二次創作小説(新・総合)
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- ナンバーズ・ツイン(3&4)
- 日時: 2019/07/28 10:47
- 名前: いくちゃん (ID: ZIS7GPHN)
どうもいくちゃんです!
これはナンバーズの双子の三氏と四美のお話です!
現在投稿しているナンバーズの続きであり、スピンオフとなっています!
もちろん、昔話系やおとぎ話系のお話も出てきます!
それでは始まり始まり!
俺らは、どうしてこうなってしまったのだろう?
これが俺らの運命か?
俺らはただ普通に生きていきたいだけなのに・・・
- Re: ナンバーズ・ツイン(3&4) ( No.12 )
- 日時: 2020/09/21 21:53
- 名前: いくちゃん (ID: 4/G.K5v4)
12話・人魚姫・・・③
三氏「ねえ?君!もしかして琵琶湖とかで人を助けたりしてなかった?」
海「えっ?」
三氏「実は目が覚めて、妹達と無事を分かち合った時、ちらっと君の顔が見えたんだ!もしかして君が俺を助けてくれたのかい?」
海「あっ、あなたはあの時の!」
三氏「良かった、俺は松本三氏!この間はありがとう!ちゃんとお礼が言いたくて・・・」
海「いいえ・・・、あっ!」
三氏「なるほど、アザラシ支障か・・・」
海「み、見ないで!」
三氏「ごめん、まじまじと見すぎたね、それで岩場に隠れていたのか・・・」
三「金太郎!謝りなさい!」
金太郎「毛布勝手に取ってごめん!」
三「全くもう!」
三氏「ねえ、海ちゃんだっけ?」
海「はい」
三氏「うちの部活に来ないかい?」
海「ええ?」
三氏「いきなり過ぎたね、まずは体験入部とかでもいいから覗いて行かないかい?」
海「分かりました、放課後お願いします」
三氏「放課後一緒にいこうか!」
放課後
三「三君!手伝いに来たよ!」
三氏「よーし、せーの!よいしょ!」
部室
四美「お兄ちゃん!」
四輝「お姉ちゃん!」
一寸法師「三さん!誰ですかその子は?」
海「はじめまして、海老名海です」
三「転校生だよ!」
三氏「ちょっと、足に障害があってね・・・」
一寸法師「はじめまして、俺は竹田一寸法師、4年だ!」
海「えっ?同い年?」
一寸法師「言うと思った」
三「一寸法師は背が低いことが悩みなの!、まあ私も一時期合ったけど・・・」
海「えっ?」
三氏「俺も他の子とは少し違った存在に悩んでいる」
海「三氏君も?」
三氏「ああ、ここは身体に障害があり、その苦しみを分かち合ったり、どのような配慮をすればいいのか考えるの部活さ!」
四美「私と四輝君は健常者代表!いわゆる介護要因とでも思っておいて!」
海「うっ、うう・・・・」
三「どうしたの?」
海「この学校にこんな部活が在るなんて!」
三氏「まだ、発足して1年も経ってないよ!」
海「私みたいな人でも入って良いのですか?」
5人「もちろん!」
海「私、決めました!この部活に入ります!」
こうしてまた1人部員が増えた。
- Re: ナンバーズ・ツイン(3&4) ( No.13 )
- 日時: 2021/06/06 17:09
- 名前: いくちゃん (ID: t5qrQfWq)
13話・人魚姫・・・④
三氏「ねえ?海ちゃん!くっついてる足を何とかしたいって思ってる?」
海「勿論!出来れば、みんなのように2本足で歩いたり、走ったりしたい!」
