二次創作小説(新・総合)
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- 戦闘中 10番勝負! 完結!
- 日時: 2020/08/13 08:32
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
各地から集められた一流の格闘技者9名。
相対するのは作者達。
格闘技者が勝つか、作者が勝つか、互いの意地をかけた最高の対決が今、はじまる!!
残り選手一覧
西野新二(柔道部物語)
美琴(オリキャラ)
募集用紙>>1
- Re: 戦闘中 10番勝負!【作者あと7名募集中!】 ( No.13 )
- 日時: 2020/08/05 07:23
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
からあげさんへ
応募ありがとうございます!
- Re: 戦闘中 10番勝負!【作者あと6名募集中!】 ( No.14 )
- 日時: 2020/08/05 15:29
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ムテバ「さて、そろそろ俺が出るとするか」
全身にタトゥーを入れた大柄な黒人男性、ムテバは少年の指名もあったので薄ら笑いを浮かべながら重い腰を上げた。だが、それを制したのは明堂院いつきだ。
茶色のショートヘアに中性的な顔立ち、袴姿の中からは女子らしく白いシャツを着た少女はムテバに頭を下げて、頼んだ。
いつき「ムテバさん、ここは僕に譲ってください!」
ムテバ「・・・・・・いいだろう。面白そうだしな。俺はゆっくり見物させて貰うよ」
いつき「ありがとうございます!」
ムテバはニヤニヤと笑いながら椅子に着席した。
いつきは闘技場に上がり、対戦相手である少年、からあげに言う。
いつき「君の相手は僕だ!」
からあげ「ムテバを期待してたのに、興がそがれるじゃねぇかよ」
いつき「すまない。でもこの勝負だけは譲るわけにはいかないんだ」
真剣な顔つきで構えを見せる少女に、からあげは嘆息し。
からあげ「まあ、いいや。そんなに言うなら戦ってやるよ」
いつき「ありがとう」
試合が開始されるが、いつきは間合いにはらない。距離を詰めると離れていく。そこでからあげは手を銃の形にして光弾を放つ技「バキュン」を発動させた。発射される無数の光弾の軌道を見て、いつきは手で叩き落とす。互いに間合いに入らず牽制するが、少年は少女の動きに注目し分析をしていた。遠距離攻撃への対処は万全に近い。だが光弾は威力が低いので叩き落とすことができる。ならば、より強い攻撃を与えた場合はどうなるか。彼は「掃除野球」を慣行した。箒で雑巾を飛ばす技で、摩擦熱で燃えた雑巾が向かっていくので光弾よりはずっと威力が高い。いつきはどう出るか。少女は先ほどと同様に叩き落とそうとするが、雑巾に触れた刹那、手の甲から煙が出て、苦痛に顔を歪める。火傷をしたのだ。
その隙を突き、一気に間合いを詰める。勝負を決めにいくと思われたが、直前で動きを停止した。怪訝に思いながらも、いつきは蹴りや打撃で攻撃に入る。
スピードとキレのある手刀や拳、連蹴りは確実にからあげにヒットしているはずだった。
からあげ「バーカ。俺はバリアが使えるんだよ」
いつき「何ッ…・・・」
腕をクロスさせることで、少年は10秒間だけバリアを貼り、わが身を守ることができる。バリアの発動中は自分も攻撃はできないが、敵の技を防ぐことに関しては使い勝手の良い技だった。集中力を高め全力で攻撃をしていた代償からか、いつきの額やシャツには汗が滲み、肩で息をしている。体力を消耗させているのだ。
からあげ「これでも食らいやがれ!」
