二次創作小説(新・総合)
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- 早紀のss置き場【リクエスト受付中】
- 日時: 2020/07/11 14:03
- 名前: 早紀 ◆hN.qfVrIpo (ID: cASJvb5A)
どうも。早紀です。
リハビリも兼ねて、ssを書かせていただきます。
ラブライブ等であれば、リクエストお待ちしております。
リクエストの方はお断りする場合もあります。すみません。
>>1 ことぱな 好きの境界線
>>5 ことぱな(?) 好きをわかって
- Re: 早紀のss置き場「彼の願いを胸に」 ( No.15 )
- 日時: 2020/09/28 19:33
- 名前: 早紀 ◆hN.qfVrIpo (ID: 3c0JYUg8)
ヘキサさんの方、思いつくネタが多すぎてなかなか纏まらないと悩んでいる(どうでもいいからはよ更新しろや)早紀です。
今回のssはいきものがかりさんのきらきらにひかる、という曲を聴いて書いたものです。1次創作になるかもしれません、そこのところがよく分からないですが……一応、注意してくださいね。
そして、結構暗めな内容となります。それでも良ければこのままお読み下さい。
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会社から自宅まで遠い為、こんな時間になってしまった。残業を終えた私はぶつぶつと呟きながら暗い夜道を歩いていた。
暗い夜道といっても、辺りに街頭があり、道が薄気味悪く照らされている。
『こんなはずじゃなかったんだけどなぁ……』
独り言に、ふと声が重なった。時刻は夜中の2時で、人は誰一人として居ないはず。さらに、所謂丑三つ時なのだ。私のように特別な用事がない限りこんな夜道を歩くはずがない。なのに、声が重なった……。考えれば考える程怖くなり、残業したことへの後悔ばかりがつのる。
「あ、あの。もしかして……僕の事、見えてます……?って言うか、声聴こえてたり……」
幻聴だろうか。幻聴だと信じたい。もしくは不良に巻き込まれて可哀想な事になった男の子、みたいな。
「その反応の仕方、聴こえてますよね。良かった。1人で心細かったんです。もう少しだけ、近付かせてもらいますね。」
「え、あ、はい……」
思わず返事をしてしまった。どうするんだろうか。幽霊だったらどうするんだろう。
……。どうするんだこれ?
自分で返事したのが悪いと言うのに、私は頭の中でどうするんだよ!これ!!!と叫んでいた。
そこで、ふと気がついた。もう少し近づかせてもらいますねって言ったはずなのに足音がまるでしない。
ちらりと横を見てみると━━━━━━━その声の持ち主であろう、何処かの高校の制服を着た男の子が立っていた。
正確に言ってしまうと、ふよふよと脚が透けて、浮いていた。
思わず大声を出しそうになるが、深夜だと自分に言い聞かせて何とか踏みとどまる。
「僕が幽霊って気付いても、あんまり驚かないんですね。」
そう言った後、目の前の少年は宙って言います。と名前を名乗った。
「あ、星河って言います。驚いてるんですよ。これでも……。本当に驚いた時って、こんな感じなんですね。」
淡々と返事をしてしまった。そんなつもりではなかった。今日は色々なことが起こりすぎで、疲れもとっくにピークを越している。早く帰りたい。けど、宙と名乗った目の前の少年にはそうさせない"何か"があった。
儚いと言えばいいのだろか。幽霊の少年に履かない感じがする、だなんて自分でも意味がわからない。けれども何故かそういう感じがしたのだ。
「星河さん、僕の話聞いてました?」
「え、あ……ごめんなさい。全く聞いてなかった。考え事、してて。」
「…ですよね。もう1回お話するんで、僕の話ちゃんと聞いてくださいよ?」
歳下であろう少年、しかも幽霊に注意されるとは思っていなかった。これ以上注意されないためにも、彼の話に耳を傾けた。
彼の話を纏めると彼自身が虐めに遭っていたということだった。友達だと思っていた子との絆は簡単にプツリと切れて悲しくて苦しかったし、家族には心配をかけたくなくてそのまま自殺してしまった、という話だった。
その話を聞いて、私は何も言えなくなってしまった。他人事にしていたけれど、他人事では無いのだと。
「すみません、こんな話。でも、貴女に聴いて欲しかったんですよ。」
「なんで……?」
なぜ、私なのだろうか。ふと疑問が零れた。丑三つ時に歩いていたのが私じゃなければ、別の人に話をしていたのだろうか。
「僕、幽霊だからどこでも行けるんですよ。それに、何十年も前の話ですけどあなたの務めている学校の生徒だったんです。だから昼間はぼんやり学校を眺めてることが多かったんですけど、学校の先生に話したくなって。優しい目をしたあなたを見つけたので、つい。」
