二次創作小説(新・総合)
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- ポケットモンスター レインボー
- 日時: 2020/11/15 15:57
- 名前: みなひっきー (ID: 4VXB0SaS)
はじめまして!
みなひっきーです。
これからポケモンの創作小説を書いていこうと思います。
ポケットモンスター レインボー
縮めて「ポケ虹」
読んでくれた方が少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです!
よろしくお願いします!
●目次
時空伝説……>>2
第1話 この世界の日常……>>4-5
第2話 思い出……>>8-9
第3話 サヤカ……>>18-19
第4話 約束の場所……>>20-21
第5話 虹……>>23-24
第6話 たこ焼き……>>25-26
第7話 ハイラルの姫……>>29-30
第8話 サヤカとゼルダ……>>31-32
- Re: ポケットモンスター レインボー ( No.18 )
- 日時: 2020/11/15 13:35
- 名前: みなひっきー (ID: 4VXB0SaS)
第3話 サヤカ
ヒロキside
生きていることが辛い。あの頃は楽しかったのにな……。
6歳の12月。たった1ヶ月だけずっと一緒に過ごした女の子がいた。その女の子の名前はサヤカ。顔は覚えてないけど一緒にいると楽しくてとても幸せだった。そしてボクの名前を呼んでくれたのはそのサヤカだけだった。
でもサヤカはもういない……。大晦日の夜、大きな戦争が起きた。大人達が勝手な理由で始めた戦争だ。その戦争に巻き込まれてサヤカは命を落とした。そしてサヤカの体は不思議な光に包まれ消えてしまった。それからボクはひとりぼっちになり人間が信用できなくなった。
「あの時、ボクとサヤカは一緒に逃げていた。誰よりもサヤカの近くにいたのに守れなかった。ごめんね、サヤカ……。ボクは何度もサヤカに助けられたのに、君に何もしてあげれなかった……」
あの日の夜、除夜の鐘がなることはなく、人やポケモンの悲鳴とサイレンだけが響いていた。
あれから数年、たまにサヤカと過ごした日々が夢だったのかもしれないと思うときがある。でもサヤカと過ごした日々は確かに実在したんだ。6歳のクリスマスにサヤカから青いマフラーをもらい、ボクは赤いマフラーをプレゼントしたんだ。サヤカからもらった青いマフラーは今でも大切にしている。このマフラーがサヤカとの思い出は実在したことを証明している。
「そろそろ食事にするか」
今日も1日頑張ったんだ。その後に食べる物は何でも……
「不味い……」
この世界の食べ物は不味かった。
ボクは適当に食事を済ませ、風呂に入った。あとは寝るだけだ。
「今日も1日、よく生き延びたな。明日はどうだろう……。生き延びることができるのだろうか……」
ボクは青いマフラーに目を向け手に取った。
「サヤカのいない世界を生きてても仕方ないか」
そう……。生きてても辛いだけなんだ。それなのになぜボクはこの世界で生きてるんだろう……。
「もし今、願いが叶うならサヤカに会いたい……」
悲しい気持ちが込み上げ、気がつけば泣いていた。そしてマフラーを持ったまま、いつの間にか眠っていた。
……ん?
「ここはどこだ……?確かボクは部屋にいたはず……」
自分の部屋にいたはずなのにボクは今、周りに花畑があってその先に街が小さく見える丘にいた。
「この景色、なんか見覚えがある気がする」
……そうだ!ここはサヤカと遊ぶ時にいつも待ち合わせしてた約束の場所だ。でもどうしてだろう。
「キレイな空だなぁ」
見覚えのある景色。ひとつ違ったのは空が青かった。この青い空はボクの記憶にない。青い空を見ると心がスッキリする。
「あ、おはよう」
声が聞こえ、振り向くと手にバックを持った黒髪ロングの女の子がいた。髪を見ると濡れている。それで気づいたけど地面も濡れていて、草や葉には水滴がついているちょっと前まで雨が降っていたようだ。
「ヒロキ、よく寝てたなぁ。」
……!?何でボクの名前を知ってるんだろう?確かにボクの名前はヒロキだがまだ名乗っていない。そしてこの女の子にはなんだか懐かしさを感じる。どこかで会ったっけ?
「寝てる間、ずっとマフラー持ってたけどめっちゃ大切にしてるんやな」
「あぁ。これはボクにとってかけがえのない物なんだ。本当に大切な物なら手放してはいけない」
「わかる。その気持ち。うちにもあるわ。本当に大切で無くさないようにずっと手放せないものが」
そう言って女の子はバックから赤いマフラーを取り出した。ボクは驚いた。今、女の子が持ってる赤いマフラーは6歳のクリスマスにボクがサヤカに渡したマフラーと同じ物だったからだ。赤いマフラーを見て目の前の女の子が誰なのかようやくわかった。
ボクのことをヒロキと呼び、赤いマフラーを持つ女の子。そしてこの女の子から感じる懐かしい雰囲気。
もしかして君は……まさか……。
第3話 END
- Re: ポケットモンスター レインボー ( No.19 )
- 日時: 2020/10/11 06:52
- 名前: みなひっきー (ID: PodOMJCV)
ポケットモンスター レインボー
今日の格言
大切な物なら手放してはいけない
以上!