三氏「可能かどうかは分からないけど、方法はあるよ!」
海「あるの!なら教えて!」
四美「ただ、色々と問題があります!アメリカで手術をすることになりますし・・・」
海「アメリカ?」
三「そうなると、旅費とかも結構掛かるし、時間も、そうなれば学校を長い時間休むことにもなりかねないよね!」
三氏「ああ、日本じゃなく、医療技術が進んでいるアメリカでくっついてる足を離す手術を受ければ、少なくとも足を離すことは可能!ただ失敗すると・・・」
四美「そういうのは考えなくていいわ!ただ歩けるかどうかは、あなたの頑張り次第!そこは日本に帰ってリハビリとか歩く練習とかすればいいわ!勿論私達やクラスの人達もきっと手伝ってくれる!」
四輝「でも、費用はどうするんだ?アメリカってことは手術代なんて莫大だぞ!1000000円なんて軽く越えるぞ!」
海「うちにそんなお金ない!」
三氏「大丈夫!そこはみんなに頼んでみよう!」
四美「お兄ちゃん?どうするつもり!」
生徒会長室
二「なるほど!それは確かに深刻な問題だな!」
三氏「だろう!だから彼女のために、募金活動を!」
二「俺にその判断は出来ない!だが、理事長には伝えておく!まあ、理事長もきっと首を縦に振ってくれるよ!期限は春休みまでか?」
三氏「うん、長い滞在を想定して、終業式後直ぐに飛び立つそうだ!」
二「そっちも出来るだけ、手術可能の準備しとけよ!」
その後理事長からも募金活動の許可が降りた
期間は春休みの2日前まで
三氏「募金お願いします!」
四美「1人の身体を助けるためです!1円でも良いので、募金お願いします!」
三「私達は彼女を救うために活動をしています!」
四輝「皆さんの募金で、1人の身体を救って下さい!お願いします!」
数ヶ月後
三氏「はあー!」
四美「目標金額までは?」
三「まだ半分も行ってないよ!」
四美「期間終了までは?」
四輝「もう2ヶ月もない!」
一寸法師「一応、アメリカに旅たつのは海とそのお父さんだけ、脚自体が離れれば車椅子で帰国するそうだ!」
三氏「サンキュー!一寸法師!これで目標金額が節約される!それにある程度の金額も大方予想できる!」
一寸法師「一応、海のお父さんが言うには、目標金額が揃わなくいときは借金をしてでも行くそうだ!」
三「相当、娘が大事ってことね!なおさら目標金額に近づけて負担を減らさないと!」
一寸法師「ああ、ある程度なら自腹で足りるかもしれないな!」
海「皆さん、私みたいな者のためにありがとうございます!」
四美「困った時はお互い様でしょ!」
三氏「それに、人を助けて損はないし!」
三「人のためになればこっちも嬉しいし!」
四輝「更に、同じような人が出たら、前回の反省とか生かして、行動出来るからな!」
三氏「ただ、大丈夫かな?」
三「まさか、脚を切ることになるとか言うんじゃないでしょうね?」
三氏「いや、もし声が出なくなったりとか?」
四輝「それは無いだろう!」
四美「お兄ちゃん、人魚姫の読みすぎだよ!しかも脚が原因で声が出なくなるって、どんな病気?声が出なくなるのは普通喉の異常だよ!」
三氏「ごめん、ごめん!」
春休み前
三氏「目標金額は?」
四美「8割は確保!でも全然足りない!」
四輝「俺らのお小遣いじゃあ到底届かないしな・・・」
三「どうする?もう海は出国の準備に取り掛かってるのよ!来週にはもう飛び立つのよ!」
ドンドンドン!