「そう……。」
頷くことしか出来なかった。私が優しい目をしているだなんてこと、ありえない。
つい先程虐めの話をされるまで、他人事だと思っていたのに。
「最後に、これだけ。僕みたいな思いをした人は全国に数え切れない程いると思います。例えるなら、星の数見たいに。先生も大変だと思います。でも、虐めを見て見ぬ振りするじゃなくて、ちゃんと助けてあげてください。僕みたいになる前に、あなたが後悔する前に。」
そう言いながら、彼は薄くなりつつ消えていく。その様子を見て私は思わず抱き寄せそうになったけれども、幽霊だから抱きつく事も、頭を撫でることすら出来ないのだと彼が完全に消えてしまった後に気づいた。
彼の願いをどうするかなんて私次第だし、自分の勤務先の学校で虐めがある訳では無い。それでも、教師として。この大切な願いを色々な人に届けて、繋いでいこうと思った。
- Re: 早紀のss置き場【リクエスト受付中】 ( No.16 )
- 日時: 2020/11/02 20:16
- 名前: 早紀 ◆hN.qfVrIpo (ID: 8w1jss8J)
ヘキサさんの方、思いつくネタが多すぎてなかなか纏まらないと悩んでいる(どうでもいいからはよ更新しろや)早紀です。
今回は二次創作じゃないんですけどssなので載せます。はい。
私は生まれてからこの方、「普通」が分からなくなっていた。普通とは一体何なのだろうか。
辞書で引いてみたり、Google大先生で調べてみると(いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま。)だなんて出てくる。だから私は、ますます意味がわからなくなるだけであった。
大人はよく普通になりなさいだとか、普通はこう思うでしょ、普通にしていなさいなんて言ってくる。それは一方的な価値観の押しつけであり、人によって普通が違う場合もあるし、ありふれたものになれと言うのは個性を消せということ━━━━つまりは機械になれと言われたような気がして嫌な気分になる。
そもそも、普通を考えるようになってしまったのはなんでなのだろうか。思い出してみれば、小学生高学年からだろうか。
人間関係の悩み・・・まあ、人との関わり方と言えばいいのだろうか。その時から自分は周りからしてみれば異端でしかないのだと気づいた。まあ、この考え方も独りよがりなものではあるけれども自分は周りからしてみればおかしい奴で、虐めとかの被害に遭ってもしょうがないものなのだと思う。色々な事は置いておくとして、その時から普通を考えるようになった。
「難しいものだよなぁ……」
思わず独り言が出てしまう。こんなもの、考え出したらキリがないことはとっくにわかっているはず。
それでも考えてしまう自分はアホ。嗚呼、元から頭悪いんだった。頭が悪いのも忘れるだなんて・・・だめだめだな、なんて自傷のループにずぶずぶと入っていく寸前でチャイムがなった。
そういえば、ここは学校か。学校に行くのが当たり前すぎていたのと、色々考えていたこともあってあまり意識をしていなかった。意識をしだした途端に、他のクラスの友達や、部活動メンバーに会いたくなった。
夏休みだったり、みんな互いに忙しくてなかなか会う機会が無かった。久しぶりに会えるのが嬉しい。こんな私でも、仲間に入れてもらえる。ちゃんとここに居場所はあるんだよって教えてくれる温かい、そんな素敵な場所。
でも、自分が勝手に思っているだけかもしれない。そんな、一方的なものなのだ。
きっと、そう。
何故、と聞かれたら上手く答えられるかは分からない。だけど、たとえ喧嘩だとしても酷いことを沢山言われた相手━━━━そんな人をまだ友達だと言い張ることが出来るほど人は優しくない。それでも、喧嘩した後に謝って仲直りしてまた友達としてやっていくのだ。
そう考えると私が何回か拒んだ手を気を変えて掴んだのは、相手を守りたかったんじゃなくて━━━━━唯、自分が一人になるのが怖かったからに違いない。「普通」を考える原因になった人との繋がり、あるいは誰かとの絆を求めている事に呆れてしまうけれど、居場所を求めている時点で同じなのだと気づいて少し苦笑いになる。
人付き合いが苦手な私が、ここが居場所なのだと思えるようになるとは考えもしなかった。
カーテンを閉めていても伝わってくる太陽の温かさ━━━━━普段は鬱陶しく感じて、寧ろこの時期は暑いはずなのに。
ぽかぽかと温かく、此処があなたの居場所だよと言ってくれているような気がして何故だかとても安心した。
- Re: 早紀のss置き場「1m差の恋」 ( No.17 )
- 日時: 2020/11/02 20:42