塩水の入ったバケツを振り回して相手の視界を奪う「バケツ回し」を発動。
まともに食らったいつきの両眼に海水が入り、彼女は目を抑えて呻く。
隙だらけとなった少女に「一年中タンクトップ野郎」で攻撃力を底上げし、渾身の必殺技「デュクシ」を炸裂。脳天に手刀を食らったいつきは吐血し、崩れ落ちた。
勝者 からあげ
からあげ「よっしゃ勝ったあああああああ!」
終始圧倒し勝利を収めたからあげは、喜びを噛みしめる。そして倒れているいつきに声をかけた。
からあげ「良い勝負をありがとな」
いつき「こちらこそ、ありがとう」
血だらけになりながらも、穏やかに微笑むいつき。
その様子を見たムテバは口角を上げた。
ムテバ「なるほどねえ・・・・・・少しはやるじゃねぇか」
ムテバは試合を観戦し、全てを理解した。
自分が戦えばどのような結果になるかが読めたのだ。
ムテバ「ククク、俺が戦うのはいつになることやら」
作者組は念願だった1勝を手にした。残るは人、この先、どんな戦いが繰り広げられるのか。
- Re: 戦闘中 10番勝負!【作者あと6名募集中!】 ( No.15 )
- 日時: 2020/08/13 07:09
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
白い中国服に髭を生やした中年の男はムテバに向き合う。名は龍書文。
25年間無敗の伝説を誇る裏の武術家である。伝説の傭兵VS伝説の武術家。
伝説同士のふたりの対決が幕を開ける――
龍はポケットの中に両手を入れたままムテバと対峙した。
ムテバは相手の実力を探る目的も兼ねて、ボクシングの構えで打撃をする。
だが、着弾するよりも早く龍の手刀が傭兵の喉に突き刺さった。再び拳を出すが結果は同じ。ムテバはバックステップでダメージを軽減しつつ、思案した。
龍書文の強さの秘密はハンドポケットにある。ポケットの中で拳を握り、腰を切ることで高速の打撃を可能にしているのだ。ならば、攻略はひとつ。
ムテバ「さあ、遠慮なく打ってきたらどうだい?」
龍書文「・・・・・・」
龍は無言だ。けれどその手刀はムテバの腹に突き刺さる。
それを掴み、自らの腹に更に深く突き刺す。
両腕がムテバの腹に突き刺さり、流血するが傭兵は笑っていた。
ムテバ「これで動きは封じたぜ」
龍書文「!?」
ムテバ「good-by、龍書文」
傭兵は目突き、耳突き、心臓貫きの必殺フルコースで龍書文の視力と聴力を奪い、動揺した隙を突きて心臓に軽く打撃を食らわせ、龍の心臓の鼓動を停止させた。
崩れ落ちるように倒れる龍。
ムテバ「いかに速くとも、動きを封じればどうということはないんだよ」
ムテバ・ギゼンガVS龍書文 勝者 ムテバ
- Re: 戦闘中 10番勝負!【作者あと4名募集中!】 ( No.16 )
- 日時: 2020/08/13 08:06
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
黒髪を束ねた壮年の男は冷静な瞳で少女を見据える。少女は一礼して、試合が開始された。中学2年生ながら四葉ありすは空手黒帯の腕前を持つ。そんな彼女に相手の男、宮沢尊鷹は告げた。
尊鷹「変身しても良い」
ありす「ですが・・・・・・!」
尊鷹「構いません」
尊鷹の態度にありすは変身を決意した。彼の立ち居振る舞いや眼力に変身しても良いと感じさせるものがあったからだ。彼女の身体が光に包まれ、少女はプリキュアとなった。
ロゼッタ「ひだまりぽかぽか! キュアロゼッタ!」
変身完了したロゼッタは高速で接近し、蹴りを放つ。尊鷹も蹴りで応戦。
両者の蹴りが交錯する。距離を置き、息を整えてから今度は打撃の連打で攻める。