三氏「はい?」
がらがら
楓花「三氏!四美!」
三氏・四美「お母さん!」
楓花「どれくらいいるか分からないからこれだけ持って来たけど!これ足しに使って!」
三氏「多!こんなにも?」
楓花「友達を助けたいんでしょ!」
四美「お母さん、ありがとう!」
こうして目標金額には数万円届かなかったが、その分は自己負担とし、海は父親とアメリカに飛び立ち、手術を受けることになった。
- Re: ナンバーズ・ツイン(3&4) ( No.14 )
- 日時: 2021/06/06 20:19
- 名前: いくちゃん (ID: t5qrQfWq)
14話・人魚姫(番外編)
これは春休み前までの間中に起こった出来事
がらがら
海「四ちゃんの分からず屋!」
三氏「待って!海ちゃん!」
三「へっ?」
四輝「どうしたの?」
三「っていうか何で四美は足を縛られてるの?」
四輝「まさか近親プレイか?お前らそんな趣味が・・・」
三氏・四美「違う!兎に角話を最初から聞いて!」
回想
四美「あっ、お兄ちゃん!」
三氏「なんだ四美、ロープなんて持って?」
四美「ねえお兄ちゃん、私を縛って!」
三氏「はあ?」
四美「いいから縛って!このロープで!」
三氏「お前、仮にもお前は女の子だぞ!そんなこと可愛い妹にさせる兄がどこにいるんだ!」
四美「いるとこはいるんじゃない?別に変な意味じゃないから」
三氏「嫌だ!いくら妹の頼みでも可愛い妹にそんな痛い想いをさせるか!」
四美「お願い、足を縛ってほしいの!じゃないと何にも分からないから!」
三氏「なんだ?まさかお前・・・、そんな俺の可愛い妹が・・・、信じてたのに・・・」
四美「何考えるかこっちに伝わってるよ!お兄ちゃんもそういう考えあるんだね・・・」
三氏「まあ、そりゃ男だからな、本当は別件だがやりたいと思ったことはある」
四美「それ聞いて引くけど、お兄ちゃんなら別にいいかな?」
三氏「まだ、早いからな!」
四美「それよりも早く私の足を縛ってよ!」
三氏「何でだ?」
四美「いいから!つべこべ言わず!」
三氏「お前が言ったんだからな!」
四美「あまり痛くしないでね」
三氏「これくらいか?」
四美「ほどけない程度に」
三氏「縛り終わったぞ!」
四美「よし!じゃあ私をうつ伏せにして!」
三氏「こうか?」
がらがら
海「2人共、何やってるの?しかも三氏君お兄ちゃんだよね?実の妹を縛って・・・」
三氏「いや、これは・・・」
四美「私がお兄ちゃんに頼んだの!足を縛ってって!」
海「四ちゃん、何その体勢?」
四美「ああっ、足を縛って自分も海先輩のように・・・」
海「何!?私のことを馬鹿にする気?」
四美「ち、違うよ!別に馬鹿にする気は・・・」
海「私の気持ちも知らずに・・・」
四美「私は海先輩のことを・・・」
海「四ちゃんの分からず屋!」
冒頭に戻る
三氏「という訳だ!」
三「初めのやり取りが長い!」
四輝「そこツッコまなくても・・・、それで四ちゃんは何でこんなことしたの?」
三「そうよ!海ちゃんから聞いたけど、前の学校であの容姿をクラスの男子達にバカにされたから、お姉さんが怒ってボコボコにしたせいで、ここに転校してきたそうよ!」
三氏「転校の理由足が直接的じゃないんだ!」
三「間接的でも彼女にとって、あの足はコンプレックスよ!私だって海ちゃんの立場だったら嫌よ!」
四美「私は海先輩の気持ちを知りたかっただけなの!」
3人「えっ?」
職員室
海「うわーん!」
ドンドンドンドン
教師「どうしたの?」
海「四ちゃんに私の容姿バカにされた!」
楓花「えっ?ちょっと待って!その話詳しく!」
ことの事情を聞き・・・
楓花「ええっと、海ちゃん?四美は自分の足をロープで縛ってたってことで良いかしら?」
海「はい、私の容姿を真似してバカに・・・」
楓花「それは違うわ!」
海「えっ?」
楓花「あの子、いえうちに人に対して傷つけようと思う子はいないわ!みんな大体良かれと思ってやってるの!」
教師「でも、当人が嫌だと思えば、嫌がらせでは・・・」
楓花「だって、昨日あの子とんでもないこと言い出したもの!」
回想
トントントン
楓花「どうぞ!」
四美「失礼します!あっ、お母さん!」
楓花「コラ!学校では先生っていつも言ってるでしょ!」
四美「ごめんなさい、ええっと松本先生、手錠ってある?」
楓花「えっ?て、手錠!」
四美「うん!警察官が持ってる・・・」
楓花「何に使うの?」
四美「両足を繋げて身動き出来なくようにする」
楓花「あんたそんな使い方どこで教えてもらったの?!」
四美「えっ?ダメなの?」
楓花「当たり前よ!手錠は子供のオモチャじゃないのよ!」
四美「じゃあ縛れるロープとかある?」
楓花「何でそんなに足を使えないようにするの?足が使えなかったら不自由でしょ!」
四美「だって、海先輩は生まれつき足がくっついてて、離れないアザラシ支障、でも私はそんな身体じゃないから、彼女の気持ちなんて分からない、聞いてるだけだと何が出来て何が出来ないかはその人の立場にならないと分からないんだもん!」
楓花「ひ、ろ、み・・・、ごめんなさい、友達のことを思ってだったのね・・・、純粋じゃないお母さんを許して!ロープは家に帰ったら渡すわ!」
回想終わり
楓花「うちの四美はあなたの気持ちを共有しようとしたの!あなたの容姿をバカにするためじゃない!」
海「そ、そうだったんだ・・・」
楓花「確かに、容姿をバカにする人もいるかもしれない、その話は理事長から聞いてるわ!でも、四美は決してあなたをバカにしたんじゃない!そもそもあなたの入った部活は何?」
部室
四美「ここは身体障がい者支援部よ!身体障がいの人のことを理解するには、100回話を聞くよりも、1回自分が成ってみる!
