

 あの騒動の元凶となった彼はエコロと名乗り、時空の旅人だと言った。


…彼等を受け入れ、今は仲間として日々を共に過ごしている。



 だが、アルル達の世界にいた者がさらに何人か紛れ込んできたようだ。

 ウィッチという魔女、ドラコケンタウロスというドラゴンと人間のハーフである少女。

 本当に今まで普通に過ごしてきたことが冗談みたいだ。

 平和で楽しく…難しいことなど考えずに…



 逆に今はそんな生活に慣れてきてしまったのかもしれない。


 だからこそ考える余地などはなかった。


 明るく振る舞っておきながら心の中で不安を感じていた僕には…



 世界は混ざり過ぎた。

それはどうしようもない事実で…



「……ごめんね…っ…。」

 いつからだろう。

 一つずつ確実に動いていた歯車が狂い始めたのは…


 どれかがズレたりすれば後も簡単に狂ってしまう。今この時も歯車はズレているのかもしれない。

 恐いのは、恐ろしく怖いのは、生じたズレがいつか大切なものまで狂わせてしまうということ。


 僕があの町に行った時から…こうなることは決まっていたのか…



 代償の大きさを、彼は知っている。
 本だらけの机に伏せたまま震えた声で呟いた。


Re: 【ぷよぷよ】eスポーツで彼等が消えた理由…[小説] ( No.11 )
日時: 2020/08/18 22:47
名前: 謎の女剣士 (ID: .6mQrr9F)

お久し振りです、女剣士です。

こう言う事件、参考になります。
いつか私の小説でも、そのネタを使います。
シェゾ達だけじゃなく、りんご達も来ましたね。
もしかしたら、テトリス組も来るのかと期待してしまいます。

eスポーツだから、テトリス組はいませんよね・・・あはは;;
出来たら、出て欲しかったです・・・;;

これから、どんな困難な出来事が起こるのか楽しみにしています!
それでは。


Page:1 2 3



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。