- Re: ポケットモンスター レインボー ( No.20 )
- 日時: 2020/11/15 13:43
- 名前: みなひっきー (ID: 4VXB0SaS)
第4話 約束の場所
サヤカside
午前10時。今、うちの目の前にヒロキがおる。ヒロキとは幼い頃、たった1ヶ月だけ一緒に過ごした思い出がある。
「……サヤカ」
「久しぶりやな」
「でも君はあの時……」
ヒロキの言いたいことはわかっとる。
「うち、死んでないで。あの戦争で逃げとる途中で体力が尽きてうちは倒れてしまった。そのまま意識失ったんやけど目が覚めたらこの世界に来とった」
「そうか……。とにかく生きてて良かった。そしてこの世界ってことはここはボクのいた世界とは別の世界なんだね。サヤカが倒れた時、不思議な光に包まれて消えたから死んでしまったと思ったけどこっちの世界に来てたんだ……」
ヒロキの目から涙が溢れていた。
「もう、せっかく再会したのに泣かんといて」
「ボク、サヤカとまたこうして会えたことが嬉しいんだ。サヤカがいなくなってからとても悲しくて、寂しくて辛いことばかりだったから」
「ゴメンな、急にひとりにしてもうて……。それでもヒロキは今まで生きてきたんすごいやん。そしてこれからはまた一緒におろう」
ヒロキは黙って頷いた。
「よし、じゃあこの世界のことについて話すで。この世界の名前はアルコバレーノ。この世界の人たちは異世界の人達と共存してるんよ」
「異世界の人達と共存って……。あの時空を越えて語り継がれた神話みたいだな……」
うちらは幼い頃、その神話を図書館の本で知った。読めない漢字は調べて何度も読み返した。
「実はあの伝説に出てくる世界が今うちらがおるこのアルコバレーノやねん。まあ、異世界の人達と共存って言っても誰でもアルコバレーノに来れる訳じゃないけど。異世界からアルコバレーノに来れるんはあるポケモン達に穏やかな心を認めてもらえた人だけやねん。その穏やかな心を認められた人だけが時間を司る神と空間を司る神にこの世界に連れてきてもらえるんよ」
「じゃあ、ボクとサヤカはそのポケモン達に穏やかな心を認めてもらえたってことか」
「そういうこと。そして今うちらがおるんはアルコバレーノにある国のひとつハイラル」
「ハイラル……。ボクの住んでた国と同じ名前だ」
「名前だけじゃなく地形も同じらしいで。ほら、この場所もうちらがいつも待ち合わせしてた約束の場所そのまんまや」
「確かにこの場所は見慣れた景色だな。驚いた。そしてこのアルコバレーノに来て最初に会ったのがサヤカだってことにもすごく驚いてる」
「実はヒロキがアルコバレーノに来ることを友達に教えてもらったんよ。今日の午前10時頃にこの場所で待ってればヒロキに会えるって。だからうち、ここで待ってた。」
昨日、うちはモミジ、アオバ、ヒロカとカラオケに行った。その時ヒロキのこと思い出してたらモミジが「大丈夫。もうすぐ会えるよ」って言ってた。カラオケの帰りモミジとアオバに話を聞いたら「明日の午前10時頃、2人がいつも待ち合わせしてた約束の場所にヒロキが来るよ」って教えてくれた。そしてその言葉通り、ヒロキはこの時間、この場所にやって来た。
「まあ、家を出る時に雨が降ってたから傘をさしてたんやけど途中、風で傘を遠くに飛ばされてびしょびしょになってもうたけどね。でもヒロキがアルコバレーノに来る頃には晴れたから良かった」
「迎えに来てくれたんだね。しかも雨の中ずっと待っててくれたんだ……」
「当たり前や。その時間、その場所で待ち合わせしとるんなら行くし、待つ!」
「サヤカ、ありがとう」
「ええってそんなん。それより再会した記念に写真、撮ろう」
「う、うん」
ヒロキは写真を撮るのに慣れてなくて表情が固かった。
「緊張しすぎや。もっとリラックスして……。ほな、撮るで。……チェッキー!」
ヒロキは緊張してたけど写真を見るとなかなかいい感じやった。写真を撮れ慣れてるうちはというともちろんめっちゃかわいく……。
「ヒロキ、もう1回撮ろか」
第4話 END
- Re: ポケットモンスター レインボー ( No.21 )
- 日時: 2020/10/11 08:11
- 名前: みなひっきー (ID: PodOMJCV)
ポケットモンスター レインボー
今日の格言
その時間、その場所で待ち合わせしとるんなら行くし、待つ!
以上!
- Re: ポケットモンスター レインボー ( No.22 )
- 日時: 2020/10/11 09:34
- 名前: 謎の女剣士 (ID: .6mQrr9F)
こんにちは。
さやかさん、生きていましたね。
確かに、そこは泣かなくてもいい気がします!
今は、再会を喜び合いましょう。
実は、ネタ切れになってしまったので新しく立て直しました。
恋愛系は、「任天堂&スクエニキャラの恋愛物語」
冒険モノや色々が、「それぞれの主人公とヒロインの冒険」です。
特に、色々系は私の好きなストーリーになっています。
機会がありましたら、感想などどうぞ。
それでは。