と言っても、実際にやると取り返しの付かないことになるから、物を使って制限して体験する!健常者の人がこういう障がいを持つ人の絶対できないことを肌で感じられるようにね!」
三氏「なるほど!相手の気持ちになってみると言うことか!」
四輝「手足を切ることは出来ないけど、手足を制限することは出来るな!」
三「そうやって、身体障がいの人の気持ちを学ぶのね!」
がらがら
三氏「あっ、海ちゃんとお母さん!」
楓花「だから、学校では先生って言ってるでしょ!」
海「四美ちゃん、バカにしてるとか言ってごめんなさい!私の気持ちを共有しようとしてたのに・・・」
四美「その話は三さんから聞いた!容姿をバカにされて辛かったんだね!私も海先輩の立場だったら立ち直れなかったかも」
四輝「よし!お兄さん俺の足も縛って下さい!俺も足が不自由な人の気持ちを共有したいんで!」
三「私もやろうかな?」
三氏「全員やったら誰がほどくんだよ!ここで外泊とかダメだからな!」
四美発案!障がい者の気持ちになってみようは今後も行われることとなった。
- Re: ナンバーズ・ツイン(3&4) ( No.15 )
- 日時: 2023/05/30 21:40
- 名前: いくちゃん (ID: 1aSbdoxj)
15話・人魚姫・・・⑤
春休み後
空港
ゴロゴロゴロゴロ・・・
海「ただいま」←車椅子に乗って
身体障害者支援部一同「お帰り!」
四輝「なんだよ、まだ車椅子かよ!」
三「いや、長いこと歩いてないんだからそんな人がいきなり『歩け!』なんて言われて歩けると思う?」
三氏「歩ける練習は俺達も手伝うよ!」
四美「毛布は無理に外さなくて良いからね」
海「ううん、まずは皆に見て貰いたいの!」
一同「えっ?」
海「行くよ」
パッと!←毛布を取る
一同「おおっ!」
三氏「ちゃんと離れてる!」
三「私達と同じ形ね!」
四輝「声も大丈夫!」
四美「人魚姫の読み過ぎ!声は普通喉の問題だから!」
一寸法師「触って良いか?」
海「えっ?」
三氏「俺らが触ったらダメだろ!」
一寸法師「でもよ、気になるじゃん!本当に俺らと同じ足なのか?」
三「両足動かせる?」
海「はい!」
ぷらんぷらん・・・
三氏「ここは代表して四美確かめてみて!」
四美「海ちゃん、失礼するよ」
海「四美ちゃんとかならいいよ!」
四美「ああ、私達とそんなに変わらないね・・・」
四輝「なんで、少し落ち込んだ感じ?」
四美「海ちゃんの足が細くて綺麗だから、私もこんな足になりたいよ!」
海「四ちゃんだって綺麗だよ!」
三氏「そうだぞ!お前で綺麗で細くなきゃ、誰が汚くて太いんだ!」
三「兄バカ!」
海の父「皆さん、本当にありがとうございました!本当になんてお礼をすれば・・・」
三氏「そんないいですよ!」
四美「友達が悩んでいたら手を差しのべるのは当たり前ですから!」
三「私だって、あんな足は成りたくないわ!」
四輝「俺も!本当に俺らと同じ感じになって良かったよ!」
三氏「後は歩く練習だね!歩き慣れてないなら早くて1ヶ月位?」
四美「そう想定した方がいいんじゃない?」
海「私がいない間何かあった?」
三「そう言えば・・・」
四美「お兄ちゃんが生徒会長に選ばれた!」
海「凄いじゃん!」
三氏「推薦だよ!それに決まってたみたいなものだしな!」
海「なんでそんなこと言うの?」
四輝「だって・・・」
三「その旧生徒会長は三君のお兄さんだもの!」