- 名前: 早紀 ◆hN.qfVrIpo (ID: 8w1jss8J)
(捏造あるかもです・・・。そして呼び捨てすみません。)
スクールアイドルと聞いて、世間一般の人はどう思うのだろうか。
激戦区、更にはA‐RISEもいる中で勝ち残れるのだろうか。
隣近所で幼馴染の高坂穂乃果の話を聞いて、ヘキサは上記のことを考えた。
そもそも、ことりちゃんはいいよ、と穂乃果の案に乗りそうだが海未ちゃんはそうはいかないだろう。
出来れば目立ちたくないよな内気な女の子である。
……大丈夫なのだろうか。穂乃果はやり始めた時はいいのだけれど、少ししたら投げ出しそうだ。言い方としては失礼だけど、スクールアイドルはそんな簡単なものじゃない。色々なアイドルが大好きで、応援してきたからこそわかる。悲しい、悔しい気持ちを幼馴染達にして欲しくない。そもそも、そんな生半可な気持ちでスクールアイドルをして欲しくない。スクールアイドル、と言えどもアイドルなのだから。
色々考えていると、穂乃果ちゃんから話しかけられた。
「ヘーキーサくん!!ぼーっとして、何してるの?」
「あ、穂乃果ちゃん。考え事、してたんだよ。」
「ふぅん。あ、そーだそーだ!!!あのね、今度音ノ木坂の講堂でライブするんだ!もし良かったら来てよ。男の人も入れるように、ことりちゃんのお母さ……じゃなかった、理事長にお願いしたから!」
早口で穂乃果ちゃんが言ってくる。日にちと時間を言ってくれないと、見に行きたくても見に行けない。そのことを伝えると、あ〜!!!!忘れてた!えーっとね……5月の、25日!時間は……えーっと、3時半!という返事が返ってきた。
穂乃果ちゃんらしいといえば穂乃果ちゃんらしいが、それだけ言うとささっと帰ってしまった。もう少し話したかったが、お店の手伝いがあるのだろう。仕方がない。
- Re: 早紀のss置き場【リクエスト受付中】 ( No.18 )
- 日時: 2020/12/09 18:10
- 名前: 早紀 ◆hN.qfVrIpo (ID: 74hicH8q)
ライブの日、当日。
少し早めに音ノ木坂学院に行った。
女子校なので学校に行くのは生徒に物凄い変な目で見られたけれど、しょうがない。穂乃果ちゃん達がちゃんとライブができているか、見守りたかった。
そして、約束の時間の3時半。
3時半なっても、僕以外の人は誰も来なかった。否、数人女の子は見ていたと思う。気配とか、そういう感覚的なものであるため推測でしかないが。
穂乃果ちゃん達は少し悲しそうな顔をしたけれど、僕ら数人だけのためにライブをしてくれた。
キラキラ、していた。表現がしずらいのもあるのだけれど、自分の語彙力の無さをこんなに悔いたことは無い。
ダンスはちゃんとみんなタイミングがあっていて、歌声も綺麗。じっと3人の踊って歌う姿を見る。みていると、穂乃果ちゃんとガッツリ目が合った。
「綺麗。」
本当に、綺麗だった。この世のものとは思えないほど。ことりちゃんも、海未ちゃんも綺麗なのだけれど、穂乃果ちゃんがものすごく綺麗で思わず呟いてしまった。
ライブが終わった。1曲だけだけど、今まで見てきたライブで、1番良かった。なんで良かったのかは分からないけれど、そう思えた。
- Re: 早紀のss置き場【リクエスト受付中】 ( No.19 )
- 日時: 2021/01/25 23:21
- 名前: 早紀 ◆hN.qfVrIpo (ID: 74hicH8q)
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ジリリリリリリジリリリリリリ カチリ
夢、だった。懐かしい夢を見ていた。
僕が、穂乃果ちゃんに一目惚れした時(この言葉が正しいのかなんて分からない)の夢。
ふと、今日がμ'sのファイナルライブだったことを思い出す。穂乃果ちゃんから来て欲しいと言われ、もし良かったら関係者席で、と言われたけれど断った。見に行くのは確定事項だけど、自分でチケットを手に入れなくては幼馴染である前にいちファンとして申し訳ない。
だから、今日のファイナルライブのチケットは自力で獲得したもの。チケットの獲得については、今日のライブに限らないのだけれども。
ライブに行く準備をしなくては行けない。ペンライト2本、動きやすい洋服、着替え、水分、物販用のお金、リュック、セトリ(セットリスト)を書くためのメモとペン。
荷物を確認した僕は用意していた洋服に着替え、ため息をついた。
「告白、するんだよな。」
呟いた後、自分の部屋だから他に誰もいないはずなのに慌てて人がいないか周りを見渡してしまった。
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