尊鷹はそれらの拳を全て問題なく捌いていく。ロゼッタが祖父譲りの左の下突きを当てようとするが、尊鷹は拳を掴まえ合気のようにロゼッタの身体を地面に叩きつけ、跳躍してからの鋭い蹴りを打ち込む。間一髪で回避して立ち上がったが、今度は怒涛の三段蹴りを打ち込まれ、二度目のダウン。
過去には1万人もの猛者を相手どり、たったの1人で撃破したこともある。高潔なる鷹、宮沢尊鷹。プリキュアに変身してもなお、ロゼッタと尊鷹には大きな開きがあった。
尊鷹「貴方では私には勝てません」
華麗なる延髄蹴りがロゼッタの後頭部に炸裂。彼女は一瞬めまいを起こして倒れかけるが、何とか体勢を維持し再び反撃に移る。
繰り出される拳。
一般人ならばひとたまりもないそれを、尊鷹は全て見切っていた。
ふわりと漂うように宙に浮き、少女の顎を蹴り飛ばす。
三度ダウンするも、ロゼッタは立ち上がる。口が切れ、血が流れていた。
手の甲で拭き取ると、尊鷹は一気に間合いを詰めてきた。瞬きしている間のほんの一瞬で彼の顔が眼前に迫ってきているのだ。
両の拳を突き出す尊鷹。これは彼の必殺技「かいしゅ拳」である。
食らったら最後、内臓を鬼に食い破られ5年以内に絶命するという極めて危険な技である。
ロゼッタ「カッチカチのロゼッタウォール!」
歯を食いしばり、真っ向から「かいしゅ拳」の気と対決するロゼッタ。
半円のバリアで鬼を体内に入れんと抵抗する。額や首筋から汗が流れ歯を食いしばる少女。じりじりと押され地面を滑っていく。少しでも集中力が切れ、力が抜けたら彼女は負ける。だから、この攻防に全力を注ぐのだ。
ロゼッタ「はあああああああああああッ!」
気を込めるとバリア破壊の代償はあったものの、尊鷹より放たれた鬼の気の波動は逸れ、コーナーポストに衝突。鬼の形の窪みを作った。
衝撃で一瞬動きが止まった尊鷹を全身全霊の一本背負いでマットに叩きつけた。
全身に衝撃が伝わり吐血する尊鷹。
だが、それがロゼッタの限界だった。変身が解除され少女はダウン。
尊鷹「私の技を破るとは、その小さな身体で大したものです」
結果は尊鷹の勝利となった。だが、ありすは最後まで健闘しながら散ることができたのだった。
- Re: 戦闘中 10番勝負! ( No.17 )
- 日時: 2020/08/13 08:31
- 名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
西野新二はいじめられっ子だった。壮絶ないじめを受け絶望のどん底にいた彼は柔道を通して文字通り地獄から這い上がってきた男だった。吊り上がった細い目に丸坊主、筋肉の塊のような鍛え上げられた肉体を目の当たりにした美琴は、彼の姿や威圧感に飲み込まれそうになった。柔と柔。戦法は似ているが、歩んできた人生はまるで異なるふたりの対決がはじまった。
西野「ずりゃああああああ!」
咆哮するなり美琴の装束を掴んで、マットに投げ飛ばす。
体重差は無いのだが、桁違いの腕力で投げられた美琴は戦慄した。
普通の柔道なら一本が決まっているところだが、今回は柔道の試合とは異なる異種格闘技戦なので投げられても勝負は終わらない。
今度は美琴が立ち上がり、西野を投げた。だが、投げた方の美琴は違和感を覚えていた。西野は高校生の王者であり、プライドも高いだろう。その彼が簡単に投げられるとは、何か狙っているのではないだろうか。もやのような疑惑にとらわれながらも、マウントポジションに移行する。そしてパンチを見舞った刹那、西野がニヤリと笑った。何か来る。美琴が感じた時には全てが遅かった。
素早く腕を取られ、蛇のように西野の足が美琴の頸動脈に絡みつく。三角絞めだ。
筋肉に圧迫され、呼吸が苦しくなる。持ち上げて叩きつけようにも完璧に技が決まっているので全身に力が入らない。美琴は苦しさのあまり、遂にタップ。
技を解除した西野の高らかな笑い声が試合場に響くのだった。
美琴VS西野 勝者 西野
おわり。