海「ああ、成る程!」
三氏「ただ、二兄はまだ渡すつもりはないって言ってたんだ!」
四美「あれ?推薦なら、呼ばれて生徒会室で引き継ぎする筈なのに・・・」
次の日
全校集会
司会「それでは旧生徒会長、新生徒会長に腕章をお渡し下さい!」
二「三氏!」
三氏「うん」
二「この腕章をお前に託したぞ!」
シュッ!←袖に通す
三氏「ああ、分かった!二兄の想いを受け継がせてもらいます!」
パチパチパチパチ・・・
それから1週間後
生徒会室
四美「お兄ちゃん!これから私がお兄ちゃんのサポートをするからね!」
三氏「おおっ!頼んだぞ!俺の可愛い副会長さんよ!」
三「2人だけの世界に入らないでよ!」
四輝「俺らが居ることも忘れずに!」
一寸法師「なんで俺なんかが・・・」
三氏「俺、この学校のバリアフリー化とか、車椅子用のロープウェイ?とか、エレベーターとか入れたいんだよな・・・」
海「それで私にも入って欲しかったんだ!」
三氏「やっぱり、当事者でないと分からない場所とか出やすいじゃん?」
四美「そうだよね!実際に使ってる人にしか分からない事情ってあるよね!」
三「後は、障害者差別ってのもあるのよね、『障害者なんてゴミだ!』とか『邪魔者だ!』とか!」
三氏「同じ人間だろ?なんだと思ってるんだ!」
海「三氏君だったら、素晴らしい生徒会長に成りそう!」
四美「うんうん、二兄を越える!」
三氏「先に言っておくが、四美!来年はお前が生徒会長だからな!」
四美「いいよ!むしろ楽しみ!それまでに勉強しておかないと!」
四輝「あのさ」
四美「どうしたの四輝君?」
四輝「人魚姫の結末ってどんなのだっけ?」
一寸法師「あれだろ!王子と結ばれなかった人魚姫は魔法を解くためにお姉さん達に王子を殺すように提案されるんだ!」
三「だけど、大好きな王子を殺すことが出来ず最後は水の泡と成って消えるバッドエンドのお話だったよな?」
四美「あれ?私が読んだお話は許嫁が声を奪った魔女で、王子と一緒に魔女を倒しすんじゃなかったっけ?」
三氏「そうそう、それでその後父親に足を貰って王子と結婚するんだよ!」
三「そんなお話だったかしら?」
三氏「そうだぞ!しかも続編では娘生まれてるし!」
海「それ多分ディズニー!」
一寸法師「つまり、このまま進むと三ちゃん殺されて海が結ばれる!」
三「勝手に人を殺すな!私が三君奪ってめでたしめでたしよ!」
四美「それバッドエンドじゃん!」
一寸法師「そうなったら、海は水の泡と成って消えるのか?」
海「そんなこと起きるわけ無いじゃない!私人間よ!」
四輝「大丈夫、どうせ今までの苦労が全て『水の泡』に成る!それだけの話さ!」
三「海ちゃん、勝負だからね!」
海「私も負けるつもり無いから!」
三氏『四美!お兄ちゃんどうすればいい?』←テレパシー
四美『知らない!』←テレパシー
果たしてどちらが三氏を物に出来るのか?
- Re: ナンバーズ・ツイン(3&4) ( No.16 )
- 日時: 2024/08/08 22:35
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
16話・桃太郎
ある日の帰り道
一寸法師「あっ!おーい桃太郎!」
全員「桃太郎?」
桃太郎「兄貴!シー!シー!」
一寸法師「こんなところで何やってるんだ?爺ちゃんと婆ちゃんは?」
桃太郎「実は・・・」
回想
パリン!
お爺さん「なんじゃ?」
お婆さん「何事ですか?」
強盗A「金を出せ!」
強盗B「さもないと殺すぞ!」
2人「ヒエエ!」
強盗A「さあ、金庫や金目の物のありかを教えろ!」
お爺さん「命ばかりはお助けを!」
お婆さん「私の鏡台に通帳とかあるアクセサリーがあるから!」
強盗B「兄貴!確かにあります!」
強盗A「おお、そこそこな値段しそうだな!アバヨ!」
数十分後
桃太郎「ただいま、ってなんじゃこりゃ?」
お爺さん「その声は桃太郎か?」
桃太郎「爺ちゃん、婆ちゃん!何があったんだよ?」
お婆さん「さっき強盗にあって金目の物を盗まれたんじゃ!」
桃太郎「なんだって!許さね~!絶対取り返してやる!」
お爺さん「待て!お前みたいな子供が太刀打ち出来る相手じゃない!」
桃太郎「このまま盗まれたまのが帰ってこなくて良いのかよ?」
お婆さん「もう私達も年だし、命さへあれはもう良いんじゃ」
桃太郎「そんなこと言うなよ!それに1人で行くとは言ってない!」
2人「えっ?」
桃太郎「婆ちゃん、ここの吉備団子持って行って良いか?」
お婆さん「ああ、構わんよ」
桃太郎「爺ちゃん、なんか犯人の落とし物的なものは無かったり?」
お爺さん「そんなこと言われても・・・」
桃太郎「ほら、なんか増えたとか?見慣れないものとか?」
お婆さん「そういえば、このハンカチお爺さんのですか?」
お爺さん「知らんぞ?」
桃太郎「俺のでもないし、最初から合った?」
お爺さん「う~ん・・・」
お婆さん「たしか無かったような気もする」
桃太郎「取り敢えず、これを持っていくよ!」
こうして桃太郎は強盗のアジトへ向かうことにした。
ピンポーン!
?「はい!」
桃太郎「犬!」
犬「桃太郎どうしたんだ?剣道の竹刀なんか携えて・・・」
桃太郎「家に強盗が入った!」
犬「ああ、最近、近所で白昼堂々やってるって聞いたな!」
桃太郎「協力してくれないか?」
犬「ただではやらんぞ!」
桃太郎「岡山の土産、吉備団子だ!」
犬「物語に合わせるのか?」
桃太郎「なんでも良いだろう!兎に角頼む!」
犬「分かったよ!」
桃太郎と犬が次に向かったのは・・・
ピンポーン
?「ハ~イ、桃太郎?それに犬まで!」
桃太郎「猿子!ちょっと助けてくれねえか?吉備団子やるから!」
猿子「まさか鬼退治とか言うんじゃないだろうな?」
桃太郎「鬼退治じゃねーよ!大体鬼なんか空想の妖怪だろう!」
猿子「まあ、そっか!」
桃太郎「俺達で強盗を捕まえるんだよ!」
猿子「もっと難しいじゃねーか!えっ?現代の桃太郎って強盗倒すの?」
桃太郎「俺の爺ちゃんと婆ちゃんの宝を盗まれたんだよ!」
犬「ますます桃太郎だ!」
猿子「お前、桃から生まれたっけ?」
桃太郎「普通の人間ですが何か?」
猿子「なんで桃太郎だったっけ?」
桃太郎「岡山の川で桃と一緒に桶に入れられて流されてたから!」
猿子「そうなんだ・・・」
桃太郎「取り敢えず吉備団子やるから!協力してくれよ!」
猿子「分かったよ!その前に装備させてもらって良いか?」
桃太郎「勿論!防弾チョッキでもエアガンでもなんでも持ってこい!」
犬「エアガンは見付かったら補導されるぞ!」
ピンポーン!
?「はい!桃太郎!しかも犬に猿子まで!」
桃太郎「雉子助けてくれよ!」
雉子「何々?何があったの?」
犬「最近、この辺で白昼堂々強盗事件が合っただろう?」
雉子「ああ、犯人まだ捕まってないわよね?」
桃太郎「うちの爺ちゃん達が襲われたんだよ!」
雉子「大変じゃない!大丈夫なの?」
桃太郎「金目の物だけ盗って逃げたから怪我はない!でも、取り返したいんだよ!」
雉子「ええっ!!!!でも、相手は銃とかナイフとか持ってるんでしょ?」
桃太郎「そうらしい」
雉子「警察呼ぼうよ!」
桃太郎「何処にいるのか分からないのに警察を頼れるか?」
雉子「それもそうだね・・・」
桃太郎「なあ、吉備団子あげるからお願い!」
雉子「吉備団子好きだけどさ・・・」
桃太郎「人数は多いに越したことはないだろ!」
雉子「分かったわよ!だけど、アジト見付けたら警察に電話するよ!」
桃太郎「おう!そっちの方が取り返しやすい!」
雉子「それでその肝心の強盗は?」
桃太郎「さあ?」
雉子「さあ?って、あんた知らないの?」
桃太郎「顔はおろか姿も見てない!」
雉子「意味ないじゃない!」
桃太郎「手掛かりは家に落ちてた見知らぬハンカチ!」
猿子「もしかしたら強盗の落とし物かもしれないな!」
犬「よ~し、俺の嗅覚で・・・」
猿子「本当、名前の通り犬だな!」
雉子「しかも、犬以上の嗅覚らしいから怖いのよ!」
犬「あっちから臭うぞ!」
回想終わり
桃太郎「と言うわけなんだ!」
三氏・四美「リアル桃太郎じゃん!」
一寸法師「もしかして、そのアジトが?」
桃太郎「あの倉庫らしい!」
雉子「私のドローンで窓から見てみたけど、ビンゴよ!お宝がわんさかあるわ!」
猿子「どうする?警察呼ぶ?」
桃太郎「俺は爺ちゃんと婆ちゃんの仇を取りに来たんだ!」
海「危ないよ!警察に任せた方が・・・」
四輝「そろそろ日も暮れるぞ!」
バン!
雉子「ヤバい、私のドローンが撃たれた!」
猿子「なんだだって?」
強盗A「そこにいるのは分かってるんだぞ!」
強盗B「俺らのアジトに踏み行って生きて帰れると思うなよ!」
三氏「俺らが警察呼ぶから・・・」
桃太郎「いや、大丈夫!行ってくる!」
三「桃太郎!」
強盗A「なんだガキかよ!」
強盗B「こんなところに何しに来た?」
桃太郎「俺の名は桃太郎!よくも俺の爺ちゃんと婆ちゃんを傷付けお宝も奪って行ったな!」
強盗A「おいおい、アイツ桃太郎だってよ!」
強盗B「今時居るんだな!」
桃太郎「俺達の宝、返して貰うぞ!犬!猿子!雉子!俺に付いてこい!」
3人「おおっ!」
強盗B「おいおい、お供の3人も居るぞ」
強盗A「生意気なガキ共め!痛い目を見せてやる!」
ドン!
カーン!
強盗A「何?」
ドン!
カーン!
強盗A「ええい!乱れ撃ち!」
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!・・・
カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!・・・
桃太郎「お前ら、コイツらを押さえろ!」
3人「はあ!」
犬「強盗させたことを後悔させてやる!」
猿子「人の大切なものを奪うなんて・・・」
雉子「絶対許さない!」
数十分後
ウー!ウー!ウー!ウー!
警察官「ご協力感謝いたします!」
桃太郎「いえいえ!」
犬養「だが、危険な行為は慎むように!」
3人「ハ~イ!」
犬養「しかし、現実に桃太郎とそのお供が居るとは!」
それから
三氏「おおっ!新聞に乗ってるぞ!」
三「『リアル桃太郎とそのお供鬼退治成らぬ強盗退治!』ですって!」
四輝「しかも『お宝は元の所有者に渡す徹底ぶり!』だって!」
四美「まあ、船までは乗ってないけど、十分子供達の夢も壊さない桃太郎だったわね!」
三氏「しかもその桃太郎が一寸法師の義弟だったとはな!」
一寸法師「義兄弟だけどな!」
全員「そうなんだ・・・」
次の日
桃太郎「感謝状か!」
犬「良い仕事したよな?」
猿子「俺も初めてだよ!」
雉子「良いことをするって嬉しいわね!」
こうして桃太郎とそのお供の犬・猿子・雉子の4人は強盗のアジトを壊滅し、盗まれたお宝を持ち主に返して、町のヒーローと言う時の人となりましたとさ!
めでたし、めでたし、はい!おしまい!